生活保護を受けるには?申請の流れ・必要書類・申請時の注意点まとめ

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生活保護の申請方法・必要書類・注意点まとめ

  • 生活保護の申請から決定までの流れ
  • 相談のときは困窮の証拠を持っていこう
  • 生活保護申請に必要な書類
  • 生活保護では厳しい調査が行われる
  • 生活保護申請時のポイント・注意点
  • もっと深く理解したい場合は、下の記事を読んでね!

「働けない・・・ 収入がない・・・ 頼れる人もいない・・・」。

そんなときに生活を助けてくれるのが生活保護。

この記事をご覧になっているということは、あなたは今まさに生活保護を受けたいと思っているのかもしれません。

こんにちは。
当サイト、ファイグーの編集部で生活保護受給者に日々インタビュー取材をしている木村です。

生活保護の受給者が増えているというニュースは、あなたも聞いたことがあるかもしれませんね。

厚労省の調査(※1)によると、2014年には生活保護受給者が全国で214万人を超え、2018年現在も214万人(速報値)を超えている状況です。

実に国民の1.7%が生活保護を受給しているんですね!

しかし、その一方で、受給資格があるのに生活保護を利用できていない方がまだまだいるといわれています。

最後のセーフティネットである生活保護。

本当に困窮している人が救われなければ意味がありません。

なぜ、こんな事態になってしまっているのでしょうか?

理由は、「生活保護の申請の仕方がわからない」「どうせ断られる」と思って相談に行かない人がいること。

また、生活保護費の給付をしぶる自治体にあることも原因のひとつです。

実は、生活保護の申請手続きはそんなに複雑じゃないんですね。

申請書もシンプルで記入しやすいものになっています。

ですから、受給資格を満たし、申請を通すための対処法を知っておけば、受給は十分に可能なんです。

ということで今回は、生活保護の受給資格の解説にはじまり、

生活保護申請の申請方法(受給方法)・必要書類、申請が認められないときの対処法をマルっとお伝えしていこうと思います!

しかも今回は、

2014年まで厚生局(厚生労働省の支局)に勤務されていた橋本さん(仮名)と、

2016年まで福祉事務所に勤務されていた後藤さん(仮名)に、

生活保護の現状がどうなっているのかをお聞きしました。

現場で働いた経験がある方ならではノウハウもお伝えしていこうと思います。

生活保護は、ちょっとしたちがいで審査に落ちたり、通ったりするものです。

ですから、きちんと準備をして申請することで審査通過率を高めることができます。

この記事がきっかけで、ひとりでも多くの方が生活保護を受給できることを祈っております!

それでは参りましょう!

※1
生活保護制度の現状について(社会保障審議会生活困窮者自立支援及び生活保護部会(第1回)平成29年5月11日)
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000164401.pdf

この記事のアドバイザー情報

  • 木村 澪子 編集者

    木村 澪子編集者

    テレビ・雑誌等の取材歴15年。ファイグーではお金の話をわかりやすく、よりリアルにお伝えするために、背景や当事者の気持ちに寄り添う取材を心がけています。銀行マン、証券マン、利用者などからぶっちゃけたお話を聞くにつけ、「消費者も賢くならなければ...」と痛感する日々です。家族は夫・娘・ザリガニ2匹。

生活保護を受けるには?受給資格を元福祉事務所の職員が解説!

くまお

さいきん、お金に困っているんだけど、いつになっても生活保護がもらえないんだよ~。

なんでかな?

きみの場合はメープルシロップ買い過ぎで金欠になっているだけだよね・・・。

そんなことくらいじゃ生活保護はもらえないよ!

にゃんきち
くまお

ガーン!

じゃあ本当に困っている人は生活保護を受け取れるの?

そうだね。

でも、生活保護を受け取るためには受給資格を満たさないといけないんだ。

にゃんきち
くまお

ふむ~。

もちろん、条件を満たしているだけじゃだめだよ!

生活保護費をもらうには、自分から相談に行かなきゃ!

にゃんきち
くまお

そうなんだ~。

どこで相談すればいいの?

地域の福祉事務所だよ。

にゃんきち

生活保護の受給資格

生活保護は、希望すればだれでも受給されるものではありません。

受給には条件があります。

原則的に、以下の条件すべてにあてはまる場合は生活保護を受給できます。

  • 世帯収入が最低生活費(※2)以下
  • 預貯金・現金がほぼない
  • 土地・家・車などの資産がない(売却可能資産がない)
  • 借金がない
  • 援助してくれる身内(家族・親族)がいない
  • 病気などの理由があって働けない
  • ほかの公的制度の支援を受けられない(もしくは受けても足りない)

ただし、これらの条件はあくまでひとつの目安です。

生活保護は最後のセーフティネットですから、状況に応じていくつも例外があります。

福祉事務所の元職員

生活保護は最終手段ですから、このルールが絶対というものはありません。

場合によっては、車や自宅の所有も認められます。

また、年金だけで生活できない人は、足りない分だけ生活保護で補うケースもあります。

後藤さん

生活保護の受給資格や、認められない事例について下記の記事を参考にしてみてください。

※2
最低生活費は、世帯人数・年齢・地域・子供の有無などによって変わります。たとえば、東京都23区にお住まいの成人以上の単身世帯の場合、最低生活費は12万~13万円です。

申請先は福祉事務所

生活保護の申込み先は、あなたがお住まいの地域を管轄している福祉事務所です。

お近くの福祉事務所は、厚生労働省の一覧から探すことができます。

厚生労働省「生活保護と福祉一般:福祉事務所一覧」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/fukusijimusyo/fukusijimusyo-ichiran.html

ただ、この一覧には住所や電話番号などが載っていないので、「各市区町村名+福祉事務所」で検索したほうが早いかもしれません。

住所不定の場合は最寄りの福祉事務所で申請しよう

友人宅やネットカフェなどを転々としていて住所がない、住民票がないという方も多いですよね。

また、住民票がある地域外で生活している方も多いと思います。

こういった場合も問題ありません。

今、あなたがいる地域の福祉事務所で申請可能です。

生活保護申請の流れ・必要書類をわかりやすく解説

生活保護の申請から決定までの流れ

くまお

福祉事務所に相談したらすぐに生活保護をもらえるの?

いや、いくつかの段階を踏む必要があるんだよ。

にゃんきち
くまお

どんな?

だいたい、『相談 ➡ 申請 ➡ 調査・審査 ➡ 決定』という流れだよ。

にゃんきち
くまお

決定までどのくらいかかるの?

申請から決定までは、14日~30日はかかるよ。

にゃんきち
くまお

けっこうかかるのね~。

申請すればもれなく全員もらえるの?

残念だけど、全員ではないよ。

資産、家族、仕事、借金など、さまざまなことを踏まえたうえで審査されるからね。

にゃんきち
くまお

なんだ。そうなのか~。

生活保護申請の大まかな手順は下記です。

  • 1相談
  • 2申請
  • 3調査・審査
  • 4決定(受給決定もしくは却下)

順番にポイントを説明していきましょう。

1.相談

相談のときは困窮の証拠を持っていこう

まずは福祉事務所の窓口で、「生活保護を申請します」といって、相談しましょう。

さきほど紹介した『生活保護受給の条件』に関して、あなたの状況をくわしく説明してください。

例)
「世帯月収は10万円で、現金は預金含め残り数万円です。家や車など、売りに出せる資産もありません。助けてくれる身内もいないです。また、現在療養中で働くこともできません」

生活に困窮している証拠を持っていこう!

相談の段階で必要な書類はありません。

しかし、窮状を伝える証拠を持参したほうが、スムーズに話が進むでしょう。

たとえば、次のようなものが有効です。

例)

お金がないことを
示すもの
預金通帳、給与明細、年金額が記された書類、家賃や公共料金の請求書
失業していることを
示すもの
離職票、雇用保険受給資格者証
病気であることを
示すもの
診断書、障害者手帳、通院の記録
離婚していることを
示すもの
住民票、戸籍謄本

福祉事務所の元職員

困窮度を客観的に証明できる書類を提出したほうがわかりやすいです。

できるだけ集めるようにしましょう。

後藤さん

厚生局の元職員

書類を持参し、「このままでは最低限の生活もできない!命に危険がおよぶ!」と訴えましょう。

なにも書類がない場合は、財布の中身を見せるのもアリです。

橋本さん

生活保護以外の制度も検討の余地あり

生活保護は最後のセーフティネットです。

そのため、生活保護の相談へ行くと、まずは「ほかの制度で対応できないか」を確認を受けます。

福祉事務所の元職員

福祉事務所としても、生活保護の申請を断りたいわけではありません。

しかし、実際は生活保護以外の制度を利用できる方も多くいらっしゃいます。

もし、保護以外の制度の利用を勧められたら、まずはそちらをあたってみてください。

後藤さん

2015年から生活困窮者自立支援制度が開始になりましたので、まずはそちらを案内されることが多いかもしれません。

生活困窮者自立支援制度では、相談内容や状況にあわせて必要な制度を案内し、生活を立て直すまでトータルで支援を行っています。

生活保護以外の支援制度に関する詳しい解説は下記の記事をチェックしてみてください!

2.申請

生活保護申請に必要な書類

生活保護を申請するための書類を用意して、それらを窓口に提出します。

生活保護の申請時に必要なもの

このときに必要となるのは、主に以下の書類です。

  • 生活保護の申請書・申告書
  • 本人確認書類
  • 収入に関する書類(状況に応じて必要)
  • 資産に関する書類(状況に応じて必要)
  • その他の書類(状況に応じて必要)

生活保護の申請書・申告書

まず必要なのは、申請書と申告書です(いずれも福祉事務所で用意されています)。

  • 申請書・・・申請者・世帯員・扶養義務者の基本的な情報や、申請理由などを記入します。
  • 申告書・・・2種類あります。
    • 収入(無収入)申告書(世帯全員の収入の内訳や、勤務先、交通費等の経費について記入します)
    • 資産申告書(所有不動産・現金・預貯金・生命保険・自動車・借金などを記入します)

そのほか、状況に応じて必要な申請書、申告書がありますので、くわしくは福祉事務所の職員に問い合わせてみましょう(書き方がわからない場合も、職員に質問してみてください)。

本人確認書類+α

以下の3つはいずれも必要です。

  • 本人確認書類(運転免許証・パスポート・住民基本台帳カード・マイナンバーカードなど顔写真付きのもの)
  • 健康保険証
  • 印鑑

ただ、あなたの状況次第なので、これらのすべてが必要なわけではありません。こちらもまず問い合わせてみるのが確実です。

福祉事務所の元職員

一部の方は「住民票がない」「戸籍が失われた」「自分の名前さえわからない」とおっしゃいます。

このような方を門前払いするわけにはいきません。

必要書類については、例外もあるということを覚えておいてください。

後藤さん

厚生局の元職員

ホームレスのような人でも、戸籍謄本・戸籍抄本は取得できると思います。

したがって、本人を確認できる書類が一切ない場合の申請は非常に難しいでしょう。

橋本さん

収入に関する書類

収入がある場合は、状況に応じて以下の書類が必要になります。

例)

  • 給与明細書
  • 年金手帳、年金証書
  • 現在給付を受けている公的制度に関する書類

資産に関する書類

資産に応じて、以下の書類が必要になります。

例)

  • 記帳済みの通帳(ネット銀行の場合、残高がわかるものを用意)
  • 登記簿謄本
  • 車検証
  • 生命保険の保険証券

その他の書類

世帯の状況に応じて、以下の書類が必要になります。

例)

  • 離婚を示す書類
  • 失業を示す書類
  • 賃貸借契約書
  • 家族の住所や連絡先
  • 医療費に関する書類
  • 介護保険に関する書類
  • 診断書

3.調査

生活保護では厳しい調査が行われる

生活保護の受給可否を審査するため、調査が行われます。

福祉事務所は、個人の資産や家族などについて調査する権限が与えられているのです。

主に以下の6つの調査が行われます。

  • 資産調査
  • 生活状況の調査(家庭訪問)
  • 扶養調査
  • 他の公的制度について調査
  • 就業可否の調査
  • 借金の調査

資産調査

主に、預貯金の調査(金融機関の残高照会)や自動車や不動産(家や土地)の調査が行われます。

福祉事務所の元職員

資産を隠そうとしてもムダです。

たとえば、隠し口座を持っていても、いずれは調査で判明してしまいます。

後藤さん

10万円以上の現金や、売却可能な車など、「当面生活できる資産がある」と判明したら、申請を却下されるおそれがあります。

生活状況の調査(家庭訪問)

福祉事務所の職員が申請者の自宅を訪問します。

主に、部屋の様子や間取り、部屋のなかにある家具・家電などを確認しますね。

このとき、「売却すれば当面生活できる資産がある」とわかれば、申請を却下される可能性があります。

例)

  • 大型テレビ
  • 貴金属、宝石
  • 高級家具

ただし、引き出しや棚を開けるなど、家探しのようなことはされないので安心してくださいね。

扶養調査

民法上の扶養義務者に書面を送り、「援助の可否」について確認をとります。

民法上の扶養義務者とは、以下の人たちです。

  • 配偶者(夫、妻)
  • 両親
  • 子供
  • 兄弟姉妹

また、申請者が申告した場合は、上記以外の親族へ連絡する場合もあります。

もし、どなたかから「援助可能」の回答があり、実際に援助が見込める場合は、申請を却下されるでしょう。

ただ、書面への回答は義務ではありません。

実際のところ。回答が返ってこないことも多いようです(この場合も援助不可とみなされます)。

ほかの公的制度について調査

生活保護以外の公的制度の利用可否が検討されます。

生活保護以外の制度で生活できる場合は、ひとまずそちらを優先することになりますね。

就業可否の調査

本当に働けない(仕事に就けない)状況なのか、聞き取り調査が行われます。

このとき、心身ともに健康で「働ける見込みがある」と判断されたら、申請を却下される可能性があります。

借金の調査

借金やローンについても聞き取り調査が行われます。

基本的に、借金がある状態だと申請を却下されてしまうので注意してください。

厚生局の元職員

借金がある場合は、最初に債務整理(※3)を勧めています。

橋本さん

※3
法的に借金を整理する手続きです。破産や任意整理などがあげられます。くわしくは下記の記事を参考にしてください。

4.決定

申請後、原則14日以内、最長30日以内に受給可否が決定します。

もし14日以上経っても連絡がない場合は、担当者に今後の見通しをたずねてみましょう。

結果の通知方法は、郵送か電話です。

郵送の場合は、保護決定通知書保護申請却下通知書が届きます。

却下理由に納得できない場合は、不服を申し立てる(再審査を求める)ことも可能です。

生活保護が認められないときの対処法

生活保護申請時のポイント・注意点

くまお

「生活保護はなかなか認められない」って聞いたことがあるけど、実際はどうなんだい?

生活保護の受給者は年々増えてるからね・・・。

とくに財政が苦しい自治体は、「できるだけ申請を断りたい」というのが本音。

ひどい自治体だと、申請書を受理してくれなかったり、申請書を渡してくれなかったりするケースもあるんだよ。

にゃんきち
くまお

ふーん。

じゃあどうすればいいの?

まずは窓口でハッキリ「生活保護を申請します」と伝えることだね。

また、申請書をくれなかったり、申請を受け付けてくれなかったりする場合は、「法律違反だ」と指摘してみよう。

にゃんきち
くまお

ふむ。

「自分ではどうすればいいかわからない」という場合は、民生委員・弁護士・ソーシャルワーカー・生活困窮者自立支援制度の窓口などに相談するといいかもね。

にゃんきち

申請を拒否されたら「法律違反」と指摘しよう

生活保護の申請そのものを受け付けないケースが増えてきています。

もし、申請書をくれなかったり、申請を受け付けてくれなかったりする場合は、「法律違反だ」と指摘してみましょう。

福祉事務所の元職員

「生活に困っているので相談に来ました」みたいな、遠まわしな言い方はしないほうがいいです。

単刀直入に「生活保護を申請します」といってください。

何度も足を運ぶのがポイントです。

後藤さん

厚生局の元職員

ほとんどの場合、最初は申請書を受理してもらえません。

粘り強く、困窮していることを訴えましょう。

それでも拒まれる場合は、「申請を受け付けないのは法律違反である」と伝えてください。

橋本さん

ウソの申告は禁物

申請時は、事実のみ記入するようにしましょう。

絶対にウソをついてはいけません。

調査でウソだとわかったら、その時点で申請が却下されることもあります。

厚生局の元職員

申請のときにウソをついた場合、発覚次第 受給を取り消されることがあります。

これは受給決定後でも同様です。

橋本さん

福祉事務所の要求には応じること

福祉事務所の呼び出しを無視したり、要求された書類の提出を拒否したり、調査を拒否したりすると、申請を却下される可能性があります。

基本的に、福祉事務所の要求には応じるようにしてください。

厚生局の元職員

提出を求められたものはきちんと提出するようにしてください。

拒むと申請を却下されることがあるので、注意しましょう。

橋本さん

専門家・公的機関に相談するのもひとつの手

「自分ひとりだと不安」「どうすればいいかわからない」という場合は、生活保護にくわしい専門家や公的機関に相談しましょう。

例)

  • 地域の民生委員(※4)
  • 生活保護法にくわしい弁護士・司法書士などの法律家
  • 社会福祉士、精神保健福祉士(地域包括支援センターや基幹相談支援センター、もしくは病院などにいる)
  • 生活困窮者自立支援制度の窓口

ちなみに、「弁護士や司法書士に依頼するお金がない」という場合も心配いりません。

法テラス(日本司法支援センター)民事法律扶助を利用すれば、一時的に費用を立替えてもらえます。

まずは相談する必要があるので、法テラスに連絡して予約を取りましょう。

ただし、利用できるのは「資産・収入が一定以下」の方だけです(※5)

また、費用はあとから分割で支払うことになりますが、生活保護受給中だと免除される可能性もあります。

日本司法支援センター 法テラス「費用を立て替えてもらいたい」
https://www.houterasu.or.jp/madoguchi_info/faq/faq_3.html

※4
民生委員は、困っている地域住民の支援を行うボランティアの公務員です。

※5
下記のページを利用すれば、「資産・収入」の条件にあてはるかどうか確認できます。
法テラス「要件確認体験ページ」
http://www.houterasu.or.jp/nagare/youkenkakunin/youken_check.html

生活保護費を搾取する貧困ビジネスに要注意!

生活困窮者を支援する団体やNPOがあるのはご存知だと思います。

無料で相談可能なところも多いので、相談してみたくなりますよね。

ただ、相談する前に生活保護費を搾取する卑劣な団体があることを肝に銘じておきましょう。

最初は、生活保護申請をすべてサポートしてくれますし、宿泊所も提供してくれます。

しかし、生活保護費が給付されたら、受給者にわたされるのはわずかなお金だけ。

ほとんどのお金を搾取されてしまいます。

万が一、こういった被害に遭うことがあったら、すぐに警察に相談しましょう。

福祉事務所の元職員

福祉事務所では、支援者を名乗る個人を基本的に信用しません。

あとから生活保護費を搾取するケースが多いからです。

でも、支援団体やNPOの場合は、貧困ビジネスかどうか見極めることができないのが実情です。

後藤さん

まとめ

最後に、今回のポイントをまとめていきましょう。

生活保護の受給資格を満たしているなら福祉事務所で申請を

  • 生活保護のおもな受給資格
    • 世帯収入が最低生活費以下
    • 預貯金・現金がほとんどない
    • 土地・家・車などの資産がない(売却できる資産がない)
    • 借金がない
    • 援助してくれる身内(家族・親族)がいない
    • 病気などの理由があって働けない
    • ほかの公的制度の支援を受けられない(もしくは受けても足りない)
  • 生活保護の申請場所は、現在お住まいの地域を管轄している福祉事務所(住所不定の場合は最寄りの福祉事務所で申請可能)

生活保護申請の流れ

  • おもな流れは『相談申請調査・審査決定』
  • 相談時は、生活に困窮している証拠を持っていったほうがいい
  • 申請時に必要となる書類
    • 申請書
    • 申告書(収入申告書・資産申告書)
    • 本人確認書類(運転免許証など顔写真つきのもの)
    • 健康保険証
    • 印鑑
    • 収入に関する書類(給与明細書や年金手帳など。状況に応じて必要)
    • 資産に関する書類(通帳や登記簿謄本など。状況に応じて必要)
    • そのほかの書類(賃貸借契約書や診断書など。状況に応じて必要)
  • 調査は多岐にわたる
    • 資産調査・・・預貯金の調査や持っている自動車・不動産の調査
    • 生活状況の調査(家庭訪問)・・・部屋の様子や間取り、部屋のなかにある家具・家電などの調査
    • 扶養調査・・・扶養義務者に書面を送り、「援助の可否」について確認
    • 他の公的制度について調査・・・他の公的制度の利用可否を検討
    • 就業可否の調査・・・本当に働けない状況なのか、聞き取り調査
    • 借金の調査・・・借金の有無・内容について聞き取り調査
  • 申請後 原則14日以内、最長30日以内に受給可否が決定

生活保護申請の注意点

  • 窓口でハッキリ「生活保護を申請します」と伝えること
  • 申請書をくれなかったり、申請を受け付けてくれなかったりする場合は、「法律違反だ」と指摘すること
  • 申請時は、絶対にウソをつかないこと
  • 基本的に、福祉事務所の要求(呼び出し・書類の提出・調査への協力など)には応じること
  • 「自分ひとりだとどうすればいいかわからない」という場合は、生活保護にくわしい専門家や公的機関に相談すること
    • 地域の民生委員
    • 生活保護法にくわしい弁護士・司法書士などの法律家
    • 社会福祉士、精神保健福祉士(地域包括支援センターや基幹相談支援センター、もしくは病院などにいる)
    • 生活困窮者自立支援制度の窓口
  • 生活保護費を搾取する貧困ビジネスに要注意

いかがでしょうか。

生活保護について、受給資格、申請方法(受け方)、必要書類、調査内容、注意点などのポイントをおさえていただけたと思います。

不安なら、事前に生活保護にくわしい専門家や公的機関に相談したうえで、福祉事務所に行くようにしましょう。

最後になりましたが、下記では生活保護費の計算方法をくわしく解説しています。あわせて読んでみてください。

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