アコムに過払い金請求する人必見!独学と弁護士に任すのはどちらが賢い?

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今回は過払い金請求の中でもキャッシングのアコムに特化した内容になっています。

これからアコムに過払い金請求をしたいという人は必見ですよ。

過払い金請求と一言でいっても、やらなければならないことはてんこ盛り。

取引履歴の請求、引直し計算、過払い金請求書の送付などなど、素人には少しハードルが高いかもしれません。

弁護士にお願いすれば手間は省けますが、お金がかかります。

そこで今回は、弁護士に依頼してアコムへ過払い金請求をされた方2名と、独学で学び、過払い金請求をされた方1名に話を聞き、必要経費、いくらお金を取り戻せたのか?手間はどのぐらいかかったのかを調査しました。

まず結論から言いますと、弁護士に和解交渉を依頼した2名(伊藤さんと山田さん)の返還率はほぼ100%でした。

さすが弁護士といったところですね。

  • 弁護士に依頼した場合の流れ(本人がすべきことはあるのか)
  • 弁護士費用はどのくらいかかるのか
  • いつごろ過払い金が返還されたのか

このようなリアルな情報が参考になると思います。

一方、独学派(渡辺さん)も自分ひとりで和解交渉を行い、アコムから過払い金を取り戻すことに成功しています。

通常、素人が過払い金請求を行う場合、「訴訟を起こさなければ満額返還させるのは難しい」とされていますが、渡辺さんは交渉だけで99%を回収しています。

渡辺さんには、下記のようなことを詳しく聞いてみました。

  • 必要書類の種類や手続き方法
  • 和解交渉ではどんなことを主張したのか
  • いつごろ過払い金が返還されたのか

一体、どのような方法で99%の返還を勝ち取ったのでしょうか。

独学での過払い金請求に興味がある方は、渡辺さんの体験談をお見逃しなく。

それでは、3名の体験談を順番に紹介していきたいと思います。

アコムへの過払い金請求の方法・詳しい手順について知りたい場合はこちらを参考にしてください。

  伊藤さん 山田さん 渡辺さん
過払い金請求方法 和解交渉 和解交渉 和解交渉
弁護士への依頼 あり あり なし(自分で交渉)
過払い金請求を行った時期 2015年頃 2011年頃 2010年頃
過払い金の金額 21万1,329円 25万6,000円 90万円
アコムからの返還額 21万円 25万6,000円 89万1,000円
返還率 99% 100% 99%

※名前はいずれも仮名です。

弁護士に過払い金請求を依頼して99%の返還に成功した

最初に紹介するのは、2015年に弁護士を立て、アコムへ過払い金請求をした伊藤さん(仮名)の体験談です。

過払い金請求方法 和解交渉
弁護士への依頼 あり
請求を行った時期 2015年頃
返還までの期間 約7ヵ月
過払い金の金額 21万1,329円
返還額 21万円
返還率 99%
弁護士費用 4万9,078円
本人受取金額 16万922円

弁護士選びの決め手は対応と料金

完済済みの借金に過払い金があったことを知った私は、過払い金請求について自分なりに調べてみることにしました。

まずは「いくら返ってくるのか」を知るため、インターネットで「過払い金 シミュレーション」と検索。

そのときに見つけた イマイチ法律事務所(仮名)のシミュレーションツールがわかりやすかったので、試しに問い合わせてみることにしました。

しかし、イマイチ法律事務所の対応は微妙。

私は、「わからないことを相談できれば」と思って電話しただけなのに、終始強引に勧誘され不信感を覚えました。

また、「着手金(1社につき3万円)+成功報酬(返還額の20%)」の費用も、なんとなく高いと感じたので、イマイチ法律事務所には依頼しませんでした。

その後、インターネットで他の事務所を調べてみたところ、しんみ法律事務所(仮名)を発見。

しんみ法律事務所の過払い金請求の費用は、「着手金(1社につき2万円)+成功報酬(返還額の12%)」。

また、しんみ法律事務所に問い合わせたところ、私の話をよく聞いてくださり、疑問点にわかりやすく答えてくれたので、安心できました。

そのまま電話でアポイントを取り、しんみ法律事務所を訪ねてみることにしたのです。

訪問したらその場で契約するつもりだったので、下記を持参していきました。

  • 身分証明書
  • 認印
  • 振込み先の銀行口座がわかるもの

弁護士との打ち合せは最初の1回のみ

しんみ法律事務所を訪ねると、弁護士から下記のような説明を受けました。

  • 他にも、アコムへの過払い金請求の依頼があるため、依頼者全員の手続きをまとめて行う
  • 契約後のやり取りはメールまたは電話で行う
  • 事務所から細かい中間報告はしない(随時質問を受け付けているので不明点はいつでも聞ける)
  • 手続きがスムーズに進めば、半年ほどで過払い金が返還される
  • 交渉がうまく行かず訴訟となった場合、返還まで1年~1年半ほどかかることもある(訴訟になった場合は別途費用がかかる)
  • 費用は、着手金(1社につき2万円)と成功報酬(返還額の12%)に加え、切手代、引き直し計算(※1)の外注費、振込手数料などの雑費がかかる

今思えば、過払い金の金額や返還額についての説明はありませんでしたね(私から聞かなかったせいもありますが...)。

弁護士との打ち合わせはこの1回のみで、所要時間は1時間ほどでした。

※1
引き直し計算とは、簡単にいえば、借入れ・返済の履歴を元に、「過払い金がいくら発生しているか」を計算することです。

99%返還で和解!

過払い金請求の手続きや交渉は全て弁護士が行うため、あとは待つだけです。

しんみ法律事務所に依頼してから約50日後の2015年8月27日。

弁護士から報告のメールが届きました。

内容は、「引き直し計算の結果、発生している過払い金は21万1,329円。全額返還を請求中」とのこと。

その後、 9月18日にはアコムから和解案が提示された旨のメールが届きました。

内容は、「21万円を和解成立の3ヵ月後に返還する」というものです。

弁護士からは、「満額返還させるには、訴訟を起こす必要がある」という説明が付け加えられていました。

過払い金が21万1,329円で、返還額が21万円なら十分です。

残り1,000円ちょっとを取り戻すために訴訟を起こす気にはなれず、アコムからの和解案を承諾することにしました。

お金が戻ってくるまでに7ヶ月もかかる?

アコムからの和解案を承諾したのが9月21日でしたので、「年内には返還されるだろう」と思っていましたが、年が明けても音沙汰がありません。

私はしびれを切らし、2016年1月27日に弁護士へ進捗確認のメールを送りました。

すると、「2015年10月1日に、"2016年1月29日までに21万円を返還する"という内容で和解が成立している」という返信が。

まもなく返還されると聞いて安心しましたが、和解が済んでいたのなら、もっとはやく教えてほしかったですね。

結局、過払い金請求をしんみ法律事務所に依頼してから、実際にお金が返還されるまで約7ヶ月かかったことになります。

弁護士費用は約4万円

21万円は、まずアコムからしんみ法律事務所に振込まれ、そこから弁護士費用などを差し引いたお金が私の口座に振込まれました。

費用の内訳は下記です。

切手代 606円
引直し外注費 2,516円
弁護士・着手金 2万円
弁護士・成功報酬 2万5,200円
振込手数料 756円
合計 4万9,078円

こうして、21万円から4万9,078円を差し引いた16万922円が私の口座に振込まれました。

2016年2月5日のことです。

お金はかかったけど楽ちんでした!

弁護士に依頼したことでそれなりの費用はかかりましたが、ほとんど待っているだけ済んだので、楽でしたね。

「こんなに簡単にできるなら、もっと早く過払い金請求をしておけばよかった」というのが率直な感想です。

しかし、返還までの期間が思ったより長く、和解成立の連絡もなかったので、そこは少し不満でした。

複数の依頼者の分をまとめて手続きしていたようなので、仕方ない面もありますがね。

返還された過払い金のうち3分の1が弁護士費用に消える

次に紹介するのは、2011年にアコムを含む4社へ過払い金請求を行った山田さん(仮名)の体験談です。

今回は、「アコムへの過払い金請求」にしぼって話を聞いています。

過払い金請求方法 和解交渉
弁護士への依頼 あり
請求を行った時期 2011年頃
返還までの期間 約3ヵ月
過払い金の金額 25万6,000円
返還額 25万6,000円
返還率 100%
弁護士費用 41万円(※2)
本人受取金額 86万円(※2)

※2
山田さんは、アコムを含む4社の過払い金請求を一括して弁護士に依頼したため、金額は4社分の合計額です。

法テラスで相談した弁護士に手続きを依頼

当時の私は、まだアコムへの返済を続けていたので、はやく弁護士に過払い金請求を依頼したいと考えていました。

弁護士に過払い金請求を依頼すると、アコムに通知が届き、それ以降はアコムからの請求がストップするからです。

毎月の返済が苦しかったので、すぐにでも返済を止めて過払い金の返還を受けたいと思っていました。

初回の相談費用すら惜しかったので、法テラス(※3)の無料相談会(※4)を予約。

法テラスは公的な機関なので、そこにいる弁護士さんなら安心して任せられると思ったのです。

※3
法テラスとは、国が設立した日本司法支援センターのことです。法律絡みの問題を解決するために、必要な案内をしてくれます。

※4
法テラスと契約している弁護士・司法書士が無料で相談にのってくれます(30分程度)。
法テラス「利用に際してよくあるご質問」
http://www.houterasu.or.jp/nagare/faq/(無料の法律相談を受けたい)
しかし、参加するためには、「収入が法テラスの定める基準よりも低いこと」「相談理由が法テラスの趣旨に反していないこと(報復や宣伝のためだと不可)」という2つの条件を満たす必要があります。前者の条件を満たすかどうかは、下記のページで確認できます。
法テラス「要件確認体験ページ」
http://www.houterasu.or.jp/nagare/youkenkakunin/youken_check.html

弁護士との打合わせ内容は?

私は予約当日に法テラスへ向かい、弁護士と話をしました。

弁護士からは、このようなことを聞かれたと記憶しています。

  • 過去に利用した金融業者名
  • いつから借入れをしているか
  • 月々の返済額はいくらか
  • 過去に過払い金請求を行ったことがあるか
  • 大幅な延滞をしたことがあるか

また、下記のようなことについて説明がありました。

  • 今後の手続きの流れ
  • 返還されたお金の支払方法
  • 弁護士費用
  • 返還までにかかる期間

30分の時間内でひととおり説明を受けた私は、この弁護士に過払い金請求の手続きを依頼することにしました。

本当はいろいろ聞きたいことがあったのですが、相談時間を延長する場合は別途料金が発生するとのことだったので、即決してしまったのです。

相談の最後に、弁護士から、「今後はアコムへ返済を行う必要はない。もしアコムから請求があったら弁護士に依頼していることを伝えてほしい」と言われました。

実際、弁護士に依頼後はアコムに一切返済していませんし、アコムから督促がくることもありませんでした。

2ヶ月後に100%返還で和解成立

基本的に、弁護士が過払い金請求の手続きを進めていくので、私は何もしていません。

弁護士と会ったのは法テラスで相談したときだけですし、連絡を取ったのも3回だけです。

最初に連絡があったのは、引直し計算が完了したタイミングで、「アコムで発生している過払い金の総額は25万6,000円」とのことでした。

次に連絡があったのは、法テラスでの無料相談から約2ヶ月後です。

内容は、「25万6,000円の返還に応じる」というアコムからの返答の報告でした。

私が依頼した弁護士事務所には、アコムへの過払い金請求実績が数多くあったため、アコム側が返還額の減額交渉をしなかったようです。

この数日後に「25万6,000円を返還する」という内容の和解書が届き、和解が成立します。

依頼から約3ヵ月で過払い金返還

アコムを含め計4社への過払い金請求を同時に行った関係で、「過払い金の返還は4社すべての手続きが完了してから」という契約になっていました。

しかし、どこもスムーズに手続きが進んだため、依頼から約3ヶ月後には、私の口座に86万円が振込まれました。

ちなみに、アコムを含む4社からの返還額は合計127万円で、そこから弁護士費用や郵送代などの実費で41万円が差し引かれています(費用は4社分の合算だったため、アコムへの請求単体にかかった費用は把握していません)。

改めて感じた弁護士費用の高さ

過払い金請求をして感じたのは、「弁護士費用が高い」ということです。

返還額が127万円で、費用が41万円なので、約3分の1は費用に取られてしまったことになります。

相場はわかりませんが、少なくとも安いとはいえませんよね...。

しかし、いざ自分で過払い金請求を行うとなったら、知識・時間・労力・忍耐力が必要だったでしょう。

そういった負担は一切なく手続きできたので、その点は満足しています。

弁護士に頼まず独学で99%返還に成功

最後は、独学でアコムと和解交渉を行い、過払い金のうち99%の返還を勝ち取った渡辺さん(仮名)の体験談です。

過払い金請求方法 和解交渉
弁護士への依頼 なし(自分ひとりで交渉)
請求を行った時期 2010年頃
返還までの期間 約4ヶ月
過払い金の金額 90万円
返還額 89万1,000円
返還率 99%
弁護士費用
本人受取金額 89万1,000円

4ヵ月にわたり奮闘した渡辺さんの記録をご覧ください。

半分は弁護士費用で取られてしまう!?

私が過払い金請求を行ったのは2010年頃のことです。

当時はアコムを含めて3社から借金がある状態でした。

ニュースを見て、過払い金請求の存在を知った私は、「過払い金を回収して、残っている借金の返済にあてよう」と思いたったのです。

しかし、当初は自分で過払い金請求をするつもりはなく、弁護士に依頼しようと思っていました。

そこで、いくつかの弁護士事務所に費用を問合わせたところ、いずれも「返還額の50~70%は費用として支払わなければいけない」との回答をもらいます。

「さすがにそれは高すぎじゃないか」と思った私は、本腰を入れて過払い金請求について調べ始めました。

そして、過払い金請求を行った人のブログを読んだり、過払い金請求に関連する法律を調べたりしているうちに「自分にもできる」という実感が湧いてきたのです。

こうして私は自分ひとりで過払い金請求を行うことにしました。

取引履歴の請求は電話一本で完了

私が最初に行ったのは、取引履歴の請求です。

請求方法は簡単でした。

アコムのお客様相談センターに電話し、「債務の見直しをしたいので、取引履歴を送ってください」と伝えただけです。

3日後には取引履歴が郵送されてきました。

しかし、それ以降、アコムのカードを止められ、借入れができなくなってしまいました。

おそらく、アコム側に「過払い金請求をする」と感づかれたのだと思います。

引直し計算は3~4時間で完了

次に行ったのが、引直し計算です。

ちょうど私が読んでいた過払い金請求体験ブログの筆者がExcelの計算ツール(※5)を無料配布していたので、それを使いました。

指示に従い、借入額・返済額・金利等の数字だけを延々入力していきます。

単純作業なので難しいことはありませんでしたが、4~5年分の取引記録を入力するのは大変でしたね。

結局、アコムの引直し計算だけで3~4時間はかかりました。

そして、引直し計算の結果、アコムで発生していた過払い金は90万円とわかったのです。

※5
たとえば、名古屋消費者信用問題研究会が配布している無料ツールがあります。
名古屋消費者信用問題研究会
http://www.kabarai.net/risoku.xls

送るのは引直し計算書だけ?

アコムのお客様相談センターに「過払い金請求をしたい」と伝えたら、加藤(仮名)という担当者から、「引直し計算書を送るように」という指示がありました。

なお、過払い金請求を行うにあたり、 引直し計算書と過払い金請求書の提出を求められるケースが多いのですが、アコムの場合、過払い金請求書は不要なようです。

私は普通郵便で引直し計算書を送付しました。

和解の決め手は1%の妥協?

アコムへ引直し計算書を郵送してから2~3日後、計算書が届くタイミングをねらってお客様相談センターへ電話しました。

1回目の交渉

電話の相手は前回と同じ、加藤です。

まずは「引直し計算書が届いているか」を確認し、改めて過払い金請求を行うと伝えると、早速加藤より和解案の提示がありました。

提案は、「過払い金の50%、45万円を返還する」というものです。

私は、返す刀で「100%の返還でなければ受け入れられない」と伝えました。

こうして、1回目の交渉は双方の意志を確認して終了。

所要時間は10分ほどでした。

2回目の交渉

1回目の交渉から数日後、私は再びアコムの加藤宛に電話をしました。

日をさほど空けなかったのは、「しつこく電話をかけることがプレッシャーになれば」という意図があったからです。

加藤からの和解案は前回と同じ、「50%の返還であれば応じる」というもの。

私も妥協する気は一切ありませんでしたので、「100%の返還以外は受け入れられない」ということを念押ししました。

この日の交渉はわずか5分。

「では、上司に確認してみます」という加藤の返答で終わりました。

3回目以降の交渉

この後はしばらく平行線でした。

私は2週間に3回の頻度で一方的に電話をかけ続けました。

交渉時間は、日によってバラバラです。

たとえば、加藤が「上司に聞かなければ判断できない」「次の交渉までに確認しておきます」と言って電話を切るときは、5分ほどで終わります。

一方、加藤のほうから「返還希望額を下げてください」「会社が潰れてしまいます」と泣きつかれるときは、交渉時間が20分を超えることもありました。

しかし、肝心の和解案はどちらも妥協せず、平行線のままだったのです。

転機となったのは「1%の妥協」

加藤との不毛な交渉を続けて3ヵ月ほど経った頃、私の心境にわずかながら変化がありました。

「交渉だけで過払い金を100%回収するのは難しいかもしれないし、少しなら妥協してもいい」と思えるようになったのです。

私は早速 加藤に電話をかけ、「1%であれば妥協してもいい」と伝えました。

しかし、加藤からの返答は「上司に確認します」のひと言。

「結局、いつもの引き延ばし作戦か」

そう思いつつ、数日後アコムへ電話してみると、電話に出たのは加藤ではなく佐藤(仮名)でした。

トントン拍子で和解成立へ

担当者が佐藤にかわってからの流れは非常にスムーズでした。

これまでがウソのように、たった3回の電話で和解が成立したのです。

一度目は、「引直し計算書が正しいかどうかの確認」、二度目は「返還金額と支払期日の確認」、三度目は「和解書の発送報告」でした。

和解書の発送報告から2~3日後には、「翌月末までに89万1,000円を返還する」という内容の和解書が到着。

無事和解にいたったのです。

交渉開始から約4ヵ月で過払い金返還

アコムからは、和解書に記載された期日通りに89万1,000円が振込まれました。

ちなみに、過払い金請求にかかった費用は、引直し計算書と和解書の郵便費用くらいです。

3ヶ月間に渡る孤独な交渉

単純計算で、私は20回前後、アコムと交渉したことになります。

最後はトントン拍子でしたが、それまでの3ヶ月が進展なしだったので、「本当にうまくいくのか」はすごく不安でしたね。

定期的に交渉の電話をしなければならないのもストレスでしたし、楽だったという印象はありませんね。

過払い金請求のおかげで借金完済

アコムで無事に過払い金請求を終えた私は、その経験を活かして他2社とも交渉を行いました。

結果、残りの2社もほぼ満額の返還を受けることに成功します。

そして、アコムへの過払い金請求を終えて半年が経つ頃には、全ての借金を完済することができました。

大変なこと・面倒なことも多かったですが、過払い金請求をやってよかったと思っています。

まとめ

それでは、最後に3名の体験談を踏まえ、「弁護士に依頼した場合」と「本人が交渉する場合」を比較しながらまとめたいと思います。

弁護士のほうが手続きは早い?

まずは返還までにかかった期間を比べてみましょう。

  伊藤さん 山田さん 渡辺さん
弁護士への依頼 あり あり なし
(自分で交渉)
返還までの期間 約7ヵ月 約3ヵ月 約4ヵ月

一般的には、「弁護士に依頼したほうが早い」とされているのでしょうが、今回の体験談を見る限り、必ずしもそう言い切れませんね。

伊藤さんの場合、複数の依頼者の手続きを同時に行ったこともあり、返還まで約7ヶ月もかかってしまいました。

しかし、本人が交渉する場合、交渉力によって返還までの期間が大きく変わるので、満額の返還を希望するなら弁護士のほうが早く終わるのではないかと思います。

返還率はほとんど変わらない?

次は返還率で比べてみましょう。

  伊藤さん 山田さん 渡辺さん
弁護士への依頼 あり あり なし(自分で交渉)
返還率 99% 100% 99%

こうしてみると、返還率はほとんど変わりません。

しかし、本人が交渉する場合は、交渉力や忍耐力によって返還率が変わるので、渡辺さんのように満額に近い返還を受けられるかはわかりません。

平均すると「弁護士に依頼した場合」のほうが返還率は高くなるのだと思います。

では、ここで返還額に対する受取額を比較してみましょう。

  伊藤さん 山田さん 渡辺さん
弁護士への依頼 あり あり なし
(自分ひとりで交渉)
返還額 21万円 25万6,000円
(4社の返還額の合計は127万円)
89万1,000円
弁護士費用 4万9,078円 41万円(4社分)
本人受取金額 16万922円 86万円(4社分) 89万1,000円
返還額に対する
本人受取額の割合
77% 68%(4社分) 100%

伊藤さんと山田さんの結果を見る限り、返還額の20%~40%程度は弁護士費用でなくなってしまいます。

その点、渡辺さんは弁護士に依頼していないので、返還額の100%を受取ることができました。

当然ですが、返還率が変わらないなら自力で交渉したほうがお得ですね。

弁護士に依頼すれば何もしなくていい?

最後は、手間や時間についてです。

伊藤さんと山田さんの場合、最初だけ弁護士と1時間以下の打合せを行いましたが、あとはメールなどで数回やり取りしただけです。

一方、渡辺さんは、自分で取引履歴を取り寄せ、引直し計算を行い、その後4ヵ月にわたってアコムとの交渉を行いました(計20回程度)。

どちらが楽かは明白ですね。

いかがでしたか?

今回の体験談で、アコムへの過払い金請求の結果や、「弁護士に依頼した場合」と「本人が交渉する場合」のメリット・デメリットをご理解いただけたと思います。

アコムへの過払い金請求を考えている方は、参考にしてみてくださいね。

ちなみに、優れた弁護士の探し方は別で詳しく解説していますので、あわせて読んでみてください。

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