年金を担保にして年利2%の超低金利でお金を借りる方法と注意点

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広辞苑によれば、「キャッシング」とは「資金を融通すること。つまり、お金を必要とする人にそれを貸すことを意味します。

しかし、通常「キャッシング」というと、「個人が金融機関から小口の融資を受けること」を指す場合が多いので、この記事でもそれにならうことにします。

キャッシングの一番のメリットは、手軽かつ迅速に融資を受けられることでしょう。反面、やはり金利の高さは気になるところです。

では、何とか低い金利でキャッシングのような融資を受けることはできないものでしょうか。

実は、いくつかの条件を満たせば、キャッシングよりはるかに低い金利でお金を借りることができるのです!

そういった方法はいくつかあるのですが、今回はそれらの中から、「公的年金を担保にお金を借り入れる方法」をご紹介します。

年金を担保にお金を借りることなんてできるの?

それができるのです。
ただし、借り入れの名義はあくまでも年金を受給している人の名義になります。

手続きもそれほど難しいものではありません。(お金を貸す側から見れば、「年金」というほぼ確実な担保を確保できるので、自然と手続きも簡単。)

金利は2%前後。
通常のキャッシングとは比べ物にならないほど低いですね。

また、融資金の使いみちも、ほとんど制限がありません。子どもの自家用車の購入資金に充てても結構ですし、孫の学費の支払いに充てても結構です。

これほど有利な融資制度はなかなかありません。
消費者金融機関でキャッシングを受ける前に、まずはこの融資制度について検討してみてはいかがでしょうか。

どこから借り入れができるの?

これについては注意が必要です。

チラシや立て看板などで、「年金を担保に即日ご融資!」などという謳い文句を目にした方もいるかも知れませんが、こういった業者は100%違法業者です。

国民年金法第24条に、「(年金の)給付を受ける権利は、譲り渡し、担保に供し、又は差し押えることができない。ただし、年金給付を受ける権利を別に法律で定めるところにより担保に供する場合は、この限りでない。」とあります。(厚生年金についても、同様の規定があります。)

では、「別に法律で定める」とされている機関はどこでしょうか?

年金を担保に預かることができる機関は、日本で2つだけ

法的に、公的年金などを担保に預かることが許されている機関は、次の2つだけです。

  •  独立行政法人福祉医療機構
  •  株式会社日本政策金融公庫

また、これらの機関に融資を申し込むにあたって、「手数料」や「斡旋料」の類は、一切必要ありません

これらの機関の「代理店」を装い、「手数料」や「斡旋料」という名目で金銭を要求する業者もいるようですが、当然これも、違法行為です。違法業者には、十分注意しましょう。

「年金担保融資」についての基礎知識

今までに述べた事柄も含めて、まずは簡単に押さえておきましょう。

  •  申し込み(借り入れ)の名義は、年金の受給者本人

  •  年金証書などを担保として融資機関に預ける

  •  返済は年金によって行われる
    (国から支給される年金を、受給者に代わって融資機関が受け取る形を取る。)
    つまり、借り入れをした本人は、返済が終わるまで年金を受け取ることが出来ない。

  •  必要書類は、
      借入申込書
      年金証書
      現在の年金支給額を証明する書類(年金振込通知書など)
      印鑑証明書
      本人であることを確認できる写真付証明書
    など。

「独立行政法人福祉医療機構」による、融資制度のあらまし

(以下、ホームページからの抜粋)

ご利用いただける方 恩給や災害補償年金を受けている方 共済年金を受けていて、以下に該当しない方
  • 生活保護受給中
  • 恩給・共済年金担保融資をご利用中に生活保護を受給し、生活保護廃止後5年経過していない
融資限度額 お一人につき250万円。ただし、担保とする年金の年額の3年分以内になります。 お一人につき250万円。ただし、担保とする年金の年額の2.8年分(注)以内になります。

資金のお使いみちが生活資金の場合は100万円

利率
(平成25年10月9日現在)

年1.00% 年2.05%
資金のお使いみち 住宅などの資金や事業資金にご利用いただけます。
ご返済 ご返済金として、お客さまの恩給や共済年金などを公庫が受け取ります。
(恩給や共済年金などの証書をお預かりいたします。)
保証人 連帯保証人1名以上となります。

(注)担保とする年金の年額による上限は、平成25年1月から平成34年1月まで毎年0.2年分ずつ段階的に引き下げを実施します。

  • 審査の結果、お客さまのご希望に添えないことがあります。
  •  
  • 利率は金融情勢によって変動しますので、お借入金利(固定)は、記載されている利率とは異なる場合があります。
  •  
  • 恩給や共済年金などを担保とする融資を取扱えるのは、日本政策金融公庫国民生活事業だけです。(沖縄県にあっては、沖縄振興開発金融公庫)

融資制度のあらまし | WAM福祉医療機構
http://hp.wam.go.jp/guide/nenkin/outline/tabid/251/Default.aspx
<2012/12/20アクセス>

※ 信用保証制度
「信用保証機関に保証料を支払って、保証人の代わりになってもらう」という意味です。ただし、個人信用情報の内容によっては、信用保証機関を利用できない場合もあります。

実際の申し込み手続きは、最寄りの銀行や信用金庫などの「代理店」で行うことになります。年金が振り込まれている口座の金融機関に問い合わせるのが一番スムーズでしょう。

「株式会社日本政策金融公庫」による、融資制度のあらまし

(以下、ホームページからの抜粋)

◆ ご利用いただける方
恩給、共済年金、災害補償年金などを受けている方

◆ 融資限度額
お一人につき250万円。ただし、恩給や共済年金などの年額の3年分以内になります。
(ご融資限度額の範囲内であれば追加のお申込もできます。)

◆ ご返済
ご返済金として、お客さまの恩給や共済年金などを公庫が受け取ります。
(恩給や共済年金などの証書をお預かりいたします。)

◆ 利率(年)

  •  恩給を担保とする場合 年1.15% (平成24年11月12日現在)
  •  共済年金を担保とする場合 年2.05% (平成24年11月12日現在)

◆ 保証人
連帯保証人が1名以上必要となります。

恩給・共済年金担保融資|日本政策金融公庫
http://www.jfc.go.jp/n/finance/search/onkyuu.html
<2012/12/20アクセス>

「独立行政法人福祉医療機構」では取り扱っていない、恩給や共済年金などを担保とする融資を行っているのが特徴です。申し込みの手続きは、最寄りの日本政策金融公庫の支店で行うことになります。

借り入れ後の注意

繰り返しになりますが、年金担保融資の場合、「本来受給者が受け取るはずだった年金を、そのまま返済金に充てることで返済していくことになります。

つまり、基本的に返済が終わるまで、受給者は年金などを受け取ることが出来ないのです。そこに充分留意してくださいね。

いかがでしょうか。
公的な機関の融資制度の中にも、「キャッシングのように」利用できるものがあるのです。これらを上手に利用すれば、あなたの家計の資金繰りは、もっと楽になるかもしれませんね。

この記事の筆者

岡田 嗣朗
1970年生まれ。
大学卒業後、株式会社日本政策金融公庫に入庫。
約18年に渡り、融資審査業務に携わる。
2010年に同庫を退職。
現在は、エッセイスト、コラムニストとして活動中。

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