アコムの仮審査と本審査で結果が違うのはどうして?

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アコムの3秒診断とは、3つの項目を入力するだけで、融資可能か否かを診断する自動診断機能です。

しかし、この3秒診断、実はあまりあてになりません。

アコムのクチコミをみると、「3秒診断で"融資可能"という結果だったのに、実際の審査には落ちてしまった」という声が多くみられます。

なぜこういったことが起きるのでしょう?

そこで今回は、3秒診断の結果がどのように決まっているか調査し、その基準と実際の審査基準を照らしあわせてみました。

  • 3秒診断では合格したのに、実際の審査で落ちる理由
  • 3秒診断では不合格なのに、実際の審査には通過してしまうケース

などを紹介していきたいと思います。

※アコムの「3秒診断」を「仮審査」と認識してしまいがちですが、3秒診断はあくまでも診断ツールなので、審査の一環ではありません。3秒診断を利用しても申込みをしたことにはならないので、安心してください。

アコムの3秒診断とは?

アコムのホームページには、3秒診断という診断機能があります。

必要事項を入力するだけで、「融資可能かどうか」を診断してくれるツールです。

入力する項目はたったの3つ

3秒診断では、個人を特定できる情報の入力は求められません。

具体的には、下記の項目を入力します。

  • 年齢
  • 年収(総支給額)
  • 他社借入金額

まず他社借入とは、貸金業者からの借入れのことです。

貸金業者とは、主に消費者金融とクレジットカード会社のこと。

つまり、消費者金融やクレジットカード会社からの借入れ(キャッシング・カードローン)金額(合計)を記入すればいいのです。

クレジットカードのショッピング利用や自動車ローン、住宅ローン、さらには銀行のローンなどは含まれないので注意してください。

銀行のローンには銀行のカードローンも含まれません。

診断結果は2パターン

3秒診断で必要事項を入力し、「診断開始」のボタンを押せば、すぐに診断結果が表示されます。

診断結果は下記の2通りです。

  • ご融資可能と思われます
  • お客さまの入力情報では、お借入可能か判断できませんでした

これらの結果は、どのように決められているのでしょうか。

次章で説明していきます。

3秒診断のしくみを解説!診断結果はこうやって決まる

次に、3秒診断の結果がどのように決まるのかの調査してみました。

さまざまな条件を入力して検証したところ、実はごく簡単な基準で診断結果を決めていることがわかったのです。

3つの条件を満たせばOK

下記の基準をすべて満たせば、「ご融資可能と思われます」という結果になります。

項目 基準
年齢 20歳~72歳まで
年収(総支給額) 他社借入れが年収の3分の1以内
他社借入金額 0~800万円まで

一方、上記の基準からひとつでも外れれば、「借入可能か判断できませんでした」という結果になります。

3秒診断の結果は正確なのか?

3秒診断の結果は、本当に正確なのでしょうか。

たとえば、合計800万円借入れていたとしても、「ご融資可能と思われます」という結果になります。

800万円もの借金を抱えている人が融資を受けられるとは、とても思えませんよね。

事実、3秒診断で「ご融資可能と思われます」という結果が出ても、審査に落ちるケースはあります。

3秒診断に融資可能と出るのに審査で落ちる理由

3秒診断で「ご融資可能と思われます」と表示されたのに、実際の審査で落ちてしまうのは なぜなのでしょう?

アコムの細かな審査基準はこちらで解説していますが、ここでは3秒診断と実際の審査に違いが出る理由を説明したいと思います。

信用情報に問題がある場合

3秒診断には、信用情報に関する項目はありませんでした。

しかし、信用情報は審査において非常に重要な項目なので、実際の審査では必ずあなたの信用情報を確認されます。

信用情報とは、個人のローン・クレジットカードの利用記録のことです。

あなたがローンやクレジットカードを利用したら、その履歴はすべて信用情報に記録されます。

もし、信用情報に問題があれば、審査落ちとなる確率が高いです。

たとえば、あなたの信用情報に事故情報(※1)が記録されていたら、まず審査落ちとなるでしょう。

※1
正しくは、異動情報といいます。事故情報についての詳しい解説もありますので、あわせて確認してください。

事故情報とは?

事故情報は、主に下記のようなトラブルが起こすと記録されます。

  • 長期延滞
    2~3ヶ月超の延滞を起こすと、信用情報に「長期延滞」として記録が残る(※2)
  • 債務整理
    債務整理とは、破産、任意整理、個人再生など、合法的に借金を整理すること。債務整理をすると、その記録が信用情報に残る
  • 代位弁済
    代位弁済とは、返済が滞った場合に保証会社が代わりに返済を行うこと。代位弁済が行われると、その記録が信用情報に残る

信用情報にこのような記録が残っていたら、審査落ちとなる可能性が高いでしょう。

※2
アコムの場合、申込者が長期延滞を起こしていても、その延滞が解消されていれば問題なしと判断され、審査に通ることがあります。

他社借入の合計金額が年収の3分の1を超える場合

3秒診断では、「他社借入の合計金額が800万円以下なら問題なし」と判断されます。

しかし、実際の審査では、他社借入の合計金額が年収の3分の1を超えると審査落ちとなります。

なぜなら、「貸金業者は利用者の年収の3分の1を超える貸付をおこなってはならない」と法律で定められているからです。

たとえば、年収300万円の人が、すでに他社から100万円借入れている状態でアコムへ申し込みしても、審査には落ちます。

労働による安定収入がない場合

3秒診断では、収入についての項目はありませんでした。

しかし、実際の審査ではもちろん収入も確認されます。

労働による安定収入がない場合は、審査に落ちる可能性が高いです。

ちなみに、下記のような収入は「労働による安定収入」とみなされないので注意してください。

  • 親からの仕送りや年金などの給付金
  • 収入が不定期
  • 次の収入まで数ヶ月以上ある

「働いていること」を確認できない場合

3秒診断では、在籍確認は行われません。

一方、実際の審査では勤務先への在籍確認が行われます。

つまり、アコムの担当者が申込者の勤務先に電話をかけ、本当に働いているかを確認されます(アコムの在籍確認の詳細や電話以外で在籍確認を済ます方法はこちらで紹介しています)。

このときに何か問題があると、審査に落ちる可能性があります。

たとえば、すでに退職済みの場合や休職中の場合です。

いずれも「現在は働いていない」ことになるので、審査に落ちてしまうでしょう。

3秒診断は不合格なのに審査に通っちゃう理由

では反対に、3秒診断で「借入可能か判断できませんでした」という結果にも関わらず、実際の審査に通ることはあるのでしょうか?

実は、このパターンも多くあるようです。

具体的に、どういうケースが考えられるか紹介していきましょう。

「他社借入」のくくりを勘違いしている場合

先ほども説明しましたが、3秒診断の「他社借入合計金額」における「他社借入」とは、貸金業者からの借入れです。

消費者金融とクレジットカード会社でのキャッシング・カードローンを指します。

そのため、下記のローンはすべて対象外です。

  • クレジットカードのショッピング
  • 銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫などの金融機関のローン(カードローンやフリーローンを含む)
  • 住宅ローン
  • 自動車ローン
  • 教育ローン
  • 奨学金

よくある勘違いの例 その1

3000万円の住宅ローンを組んでいるAさんが、アコムの3秒診断の「他社借入合計金額」に3000万円と入力したところ、「借入可能か判断できませんでした」という結果になりました。

しかし、実際の審査では、住宅ローンは「他社借入合計金額」に含まれません。

そのため、審査に通る可能性はあります。

年収が2400万円以上ある場合

3秒診断では、他社借入合計金額を800万円以上にすると「借入可能か判断できない」という結果になります。

しかし、実際は他社借入れが年収の3分の1を超えなければ審査落ちになりません。

仮に他社から800万円以上の借入れがあっても、年収が2400万円以上あれば問題なしです。

基準はあくまで「他社借入合計金額が年収の3分の1を超えていないか」という点です。

3秒診断の結果はあてにならない

今回の検証を踏まえると、3秒診断の結果はあてにならないと言わざるをえません。

なぜなら、実際の審査より圧倒的に少ない情報のみで結果を表示しているからです。

特に、「信用情報」「労働による安定収入の有無」「在籍確認」の項目は、実際の審査で重視される項目ですが、3秒診断ではいずれも確認されません。

残念ですが、3秒診断をあてにしないほうがよさそうです。

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