三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)の審査基準を検証

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今回は、銀行カードローンの代表格、三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)の審査基準について利用者への聞き取り調査を行いました。

もしかして、カードローンの審査基準に対し、こんなイメージを持っていませんか?

「銀行なんだから当然審査は厳しい」
「消費者金融に比べて低金利だから、審査も厳しいはず」

結論からいうと、大手消費者金融であるアコムの審査通過基準と比べても、三菱UFJ銀行カードローンは何かが大きく変わるということはありませんでした。

では、具体的にどのような人が審査に落ちてしまうのでしょう?

ここが一番気になるポイントですよね。

今回の利用者への聞き取り調査によって、三菱UFJ銀行カードローンの「審査に落ちる人の条件」がかなり明確になりましたので、このあたりについて特に詳しく紹介していきたいと思います。

三菱UFJ銀行カードローンの審査に落ちるのはこんな人

まずは、三菱UFJ銀行カードローンの審査に落ちる条件を順番に解説していきます。

安定した収入がない

三菱UFJ銀行カードローンを利用するには、下記の3つの条件を満たす必要があります。

  • 満20歳~65歳未満
  • 国内に居住する個人
  • 原則、安定した収入がある

このうち、「安定した収入がある」とは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか?

三菱UFJ銀行カードローンの場合、「安定した収入=月1回以上の収入」を指します。

そのため、「数ヶ月に1回収入がある」「収入の時期が不定期」といった人は審査に落ちます。

ちなみに、収入の種類は問いません。

  • 給与収入(固定給、歩合給、時給のいずれも可)
  • 事業収入
  • 不動産収入
  • 内職収入
  • 投資収入
  • アフィリエイト報酬

客観的に収入として認められるものであれば問題ありません(※1)

※1
給与収入以外の場合、収入証明書(確定申告書、所得証明書、納税証明書など)の提出を求められる可能性があります。

安定収入とみとめられない例

ただし、下記のような方は申込み不可です。

  • 生活保護受給者
  • 親に養ってもらっている子ども(本人に収入なし)
  • 失業中(失業給付を受け取っている場合もNG)

金融事故の記録がある

ローンやクレジットカードの支払いで何らかの問題が起こった状態を金融事故と呼びます。

たとえば、下記の4つはいずれも金融事故の一種です。

  • 長期延滞
    ローン・クレジットカード・分割払いなどの支払いが2ヶ月以上遅れている状態。
  • 債務整理
    借金を整理したり減額したりする手続きのことです。任意整理・破産・個人再生などの種類があります。
  • 強制解約
    契約違反や延滞などの理由により、金融業者から契約を解約されること。
  • 代位弁済
    契約者が支払いできなくなり、保証会社や第三者が肩代わりすること。

これらはすべてあなたの信用情報(※2)として記録されます。

通常、ローンの審査では必ず信用情報をチェックされるので、そこに金融事故の記録があれば、まず審査には通らないでしょう。

ちなみに、金融事故の記録は永遠に残るわけではありませんが、5年間は残るものが多いです(※3)

※2
信用情報とは、あなたが利用しているローン・クレジットカード・分割払いに関する全記録です。申込記録、契約記録、借入記録、支払記録などさまざまなものが含まれます。そして信用情報は、信用情報機関という機関に保管されています。銀行や消費者金融などの金融業者は、信用情報機関で申込者や顧客の信用情報を確認しているのです。

※3
長期延滞は最長1年~5年、債務整理は最長5年~10年(破産と個人再生は最長10年)、強制解約と代位弁済は最長5年記録が残ります。ただし、長期延滞の場合は、支払いの延滞がなくなってからカウントがはじまるので注意してください。

長期延滞の場合は審査に通ることも

信用情報に長期延滞の記録が残っていても、審査に通ることがあります。

この場合、「すでに延滞分を支払い終わっていること」が大前提です。

現在も延滞が続いている場合は審査落ちとなります。

アコムが保証会社となっているローンで5件以上借入れている

アコムは三菱UFJ銀行カードローンの保証会社です。

つまり、三菱UFJ銀行カードローンの利用者に貸したお金を回収できなかったら、三菱UFJ銀行に代わってアコムが穴を埋めなければなりません。

他にも、アコムが保証会社を担っているローンはいくつもあります。

例)

  • じぶん銀行じぶんローン
  • セブン銀行 カードローン
  • 北海道銀行カードローン ラピッド
  • 常陽銀行カードローン キャッシュピット
  • 広島銀行カードローン マイライフプラス

アコムが保証会社となっているローンで5件以上借入れていたら審査に落ちます。

ちなみに、就職内定者の場合は2件以上でアウトです。

また、「アコムが保証会社となっているローン」にはアコムのローンも含まれるので注意してください。

同じ日に他社のローンに申込みをした

三菱UFJ銀行カードローンへ申込みをした日に、他の銀行や貸金業者(※4)のローンにも申込みをしていたら、審査に落ちてしまいます(ローンの種類は問いません)。

ただし、申込みをしたのが別の日なら審査に落ちることはありません。

※4
貸金業者は、主に消費者金融とクレジットカード会社を指します。

毎月の返済額が「年収の36分の1」超

毎月の返済額が、年収の36分の1を超える場合は審査に落ちてしまいます。

では、ここでいう「毎月の返済額」には何が含まれるのでしょうか?

主に下記のような支払いが含まれます(※5)

  • 貸金業者の無担保ローン(キャッシング、カードローン、クレジットカードのキャッシングなど)
  • 銀行(信用金庫、信用組合、労働金庫なども含む)の無担保ローン(カードローン、フリーローン、教育ローンなど)
  • 割賦払い(携帯電話、高額商品など)
  • アコムマスターカード(クレジットカード)のショッピング利用

では、「毎月の返済額」はどのように計算されるのでしょうか?

実は、上記のような借入れや支払いの残高に3%~4%をかけて計算しています。

ひとつ例をあげてみましょう。

たとえば年収360万円のAさんが、貸金業者のカードローンで50万円、銀行のカードローンで100万円を借入れているとします。

この場合、Aさんの毎月の返済額は、

50万円×4%=2万円
100万円×4%=4万円

合計6万円となります。

Aさんの「年収の36分の1」は10万円なので、このことでAさんが審査に落ちることはありません。

Aさんの場合、毎月の返済額が10万円を超えたら、その時点で審査落ちとなります。

※5
自動車ローンや住宅ローンなどの担保ありのローンや、クレジットカード(アコムマスターカード以外)のショッピング利用は含まれません。

返済余力がない

三菱UFJ銀行カードローンでは、

「月収(手取り)-毎月の返済額-毎月の家賃(または住宅ローンの支払い)-毎月の生活費」

この式によって、返済余力が計算されます。

ここでいう「毎月の返済額」の算出方法は先ほど説明したとおりです。

また、生活費の金額については、「1人世帯なら生活費は月◯万円」というような基準額が設定されているようです(申込者が具体的な金額を記入するわけではない)。

ここで、ひとつ例をあげてみましょう。

下記はBさんのデータです。

  • 月収:50万円
  • 毎月の返済額:5万円
  • 毎月の家賃:10万円
  • 毎月の生活費:10万円

この場合、Bさんの返済余力は

50万円-5万円-10万円-10万円=25万円

25万円です。

Bさんの場合、月々の返済にまだ25万円は費やせるということです。

当然、返済余力がゼロの人に貸付けはできませんので、審査に落ちます。

在籍が確認できない

通常、カードローンの審査では、審査担当者が申込者の勤務先(申込時に記入したもの)に電話をかけ、「本当に勤めているのか」を確認します(※6)

これを在籍確認といいます(在籍確認についての詳しい説明はこちら)。

在籍確認で下記のような事実が判明した場合、審査に落ちる可能性が高いので注意してください。

  • 勤務先が実在しない
  • 実際は勤めていない(在籍していない)
  • 休職中で復職の目処が立っていない
  • 本名が確認できない(水商売の女性など)

※6
勤務先なので、本人以外が電話に出る確率も高いです。電話をかける担当者は、「在籍確認だ」と気づかれないよう十分注意を払っています。当然、本人以外に用件を明かしたりほのめかしたりすることはありません。

アコムが保証会社となっているローンの利用中に問題を起こした

以前、アコムが保証会社となっているローン(アコムを含む)を利用したことがあり、なおかつ何からの問題を起こしていたら審査に落ちます。

問題とは、具体的に下記のようなものです。

  • 返済を踏み倒した
  • 返済を第三者に肩代わりしてもらった

利用限度額が制限されるのはどんなとき?

職業や年収などの条件によって、利用限度額(利用者が借入れできる上限額)が制限されることがあります。

いくつか例をあげていきましょう。

職業や雇用形態によって利用限度額が制限される

職業や雇用形態によって利用限度額が制限されることがあります。

職業・雇用形態 上限額
正社員での就職が決まっている内定者 30万円
期間工(※7) 50万円
雇用形態が正社員以外(※8) 100万円

ちなみに、期間工は、仕事をしていない期間に申込むと審査落ちとなるので注意しましょう。

※7
期間工とは、工場などで主に3ヵ月~2年11ヵ月の期間契約で働く契約社員のことです。

※8
派遣社員・契約社員・パート・アルバイト・自営業などはすべて含まれます。

勤続年数1年未満は50万円まで

勤続年数1年未満の場合、利用限度額は最大でも50万円以下に設定されます。

年収50万円未満は10万円まで

年収50万円未満の場合、最大でも10万円までしか借りられません。

アコムが保証会社となっているローンでの借入れが4件以上あると10万円まで

アコムが保証会社となっているローンでの借入れが4件あると、利用限度額は最大10万円となります。

この場合もアコムのローンが含まれますので注意してください。

まとめ

それでは最後に、三菱UFJ銀行カードローンの審査に関するポイントをまとめます。

こんな人は審査に落ちる!

  • 安定した収入(月1回以上の収入)がない
  • 金融事故の記録がある(ただし長期延滞の場合は、延滞が解消されていれば問題なし)
  • アコムが保証会社となっているローン(アコムを含む)での借入件数が5件以上
  • 同じ日に他社のローンにも申込んでいる
  • 毎月の返済額が年収の36分の1を超える
  • 返済余力、「月収-毎月の返済額-毎月の家賃(または住宅ローンの支払い)-毎月の生活費」がゼロ
  • 勤務先が実在しない
  • 勤務先に勤めていない(在籍していない)
  • 休職中で出勤の目処が立っていない
  • アコムが保証会社となっているローン(アコムを含む)を利用した際に、「踏み倒し」「誰かに返済を肩代わりしてもらった」などの問題を起こした

こんな人は利用限度額が制限される!

  • 正社員での就職が決まっている内定者は上限30万円
  • 期間工は上限50万円
  • 雇用形態が正社員以外の場合は上限100万円
  • 勤続年数1年未満の場合は上限50万円
  • 年収50万円未満の場合は上限10万円
  • アコムが保証会社となっているローン(アコムを含む)からの借入れが4件ある場合は上限10万円

三菱UFJ銀行カードローンの場合、「安定した収入がある」「過去に問題を起こしてない」「他社で借りすぎていない」などの基本的な条件を満たしていれば、審査に通る可能性が高いです。

一般的に、消費者金融より銀行カードローンのほうが低金利なので、利息の面ではお得に利用できます。

これまでなんとなく銀行を敬遠していた方は、ぜひ銀行も選択肢に入れて検討してみてください。

最後になりましたが、銀行や消費者金融の元担当者に聞いた「審査に落ちる基準」もぜひ参考にしてみてくださいね。

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