専業主婦のカードローン利用は要注意!借金で家計は楽にならない

収入のない専業主婦がお金を借りると どうなるのか?

今回は、過去に借金の返済に苦労した経験を持つ3人の専業主婦にお話をうかがい、どう借金を返済していったのかを体験談としてまとめています。

この3人、もともとはどこにでもいる普通の専業主婦でした。

それが、たった一度のカードローンで、こんな風に人生が変わっていってしまうなんて、借金をする前は想像もしていなかったと思います。

  • 自分に収入のない状態で借金をすると、どんな危険があるのか?
  • 借金を返済するために、何をしたのか?
  • 最終的にどんな方法で借金問題を解決したのか?

それぞれの体験談ではこのようなポイントを押さえつつ、後半では借金問題を無料で相談できる機関や具体的な解決方法をまとめました。

お金を借りるのは簡単ですが、収入のない専業主婦が返済していくのはたくさんの困難が伴います。

カードローンへ申し込む前に、ぜひ一度この体験談をお読みなってみてください。

借金問題解決へ向けて奮闘する3人の主婦にインタビュー

今のままだと借金を返済していけないなら、取るべき道は3つです。

生活費を切り詰めるか、働いて収入を増やすか、債務整理(※1)か。

今回は、それぞれの方法で完済に向けて奮闘する3人の主婦にお話をうかがいました。

※1
自力で借金を返せなくなった人のための救済制度です。借金を減額したり、支払いを免除してもらうことができます。債務整理にはいくつか種類がありますが、代表的なものに任意整理や破産があります。詳しくは後ほど説明します。

身の丈に合わない贅沢をやめて完済を目指す主婦

最初は、身の丈に合わない贅沢をしていた主婦が、一念発起して節約し、借金完済を目指すエピソードです。

体験者の情報

名前:森 恵子さん(仮名)
年齢:50代
家族構成:夫、子ども2人
ピーク時の借金総額:約250万円

みっともないのは恥ずかしい!美容や洋服のためにローンを組む

年を取るごとに容姿の衰えが気になりだし、だんだん美容やファッションにお金をかけるようになっていきました。

たとえば、歯の矯正に100万円、顔のたるみを取るレーザーに10万円、目の下のクマを取る手術に28万円...など。

洋服もこの年になって安物を着るのは恥ずかしいと思い、ブランド物を買っていました。

しかし、我が家はセレブでもなんでもありません。

夫婦と子ども2人の、ごく普通の家庭です。

そのため、美容代や洋服代を一括で支払うことは難しく、支払いはほぼクレジットカードのリボ払いで済ませていました(歯科矯正の100万円は金利ゼロの専用ローンを組みました)。

金利15%のリボ払いを繰り返し利用しており、常に利用限度額の50万円をめいっぱい使っている状態です。

この頃、毎月の支払いは2万7,000円程度でしたが、パートで毎月10万円くらいの収入があったので、問題なく支払えると思っていました。

パート先にリストラされ返済が困難に

そんななか、娘の結婚が決まりました。

私は、娘に良い花嫁道具を持たせてやりたいと思い、信販会社から金利14%で100万円を借入れます。

そのお金で家具や家電をそろえて娘に持たせました。

しかし、ちょうどその頃、困ったことが起きます。

業績不振により、パート先からリストラされてしまったのです。

たちまち月に5万円もある返済に困るようになりました。

ローンとリボ払いの残高はまだ200万円以上残っていたのです。

最初は、生命保険の契約者貸付(※2)で30万円を調達し、そのお金で返済していましたが、すぐに底をついてしまいます。

「どうしよう...お金が足りない」

常にお金のことが頭から離れず、不安でいっぱいの毎日でした。

※2
生命保険の解約返戻金(解約時に返金されるお金)を担保にしてお金を借りる制度のことです。

今までが贅沢すぎた?はじまった節約生活

さすがにこのままではダメだと思い、私は節約を始めることにしました。

家計をざっと見なおしたところ、とにかく食費を使いすぎだということがわかりました。

食費だけでひと月10万円以上、さらに外食費として月5~6万円は使っていたのです。

そこで、「食費は1日1,000円まで、外食は月に1回まで」を徹底することに。

また、財布に余分な現金を入れないようにし、クレジットカードはすべてハサミで切って処分しました。

これで衝動買いはかなりおされられるようになりましたね。

繰上げ返済で完済が早まる

娘の花嫁道具のために借りた100万円のローンは、途中で二度繰上げ返済をしました(20万円と10万円)。

本来の返済期間は4年でしたが、3年で完済予定です。

完済後、今度は歯科矯正のローンも繰上げ返済しようと思っています。

クレジットカードのリボ払いも、途中で返済額を1万円から3万円にアップしたので、あと1年で終了予定です。

やっと終わりが見えてきました。

支払いがすべて終わっても、現在の節約生活を地道につづけていきたいです。

借金は家族にも秘密

一連の借金やリボ払いのことは、家族に話していませんし、これからも話すつもりはありません。

家の口座も郵便物もすべて私が管理していたため、主人に借金のことがばれる心配はなさそうです。

また、遅れず返済していたので、督促を受けることもありませんでした。

これからもひっそりと、家族にばれないよう返済を続けていきます。

パートを掛け持ちして完済を目指す主婦

次に紹介するのは、パートを掛け持ちして収入を増やし、完済を目指す荒井トモ子さん(仮名)のケースです。

体験者の情報

名前:荒井トモ子さん(仮名)
年齢:40代
家族構成:夫、子ども1人
ピーク時の借金総額:約350万円(夫婦合わせて)

義母の急死から歯車が狂い借金生活へ突入

結婚して15年ほど経った2009年の初頭に義母が急死。

義母には蓄えが一切なかったため、喪主を務める主人が葬儀費用を捻出することになりました。

とはいえ、うちは日々の生活に精一杯で、貯金がありません。

お金を用立てるために、銀行から借り入れる他ありませんでした。

80万円を金利7%で借入れ、義母の葬儀費用にあてたのです。

また、2009年は子どもの高校入学の年でもあり、市営住宅の抽選に当選したので、同時に引越しもすることになりました。

今度は、私立高校の入学金やその他の費用をまかなうために、銀行の教育ローンを契約。

金額は100万円、金利は4.5%でした。

夫の減給でさらなる借金を抱える

この頃、ローンの返済だけで月3万5,000円の出費があったので、以前より家計は厳しくなっていました。

そんななか、主人の会社の経営状況が悪化し、お給料が10万円も減ってしまったのです!

家計は毎月赤字で、このままではローンの返済を延滞することになってしまいます。

私は、生活費の不足分とローンの返済分を補てんするため、持っていたクレジットカードでキャッシングするようになりました。

金利は14%と高めでしたが、背に腹はかえられません。

しかし、クレジットカードのキャッシング枠は20万円ですから、すぐに限度額に達してしまいます。

そこで、新たな借入先を探したところ、ある銀行のカードローンなら専業主婦でも50万円まで借りられるとのことだったので、即申込み。

無事に審査を通過し、金利17%で40万円を借りることができました。

2つのパートを掛け持ちして月13万円を稼ぐ

銀行カードローンのおかげで、なんとか首の皮一枚つながりましたが、このまま自転車操業を続けたら取り返しがつかなくなってしまいます。

早急に手を打たなければなりませんでした。

節約して切り詰めることも考えましたが、普段から贅沢をしていたわけでもないので、月に何万円も浮かせることはできないでしょう。

夫に、より給料の良い会社に転職してもらうとしても、そう簡単にはいかないでしょう。

結局のところ、私が働いて収入を増やすしかありません。

私は、2009年10月頃からパートに出て働き始めました。

この頃は、朝4時に起きて家事をし、それからパートに出て、夕方からまた別のパートへ。

自宅に戻るのは夜10時頃で、それから準備をして家族で夕食を食べるという毎日です。

パートを2つ掛け持ちし(時給800円と時給1000円)、週5~6日、1日に7時間ほどは働いていました。

睡眠時間は4時間しか取れず、移動の合間にデパートのソファでうたた寝するような状態です。

毎月の返済額はトータル5万円とそこまで大きくありませんでしたが、とにかく必死に働いて返済しようと思いました。

その結果、月に13万円ほど稼げるようになり、借金は難なく返せるようになったのです。

自転車操業と赤字生活からの脱出!

がんばった甲斐があり、一番苦しい時期は2年ほどで終了。

その頃には主人の収入も回復し、借金は残っているものの、赤字生活からは抜け出せました。

今では貯金もでき、必要なものを買える幸せを感じます。

もう二度と金利の高いローンは借りたくありません。

子どもが大学を卒業し、家計も落ち着いたので、今後は将来のために楽しく蓄えていきたいです。

債務整理をして借金がゼロになった主婦

最後は法の力を借りて借金を整理した川野清美さん(仮名)のケースを紹介します。

体験者の情報

名前:川野清美さん(仮名)
年齢:40代
家族構成:夫、子ども3人
ピーク時の借金総額:約150万円

夫の事業が上手くいかず、生活に行き詰る

私が借金をするようになったのは、主人の事業がきっかけでした。

結婚当初はサラリーマンだった夫が脱サラをし、宅配牛乳店を開業したのです。

開業にあたって国民金融公庫から金利2%で500万円を借入れたのですが、事業はなかなか軌道に乗らず、月5万円の返済にも困るようになりました。

私も主人の仕事を手伝っていましたが、お給料は一切もらっておらず、家計は苦しい状態。

生活費や事業費の補てんのために、クレジットカードのキャッシングを使って穴埋めするようになりました。

初めてキャッシングしたのは2004年12月。

10万円を金利18%で借入れました。

パートにも出れず...苦しい生活が続く

主人には、パートに出て働きたいと何度もお願いしたのですが、「家で子どもたちの面倒をみてほしい」という理由で、いつも断られました。

かといって、主人に「お金が足りない」と伝えても、「俺がこんなに頑張っているのに何で上手くいかないんだ」と不機嫌になるだけで、対策を考えることもしてくれません。

そこで、在宅ワークやチラシのポスティングなど、細かな仕事をいくつかやってみましたが、月5,000円~2万円くらいにしかならず、生活は苦しいままでした。

返済のために借金を繰り返す自転車操業

結局、その後も生活費等の補てんのため、借入れを繰り返すことになります。

2005年~2007年にかけて、銀行カードローン1社、消費者金融カードローン3社から借入れました。

3社から10万円、1社からは20万円を借入れ、金利はいずれも18%程度。

最初のクレジットカードのキャッシングも含めると、5社から計60万円を借入れている状態で、毎月の返済額は5万円にもなりました。

途中からは、他社の返済にあてるために借りるというありさま。

まさに自転車操業状態です。

さらに、数社から増額案内が届き、そのすべてで増額手続きをしてしまいました。

30万円~50万円までアップしたと思います。

そのおかげ(?)で、借金は最大で150万円ほどに膨らみました。

増額するか、新たな借入れ先を探さないと返済がまわらない状態になってしまったのです。

これ以上は返済していけない!任意整理を決意

生活費や事業費をまかなうためといっても、借金のことは家族に内緒でした。

自宅に電話がかかってこないよう、借入先にはすべて私の携帯番号を伝えていたのです。

郵便物もすべて自分が取るようにしていたのですが、「主人にばれたらどうしよう」と、いつも不安に思っていました。

返済が遅れ、督促の電話や督促状が届くこともあったので、すごく苦しかったです。

そして、2009年には、裁判所から支払命令のような封書が届くまでになりました。

当時の借金総額は150万円ほどになり、返済額は毎月7万円。

とても払っていける金額ではありません。

どうにか毎月の返済額を減らす方法がないか探したところ、債務整理のうち任意整理(※3)という方法があることを知りました。

早速、友人の紹介で法律事務所に相談し、任意整理をすることにしました。

弁護士と借入先との話し合いの結果、遅延損害金・未払いの利息・これから発生する利息などは全てカットになり、毎月の返済額を2万円程度にまで減らすことに成功しました。

弁護士費用は約20万円でしたが、こちらも月5,000円の分割で支払うことができたので、助かりました。

※3
任意整理は、債務整理の一種です。借主と貸主が話合い、返済計画を見直します。主に、毎月の支払額を減らしたり、利息の支払いを免除したりして、借主の負担を減らします。通常、借主は自ら貸主と話し合いをするのではなく、弁護士などの代理人が話し合いに参加します。詳しくは後述。

2万円の返済もままならず破産を決意

任意整理後も、主人の事業の経営状態は良くならず、苦しい生活が続きます。

そのうえ、ガソリン代の高騰、光熱費の値上げなど悪い条件が重なり、1年ほどで毎月2万5,000円の支払いも滞るようになってしまいました。

このころ、ようやくパートに出ることを許してもらい、働き始めたのですが、すでに各業者からの督促が始まり、早急に手を打たなければならない事態に...。

私はふたたび債務整理しなければならないと思い、今度は法テラス(※4)へ相談に行きました。

相談の過程で、破産(※5)という手段があることを知り、私は迷わず破産を選択することにしました。

2015年頃、裁判所に破産を申請したのです。

ちなみに、破産手続きのための準備はほとんど弁護士さんに代行してもらったので、私は必要な書類の一部(家賃、光熱費、通信費などの領収書や、主人と私の確定申告書や源泉徴収票など)を準備するだけでした。

数ヶ月後には、無事免責が下り、約130万円あった借金はゼロになったのです。

※4
法テラスは、国が設立した法的トラブル解決のための総合案内所です。詳しくは後述。

※5
破産は債務整理の一種です。裁判所に破産を申立てると、自分の財産のほとんどを処分して返済にあてることになります。そのうえで、裁判所に認められれば、残りの借金の支払いが免除されます。詳しくは後述。

主人は何も知らないまま

主人は、私が借金していたことも、任意整理したことも、破産したことも知りません。

私はどうにか内緒にしたかったので、借入先や弁護士さんには、「電話は携帯にかけてください」と必ずお願いしていましたし、郵送物はこまめにチェックするようにしていました。

主人はほとんど郵便受けを見ないのですが、念のためです。

現在、大幅な経費縮小により、主人の事業は安定しています。

長男が独立したので、生活も楽になってきました。

今はパートで月に8~10万円の収入があるので、子どもたちの進学に備えて蓄えていきたいです。

借金の悩みを無料で相談できる3つの機関

これまで、3人の主婦の借金体験談を紹介してきました。

みなさん、家族などまわりの人に相談できず、ひとりで問題を抱えて苦しんでいましたね。

しかし、巷には、無料で借金について相談できる機関があります。

もしあなたが借金問題で悩んでいるなら気軽に相談してみましょう!

消費生活センターの「多重債務相談会」

消費生活センターは、巷の商品・サービスについての相談や苦情を幅広く受け付けている機関です。

多重債務相談会も開催されているので、借金問題を抱えている方は気軽に利用してみましょう。

時間 30分
回数 1回
相談相手 弁護士・司法書士・専門相談員など(自治体によって異なる)
料金 無料

開催日などの詳細は、各都道府県に設置された消費生活センターのホームページで確認してください。

国民生活センター「全国の消費生活センター等」
http://www.kokusen.go.jp/map/index.html

基本的に予約が必要なので、センターに行く前に必ず問い合わせをしましょう。

弁護士会の「法律相談センター」

各都道府県にある弁護士会には法律相談センターが設置されており、借金問題や債務整理について相談することができます。

時間 最大60分
回数 3回まで
相談相手 弁護士
料金 有料(借金に関する相談なら初回無料の場合が多い)

相談を希望する場合は、電話(0570-783-110)かインターネットで予約してください。

日本弁護士連合会「日弁連の法律相談インターネット予約 ひまわり相談ネット」
https://www.soudan-yoyaku.jp/

法テラスの「法律相談」

日本司法支援センター法テラスは、国が設立した、法的トラブルの解決をサポートする施設です。

法テラスの各地方事務所では、弁護士や司法書士が借金問題について相談に乗ります。

時間 30分
回数 3回まで
相談相手 弁護士や司法書士
料金 無料

希望する場合は、お近くの法テラスに電話して、予約しましょう。

法テラス「お近くの法テラス(地方事務所一覧)」
http://www.houterasu.or.jp/chihoujimusho/index.html

ただし、法律相談を利用するためには、下記の条件を満たす必要があります。

  • 1申込者およびその配偶者の収入・資産が一定以下
  • 2報復などの反社会的理由がないこと

1については、下記を使って簡単に診断できます。

法テラス「要件確認体験ページ」
http://www.houterasu.or.jp/nagare/youkenkakunin/youken_check.html

債務整理の代表格「任意整理」と「破産」ってなに?

冒頭でも説明しましたが、今のままだと借金を返済していけないなら、取るべき道は3つです。

  • 1節約をして支出を減らし、節約した分を返済に回す
  • 2働いて収入を増やし、返済に回す
  • 3債務整理をする
 

1と2が難しいなら、債務整理をするしかありません。

債務整理をすれば、合法で借金を減額したり、支払いを免除してもらうことができます。

債務整理にはいくつか種類がありますが、代表的なのは任意整理と破産なので、最後にこの2つについて解説します。

任意整理とは?

借主と貸主が交渉し、返済計画を見直すことを任意整理といいます。

交渉の場では、借主から返済計画を提示し、貸主がその計画を了承するかどうかを検討します。

借主の負担を減らすために行うので、遅延損害金・未払いの利息・これから発生する利息などを減らしたり、毎月の返済額を減らすことはありますが、原則として元金が減ることはありません。

また、借主が自ら貸主と交渉するのではなく、交渉にたけた弁護士や司法書士などの専門家を代理人とするのが一般的です(弁護士の選び方特集はこちら)。

ちなみに、弁護士や司法書士に任意整理を依頼すると、まもなく貸主側からの督促はすべてストップします(この場合、督促を中止しなければならないと法律で定められています)。

どんな人が向いている?

安定した収入があり、返済の負担を減らせば完済できそうな方に向いています。

借主が行うことは?

貸主との交渉は代理人(弁護士や司法書士)に一任できますが、借入時の明細や返済時の控えなどの書類を準備する必要があります。

費用の目安

費目 金額(税別)
法律相談料(※6) 無料の場合が多い
貸主1社あたりの着手金(※7) 2万円~4万円程度
貸主1社あたりの基本報酬金(※8) 2万円程度
減額報酬金(※9) 任意整理により減額できた金額の5%~10%程度
実費(※10) 数千円程度

※6 正式な依頼をする前に弁護士に相談する際の料金
※7 弁護士に依頼するときに支払う料金。結果に関係なく支払うもの
※8 債務整理の結果に応じて支払う料金
※9 債務整理の結果 借金を減額できた場合に発生する料金
※10 印紙代や郵送料など手続きをするうえで発生する諸費用

なかには、基本報酬金・減額報酬金が無料の事務所もあります。

破産とは?

裁判所に破産を申立てた場合、自分名義の財産を処分して借金の返済にあてることになります。

日常生活を送るために必要最低限な財産は手放さなくていいとされていますが、残りはすべて処分して返済にあてなければなりません。

たとえば、現金、預貯金、自宅、車、保険の払戻金、資産価値のある貴金属や美術品などの財産です。

財産を返済にあてたうえで、それでも借金が残っている場合、裁判所から免責を受け、残りの支払いを免除してもらえます(なかには免責が認められないケースがあります。たとえば、ギャンブルや浪費などのために借金をつくった場合は免責が下りない可能性があります)。

破産は、自分で申立てることができますが、専門的な知識が必要で手続きも煩雑なため、弁護士などの専門家に依頼するケースが多いです。

なお、弁護士に破産手続きを依頼したら、まもなく貸主からの督促はすべてストップします。

どんな人が向いている?

毎月の返済額を減らすなど、返済の条件を緩和しても完済が見込めない場合、なおかつ自分名義の財産がほとんどない場合は、破産が向いています。

特に、一定以上の財産(※11)がなく、さらに免責が下りる可能性が高い場合は、破産管財人(※12)による調査が不要となるため、手続きもスピーディーに進みます。

およそ数ヶ月で手続きが終了し、免責が下りるでしょう。

一方、一定以上の財産がある場合、もしくは免責が下りない可能性がある場合は、破産管財人による調査が実施されます。

この場合、手続き終了まで最低でも半年はかかるでしょう。

※11
一定以上の財産とは、預貯金が20万円を超える場合や、自家用車などの評価額が20万円を超える場合が該当します。

※12
破産の調査を担当する人のことを管財人といいます。弁護士のなかから、裁判所が選任します。

借主が行うことは?

弁護士に指示された書類等を準備する必要があります。

たとえば、収支を示す書類や預金通帳のコピー、住民票などです。

費用の目安

費目 金額(税別)
法律相談料 無料の場合が多い
着手金 20万円~50万円程度
実費 2万円~20万円以上

着手金は、財産がほとんどない場合で20~30万円程度、財産が一定以上あり、管財人による調査が入る場合は30~50万円程度までふくらみます。

また、実費は基本的に2万円程度ですが、管財人による調査が入る場合は少なくとも20万円以上かかります。

債務整理のことを家族に知られる可能性は?

債務整理のことを家族に知られるリスクはあります。

たとえば、弁護士事務所や裁判所からの郵便物を見られてしまったり、自宅にかかってきた電話を家族が取ったりすることもあるでしょう。

そういったことを防ぐには、「郵便物はこまめにチェックして自分で取る」「連絡先として自分の携帯電話を指定する」などの対策を取る他ありません。

いかがでしたか?

借金の問題を抱えているなら、ひとりで悩まず、はやいうちに専門家に相談しましょう。

また、自力での返済が難しいなら、はやめに債務整理を検討するようにしてくださいね。

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