なぜ過払い金請求・任意整理は裁判よりも和解にしたほうがいいのか?

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この体験談について

離婚の慰謝料の頭金200万円(慰謝料の総額は1,000万円)が払えず、消費者金融に借金をしたものの、結局、それも支払えなくなり(私がうつ病になってしまったため)、任意整理をするまでのことを体験談として綴らせていただきたいと思います。

前回のあらすじ

法テラスで弁護士費用を立て替えてもらえるかの審査があり、無事に通過!ついに任意整理開始です。

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法テラスで自己破産をすすめられた私。債務整理 無料相談 体験記

いよいよ弁護士介入!弁護士事務所を訪問

法テラスで弁護士費用の援助が確定すれば、直接弁護士と連絡を取ることになります。いよいよ債務整理が始まるのです。早速、担当弁護士の方と直接会って打ち合わせをすることになりました。

印鑑持参とのことだったので、印鑑を持って弁護士事務所を訪問。入り口で担当してくれる弁護士さんが待ってくれていました。

法テラスで三回目の相談を受けてくれた弁護士さんで、とても感じのいい人でした。

名刺交換と挨拶を済ませ、まずは契約書を交わすことに。

契約書の大まかな内容は、

  • 弁護士費用10万円は法テラスが立て替えてくれているので法テラスとの契約ということ
  • 弁護士報酬として過払い金として返還されたお金の20%~25%を弁護士に支払うこと
  • 報酬のパーセンテージは法テラスが決める

というもの。

過去に奨学金の返済を延滞していた私。今回の件に影響する?

その後、具体的な話をするのかと思いきや、これで終了。

各債権者に弁護士事務所から書類を送って債務の計算をし直すということで、債務の状況を軽く確認されただけでした。

書類の捺印が終わり、何か質問は?と聞かれたので、ひとつ気がかりになっていることを話しました。

私は大学に通っているときに受けていた日本育英会の奨学金の返済を遅延し、裁判所に出廷したことがありました。

結果的に弁護士を入れること無く、双方の和解で解決したのですが、これが今回の債務整理に不利になるのではないかと不安に思っていたのです。

弁護士にそれを打ち明けると、和解してるなら特に不利になることはない、とのこと。

逆に今回の債務整理に日本育英会を入れたいなら、(和解している案件であっても)整理対象にすることは可能だと言われました。

実質問題、話し合いになるともう一度法廷にて話し合うことになってしまうので、問題なく返済できるなら今回は組み込まない方がいのではとアドバイスを受けたので、この案件は入れこまないことにしました。

今回の対象はアイフル、ニコス、アットローン、プロミスの消費者金融4社とみずほ銀行カードローンの合計5社。

ちなみに8年以上前に借金をした分に関しては、時効が成立しているため、いくら利息を多く払いすぎていたとしても返金されることはないそうです。

最後に弁護士から、依頼者である私が行う作業は何もないので、各債権者から債務の最終決定がくるまで電話を待ってほしいと言われました。

弁護士事務所にいた時間はわずか30分程度。こんなに簡単な打ち合わせで本当に大丈夫なのか不安に思うぐらいでした。

債務整理中に私が行った唯一のこと

弁護士事務所に行った翌日から、催促の電話も督促状が送られてくることも無くなりました。借金を作って返せなくなった自分が悪いのですが、平和な日々が訪れて良かったなと安堵しました。

そして弁護士事務所から一回目の連絡を受けたのは、それから1ヶ月後のこと。

インターネットプロバイダーと携帯電話の月額支払いがニコスの自動引き落としに設定されているらしく、すぐに契約を解除してほしいとの連絡でした。解除しないと、債務を確定することができず再計算が進まないとのこと。

すぐさまニコスで支払っていたもの解約する手続きをしました。ちなみに任意整理をした段階で、今まで持っていたクレジットカードは使えなくなります。(任意整理をしたという情報が、私の信用情報に事故情報として記載されます。)

プロバイダーはこれを機に解約。
携帯電話は使えないと困るので、私名義から妻名義に契約を変更しました。

契約時の資料を探しまわったり、妻同伴で携帯電話ショップに行かなければならず、とても面倒な作業でした。

任意整理は双方の和解によって進む

任意整理を始めてから3ヶ月後。
弁護士事務所から、再計算が終わって最終的な債務が決定したという連絡が来ました。

話を聞くと、ニコスとアイフルから回収できる過払い金で、他の3社に返済する残額、弁護士費用、弁護士報酬の全てをまかなえる計算になったとのことです。

しかも、うまく行けば数万円は私に返金できるかもしれないと言われました。

具体的な過払いの金額はニコスが80万円、アイフルが70万円。プロミスとアットローンは過払い金こそ発生しなかったものの、減額することはできました。

ただ、最終的な債務が決定してもここからが本番。
債権者と弁護士の間で和解の交渉が始まります。

過払い金を全て取り戻せるかどうかは債権者がきちんと交渉の場に立ってくれるかが大きなポイントです。ここからは弁護士の腕を信じて、ただ待つだけです。

裁判するよりも和解交渉を有利に進めた方が得をする

弁護士に依頼してから半年が過ぎた頃、2回目の連絡が入りました。

内容は、ニコスがまだ話し合いすらできてない状態ということ、そしてアイフルとの和解交渉の途中経過の報告でした。

アイフル側は、過払い金が70万円近くあるのを認めるとした上で、一括返済するので5万円マイナスして65万円を支払うことで和解できないか、という提案をしてきたそうです。

私は過払い金が70万円あるなら全額取り戻して欲しいと主張したのですが、弁護士さんには和解提案を受けた方が良いといわれました。

その理由として、もし和解交渉が決裂して法廷で争うことになった場合、判決が出るまでかなりの時間がかかることが予想され、返済残高がまだ残っている債権者から早期返却を求められた場合、すぐにでもお金を用意しなくてはいけなくなるというのです。

ただ私としては、返してもらって当然のお金を返して貰えないのは釈然としません。そこで弁護士さんに、全ての案件が終わった時に私の財布から一銭も出ないなら、この和解を受けても構わない、と提案しました。

弁護士さんは、確実にそうなるとは言えないが、今の計算で行けば一銭も出ることなく終了できる予定だと言ってくれたので、和解の方向で進めてもらうことにしました。

法テラスと弁護士、どちらに相談する?

その後、しばらく弁護士事務所からの連絡はなく、不安な日々を過ごしていたのですが、そんなある日、法テラスから決定書という名の書類が送られてきたのです。

そこに書かれていたのは、アイフルとの和解が成立したので、その過払い金の中から弁護士報酬と立て替えていた弁護士費用を頂きますという内容でした。

弁護士報酬はともかく、法テラスの立て替え費用はすべての案件が終わった後でという話を聞いていたので私はかなり驚き、法テラスと弁護士さん両方に連絡をいれました。

結果的に弁護士事務所と法テラスのほうで食い違いがあったようで、その決定書は取り消されました。

このような話の食い違いや誤解があった場合、法テラスと弁護士、両方に連絡をいれてください。不安に思うことがあったらまず電話で確認することが大事です

私も、(あまりに弁護士から連絡が来ないので)何度か弁護士事務所に連絡をし、気になることを質問しました。分からないこと、疑問に思ったことはきちんと聞いて、不安を解消していきましょう。

債務整理を始めてから1年。もうすぐ決着

2012年1月から始めた債務整理ですが、2012年9月現在、まだ完全には終わっていません。残すところはニコスのみ。

ニコスからも当然、和解の話を持ちかけられたようですが、一括返金するかわりに本来の過払い金よりも20万円近く少ない額で和解を提示されたようで、弁護士さんがあり得ないと差し戻したようです。

弁護士曰く、ニコスもアイフルと同じくマイナス5万ぐらいで和解に持っていきたいとのこと。

ニコスから75万円近くの過払い金が戻ってくれば、最終的に借金がゼロになるどころか、数万円は戻ってくる計算です。

当然、法テラスに立て替えてもらっていた弁護士費用も一括返済し、弁護士報酬を支払っても、返金があるのです。今は一刻も早い解決を待ち望んでいます。

債務整理をやってみて思ったこと

今回、人生で初めて債務整理を行うことになりましたが、意外に簡単だったなというのが正直な感想です。プロに任せてしまうと、自分でやることはほとんどないんですね^^;

強いて言えば、法テラスでの審査の際の書類集めくらいでしょうか。

幸い、私は自己破産しなくても済みました。
会社に債務整理したことは知られていませんし、回りの人にも当然知られていません。

法テラスや良い弁護士さんに出会えて本当によかったと思っています。

これからは子どもために貯金をし、自分は無駄遣いしないように心掛けて生きていこうと思います。債務整理は、ある意味良い人生勉強になりました。

もし今借金で苦しんでいる方がいたら、ぜひ弁護士さんに一度相談してみることをおすすめします。

弁護士事務所に直接行けないなら法テラスで相談してみてもいいと思います。ひとりで悩んでいても、借金が増えていくだけです。まずは相談してみてください。

この記事の筆者

若山 秀雄(仮名)
1972年生まれ。現在39歳。20歳の頃から数社にわたる消費者金融からキャッシングをし、30歳の頃に離婚の慰謝料を支払うため200万円の借金を抱える。それから自転車操業を繰り返し、300万円まで借金がふくれあがる。それでも何とか返済をしていたが、2012年に病に倒れ、任意整理をすることになった。

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