グレー企業での給料交渉例&グレー企業の見極め方法【体験談】

昨今、長時間労働やサービス残業を強いる、いわゆるグレーな企業の問題をテレビのニュースでみない日はありません(グレー企業とは、完全に悪質とはいえないものの、限りなくクロに近い会社のこと)。

誰しもそういった企業への就職・転職は避けたいところでしょうが、その見分けはとても難しいですよね。

そこで今回は、大手就職支援会社の元社員に「グレー企業の見極め方」についてお話をうかがいました。

そのお話をもとに、

求人を選ぶときの注意点
面接時のチェックポイント

などを紹介していきたいと思います。

前半部分でグレー企業に勤めていた方の実例を紹介しつつ、後半でグレー企業の見極め方について解説していきますね。

後半のみ読みたい場合は、グレーな会社かどうか見極める方法はあるの?(編集より)に進んでください。

体験者の情報

名前:佐藤 圭(仮名)
性別:男性
当時の年齢:23歳
お金に困った理由:安月給
お金に困った時期:2004年12月~2005年6月
当時の給与:月20万円

新卒で入社した会社は半年で退職

私が新卒で入社したのは飲食関係の会社です。

学生時代はずっと飲食店でアルバイトをしていたので、自信満々で入社しました。

というのも、アルバイト時代の経験から、社員とアルバイトで「求められる仕事が違う」ことはわかっているつもりだったからです。

しかし、実際に働いてみると、そのギャップは想定以上でした。

入社から1ヶ月たっても、2ヶ月たっても、おもしろみを感じられません。

アルバイト時代はあんなに楽しかったはずなのに。

結局、入社してからわずか半年で退職してしまいました。

二度目の就職活動

退職してすぐ、私は就職活動をはじめました。

次の志望業界は「人材派遣」です。

理由は2つ。

まず、飲食業を通じて「もっとじっくり人に関わりたい」という思いが芽生えたから。

また、大学では心理学を専攻していたので、その経験を活かせる分野だと思ったからです。

しかし、前の会社を半年で退職している私は第二新卒の身。

選考はなかなか思うようにすすみませんでした。

それでも、なんとか2社だけは面接にこぎつけることができたのです。

「手取り20万円もらえるか」が焦点

面接にこぎつけた2社のうち1社の面接を受けると、その場で内定を言い渡されました(この会社のことは、以降A社と呼びます)。

その後もいくつか就職活動をこなしましたが、結局、唯一内定が出ているA社に決めることに。

ただ、ひとつだけ懸念事項がありました。

給与のことです。

結婚している私にとって、「手取り20万円」は生活できるギリギリのライン。

面接でも希望は伝えましたが、再度確認しておこうと思い、A社に電話をかけました。

結果、給与については「確定ではないが大丈夫だろう」とのこと。

その言葉を信じた私は、そのまま内定承諾の意思を伝えました。

これで、ようやく就職活動が終了したと思い、ほっとしたことを覚えています。

ここから、約半年におよぶ貧乏生活が始まるとも知らずに。

今思えば、「内定が出たのに内定通知書がなかった」など、すでにおかしい点もありましたが、このときの私はそれに気づけなかったのです。

手取りではなく総支給額20万円!?

初めての出勤日。

会社に着いた私は、先日面接してくれた担当者に呼ばれました。

このときわかったのですが、この担当者は私の配属先の部長だったのです。

そして部長から、会社や仕事についてひととおり説明を受けます。

その流れで、給与の話にもなりました。

「あ、給与は総支給額20万円でよろしく」

「え...!?」

私の頭の中は真っ白になりました。

手取りで20万円もらえると思っていたのに!

約束が違うとは思いましたが、すでに出勤してしまっている状況でいまさら辞退する気にもなれません。

A社に対する疑問は消えませんでしたが、とにかく頑張ろうという方向で自分の心を整理しました。

あの手この手をつかって過ごした4ヶ月

A社で働きはじめた頃、私のお小遣いは月2万円でした。

それを日々の昼食代とたばこ代で使い切ってしまうような、カツカツの生活です。

さらにA社では、毎月のように何名か退職者が出るので、送別会も頻繁に開かれました。その費用もバカになりません。

貯金を切り崩してやりくりできたのはわずかな期間だけ。

以降は、お金を捻出するためにあらゆる手段を使いました。

まず、派遣社員をクライアントのところへ連れていくときはなるべく一緒に昼食をとります。

これを経費として申告すれば昼食代を節約できるからです。

また、交通費の精算を余分に行っていました(徒歩で移動した区間についても交通費を請求する)。

※編集より補足
故意に実費以上の交通費精算を行うことは横領にあたります。ご注意ください。

でも、このような手段を使って浮かせることができるのは、せいぜい月に5,000円程度。

入社して3ヶ月経つ頃には、妻の両親に援助してもらいながら生活する状態でした。

月末は、お金のことでいつも妻と大ゲンカ。

みじめでしたし、精神はどんどんすり減っていきました。

ココしかない!決死の覚悟で直談判!

入社して4ヶ月たった頃のことです。

仕事に慣れてきたことにくわえて運も味方となり、私の成績は飛躍的にアップ!

「交渉のチャンスはココしかない、ダメだったら辞めてやる!」と腹をくくり、上司に給与アップの直談判を行いました。

悲壮な決意が伝わったのか、それとも、あまりに私が哀れに見えたのか...。

意外にすんなりとOKが出て、なんと月給が5万円アップしたのです!

これで何とか生活できる状態になり、心からほっとしたのを覚えています。

A社の「ここがヘン」

今思い出しても、A社はいろいろとおかしな会社でした。

もっとも理解できなかったのは、「大きな声=正義」という慣習のようなもの。

社員が自分の意見を通すために必要なのは、大きな声で発言すること。
それだけです。

ウソみたいな話ですが、内容が正しいかどうかは関係ないんです。

実際、意識して声を大きくしてから自分の意見も通りやすくなりました。

人材派遣会社なら、仕事するうえで大きな声は必要ありません。

むしろ穏やかに話した方ほうが、派遣社員も安心するはずです。

何のための大きな声だったのか、いまだによくわかりません。

他にも、「なぜこんなことをするのだろう」としか思えない社内ルールがあったので、いくつか紹介します。

  • 社内勉強会が最優先。このときはどんな仕事も絶対に入れてはいけない
  • 社長が社内にいるときはとにかく電話をかけ続けろ
  • 電話ができないなら空アポでもいいから社外に出ろ

A社は、かなりの社長ワンマン体質だったので、穏やかに仕事をするため社員間でひそかに「社長対策」を共有する必要があったのです。

しかし、今になって当時を振り返ると、「悪いことばかりではなかったな」とも思います。

給与交渉に成功したのは会社の給与規定があいまいなおかげですし、A社の理不尽さのおかげで精神はかなり鍛えられたと思います。

私はA社に約1年で勤めることになるのですが、そのおかげで強いメンタルを手に入れ、無事転職もできました。

転職先の会社(同業他社)には、約7年勤めることになります。

A社で鍛えられたメンタルがあったからこそ、勤続7年という数字に結びついたんだと思います。

ちょっとした理不尽ではへこたれなくなりましたからね(笑)

転職・就職前に労働基準法をチェックしておこう

A社のことは、「完全に悪質とはいえないが、あやしいところも多いグレーな会社だったな」と思っています。

給与のことは特にそうです。

もし、これから転職・就職活動をするなら、労働基準法の基本はおさえておきましょう。

特に大切なのはこの3つです。

  • 第二章 労働契約
  • 第三章 賃金
  • 第四章 労働時間、休憩、休日及び年次有給休暇

第二章の労働契約には、「労働条件の明示」について記載があります(私が給与面で痛い目にあった部分です)。

ただ、休日や有給休暇については、労働基準法に違反していないかぎり各社独自の就業規則を設けることができるので、注意が必要です。

グレーな会社かどうか見極める方法はあるの?(編集より)

ハローワークやマイナビ・リクナビなどの就職支援サイトに掲載の求人には、少なからずグレーな企業が存在します。

ですから、今回の体験談にあったように、「いざ働いてみたら思っていた条件が違った」というミスマッチを防ぐために、自分で会社を見極めなければなりません。

そこで今回は、大手就職支援会社の元社員である前田さん(仮名)に、会社を見極めるポイントについてうかがいました。

募集要項の確認から面接の段階で、どのようなことに注意すればいいのでしょうか?

順を追って説明していきましょう。

※ ここから紹介する内容に該当するすべての会社に問題があるわけではありません。あくまでも会社を選ぶときの参考のひとつとしてください。

募集要項をみるときにチェックすべきポイントは?

まずは、募集要項をみるときにチェックしてほしいポイントを紹介します。

求人情報の掲載元はどこ?

求人情報と聞いてまず思い浮かぶのは、厚生労働省が管轄するハローワーク

そして、リクナビマイナビなど民間の就職支援サービスではないでしょうか。

ここでポイントとなるのは、求人情報の掲載費です。

ハローワークへの求人情報掲載は無料ですが、リクナビやマイナビに掲載するなら数十万円単位の費用がかかります。

つまり、民間の就職支援サービスを利用している会社は、「採用にそれなりの費用をかけられる会社」ということです。

だからといって、「ハローワークに求人情報を出している会社はダメ」というわけではありませんが、「民間の就職支援サービスを利用しているか(民間の就職支援サイトに求人情報を出しているか)」は、会社を見極めるうえでひとつの目安になると思います。

給与

すべての会社が、固定給(月給か年俸)を提示しています。

給与を確認するときのポイントは3つです。

  • 年収はあくまでも固定給をベースに考える
  • 昇給の回数をきちんと確認する(年に何回チャンスがあるのか)
  • 賞与(ボーナス)の回数と目安をきちんと確認する

これらをしっかり確認して、インセンティブ(成果給)等にまどわされないようにしてください。

インセンティブ職務手当がある会社は給与の仕組みが複雑なので、下記のように年収例が提示されています。

例)
750万円/24歳・入社1年目/月給20万円+インセンティブ510万円

このような例が載っていたら、「若くても結果を出せば認めてもらえる会社なんだ」と目をキラキラさせたくなりますよね。

その気持ちはわかりますが、冷静に考えてみてください。

日本の「高収入な会社ランキング」の上位200社の平均年収は約750万円。

入社1年目の20代で、そのレベルの年収をもらえるというのは、いくらなんでもうさんくさいですよね。

また、インセンティブが極端に高いところにも注意してください。

さきほどの例の場合、インセンティブをのぞけば年収は240万円。

決して高収入とはいえません。

休日・休暇

休日・休暇をチェックするときは、「土日祝日、お盆や年末年始は休めるのが当たり前」という思い込みをまず捨ててください。

募集要項に書いてある条件以外では休めないと思っておきましょう。

下記にあるものが全て記載されていれば、「一般的な休み」のイメージに近いと思います。

  • 週休二日制 もしくは 完全週休二日制
  • 祝日
  • 夏季休暇
  • 冬季休暇 もしくは 年末年始
  • 有給休暇
  • 慶弔休暇
  • 育児休暇 や 介護休暇

特に見落としがちなのは祝日です。

祝日に休めない会社は意外と多いので注意してください。

「祝日休みとは書いてないが当然休みだろう」と思って応募し、入社した結果、祝日が休みではないと知りショックを受ける人は多いそうです。

残業手当

こちらも休暇同様、「残業手当は出るのが当たり前」という思い込みを捨ててください。

募集要項に下記のような表記があれば、残業手当が支払われます。

  • 残業手当
  • 時間外手当

一方、表記がない会社は残業ができないか、残業手当が支払われないかのどちらかです。

また、固定給の項目内で下記のように表記されている場合も、残業手当が支払われます。

  • 月給25万円(みなし残業20時間含む)

みなし残業とは、あらかじめ一定時間分の残業代が固定給に含まれている仕組み。

この場合、月20時間までの残業手当は25万円に含まれているという意味です。

ちなみに、きちんと残業手当が支払われるに越したことはありませんが、「残業手当がつく会社=残業がある会社」ということです。

そのことは忘れないでおきましょう。

福利厚生

募集要項のうち、多くの求職者が優先してチェックする項目は「給与」「休日・休暇」「残業手当」の3つだそうです。

しかし、大手就職支援会社の元社員である前田さんいわく、もっとも重視すべきは福利厚生とのこと。

休日や残業手当同様、基本的に募集要項に記載がある福利厚生のみ付いていると思ってください。

下記にあげたものが全て記載されていれば、「一般的な福利厚生」のイメージに近いと思います。

  • 住宅手当
  • 雇用保険
  • 厚生年金
  • 社会保険
  • 退職金制度
  • 交通費全額支給

どれも、「当たり前じゃないの?」と思うものばかりですよね。

しかし、実際はそうでもないのです。

たとえば、中小企業に限っていえば、退職金が出ないのはそう珍しいことではありません。

福利厚生は「社員を大切にしたい、フォローしたい」という会社の気持ちのあらわれです。

充実している会社とそうでない会社の差が大きくて比較しやすいのもポイント。

ぜひ複数の会社を見比べてみてください。

こんな特徴があったら要注意

他にもいくつか、「募集要項をみるときに注意したいポイント」があるので、いくつかまとめて紹介します。

大量募集している

大量募集は、早期退職者や内定辞退者が多いことの裏返しかもしれません。

もし、募集人数が異様に多いようであれば、会社のホームページを確認してみてください。

募集人数が社員数を上回るような場合は特に注意が必要です。

掲載期間が長い

掲載期間が長い求人にも注意してください。

たとえば、「リクナビNEXT」の場合、1回あたりの掲載期間は最長でも4週間。

あくまでも自分の就職活動が長引いている前提ですが、2ヶ月以上、同じ求人が掲載されていたら注意です。

単純に、会社が求める人材が見つかっていないだけかもしれませんが、離職率が高いため常に募集せざるをえない状況なのかもしれません。

夢・成長を推している

次のようなキャッチフレーズを使っている会社には要注意です(夢や成長を軸にしたキャッチフレーズは高収入のセットにして強調されるケースが多いですね)。

  • 夢をいっしょにかなえよう!
  • 急成長できる環境でライバルに差をつけろ!

ポジティブなメッセージを感じとれますが、その裏に「夢・成長のためなら何でも犠牲にしろ」という意味が込められている可能性があります。

一概にはいえませんが、「長時間労働させられる」「過剰なノルマを課される」などの問題を抱えている会社かもしれません。

こんな面接をする会社に注意

次に、面接時にチェックすべきポイントです。
内定後も油断はできませんよ。

いきなり役員面接

1回目の面接で、役員や社長が登場する会社には注意してください。

このケースでは、以下のような可能性が考えられます。

  • 離職率が高く、社員数が少ない
  • 人事担当者がいない(人事部がない)

こういった会社は、人事以外の社内制度が整っていない可能性があります。

「人が足りないため長時間労働させられる」「常に能力以上のことを求められる」など、厳しい労働環境が待っているかもしれません。

すぐに内定をだす

一度目の面接後、すぐに内定が出た場合は、少し冷静になりましょう。

魅力的な会社は応募者が多いものです。
ですから、選考にそれなりの時間がかかります。

そのため、すぐに内定を出す会社は、以下のような可能性が考えられます。

  • 応募者が極めて少ない
  • 人が足りなすぎるためきちんと選考ができない

強引に内定承諾を迫られる

この条件は、すぐに内定を出す会社に多いです。

どの会社も、内定者に対しては「うちの会社に来てほしい」と思っています。

そのため、内定者に対してやんわりと内定承諾をせまることもあるでしょう。

しかし、それが度を過ぎているようなら見過ごせません。

たとえば、脅されたり、過剰な囲い込みをされるケースがあります。

そのようなやり方でせまってくる会社の労働環境が健全であるとは考えにくいですよね。

また、強引に内定承諾をせまる会社は、そうしなければならないほど人が足りないということ。

入社直後から激務に追われるかもしれません。

社員のクチコミをみてみよう

クチコミサイトを利用すると、実際にその会社で働いている人の感想・クチコミをチェックすることができます。

会社を見極めるうえで、ぜひ活用してください。

カイシャの評判

エン・ジャパンが運営する日本最大級の就職クチコミサイトです。

会員登録は不要。
投稿されたクチコミ全てを完全無料で閲覧可能です。

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https://en-hyouban.com/

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http://jobtalk.jp/

いかがでしたか?

これから転職・就職活動をするなら、今回ご紹介したチェックポイントを参考にしてみてください。

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