更新日:2019/04/15
アコムへの借金が返せないので弁護士に相談して完済しました。
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評価を設定してください ×体調を壊して働けなくなったら、収入はゼロになります。
でも、支出はなくなりません。
家賃や水道光熱費、食費など、生きているだけでお金がかかります。
そういうときはどうしたらいいのでしょうか?
私は、返すアテもない借金でなんとかしようと思ってしまいました。
そのせいで、5年も借金で苦しむことになったのです。
最終的に、弁護士に頼んで債務整理(任意整理)をおこない、やっと借金から解放されました。
今回はそのときのことをお話したいと思います。
※編集より
「任意整理とはどのような手続きか?」については記事の後半部分で解説しています。
体験者の情報
名前:加藤雄二(仮名)
性別:男性
当時の年齢:26歳
当時の職業:飲食店のホールスタッフ
会社名:アコム
利用時期:1998年7月~2003年6月
債務整理方法:任意整理
会社を辞めて収入がゼロに
当時の私は、毎日朝の7時過ぎから夜の12時まで働いていました。
そんな生活を続けていたら当然体を壊しますよね。結果、会社を辞めることになってしまいました。
ただ、収入がなくなっても、家賃や光熱費、食費などの生活費がなくなるわけではありません。
また、そのときすでにローンの返済もかかえていました。
最初は貯金を切り崩してなんとか生活していましたが、もともと少なかった貯金は、あっという間になくなってしまったのです。
会社を辞めて3ヶ月もすると生活に困るようになり、にっちもさっちもいかなくなった私は、キャッシングに手を出すようになりました。
はじめてのキャッシングはアコムで
勤務先の最寄駅前にあったアコムの自動契約機(むじんくん)。
女性スタッフが挨拶しながらティッシュを配っており、その姿に親しみを感じていたので、最初はアコムから借りることにしました。
入口付近の人目が気になり、夕方、人の顔が見えにくい暗さになってから利用したのを今でも覚えています。
自動契約機に入ると、機械の前に座って、指示のとおりに操作するだけ。
ときどきオペレーターの女性と、備え付けの電話で話し、免許証などの必要書類をスキャンしました。
オペレーターの女性とは音声のみでやりとりし、会うことはなかったのですが、対応はスムーズでした。
審査は、30分ほどで無事終了。
最初の借入れは10万円、金利は年率18.0%でした。
※編集より補足
年率18.0%というのは、加藤さんの記憶違いです。加藤さんが最初にアコムを利用した1998年頃は、おそらく20%台後半の金利が適用されていたでしょう。
毎月利息だけは支払っていました
元金はボーナスの時に一括返済すればいいと考えていたので、毎月期日になると利息分だけ支払っていました。
今では、1ヶ月まじめに働いたお金を、利息の支払いに使うなんてもったいないと感じますが、当時は今より景気がよかったこともあり、返済に対する考えがだいぶ幼稚でした。
大学時代は実家から学校に通い、食費や光熱費などの心配もない生活で、アルバイトで得たお金も趣味やサークルにすべて使っていました。
社会人になって一人暮らしを始めても、学生気分が抜けていなかったので、とにかく無駄な出費ばかり。
お金や借金に関して深く考えることもありませんでした。
借入れを返済にまわす自転車操業状態に
借り始めてから2年が過ぎたころ、借入限度額が10万円から30万円にアップ!
まるで所持金が増えたような気持ちになってしまったのです。
ちょうど新しい仕事でパソコンが欲しかったので、NECのデスクトップとプリンター(合わせて30万円)を思い切って買うことにしました。
20万円を借入れて購入。
結果的に借金が増えたのですが、新しい営業の仕事は順調だったので、何とかなるだろうと楽観的に考えてしまいました。
自分はたばこもギャンブルもしませんし、お酒も会社の同僚と軽く飲む程度だったので、どんなに返済額が増えてもいつか返済できると思っていたのです。
でも、今から思えば、いくらなんでも30万円は借りすぎでした。
借入額が30万円になると、今までとは違って毎月の返済額が大きくなります。
気がつけば、借りたお金で翌月の返済をしている状態になっていました。
元金を返すどころか、利息の支払いだけで生活が苦しくなっていきます。
借入限度額は、さらに50万まで増額されましたが、「借りては返し」を繰り返しているうちにこれもいっぱいになってしまいました。
弁護士に相談してみよう
気つけば返済のことばかり気にかかり、他のことに集中できません。
「どうせいつまでたっても完済できないんだ...」
こんなふうに考えると、だんだん仕事も毎日の生活もやる気がなくなっていきます。
後悔の毎日...。
どうしようもなくなった私は、一度アコムにも相談したのですが、とにかく「返済しろ」の一点張り。こちらの言い分は何も聞いてくれません。
知識のない私は何をどのようにしたらよいかわからず、本当に困り果てました。
そして、インターネットで借金について調べる日々が続きました。
そうしたら、ある日5,000円という格安料金で相談できる弁護士事務所のホームページを見つけたのです!
仕事の休憩時間にその事務所に電話し、相談の予約を入れました。
まだこの段階では「具体的にどうするのか」わかっていなかったのですが、少しでも改善できればという期待を持っていました。
18万円の減額に成功!
資料をそろえ、いざ弁護士事務所を訪問。
すると、事務的な書類の確認のみできっちり30分で終了しました。
相談の最後に、「今後一切キャッシングには手を出さない」と固く約束をしました。
そのあと、弁護士さんはアコム側の書類を取り寄せ、借入れ・返済の記録をすべてチェックし、返済額を見直してくれました。
そして、金利を年率18.0%から正規の利率に計算し直すと、返済総額が50万円から32万円に減ったのです!
※編集より補足
年率18.0%というのは、加藤さんの記憶違いです。そもそも年率18.0%なら、法律上問題ない正規の利率です(元金10万円以上100万円未満の場合)。したがって、本当は20数%だった金利を18.0%に直して計算したものだと思われます。
さらに、今後返済する分には利息がかからなくなりました。
弁護士さんへ支払う報酬を差し引いても、整理して良かったです!
なお、すべての手続きは弁護士さんが代行してくれたので、私はアコムの担当者と直接話をせずにすみました。
無事完済し借金ゼロに
その後、私はなんとか32万円をきっちり返し終えることができました!
25回払いで2年間はとても長かったですが、もし相談せずに返済を続けていたら...と思うとぞっとします。
相談前は、返済生活がいつまで続くのかとても不安でしたが、相談後は支払うべき総額が固定され、返済終了までの全体像がつかめたので安心できました。
借金をしていた頃は、「生活を豊かにするため、お金を借りてでも買いたいものを買うべき」と考えていましたが、これは破産する人の考え方ですよね。
この失敗によって費やした時間は戻ってこないので、悔やんでも悔やみきれません。
勉強になったとはいえ、いまだに反省することしきりです。
ただ、当時の苦い失敗のおかげで、今では買い物をするときに本当に必要かどうかよく検討したり、買いたい気持ちを我慢したりできるようになりました。
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任意整理などの法的な債務処理は、デメリットを知ってから利用しないと後悔することになる。
利息制限法の前の利息で引き直して借金がゼロになるならいいが、残る場合で債務処理を行うと信用情報に異動が記載され、完済から5年はクレジットカード、ローンは否決される可能性が高くなる。
債務処理した金融機関では系列会社も含め、情報が永久に残るため、新たには借入れやカードは作れない。属性がよければ可能性はあるが。