ネットワークビジネスは危険。無計画に始めると貯金も健康も...【体験談】

田舎で暮らす私のもとにネットワークビジネスの話が舞い込んできたのは2年前。

「こんな話が世の中にあるんだ!」と、世間知らずな私は感動!

ところが儲かると信じて続ければ続けるほど、お金はなくなり、貯金も底をついてしまいます。

ついには胃潰瘍になるまで自分を追い込んでしまった私の実話です。

体験者の情報

名前:高橋 久美(仮)
性別:女性
職業:会社員
年齢:23(当時)
お金に困った理由:ネットワークビジネスにハマって
必要だった金額:24万円
時期:2011年5月~9月

1通のメールがすべての始まり

当時私は給料21万円の精神障害者施設で、正社員として働いていました。

同僚の女性と2人で社員寮に住み、家賃は1人2万円。

しかも朝食と昼食は施設の食事を無料で食べられるので、普段あまりお金を使うことはありません。

使うことといえば、当時付き合っていた彼氏と遊ぶ時くらいです。

だから毎月5~7万円は貯金ができていたように思います。

精神障害者施設での勤務は、肉体的には辛い仕事でした。

入所者の日常の世話をするのですが、お年寄り以上に気を遣います。

包丁などの刃物類は手の届かない場所に隠し、施設から脱走していないか1時間置きに見回りをしたりと、職員は身も心も休まる時間がありません。

そんな仕事を始めて1年が経とうとしていた時、1通のメールが私の所に届きます。

それは高校時代同じクラスだった男友達から。
彼は友人グループの中の一人で、当時はよくカラオケやご飯に行くような仲でした。

東京へ行った彼が、久しぶりに地元に帰ってくるから会わないか?という内容です。
もちろん私の返事はOK。数日後会う約束をしました。

眠れないほど興奮する儲け話

当日、6年ぶりの友人との再会に心は弾んでいました。

「久しぶり!変わらんな~!」たわいのない話で盛り上がり、時間が過ぎていきます。

すると私が「海外旅行が好きで、夢は世界一周することだ」と自分の夢を語った時でした。

彼の顔色が変わったのです。

何かを言いかけていますが、もったいぶってなかなか話してくれません。

「久美にぴったりな話があるねんけど、今ここでは言えない」
「何で!?それって怪しい話?」
「いや、全然怪しくないけど、怪しいって思う人もいる。でもこの話聞いたら久美の夢も叶うで!」

初めは疑っていましたが、「夢が叶う」と言われるとどんな話なのか聞きたくなってきます。

「話してもいいけど、ここでは言えない。誰にも聞かれない所じゃないと...」
「じゃあ、うちの寮は?」

かなり疑いもありましたが、それ以上にその話を聞かないとモヤモヤが残ると思ったのです。

彼はコインロッカーに預けていた巨大なバッグを持ち、私の寮に来ました。
そして着くなり台所でゴソゴソと何かしています。

「準備できたから、話すわ」

彼はそう言うと、2種類の洗剤を持ってきて実験みたいなことを始めました。

鏡の2カ所に食用油を乗せ、市販の洗剤と彼が持ってきた洗剤を同じ量だけ油につけました。
そして指で両方なじませてから水で流します。

すると市販の洗剤をつけた油はまだかなり鏡に残っていましたが、彼が持ってきた洗剤をつけた油はキレイに落ちていました。

そして彼が持ってきた洗剤の方が、よく落ちるだけでなく、人体や環境に優しいということをアピールしました。

さらに「こういう日用品を売る仕事をするんだよ」と説明され、そのあと彼は小さなホワイトボードに図を書きながら「儲かる仕組み」を説明し始めたのです。

そのしくみとはこのようなものでした。

ある会社の日用品をまず自分が買い、友達や知り合いにも薦めて買ってもらいます。

すると友達も別の友達に薦めてくれて、買う人がどんどん増えていくのです。

このうち自分や友達全員が買った合計金額の数%が収入となります。
そしてその金額が将来的に大きくなって自分に返ってくるという話でした。

しかも愛用者となった人は自分から商品を買ってくれるようになるため、自分は何もしなくても毎月収入が入ってくるというのです。

マンションのオーナーになるのと同じように、権利収入が得られます。

そしてこのビジネスをする人の中には年収3,000万円~数億円稼ぐ人もいると言いました。
だから「私の夢が叶うかもしれない」と彼が言ったのです。

このビジネスによる彼の収入は、まだ月5万円程度。

しかし「これからもっと権利収入を得て一緒に夢を叶えよう!」と彼は熱く語ります。

すると初めは半信半疑だった私もだんだんその気になってしまい、「やるやる!!!」と話を聞き終わったら即決していました。

これがネットワークビジネスとの出会いです。
その夜、私は興奮してなかなか寝付けませんでした。

お金がなくなっていくのは一瞬でした

彼は実はこの話を別の友人にするつもりで地元に帰ってきていたようでした。

しかし私が予想外に食いついてきたので、準備してきたものをすべて私に渡し「分からんことあったら電話して」と言い残して東京に帰っていきました。

まずは最初に、私が自分でその会社の日用品を一通り使ってみなければなりません。

私は自分が愛用者にならないと!と必死でした。

化粧品やサプリメントは実際に買いましたが、中には13万円もする鍋や10万円もする浄水器もあり、全て買い揃えることはできません。

それでも昔から「やる!!」と決めたらやり通す私は、ノンストップで商品を買い続けたのです。

1か月ほど経って、ほとんどの商品の特徴が分かってきました。

私は手初めに、職場のやや太りぎみの中年男性に、痩せるためのサプリメントを売るために声をかけます。

すると自分の体形に悩んでいたらしく、サプリメントを購入してくれるようになりました。
初めて商品が売れた時の気持ちは今も覚えています。

それを機に、私は毎日仕事が終わった後で、友人・知人に会うようになりました。

しかし電車代と喫茶店代で毎日\1500ほどの出費になります。

そして、いつでも売れるよう5万円分くらいの商品は買いだめして常に持ち歩いていました。

自分が商品を買うために、貯金を切り崩していく日々。

こうして50万円あった貯金は、3カ月後にはあっさり底を尽いてしまいます

お金がなくなるのがこんなにあっという間だなんて、ショックでした。

救急車に乗ってやっと冷静になれた

貯金が底を尽いてしまったので、私は商品を買えず、人と会う回数も減ってきました。

そんな時、東京に帰ってしまったあの男友達から再び連絡が来ます。

今度は「鍋と浄水器を買わないか?」と言うのです。

彼にはお金がないことを相談したはずなのに、この言葉に耳を疑いました。

「そんなお金ないよ」
と私が言い返すと、彼はこう説得してきたのです。

「貸すから大丈夫!鍋や浄水器とか高額商品も、まず自分が使ったほうがいいよ!商品の良さを人に伝えられたら、また売れるから。自分で使ったことない物を他人に売るのはおかしいだろ?高額商品が売れるようになったら確実に儲けられるよ」

当たって砕けろと言われている感じでしたが、お金がない私には他に選択肢がありません。

言われるがままに24万円を彼から借り、鍋と浄水器を購入します。

その24万円は毎月2万円ずつ返していく約束になりました。

私は再び必死になって大勢の人に会い、できるだけこの高額商品を売ろうとしました。
しかし全く売れなかったのです。

誰も支えてくれる人がおらず、また気持ちが落ち込んでしまいました。

そんな時、追い打ちをかけるように彼から電話で言われます。

「今月どれくらい売れてる?あと5万円くらい売れる?

この一言で私の中の何かが切れた気がしました。

次の日の夜、私は胃の辺りの激痛に耐えきれず救急車で病院に運ばれます。
診断の結果は「ストレス性胃潰瘍」。

それを聞いて私はようやく目が覚め、「このビジネスは自分には向いていない」と気がつきました。

最後は何もなくなってしまった

胃潰瘍で倒れてから私は一切ビジネスをせず、今まで商品を買ってくれていた人たちともそれっきり音信不通になってしまいました。

そしてあの男友達とも借金を返すだけの関係になったのです。

しかし倒れてから半年後に施設の仕事を辞めてしまったため、毎月2万円を彼に返すことが難しくなり悩みました。

そのことを言うと彼は、「鍋と浄水器を俺に送ってくれたら友達に中古で売るから、それで残りの借金は帳消しにしてあげるよ。」

「最初からそうしてよ!!」

私は心の中で叫びました。すでにその時、借金の半分、12万円ほどはもう返済していたのです。

しかしこれ以上の返済が厳しい私には、選択の余地はありませんでした。

こうして借金はなくなりましたが、貯金も失いました

私は新しいことや珍しい話があると、つい乗ってしまう性格です。

怪しい宗教のような話でも耳を傾けてしまいます。

何でもすぐに信じてしまうのは私の欠点です。

今は結婚して家庭を持っていますが、二度とこういう変な話に乗らないように、今は旦那に見張ってもらっています。

→ 詐欺の被害事例と対処法

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