「彼女に良いところをみせたい!」こんな些細な見栄から始まった借金【体験談】

些細な見栄が借金の原因だったと語ってくれた飯島さん

就職や上京、新しい生活に浮き足立つ新社会人が、金銭感覚も未熟なまま借り入れを繰り返し、ついには返済に苦しむという人は少なくありません。

「彼女に良いところを見せたい」「周りにお金に困っているとは思われたくない」そんな小さな見栄から、消費者金融に手を出してしまう人も実際に居るのです。

今回は収入に見合わない贅沢を繰り返した挙句、多額の借金を背負うことになり、債務整理をしたという若い男性から話を聞くことができました。

体験者の情報

名前:飯島 勝彦(仮名)
性別:男
職業:営業職(人材サービス)
年齢:24歳
借入件数:銀行系2件、消費者金融系4件
会社名(借入先):バンクイック・新生銀行カードローン レイク・プロミス・モビット・アイフル・アコム
利用時期:2012年4月~2013年5月
借金の合計額:約200万円
※体験談中に複数社への借入れに関する記述(プロミス等)がありますが、複数社へ申込み、及び利用をしますと状況によって審査に通らないことがあります。

複数の金融機関から借り入れ、現在は債務整理をして返済中

今回お話をうかがったのは、飯島勝彦(仮名)さん、24歳。

ユナイテッドアローズのポロシャツに、3万円以上するというセイコーの腕時計を身につけた、とてもオシャレで清潔感のある青年です。一見すると、とてもお金に困っているような印象はありません。

しかし彼は1年半ほど前からつい最近まで、「彼女に良いところを見せたい」などの理由で、複数の金融機関から次々と借り入れを繰り返してしていたのです。

実はこうした身ぎれいな服装も、借入れ額が膨らむ一因でした。そしてこのインタビューの1ヵ月ほど前に、200万円もの借金を、債務整理をしたばかりだったのです。

人材サービスで営業の仕事をしているという彼は、話し方もソフトで、にこやかに笑いながら、借入れの経緯や、債務整理後の生活について語ってくれました。

新生活に浮かれて浪費を重ねてしまった

― 最初に借り入れをしたきっかけは?

身のこなしもスッキリとしていて、オシャレでさわやかな印象の飯島さん

去年の春、就職を機に上京しました。その時の引越し費用や、新生活のためにお金が必要になったことがきっかけです。

学生時代に貯めた貯金が25万円と、両親からの援助も10万円ほどありましたが、初任給が入るまでの生活費も必要ですし、家具や仕事用のスーツも揃えないといけないので。

新生活に浮かれていたのか、あっという間に50万円くらいの出費になってしまって、足りない分をバンクイックから借りることにしました。

― バンクイックを選んだ理由は?

実は両親もバンクイックを利用していたので、存在自体は知っていました。でも電車の広告で頻繁に目にしていたことが一番の理由ですね。それに銀行系ということで消費者金融よりは良いかなと。

銀行系のキャッシングは総量規制の対象外になるみたいなので、これから先他社で借り入れることがあっても審査に響かないだろうという打算もありました。

それで休みの日に電話で問い合わせてから無人契約機で申し込みをして、限度額50万円、金利が14.8%のカードを作りました。

無人契約機は銀行のすぐ隣になるのでちょっと入り辛かったですが、金利は消費者金融に比べると低いですよね。

最初は30万円を新生活の費用や生活費に使って、その後も5万円ずつとかちょこちょこと借りて、結構早い段階で限度額いっぱいまで使ってしまいました。

両親を頼ろうにも、弟の学費や生活費のために借り入れをするくらいでしたからとても無理で。それに返済も月々1万円くらいでしたから問題ないと思ったんですよね。実際に順調でしたし。

彼女にいいところを見せたかった

― 3ヵ月後にレイクからも借り入れをされてますが?

熊本に住んでいる彼女がこっちに遊びに来てくれて、その時のデート代とかプレゼント代のためにレイクから借りました。「新生銀行カードローン レイク」と言っていて、銀行系だから良いかなと思ったんです。

ディズニーランドに行ったり、ちょっとおしゃれなシティホテルに泊まったり、社会人としてカッコいいところを見せたかったんですよね。

3~4万円するサマンサタバサのバッグもプレゼントして、帰りの飛行機代も気前良く出してあげてました。この時だけで20万円くらいあっという間に使ってしまいましたね。彼女も僕がお金に困っているなんて思いもしなかったでしょうね。

その後、お盆の帰省の時にも交通費や土産代、地元の友達との飲み代なんかで気付けば限度額の70万円になっていました。

でもこの頃はまだ、遊ぶために借りるというかんじでしたね。

借り入れの時もハードルが低いというか、無人契約機で手続きできるから本当に簡単なんです。借り入れの理由も「勉強のため」と言ってしまえばだいたいOKで、収入証明も要らなかったし。

しかも半年くらい真面目に返済をしていれば、限度額も上がっちゃうんですよ。

自転車操業になり、違法な業者にまで手をだしかけ・・・

― 月々の返済額はどのくらいになりましたか?

飯島さんが右手にはめていた時計は、3万円のセイコー製

こういう生活を続けたまま、その年の12月には帰省のための資金を次はプロミスから借りました。

特にプロミスの無人契約機はキレイというか、エアコンなんかもきちんと効いていたことが印象的でしたね。

他の業者は「昔ながらの」とでも言いますか、空調も効いてなくて息苦しいんですけど、プロミスは銀行のロビーみたいでキレイなんです。

この頃には彼女とも別れていたのですが、贅沢に慣れてしまって生活の水準を下げることができなくってました

しかもこの時期に会社の上司や先輩、地元の高校時代の友人の結婚式が重なって、ものすごく出費がかさんでしまって。

結婚式に招待されると、ご祝儀や二次会で一度に5~6万円は使いますよね?その費用のために、新たにアコム、モビット、アイフルと月に一つずつくらいのペースで申し込みをして、借り入れしていました。

この時点で、毎月の返済額がバンクイック1万円、レイク1万8千円、プロミス、1万1千円あったのに加えて、アコム5千円、モビット1万1千円、アイフル5千円、と合わせて6万円くらいでした。

「返済のための借り入れ」をするようになったのもこの頃からで、借金の総額は200万円くらいになっていたと思います。

― 「やばいな」と気が付いたのはいつですか?

アコムの無人契約機で借りる時に「他社での借り入れが3件ある」と伝えたら、限度額が10万円にしかならなかったんですよね。最低でも30万円くらいにはなると思っていたんですけどね。

「ああ、これ以上借り入れできない状態になってるんだな、もしかしてやばいのかな」って思いました。

収入は毎月の手取りが20万円くらいで、ボーナスを入れると年収270万円くらい。初任給としては悪くはないと思うのですが、総量規制の部分で引っ掛かったのかもしれません。

― これ以上借入れができないと分かって、どう思いましたか?

もっと早くに止めておけば良かったと思いますよ。借金なのに貯金を下ろすように使ってましたね。自分のお金と錯覚していたのかもしれません。

でも営業職なので成果を出せばそれだけ給料も上がりますし、いつか取り戻せると楽観的に考えていました。それが間違いだったんですね。

実家に帰省しようと思ってもその資金もないくらいなんですよ。だからやっぱりどこからか借りるしかないと思ったんです。

それで月々の負担軽減も兼ねて、オリックスの「おまとめローン」のネット審査に申し込んだのですが、やはり審査に通らなくって。他にも数社に問い合わせたのですが、やっぱり断られてしまいました。

それで「どうやって工面しようかな?」と思って、最終手段として「違法な業者もアリかな」なんて考えるようになっていましたね。実際に申し込みはしませんでしたが、こういう危ない業者をネットで調べたりはしましたね。

消費者金融の担当者が弁護士を紹介してくれた!

― 任意整理をしようと思ったきっかけは?

「周囲から貧乏くさいとは思われたくない」と話す飯島さん

ネットに「くらべる君」という、どれくらい借り入れができるか匿名で簡単に調べられるサービスがあるのですが、そこでエニーという中小の消費者金融にたどり着きました。

この業者はインターネットや無人機械で申し込みができなかったので、実際に店舗へ出向きました。消費者金融の中で、人がいる店舗に行ったのはこれが初めてでした。

しかしやっぱり他社の借り入れが多すぎるということで断られてしまって。

その窓口の若い男性はこれまでの借入れを見て、「これは終わってますね。でも若いからやり直せる」ときついことを言われてしまったんです。

そして債務整理をすすめてくれて、弁護士さんまで紹介してくれたんですよ。本当に良心的というか、普通なら会社の利益にならないことはしませんよね。

― 結局、その紹介された弁護士さんのところへ行ったのですか?

はい、行きました。その担当の弁護士さんもすごく優しい方でした。

それで利息を除いた元金を、月々5万5千円ずつ返済する形で手続きをしてくださいました。結果が出るまで1ヶ月もかからなくて、債務整理は簡単に終わりました。

先日やっと1回目の返済が終わったところです。

これ以上借り入れをすることはできなくなったけど、違法業者なんかに手を出して悲惨なことにならずに済んで本当に良かったと思っています。それこそ会社や家族に迷惑がかかっていたかもしれませんから。

副業もしながら地道に返済中

― 債務整理をされて生活は変わりましたか?

さすがに今までの生活を改めました。外食も止めて自炊するようになったし、営業の外回りの途中で喫茶店に入ったりすることもなくなりましたね。

今までは食費なんかで一日に2、3千円使っていたところを、千円に収めるように努力もしています。昼はパンやおにぎりで済ませてますね。

今は彼女もいませんから本当にコツコツとやっていますよ。女性と付き合うのって本当にお金がかかりますから。

― 急な出費があったらどうしますか?

それこそ違法な業者しかないですよね(笑)。

でもその前にお世話になった弁護士さんに、支払いを遅らせたりできるのか相談してみます。今はまだこの生活でやっていくしかない訳で。そのために副業もやっているんです。

― 副業とはどんなものですか?

最期まで笑顔で気さくに語ってくれた飯島さん

ネットオークションとかですね。小銭を貯めるのが好きなんですけど、たまにレアな硬貨が混じっていることがあって。

「ギザ10」とか聞いたことありませんか?そういった硬貨が一枚2千円とかで売れることもあるんです。

他にも手持ちの本をアマゾンで売ったりしてます。

以前から本が好きで、債務整理をする前は本を買うのに月1~2万円使っていたんですよ。仕事柄、自己啓発系とかマネジメントに関する本が多いですね。中古で売ってもけっこう良い単価がつくんですよ。

もちろん出品の時は自分で写真を撮ってアップロードしたり面倒な作業はあるんですけど元々パソコン関係は得意だったのであまり苦にはなりません。

もっと本格的にパソコンを使った副収入があれば良いのですが。

― 消費者金融を利用されてどのような感想を持ちましたか?

今は契約が対面式ではないので本当に簡単に借りることができると思います。その手軽さが僕にとって悪い結果に繋がったのでしょうね。

それに借りた時には気にもしていなかったのですが、利息は本当に高いですよね。毎月の返済の利息の割合を見るとギョッとしてしまいます。

借り入れの額が大きいと、利息の額も大きくなるじゃないですか?レイクとか月々の支払いが1万8千円だったから特に大きく感じました。

― これから先、キャッシングを利用しなくてもやっていけそうですか?

あんまり我慢していると、また贅沢がしたくなるかもしれませんね。やっぱり周囲から「お金がない」とは思われたくないし、そのためにはちゃんとしたものを身に着けたいですから。

でも流石に懲りたのでもう繰り返したくはありません。カードが作れなくてお金について悩まなければならなくなったのも、全部自業自得ですからね。

ただこれから先、自分の給料だけでやっていかなきゃいけないので、体を壊して働けなくなることは怖いです。実家も頼れませんしね。

そんなこともあって、最近生命保険に入ったんですよ。

例え自分が死んだとしても、借金を清算できるくらいの保険金が両親に下りようにしたんです。支払いは月々数千円かかりますが、何かあっても両親に迷惑を掛けたくはありませんから。

インタビューを終えて

債務整理を行い現在も返済中の飯島さん。

過去を反省し、節約や副業を行いながら地道に返済しようとしていますが、まだそうした生活は始まったばかりです。人は一旦贅沢に慣れてしまうと、そこから生活のレベルを下げるのは容易なことではありません

まだ24歳という若い彼が、あの贅沢な借入れ生活に「もう一度戻りたい」と思ってしまう可能性はゼロではないでしょう。また病気になって働けなくなるなど、急にお金が必要になった時の不安も尽きません。

飯島さんのように債務整理をすると、しばらくの間はクレジットカードを作ったり、新たにキャッシングをすることは難しくなります。

しかしそうした正規の手段で借入れができない人をターゲットにした、法律や規制から外れた借入れ方法が、今巷には溢れています。例えば違法な金利で貸付をする業者や偽装質屋などがそれに当たりますが、現在はこうした悪徳業者ともインターネットで気軽にコンタクトが取れてしまう点が危険です。

飯島さんも一度「違法な業者から借りようとした」と話していましたが、こうした業者は飯島さんのようなどこからも借りられない人たちを狙っています。

今後返済生活をスタートした彼が、こうした業者の甘い言葉に誘われることがないように祈るばかりです。

→債務整理の弁護士事務所を徹底比較。費用、対応地域、実績、顧客対応

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