夫の収入ダウン入院、住宅ローン減税減額で、公共料金を滞納【体験談】

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主人の会社の基本給見直し、ノー残業デイの推進により、給与は以前に比べて激減。住宅ローン減税の大幅な減額も始まり、とうとう家計は火の車に。

毎月の住宅ローンの支払いに四苦八苦し、とうとう公共料金を滞納するようになってしまいました。

【体験者の情報】
名前:菊池 ななこ(仮名)
性別:女性
滞納した理由:住宅ローンの支払いが苦しくなったため
何を滞納したのか:電話料金・クレジットカードの支払い
当時の職業:パート(主婦)
当時の年齢:38歳

住宅ローン減税を利用して憧れのマイホーム

もう12年も前のことです。
私と主人は当時フルタイムで働く共働き夫婦。
横浜市鶴見区にある賃貸マンションに住んでいました。

家賃は1月10万円でしたが、共働き世帯だったためあまり負担は感じず、経済的に余裕のある時期を過ごしていました。

当時住んでいた賃貸マンションは、駅から歩いて5分。
都内の会社へ通う私たち夫婦には交通アクセスの良い住みやすい場所です。

スーパーも自宅の目の前にあり、立地条件の良いマンションでしたが、都会の中のマンションだったので緑が少なく、将来子供ができた時のことを考えると少し不安があったのも事実でした。

当時、不動産会社に勤めていた妹のご主人に「緑豊かな家に引っ越したい」と話し、神奈川県某市の山の近くの新築一戸建てを紹介してもらいました。

その新築一戸建ては閑静な住宅街の中にありました。周りは畑が点在する、のどかな場所でした。500mに1ヶ所の割合で公園があり、広々していました。駅までバスで5分。小学校まで徒歩10で行くことができました。まさに子供を育てていくのには条件のいい場所でした。

空気がきれいな、この場所で子供を育てたい!私たち夫婦は、すぐにその家を気に入り、購入しようと決めました。銀行のローンの審査も無事に通過。35年ローンで憧れのマイホームを手に入れることができたのです!

新築一戸建てを購入したきっかけの一つに、住宅ローン減税がありました。この制度を利用すると、所得税を還付してもらえるのです。

当時、主人の会社の給与は、今よりも高く、所得税はかなり支払っていたので、年末に還付される所得税を期待していたのです。しかし、それは甘い考えでした。

大変だ!主人の収入減で所得税の還付がなくなった!

新築一戸建てを購入して2年が過ぎ、待望の子宝にも恵まれ、無事長女を出産して間もなくのことです。

主人の会社が大幅な売上減に・・・。
それに伴い従業員の基本給の大幅な見直し...というよりは減額が行われました。毎日のようにあった残業も見直され、会社がノー残業デイを推進するようになりました。

その影響で収入は激減。支払う所得税も少なくなります。
年末に還付される所得税も0円になってしまいました。

税源移譲による措置で、住民税と県民税がいくらか還付されますが、数年前に比べれば足元にも及ばない金額です。

主人の給与と還付される所得税を当てにしての住宅購入でしたから、その後の住宅ローンの支払いは・・・どうしよう!大変なことになってしまいました。

まさか!?主人が病気になるなんて!

長女を生んだ翌年、長男も生まれました。
家族が増えて嬉しかったのですが、長男が生まれたことで生活はますます苦しいものになりました。

おまけに主人が重度の腰頸椎ヘルニアを患い、半年間入退院を繰り返していたのです。療養中の半年間は会社を休業していました。最初の3ヶ月間は給与の6割を会社が支払ってくれましたが、残りの3ヶ月間は無給でした。

療養中の半年間も、当然住宅ローンの返済は続きます。毎月の支払はともかくとして、ボーナス返済の月になると30万円近く返済しなくてはなりませんでした。ボーナス返済の分は、市から支給される育児手当を全額あてて、何とかしのいでいました。

主人の病気は普通に社会生活を送れるまでに無事回復しましたが、以前と同じように働くことが出来ない身体になってしまいました。当然仕事量をセーブしなくてはならず、仕事量が減った分、給与も下がってしまいました。

生活はますます苦しくなり、とうとう私は子供達を保育園に預け、パートに出て家計費を補うことになりました。

3人目の赤ちゃん誕生!でも家計はますます火の車に...

パート収入と育児手当のお陰で、収入減を無事乗り越えることができました。貯金をすることもできるようになり、一安心したころ。3人目の子供に恵まれました。予想外のことでした。

とても嬉しかったのですが、私はパート先をいったん休業せねばならず、家計はまたまた火の車に!産休をとっている間は、わずかながらの貯金を切り崩しての生活となってしまいました。この頃から、たまに公共料金の支払いを滞納するようになっていきました。

最初に滞納したのは水道料金でした。

引き落とし口座に入れておいた金額がわずかに100円足りないだけでしたが、「残高不足で引き落としできません」という通知が水道局からやってきて、支払えなかったことを知りました。

足りない100円分は、お財布から手持ちの現金100円を引き落とし口座へ入金しておきました。次回振替日に無事引き落としが済み、一件落着。

その後も1年間で2~3回、同じように水道料金を滞納するようになっていきました。最初は1回分だけでしたが、そのうち2回分滞納するようになりました。

さすがに2回分も滞納すると、いつ水道を止められるのかとビクビクしていましたが、私が住む地域では2回分までなら待ってもらえるようです。

産休が終わり、3番目の子供を保育園に預けるようになると、今度は保育料を時々滞納するようになりました。

保育料は、市役所が一括で1年分保育園に立替え払いをしてくれるので、保育料の滞納については、全て市の保育担当課とのやり取りとなります。

家計が苦しい事情を話し、保育料の支払いは、毎月ではなく隔月にしてもらうことで了承を得ることができましたが、保育料の減額は認めてもらえませんでした

約束通り隔月で保育料を収めることで、保育園の退園を迫られずに済みました。

その後2年間で、水道料金以外にも、電気代を1ケ月分滞納することが1年のうち何回かありましたが、たいてい翌月に2ケ月分合算で引き落とされ、特に電気を止められるといったこともありませんでした。

【この記事の続きはこちら】 >>>電話料金2ヶ月滞納、インターネットを止められ、給料の前借りをすることに・・

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