倒産、失業、ギャンブルで100万の借金を抱えた私の返済テクニック

新社会人の僕が借金を背負った理由とその道のり。

体験者の情報

名前:中山 杞憂(仮名)
性別:男性
当時の職業:会社員
当時の年齢:25歳
お金に困った理由:身内の入院費
会社名(借入先):シンキ、エポス、りそな銀行
借り入れ件数:3件
利用時期:2008年8月~現在
借金の合計額:100万円

はじめての借金...原因は兄の病気

社会人になるまで、借金という借金をしたことは一度もありませんでした。

あったとしても友達同士で数百円~数千円程度を貸し借りする程度で、すぐに返済していたと思います。

借金に対して良いイメージはありませんでしたし、「借金=悪」という考えが植え付けられていました。

そんな私が初めて本格的にお金を借りたのが、社会人になってから2年目の夏。

営業マンとしてそれなりの給料はもらっていましたが、貯金はゼロ。

まわりや先輩営業マンの金遣いも荒く、付き合いで遊びに行けばお金はあっという間に無くなってしまいました。

そんな中、兄が病気になったのです。

病名は"統合失調症"。
精神病の一種で、治療に長期を要する上に、完全に回復する見込みはほとんどない、一生ものの病気です。

当時は自傷行為によって外傷もあった為、早期の入院が必要でした。

父から連絡を受けた私は、突然の知らせにショックをうける間も無く、とりあえず入院費としてすぐにお金が必要とのことを告げられました。

父は自営業をしておりましたが、不況のおり、口に糊する暮らしぶりです。

当然、入院のためのまとまった資金をすぐに用意できるはずもありません。

加えて、精神病患者の場合、通常の病院ではなく精神病患者専用の病院に入院させなければならず、料金も割高です。

おおよその事情を把握した私は、お金はすぐに用意すると返事しました。

しかし、私には貯金はありません。そこで思いついたのが、学生の頃に某デパートで作ったクレジットカードの存在です。

そのカードにはキャッシング枠が20万円分付いていたので、やむ終えずそれを利用して急場をしのごうと考えたのです。金利は年率18%でした。おかげで兄の入院費は工面することができました。

当時は営業成績も好調で、給料もそこそこあったため、20万円くらいすぐに返済できると考えていましたが、今となってみればその軽い考えが良くなかったのです。

暮らしぶりは相変わらず、飲んで遊んで散財する日々。

おまけにパチンコやスロット、麻雀など、付き合いからギャンブルにも手を出すようになり、数万円単位での返済と借り入れを繰り返すようになりました。

会社の倒産で収入ゼロに!借金を繰り返す日々

貯金を下ろす感覚でキャッシング。
公共料金を支払う感覚で月々の返済。

徐々に借金への罪悪感は薄れていきました。

しかし、順調だった(?)借金生活が一転する出来事が起きます。会社の倒産です。

当時、私が勤めていたのは中規模マンションデベロッパーでした。

その頃に起きた耐震偽装問題で業界全体が大きな影響を受け、体力の無い同業他社も次々に倒産するなかで自社の倒産。

すぐに就活をはじめたのですが、なかなか同種の仕事が見つからず、月々の返済どころか生活費すらままならぬ日々が続きました。

返済と生活費のためにさらに借金を重ねる日々。

仕事が見つかり、生活が安定するまでに積み重なった借金 総額100万円

銀行1社にノンバンク2社でそれぞれの金利が年率18%と15%、月々の返済は総額4万円弱です。

仕事が見つかり生活が安定しはじめても、しばらくはギャンブルから抜け出せませんでした。

当然、月々の返済額は不安定で、最悪返済分をまた借り入れることもありました。

ギャンブルは非常に恐いものです。負けても、「次は勝って、そのお金で返済をすればいい」と思ってしまうのですから。

今考えてみれば、どうかしていたとしか思えません。

心を入れ替えて、現在は返済と貯金に邁進する日々

しかし、収入が月20数万円で安定しだした頃から心を入れ直し、借金の事例やお金に対する考え方を学び、現在では借金と真正面から向き合って、受け入れて、しっかりとした返済生活を送るようになりました。

月々の返済額は2万円台で落ち着き、月2万円は貯金に回すようにしています。

ギャンブルをやめることができたのは、多くの本に助けられたからです。

当時はお金こそが全て、だからお金が無い自分を深く恨みもしたし、世を呪いもしたし、お金を奪うギャンブルを追いかけてしまいました。

しかし、「幸せ=お金」ではありません。自分以外のもののために生きることがどれほどすばらしいことなのか、多くの書物は教えてくれました。

具体的にはショーペンハウアーの「幸福について」やアラン、ヒルティの「幸福論」、ジェームズアレンの「原因と結果の法則」などです。

借金があれば何も出来ないわけではない。

返済し、貯金もし、自分のために投資もし、日々の暮らしを充実させながら借金と付き合うことはできます。

ここで、私流の貯金テクニックについてご紹介します。

給料日に、貯金したい金額(月々の必要経費を計算した上で、無理のない金額)を貯蓄用の口座に入れてしまうのです。

「残ったお金を貯金すればいいや」と思っても、お金は残りません。

貯金用のお金を貯蓄用の口座に入れたあと、残ったお金でやりくりするようにします。

無理の無い金額で着実に返済していくことで、日々が充実し、仕事へも身が入ります。

生活が充実すれば、気力も充満し、良い循環となって生きることが楽しくなります。

こうして僕は借金の精神的な苦しみを乗り越えることができました。当面は完済に向け、真摯に努力する日々であります。

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