キャッシング借り換え&おまとめ。今すぐチェックしたい業者の選び方

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いくつもの業者から借り入れがあると、次々にやってくる支払日に追われ、精神的にも金銭的にも多くの負担がかかると思います。

「とにかくまとめられればいい」
「一気に解決したい」

しかし、あわてて一本化するだけでは、何も解決しないだけでなく、かえって損になる場合があります。

おまとめローンは、どこから借りるかが非常に重要なカギとなのです。

ここでは、おまとめローンを申込む業者を選ぶ時に注意すべきことと、一本化のすすめ方についてご説明していきたいと思います。

本当に意味のあるおまとめローンにするために、ぜひ読んでみてください。

今より低い金利が大前提

どの金融機関でおまとめローンにするかを決める時、最も重視しなければいけないのは「金利」です。

今より低い金利で借りられるかどうかが、おまとめ成功のカギだからです。

たとえば、

A社からの借入:30万円
B社からの借入:50万円
C社からの借入:20万円
いずれも金利:18%
返済期間:3年

以上を、金利15%のD社でまとめると(返済期間は3年のまま)、返済総額は5万円も安くなります。

返済するお金を減らすには、支払わなくてはならない利息を減らすしかありません(元本は債務整理をしないかぎり減りません)。

したがって、今よりも低い金利で、バラバラの借金をひとつにまとめてくれる金融機関を探す必要があるのです。

ただ、金利が安いおまとめローンを組むことができても、返済期間が長くなると最終的に返済総額が多くなってしまう可能性があるので注意が必要です。

先ほどの例でいいますと、

A社からの借入:30万円
B社からの借入:50万円
C社からの借入:20万円
いずれも金利:18%
返済期間:3年

以上を、金利15%のD社でまとめる場合でも、返済期間が5年に延びるなら、なんと、おまとめ前よりも返済総額が12万円以上高くなってしまいます。

返済期間と返済総額

おまとめローンを組む時は、今より低い金利で借りること、返済期間を伸ばさないことが大切なのです。

ただ、「返済総額よりも、現在の負担を減らすことを優先したい!」という場合は、今より低い金利で借りることができ、1回の返済額を少なく設定できるところを選ぶことをおすすめします。

返済総額は当初より増えてしまうので長い目で見ると損なのですが、現在の負担を減らすことが優先なら致し方ありません。

おまとめローン先にはどこがいいの?

おまとめローンを組むなら、どこの金融機関がよいのでしょうか?ここでおすすめしたいのは、以下の2つです。

  • 銀行のカードローン
  • おまとめプランのある金融機関

銀行のカードローンとは、銀行本体が運営する個人向けローンです。

みずほ銀行カードローンなどがそれにあたります。

おまとめプランのある金融機関とは、通常のキャッシングとは別に「おまとめ専用」、「借り換え専用」のプランがあるところです。

プロミスおまとめローンやアイフルの「借り換えMAX」などがそれにあたります。

なお、銀行が運営しているおまとめ専用プランなら、上の2つの条件を両方そろえています。たとえば、東京スターおまとめローンなどです。

銀行カードローンがおまとめに向いている理由

銀行カードローンがおまとめに向いている理由は2つあります。

1つは、なんといっても金利の安さです。

銀行カードローンの金利は、だいたい4.5%~14.5%が相場です。

消費者金融や信販系のキャッシング会社は、ほとんどが最大金利を(法定上限金利の)18%ギリギリに定めているので、それに比べると銀行カードローンの金利はだいぶ低めになっていますね。

もう1つの理由は、借入限度額が大きいことです。

銀行カードローンは総量規制の対象外ですから、「借入は年収の3分の1以内」のしばりを受けません。

総量規制の対象になる金融機関の場合、いくら「300万までOK」のローンであっても、300万円を借りるには年収が900万円ないとダメなのです。

銀行以外なら、おまとめプランのある金融機関を選ぼう

前項で、銀行のカードローンがおまとめに向いているのは、金利が安くて限度額が大きいからだと述べました。

逆に言うと、この条件を備えていれば銀行でなくてもよいということです。

「おまとめ」や「借り換え」のプランがある信販会社や消費者金融が、それにあたります。

金利18%が当たり前の消費者金融でも、おまとめプランのコースなら14%程度におさえられています。

限度額も基本コースに比べて大きめです。おまとめ目的として作られた商品は、あらかじめ低金利・高限度額に設定されているものが多いのです。

さらに、あまり知られていないことですが、顧客に有利になるような借り換えなら、銀行以外の金融機関でも例外的に総量規制の対象外になります。

「おまとめ」や「借り換え」のプランの注意事項に、

貸金業法施行規則第10条の23第1項 第1号の2(約定に基づく返済により借入残高を段階的に減らしていくための借換え)に基づき...

という文言があれば、それは総量規制対象外の商品です。

よって、年収の3分の1を超えていても問題ありません。

一方、通常のフリーローンをおまとめ目的で利用することは、あまりおすすめできません

適用される金利はたいてい最大金利の18%ですし、枠が小さいのでまとめきれないことも考えられます。もちろん、総量規制の対象内になります。

審査が厳しいのは当たり前!でもあきらめちゃダメ!

ここまで読まれた方は、

「そりゃ金利が低くて限度額が大きいのが良いのは分かるけど、そういうところは審査が厳しいのでは?」

と気づかれたと思います。

その通りです。

おまとめに適した金融機関は、審査が厳しいのが特徴です。

しかし、だからといって、審査が甘くても金利が高いところにまとめても意味はありません。

したがって、審査に通るおまとめローンを探すのではなく、条件の良いおまとめローンを探し、その審査をパスすることに意識を向けてください。

では、どうすれば、希望のおまとめローンの審査に通るのでしょうか?

年収や借入金額をすぐに改善することは難しいですよね。

それはズバリ、「他社借入件数を減らすこと」です。

「他社借入件数」を減らせば低金利のおまとめローンも可能

他社借入件数とは、「何件の金融機関から借金をしているか」を指します。

他社借入件数は5件がボーダーラインと言われていますので、それ以上の金融機関から借り入れがある場合は、まずその件数を減らすことから始めましょう。

他社借入件数を減らすには、以下のような方法があります。

  • すでに借り入れのある金融機関に増枠を交渉する
  • 本命以外のおまとめローンに一部借金をまとめる

金融機関は、新規客よりも返済実績のある既存客の方を信用します。

よって、新たに借入先を探すよりも、現在利用している金融機関に増枠交渉した方が手っ取り早いのです。

その時、返済実績の長いものや、完済間近のもの、繰り上げ返済しているものを選ぶと交渉が有利です。

そうやって増えた枠で別の借入を完済すると、借入件数を減らせます。

他の方法としては、条件がイマイチな本命以外のおまとめローンに一時的にまとめる方法があります。

借入件数を減らすことが目的なので、全てまとめられなくても問題ありません。

こうしていくつかの段階を経て、最終的に低金利・高限度額のおまとめローンに一本化します。

すぐにまとめたい気持ちは分かりますが、いきなり条件の良いおまとめローンの審査に受かるとは限りません。

特に、借入額や件数が多い場合、おまとめは長期戦になります。

それでも、あきらめずに条件の良いおまとめローンを探し、他社借入件数を減らして審査にトライしてください。

そして、うまく一本化に成功したら、今度は完済することがゴールです。

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この記事の筆者

正岡 さな(仮名)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。元外資系経営コンサルタント、現在は2児の母をしながら在宅フリーランスで働く。得意分野は「お金」。好きなものも「お金」。売る側の論理ばかりが多いキャッシングに関する情報を、買う側の視点から徹底解説します。

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