チャットで出会った友人はパチンコ依存症。貸した30万は結局返らず

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今回は、私がお金に困っている(ギャンブルにのめりこんでいる)友人にお金を貸したことによってトラブルになり、その友達と絶縁した時のことをお話します。

【体験者の情報】
名前:田中 麻衣
当時の年齢:25歳
貸したお金:合計30万円

チャットで友人と出会う

1977年生まれ、当時25歳だった私はあるインターネットサイトのチャットにハマり込んでいました。

チャットサイトで顔も知らない人と会話をするのが楽しかったです。顔がわからない分、怖い面もありますが、顔がわからないからこそ何でも相談できる、という面もあったと思います。

寂しい時、誰かに話を聞いてもらいたい時、暇な時、そんな時はよくチャットサイトに入室して、会話をしたものです。

私はチャットサイトを利用してたくさんの友達を作りました。食事したりカラオケに行ったりなど、実際に会って交流を深めることも多かったです。

そんな中、チャット仲間の1人と特に仲良くなり、一緒に過ごす時間が増えて行ったのですが...後にこの友人とお金のことでトラブルになるとは、このときの私は夢にも思っていませんでした。

「お金を貸して欲しい」

この、チャット仲間の中でも特に仲良くなった友人を仮にMさんとしましょう。

ある日Mさんは、お金のことで私に相談をもちかけてきました。その頃の私はとてもお人よしで、困った人をほうっておけない性格の持ち主でした。

働いて返すという約束を信じ、私はその友達にお金を貸したのです。
1万円、そしてまた1万円...
何か変だな?と思い始めていた時にはすでに30万円近く貸していました。

あるとき、お金の使い道についてMさんにさり気なく聞いてみたところ、Mさんは大のパチンコ・スロット好きということが判明。私が貸したお金はパチンコ代と食事代となっていたのです。

とてもショックでした。

催促する日々

一度ギャンブルにハマってしまうと抜け出すのは難しいようです。Mさんはますますギャンブルにはまってしまい、私はだんだん不安になっていきました。

そして遂に、私はMさんに「お金を返してほしい!」と訴えることにしたのです。

しかし、Mさんから返ってくる答えはいつも「次は返すよ!」の言葉だけでした。

待てど暮らせどお金は返って来ません。
それでもくじけず、私は催促を続けました。

とうとう怒り爆発!

いつまでたってもお金を返してくれないMさんに対し、私もだんだん感情を抑えられなくなっていました。

ついに本人に怒鳴り散らしてしまったのです。

一旦タガが外れると止まらなくなりました。
会うたびに怒鳴り散らし、電話をかけては怒鳴り散らして不満をぶつけました。

このあたりから、当然Mさんとは犬猿の仲に。
今思うと悲しいことです。

お金を返してくれないことより、「Mさんにとって私はちょうどいいカモだったのか」と思うと友情も裏切られた気分でひどく悲しい気持ちになりました。

Mさんとの決別

相変わらずMさんへの催促を続けていたある日、いいかげん怒ることに疲れた私は、ふと全てがどうでもよくなりました。

「いつかはきっと返してくれる。そして、また以前のように笑い合える」と、心のどこかでは思っていたのですが、もう無理だなと察したのです。

さらに、この期に及んでまたお金を貸してほしいと言ってくるMさん
もういい加減キレました。

既に貸してしまったお金はドブに落としたと思えばいい!
私はMさんと縁を切る事を決意したのです。

縁を切るために、住んでいる場所も変え携帯電話の番号も変えました。その後、私からMさんに連絡をする事はなく、確実に縁を切って今に至ります。

Mさんとのことは結果的に悲しくて辛い出来事でしたが、その経験があるから今の私が存在するのだと思います。

心を鬼にする優しさ

優しさには2通りあると思います。
困っている人が助けを求めて差し出した手をとってあげる優しさと、相手を思って心を鬼にし、その手を振り払う優しさです。

私は、困った人を助ける事だけが優しさだと勘違いをしていたのだと思います。相手のことを本気で思うなら、お金を貸さずに「どうすればいいか」一緒に考えてあげるべきだったのかもしれません。

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