個人情報漏洩の被害実例。クレジットカードO社のあきれた管理体制

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クレジットカードは今や必需品とも言われていますが、申込書に記したあなたの個人情報が、クレジット会社にどのように扱われているか想像したことがありますか?

個人のプライバシーにかかわる重要な情報なのだから、さぞかし厳重に管理しているのだろう。そう思いますよね。私も以前はそう思っていました。

しかし大手クレジット会社O社によって、突然わが身にトラブルが降りかかり、その認識が一気に覆りました。

ローン契約をした後で支払いを滞らせて逃亡した人とたまたま旧姓が同姓同名だったため、別人であるにもかかわらずその本人だと疑われ、O社から10年間もプライバシーを侵害され続けたのです。そんな私の悲惨な体験をお話しましょう。

【体験者の情報】
名前:星月美(仮名)
性別:女性
加害会社名:某大手クレジット会社O社
被害時期:1988年~1998年

突然の支払い督促通知

発端は1通の手紙からでした。
結婚して改姓していた私の大阪府K市の自宅に、O社から突然22万円の「支払い督促状」が届きました。

「払えないのであれば相談に乗るから連絡してほしい」
文面にはそう書いてありました。

「ローン?O社?」
私には全く身に覚えがないことでした。
急いで差出人であるO社金沢支店に問い合わせの電話をしました。

応対した担当者から、まず名前と住所を聞かれました。そして「過去に石川県に住んだことはありますか?」と聞かれました。

「観光旅行で行ったことはありますが、住んだことはありません」と答えると、先方はしばらく沈黙・・・そして長い保留のあと、「同姓同名の他の方と間違えたようです。申し訳ございません。」と謝られました。

その担当者の説明によると、私の旧姓と同姓同名のY・Yという女性が、石川県に居住していたときにローン契約をして、初めの数カ月はきちんと支払っていたものの、やがて支払いが滞り、居所も分からなくなったとのことでした。

「なるほど。そういうことだったのか。同姓同名なら間違われても仕方がないか。」

担当者の説明で誤解が解けたと思ったので、「私のデータは削除し、もう二度とこのような間違いはしないでください」と伝えて電話を切りました。

再び支払い督促をされる

それから2年後。
わが家に再びO社から支払い督促の電話が掛かってきました。

「O社?また?もう解決したはずなのに・・」

電話口の担当者は、2年前と同じ質問を尋ねてきました。

「石川県に以前、住んでいたことはありませんか?」
その言葉を聞いた瞬間、怒りがこみ上げてきました。

「それは同姓同名の別人です!私じゃありません!」
事務的に話す担当者に対し、思わず強い口調で言い返してしまいました。

「2年前に別人だったと謝罪したのに、なぜまた疑ってくるのですか?」と問いただすと、社内で支払延滞者リストの再調査があり、前回とは別の担当者が私をまた延滞者と考え、再度の督促を行ったとのことでした。

削除するよう頼んだ私の情報はそのままのようでした。

全く身に覚えがないのに、またも借金を踏み倒した女と決め付けられてしまったのです。2年前のあの謝罪は一体何だったのか・・

O社の顧客情報管理のいい加減さに怒りを感じ、抗議したため、金沢支店長が大阪のわが家に謝りに来ることになりました。

それにしても、O社は私のことをどうやって割り出したのだろう?O社のクレジットカードを持ったこともないし、ローン契約もしたことがないのに、なぜ私の存在を知ったのだろうか?

疑問がふつふつと湧いてきました。

裏でつながるクレジット業界

3日後、支店長がマスクメロンを持ってやって来ました。

「個人の信用にかかわることで、一度ならず二度までも同じ過ちを繰り返すとは、一体どういうことですか?」

開口一番、強く文句を言いました。

そして先日抱いた疑問を投げ掛けました。

「過去に御社と全く接点がないのに、なぜ私のことを知ったのですか?」

すると、予期せぬ返答が・・

クレジットカード信用情報機関からあなたの情報を入手しました。

「クレジットカード信用情報機関?」

初めて聞いた名前でした。

支店長の説明では、過去にクレジットカードを保有したことがある場合、申込書に記載された個人情報は信用情報機関に登録され、審査の資料として他の同業カード会社も自由に閲覧することができるとのことでした。

厳重に管理されていると思っていた顧客の個人情報は、私たちが知らない間にクレジットカード業界全体で共有され、自由に閲覧されているのです。

確かに以前、父の所有するクレジットカードの家族会員として、旧姓でJ社のクレジットカードを保有していました。

その私の個人情報が、Y・Yの情報を必要としたO社によって取得され、同じ名前だから支払延滞者本人に間違いないと狙いをつけてきたのです。

別人の私にとってはプライバシーの侵害もいいところで、不愉快極まわりないことでした。そこで、間違えられた経緯をとことん追求することに決めました。

【この続きは『10年間も無断で住民票を撮り続けたクレカO社とK市役所に猛抗議!』】

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