エステのキャッチセールスにまんまと乗せられてしまいました【体験談】

「自分に限って、キャッシングに手を出すなんてことはありえない」と、ほとんどの人は思っていることでしょう。私もそうでした。

しかしエステサロンのキャッチセールスにだまされたことに始まり、アメリカ旅行の費用などのために、私はキャッシングを利用してしまいます。

最終的に自力では返しきれない額にまで膨らんでしまい、親に肩代わりしてもらった私の体験談です。

体験者の情報

名前:野上 さなえ(仮名)
性別:女性
当時の職業:会社員
当時の年齢:27~34歳
借金の合計額:220万円
会社名(借入先):ライフ、ジャックス、三洋信販、地元のクレジット会社
借入件数:銀行系カードローン1件、クレジットカードキャッシング2件、消費者金融1件
利用時期:1993年3月~2002年7月

9年かけても返しきれない借金

20代だった私は、路上でエステサロンの人に声を掛けられます。おだてられるうちに、何の効果もない高額な化粧品とエステのチケットを買わされてしまいました。

その後もアメリカ旅行の費用をキャッシング、さらに借り入れ枠が拡がったのを自分のお金と錯覚してしまい、返済額は総額220万円にまで増えてしまいます。

9年を超える返済生活に疲れ、結局は親に泣きつくしかありませんでした。

社会人2年目ですでに2つのローンを抱えていた

当時、私は社会人2年目の会社員でした。短大卒の2年目なので、手取りはわずか11万円ほど。収入がそれしかないのに、私はこの頃すでに2つのローンを抱えていました。

一つは銀行系のライフで組んだマイカーローンで、総額60万円です。

このローンは給与振込み用口座の銀行で作ったので、申込書を書いてから源泉徴収を提出したくらいで、3~4日ほどですぐに融資してもらえました。

もう一つは英会話スクールのジオスの支払いで、30万円のローンです。

こちらは地元のクレジット会社のローンで、やはり申込書を書いて、職場に在籍確認の電話が来たくらいで数日後にはすぐに融資してもらっています。

2つのローンを合わせると、総額は90万円。
それぞれの支払いは、車が月々2万円弱、英会話が1万円強で、合計で月々3万3千円ほどでした。

ところがそんな私が更にローンを組むことになったのです。

「おめでとう!あなたみたいな人を探してたの!」

ある日、会社帰りに近くのショッピングアーケードを歩いていた私の目の前に、突然、見ず知らずの40代くらいの女性が立ちふさがりました。

「おめでとう!あなたみたいな人を探してたのよ!」と勢い良く声を掛けてきたその女性の左手には、ファッション雑誌のCanCam が握られています。

その女性は表紙のモデルを指差して「見て!今日はこの子みたいにジーンズとブーツが似合う子を探してたんだけど、今のあなたの雰囲気とすごく感じが似てない?」と言ってきました。

私は「え?ただ、ブーツの形が似てるだけじゃん...」と思いましたが、当時人気のあったファッション雑誌の表紙のモデルに似てると言われて、嫌な気分になる人はいませんよね?

それどころかちょっと嬉しくなり、ついその女性の話に耳を貸してしまいました。

「おしゃれなOLさんたちの自分磨きをお手伝いする仕事をしてるんだけど、おしゃれ意識の高い人達に聞いて欲しい話があるの。ちょっと時間ある?」と、私をおだてまくるその女性。

その日は早帰りで時間のあった私は、ついついその女性に付いて行ってしまい、アーケードを入った雑居ビルの一室に足を踏み入れました。

総額50万円の化粧品とエステ

そこは個人経営の美容エステでした。

開業したばかりで、これから器具を増やしていくのだと言うその店は、エステサロンと言う割には薄汚れていて、ソファやテーブルも、垢抜けない中古品のようです。

ちょうど若い女性が一人、理髪店のお下がりのような洗髪用チェアに横たわってフェイスマッサージを受けていましたが、ぱっと見、かなり胡散臭げでした。

しかし誘い込んだ女性からお肌や美容の話を聞いているうちに、気がつくと私は、美白化粧品5点セット1年分と30回分のエステチケット、占めて50万円のコースを契約していたのです。

そのエステローンの申込書を見ると利息は20%くらいと高金利でした。

それだったら自分が持っている金利18%のジャックスの「千趣会カード」から50万円借りた方がいいと思い、キャッシングをして支払うことに決めます。

このカードは以前から所持していましたが、キャッシング枠を利用したことはありませんでした。しかし、金利が低い方がいいと思い、キャッシングにも抵抗を感じなかったのです。

消えたエステの店

契約終了後、「今度の日曜日にエステの予約を入れたい」と言うと、「予約は2週間先まで一杯なのよ。何せ2人でやってるもんだから」と言われ、仕方なく予約表には2週間後の日曜日に自分の名前を書き込みました。

そして2週間後、「50万円も払ったんだから、その分、目一杯綺麗にならなくちゃ」と思いながら、意気揚々とそのエステに赴きました。

しかし店のドアは閉まったまま。「予約したのに!」と怒って電話しても留守電のままです。

それから1週間、毎日仕事帰りにその店を覗いて見ましたが、店のドアが開くことはありません。そして、とうとう契約から3週間後には、そのエステの店舗はもぬけの殻になっていました...。

「詐欺だったのか...」と途方に暮れていると、翌日違う支店の同期の女性から内線がかかってきました。

彼女も同じようにアーケードで声を掛けられ、「同じ会社の野上さんも契約したのよ」と言われて私と同じ化粧品を買ったそうなのです。

そして彼女は一度だけエステサロンで施術を受けられたものの、それっきりだったそうです。

二人でこれからどうしようかと話し合いましたが、解決策は見つかりませんでした。

契約書をよく見ると、「化粧品のセットの購入に、サービスオプションとしてフェイシャルエステのチケットが付く」と書かれており、実はエステもおまけに過ぎないことが分かったのです。

化粧品だけでもクーリングオフしようと思いましたが、2人とも化粧品のボックスを既に開封している上に、クーリングオフの期間も過ぎていました。

そのため消費者センターにも連絡できず、そのまま泣き寝入りとなってしまいます。

結局私はフェイスエステなるものを一度も受けられず、効果のない美白化粧品1年分もみじめな気持ちで使い続けたのです。

千趣会カードの返済は月々1万円。でも「ボーナスの時は出来るだけ多めに払って返済期間を短くしよう」と思っていました。

けれども毎月の付き合い、洋服などのショッピングなどで何かと出費が重なります。

実家暮らしだったにも関わらず、返済期間は思うように縮まりませんでした。

親にばれたキャッシング

それから2年くらいキャッシングの返済を続けていましたが、ある時期、会社が忙しく連日帰りが遅くなっていました。そのため、ついカードの引き落としの口座に返済分のお金を入金するのを忘れていました。

こうして引き落とし日から3週間ほど経ったくらいでしょうか。ある日へとへとに疲れて家に帰ると、鬼の形相の母親が仁王立ちしています。

「あんた!キャッシングして、そのお金払ってないらしいじゃない!」と怒鳴られました。

どうも何度か自宅に電話して私と連絡がつかなかったので、(当時は携帯電話を持っていなかった)督促連絡担当の女性が電話に出た私の母親に、引き落とし不能の旨を伝えたらしいのです。

母にこっぴどく叱られた私はすぐさま担当者に連絡して、「どうして親に話すんですか!私個人の借り入れなのに!」と怒りを抑えた口調で言いました。

するとその女性から「お客様が延滞なさらなかったら私も話しませんよ!」と強く言われてしまいました。これでは言い返す言葉がありません。

翌日すぐに、返済分の1万円と延滞金の数百円を、ジャックスの口座に振り込みました。

歓迎されいい気分で借入れ

その後、まだエステの返済が終わらないうちに、仲の良い友達からアメリカのミネアポリスへ旅行に行こうと誘われました。

大学でホームステイして以来、アメリカが大好きな私は、英会話スクールに通ったりしながら、「もう一度アメリカに行きたい」と思っていました。

それから「借り入れをして行こう」と決意するのに時間はかかりませんでした。

ボーナスも近かったし、すぐ返せると思って、職場から近い三洋信販で借り入れをすることにしたのです。

三洋信販の店舗へは、地下駐車場から人目に付かないように入ります。

最初はドキドキしていましたが、ドアを開けたとたん「いらっしゃいませ~」とはつらつとした声で、従業員から声を掛けられました。店内はとても小ぎれいで、可愛らしい金魚の置物などが飾られています。

「お借り入れですか?」と、にこやかに窓口に通され、感じの良い若い女性スタッフが冷たい麦茶をお洒落なグラスで出してくれました。

この親切な対応で、借金をしに来たのに、一気に緊張が解けてしまいます。

その感じの良い女性スタッフから使用目的や希望借り入れ金額を聞かれ、申込書に丁寧に記入しました。

 

前もって免許証、印鑑、源泉徴収書を持参していたので、すんなり受け付けが終了。

その後、そのスタッフが窓口から見えない所で、私の自宅と勤務先に電話して、自宅の電話番号と勤務先の確認をしていたようです。

こうして受付からわずか30分ほどでしょうか?希望通りの50万円を借りることができました。

金利は29.8%。月々の返済は1万円でした。

こうして私は4つ目の返済を抱えることになったのです。

返しても返しても減らない元金

それからまた2年間ほど、とにかくひたすら、コツコツ返済を続けました。三洋信販への返済は月々1万円。

しかし返済後の明細書を見て、利息の多さにびっくりしました。

返済した1万円のうち、7~8割は利息で、元金はほとんど返せていないのです。しかし減らない貸付元金に頭を悩ませながらも、毎月、延滞することなく返し続けました。

ただし元金を返済した分は、また借りることができてしまいます。これがキャッシングの怖いところです。

私は返済を滞らせることはありませんでしたが、返済した分また借り入れの枠を利用していました。

日頃のショッピングや娯楽、レジャー費で月々のお給料からまかないきれなかった分を、またカードから使ってしまうという悪循環にはまっていったのです。

しかも三洋信販を利用して3年経った時に、50万円の借り入れ枠が100万円まで上がりました。手続きも簡単で、確か源泉徴収書1枚を提出しただけだったと思います。

こうして広がったカードの枠もあたかも自分の貯金のように使っていき、最後はジャックスと三洋信販だけで、借り入れ額は120万円くらいになっていました。

親に頭を下げて、借金完済

マイカーローンから始まった私の返済生活も9年あまり。

やはり残額150万円を超える借り入れの利息は本当に大きな金額で、「このままではいつ返し終われるのか分からない...」と切実に思い始めました。

私はついに意を決して、父親に頭を下げて返済を頼むことにします。

父は当時、定年退職したばかりでした。そして私の借金の話を聞きながら、震える手で150万円を渡してくれたのです。

そして「金輪際、二度とサラ金に手を出さないと約束しろ!」と言いながら、父も母も涙をこぼしていました。

今まで育ててくれた両親に、私はこんな嫌な思いをさせてしまいました。退職祝いどころか、親不孝もいいところです。今思い返しても、苦い苦い思い出です。

あれから十数年が経ちました。
現在、私は40代。結婚し、二児の母親です。

しかし未だに私が帰省するたびに、父親は「おまえはまた借金してるんじゃないだろうな?」「クレジットカードを作ったら許さないぞ」と口うるさく言います。

一度失ってしまった信用は、社会ではもちろん、家族の中でもなかなか取り戻せるものではありません。父は一生、私のことを心配し続けることでしょう。

キャッシングは、責任感のある社会人が、責任持って返せる金額だけ借りるべきです。それが、私が得た教訓です。

→ 詐欺の被害事例と対処法

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