複雑な葬儀費用をわかりやすく解説!格安で済ませたい人の葬儀の選び方

「葬儀」と一言で言っても、その内容や価格はまさにピンきりです。

規模・人数・こだわり・葬祭会社によってかかる費用は大きく変わります。

葬祭会社に言われるまま進めていくと、気づかぬうちに大きな損をしてしまうかもしれません。

そこで、今回は、一般的な葬儀費用の相場や内訳を紹介し、そこから葬儀費用をおさえる方法を紹介していきたいと思います。

  • 目次
  • 葬儀費用の相場ってどのくらい?
  • 葬儀費用を安く済ませたいなら知っておきたい5つのポイント
    • 小規模なら費用をおさえられる「家族葬」
    • すべて1日で終わる!「一日葬」
    • シンプルで費用もおさえられる「直葬」
    • 知らなきゃ損!行政から葬儀費用の補助がでる?!
    • 葬儀費用を積み立てよう!冠婚葬祭互助会員
  • 悪質な価格設定の葬祭会社に注意せよ!

葬儀費用の相場ってどのくらい?

2010年の日本消費者協会の発表によると、葬儀費用の平均的な相場は200万円前後です。

この葬儀費用ですと、参列者が100~150名になりますので、一般的に「豪華だな」と思える規模です。簡単な内訳は下記を参考にしてください。

葬儀費用一式 1,266,593円
飲食接待費用 454,716円
寺院の費用 514,456円
葬儀費用の合計 1,998,861円

参考資料:平成22年10月 日本消費者協会「第9回 葬儀についてのアンケート調査 報告」

葬儀費用一式

一般的な葬儀費用一式に含まれるのは下記のようなものです。

  • 祭壇
  • 枕飾り
  • 後飾り祭壇
  • 祭壇用花、供物
  • 会葬礼状
  • 納棺具
  • ドライアイス(1日分)
  • 遺体安置料(1日分)
  • 収骨容器、位牌
  • 遺影写真
  • 看板
  • 霊柩車(10kmまで)
  • 寝台車(10kmまで)
  • 受付小物
  • 会場スタッフ
  • ホール使用料
  • お別れ花
  • 役所手続き代行料金

葬祭会社によって微妙に内容は違いますし、価格もピンキリです。

例えば、祭壇はごくシンプルなものなら10万円前後、豪華な祭壇になると、80~100万円になります。

また、祭壇に飾る花や棺を華やかにするか、質素にするかでも値段はかなり変わってきます。棺はシンプルなものなら3万円~、豪華なものはそれこそ青天井です。

飲食接待費用(一人当たり)

  • 通夜振舞い料理 ... 2,000~3,000円
  • 精進落とし料理(葬儀)  ... 3,000~5,000円

寺院の費用

  • 読経料 ... 5~10万円(各宗派、僧侶の階級、各寺の格式によって異なる)
  • 戒名料 ... 15~80万円 (各宗派、戒名の階級によって異なる)

これらを合わせた金額を「お布施」としてお寺に支払います。

その他の費用

その他、オプションで必要になる費用もあります。

ドライアイス、遺体安置料の追加料金

  • ドライアイスの追加料金(1日分) ... 8,000円~1万円(葬儀まで日が空いてしまう場合、ドライアイス代が日数分 必要になります。)
  • 遺体安置料の追加料金(1日分) ... 4,000円~1万円(こちらも故人を安置しておく日数分 必要になります。)

寝台車、霊柩車の使用(移動距離が10kmを超える場合)

移動距離が10kmを超える場合、10km単位で追加料金が加算されます。

例)
+10kmまで2,730円
+20kmまで4,860円
+30kmまで7,800円
(全国霊柩自動車協会の資料より)

火葬料(控室利用料込)

  • 公営の火葬場 ... 無料~2万円
  • 民営の火葬場 ... 3~5万円

マイクロバス使用料

ホールから斎場まで距離がある場合、また、斎場に行く参列者の数が多い場合は手配が必要です。相場は3万円~。

返礼品、香典返し

  • 返礼品 ... 1人あたり数百円~1,000円程度
  • 香典返し ... 1人あたり2,000~3,000円程度

葬儀費用を安く済ませたいなら知っておきたい5つのポイント

葬儀費用を安く済ませたいのなら、下記の5つのポイントを抑えておきましょう。

小規模なら費用をおさえられる「家族葬」

家族葬とは、家族、親戚、親しい友人など内輪のみで行う葬儀のこと。

通夜→葬儀→初七日法要→火葬の流れで行われるので、内容は一般葬と変わりありません。

家族葬は、

  • 近しい間柄だけで故人の最期を見送りたい
  • 経済的に負担となる香典返し代、食事代などをおさえたい
  • 宗派にとらわれない葬儀をしたい(最近はお寺さんを呼ばず、「お別れ」という形で行う家族葬も増えてきました)
  • 通夜→葬儀→火葬の流れを守りたい

このような方におすすめです。

ただ、家族葬だからといって必ずしも費用が安く済むわけではありません。費用は、参列者数や葬儀の内容によって大きく変わります。

現在、ほとんどの葬祭会社が家族葬プランを提供していますが、価格は30~100万円とさまざまで、規模に合ったプランを選べるようになっています。

なかでも50万円前後のプランが一番人気のようです。

この規模だと参列者の数は50~60人

下記は、50万円前後の家族葬プランの一例です。

  • 祭壇
  • ホール使用料
  • 寝台車(距離により異なる)
  • 霊柩車(距離により異なる)
  • 収骨容器、位牌
  • 遺影写真
  • ドライアイス1日分~(3~4日分含まれる場合もある)
  • 遺体安置料1日分~(3~4日分含まれる場合もある)
  • 枕飾り
  • 後飾り祭壇
  • 祭壇用花、供物
  • 会葬礼状
  • 受付小物
  • 式場スタッフ
  • 司会進行(含まれない場合もある)
  • 看板
  • 役所手続き代行料
  • 納棺具
  • お別れ花(含まれない場合もある)
  • 役所手続き代行料金

なお、下記費用については追加料金が発生します。

  • 返礼品、飲食接待費用
  • 火葬料金(プランに含まれている場合もある)
  • マイクロバス使用料
  • お布施
  • お別れ花(プランに含まれている場合もある)

すべて1日で終わる!「一日葬」

一日葬は、通夜を行わず一日で葬儀と火葬を行うプランです。葬儀→初七日法要→火葬の流れで行われます。

一日葬は、

  • 近しい間柄だけで故人の最期を見送りたい
  • 通夜なしでも構わないので費用をおさえたい
  • 火葬だけだと物足りない
  • 一日で全て済ませたい

このような方にオススメです。

家族葬に比べ、規模・費用的に小さい葬儀を行うことができます。

葬祭会社の一日葬プランは、参列者15~20人の規模で、25~35万円のものが多いようです。

下記は25~35万円の一日葬プランの一例です。

  • 祭壇
  • ホール使用料
  • 寝台車(距離により異なる)
  • 霊柩車(距離により異なる)
  • 収骨容器、位牌
  • 遺影写真
  • ドライアイス1日分~(3~4日分含まれる場合もある)
  • 遺体安置料1日分~(3~4日分含まれる場合もある)
  • 枕飾り
  • 後飾り祭壇
  • 祭壇用花、供物
  • 会葬礼状
  • 受付小物
  • 式場スタッフ
  • 司会進行(含まれない場合もある)
  • 役所手続き代行料
  • 納棺具
  • お別れ花(含まれない場合もある)
  • 役所手続き代行料金

なお、下記の費用については追加料金が発生します。

  • 飲食接待費(初七日法要後、精進落としを提供する場合)
  • 火葬料金(プランに含まれている場合もある)
  • マイクロバス使用料
  • お布施
  • お別れ花(プランに含まれている場合もある)

シンプルで費用もおさえられる「直葬」

簡単にいうと、「式を挙げずに火葬するだけ」です。

病院から直接火葬場に行く場合と、会場でお花入れなどの簡単なお別れを済ませ、火葬場に行く場合があります。

先ほど紹介した家族葬、一日葬に比べても、もっとも費用をおさえることができる形式です。無宗教でも問題ありませんが、火葬時に読経してもらうこともできます。

葬祭会社の直葬プランの平均金額は、参列者5~10人15~20万円です。

15~20万円の直葬プランの一例を挙げてみましょう。

  • 寝台車(距離により異なる)
  • 霊柩車(距離により異なる)
  • 収骨容器、位牌
  • 遺影写真
  • ドライアイス1日分~(3~4日分含まれる場合もある)
  • 遺体安置料1日分~(3~4日分含まれる場合もある)
  • 枕飾り
  • 後飾り祭壇
  • 式場スタッフ
  • 役所手続き代行料
  • 納棺具
  • お別れ花(含まれない所もある)

なお、下記の費用については追加料金が発生します。

  • 火葬料金(プランに含まれている場合もある)
  • マイクロバス使用料
  • お布施(出棺、火葬時に読経してもらう場合)
  • お別れ花(プランに含まれている場合もある)

知らなきゃ損!行政から葬儀費用の補助がでる?!

故人が国民健康保険もしくは社会保険に加入していた場合、遺族は行政から葬儀費用の補助金を受け取ることができます。(「葬祭費補助金申請」といいます。)

意外と知られていませんが、これを利用しない手はありませんよね。

国民健康保険加入者が亡くなった場合

申請者 実際に葬儀を行った人(施主、喪主)
申請時期 葬儀の日から2年以内
申請先 故人の住所地の市町村役場の国民健康保険課
支給額 平均3~7万円前後(各自治体によって支給額が異なる)
必要書類
  • 国保葬祭費支給申請書(役場にてもらう)
  • 故人の国民健康保険証
  • 印鑑
  • 振込先口座が分かるもの
  • 葬祭費の領収書
  • 死亡診断書

社会保険加入者が亡くなった場合

申請者 故人によって生計を維持していた人(遺族)
申請時期 故人が死亡した日から2年以内
申請先 加入先の社会保険事務所、勤務先の健康保険会社
支給額

加入者が死亡すると、その加入者によって生計を維持していた人に対し、葬祭費助成金として「埋葬料」が支給されます。この埋葬料は加入者の標準報酬月額の1ヶ月分(10万円~98万円)が支給されます。

加入者の被扶養者が死亡した場合も、加入者に「家族埋葬料」として10万円が支給されます。

必要書類
  • 故人の保険証
  • 印鑑
  • 振込先口座が分かるもの
  • 葬祭費の領収書
  • 死亡を証明する書類(社会保険事務所、勤務先の健康保険会社にて)
  • 健康保険埋葬料請求書(社会保険事務所、勤務先の健康保険会社にて)
  • 住民票(被扶養者以外で、被扶養者と生計を同じくしていた人が申請する場合)

いずれも、支給額は各自治体によって異なります。詳細は地域の役場に問い合わせてみてください。

故人が生活保護を受けていた場合

経済的に困窮し、葬儀費用を用意できない家庭に限り、行政から補助金が支給されます。

申請すると、その世帯の住居、仕事、貯金など、身の回りのことを細かく調べられ、「補助金を支給する必要があるか」判断されます。

該当する場合、平均20万円前後を補助金として受け取ることができます。

葬儀費用を積み立てよう!冠婚葬祭互助会員

冠婚葬祭互助会とは、「冠婚葬祭にかかる費用を会員同士で助け合う」という趣旨ではじまった、経済産業省認可の組織です。

会員になったら、冠婚葬祭費を積立て、葬儀の生前予約をとっておきます。そうすることで、葬儀費用を安くおさえることができるのです。

毎月平均1,000~5,000円を積立金として支払い、その一部を冠婚葬祭費用にあてることができます。積立金は、仏壇、仏具などの購入資金にもあてられます。

自分で好きなコース(積立金額・積立年数)を選べますし、途中で解約することもできます。

例)
月2,000円×120回=24万円コース
月3,000円×100回=30万円コース
(互助会によってコースはさまざまです。)

互助会は全国組織なので、引っ越したらその地域の互助会に契約内容を引き継ぐことができます。

会員になると、他にも下記のような特典がつく場合があります。

  • 式場使用料無料
  • 祭壇や棺が会員価格でお得に
    例)定価5万円の祭壇⇒会員価格で2万50,000円に
  • 葬儀費用の総額から3割引

互助会を選ぶときのポイント

ここで、互助会を選ぶときにチェックしておきたいポイントを紹介します。

  • 途中で解約した場合、積立金は戻ってくるのか?

    全額戻ってくるところもあれば、50%程度しか戻ってこないところもあります。

  • 解約手数料はかかるのか?

    一切かからないのか、かかるとすればいくらか。中には、積立金の2割程とられるところもあります。

また、集めた積立金の運用失敗で倒産する互助会も多く存在します。

通常は互助会が倒産しても積立金の50%は返ってきますが、全額補償ではないので注意が必要です。

積立金でまかなえる費用・まかなえない費用

積立金でまかなえるのは、あくまでも葬儀費用の基本部分です。

例)

  • 祭壇
  • 枕飾り
  • 後飾り祭壇
  • ドライアイス1日分
  • 遺体安置料1日分
  • ホール使用料
  • 寝台車
  • 霊柩車
  • 会葬礼状
  • 受付小物
  • 遺影写真
  • 司会進行
  • 役所手続き代行料

互助会によって異なりますが、通常であれば上記の費用を積立金でまかなうことができます。

しかし、下記の費用は全て自己負担となってしまう場合が多いです。

例)

  • 飲食代
  • 返礼品
  • マイクロバス使用料
  • 火葬料
  • お布施、心づけ
  • 看板
  • 位牌、収骨容器
  • 祭壇用花、供物
  • 納棺具
  • お別れ花
  • 式場スタッフ

入会を考えるなら、積立金でまかなえないものの費用(何にいくらくらいかかるのか)をしっかり確認しておきましょう。

悪質な価格設定の葬祭会社に注意せよ!

悪質な葬祭会社は、「安い基本料金・高い追加料金」を設定しています。

基本料金に含まれるものが少なく、その他は全て追加料金を支払わなければいけない、というカタチをとっているのです。

たとえば、祭壇、棺、ホール使用料、枕飾りなど最低限のもの以外は全てオプションとして、高い追加料金をとろうとしてきます。

「業界最安値!」「○○万円で葬儀ができる!」などとうたい、安さだけを強調している葬祭会社には注意が必要です。基本料金の安さにだまされないでください。

また、「故人の最期だから、お金にケチケチするのも恥ずかしい」という遺族の心情を利用し、不要なオプションを勧めてくる会社もあります。

「このオプションをつけたほうが故人も喜ばれるでしょう」
「皆さんこのオプションはつけられることが多いですよ」
「故人の最期はちゃんとした式で見送ってあげたいですよね」

このようなセールストークに要注意!

葬祭会社の勧めを断れず、「気づいたら予算以上の高額な葬儀になってしまった...!」という事例は実際によくあります。

下記のようなオプションを勧められることがありますが、正直どれも必要ではありません

故人のために、何が必要で何が要らないのか見極めることが大切です。

  • お別れ花
    基本プランに含まれている量以上の花が欲しい場合
  • プロによる司会進行
    通常は式場スタッフが兼任します。
  • 納棺士による納棺の儀式
    お着替えから納棺までの所作を目の前で行ってくれます。それ以外は施行者、スタッフが行います。
  • 湯灌、お化粧代
    故人を綺麗な姿で見送るため、お体を洗って清めてあげます。それに加え、女性なら化粧を施し、男性ならヒゲを剃ってあげます。
  • エンバーミング
    特殊技術で遺体を衛生的に保ちます。
  • 喪服レンタル、着付け料
    喪服(着物)を着たい場合
  • 祭壇、棺のグレードアップ
    高額なものほど豪華になります。
  • 料理のグレードアップ

この記事の筆者

大場 ゆかり(仮名)
ライターは初経験。
現在、音楽講師として生徒の指導にあたっている。また、短期間ではあったが、葬祭会社に出入りする音楽業者として勤務していたこともあり、葬祭業界については多少なりとも知識がある。

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