北海道在住者向けローンのキャネットを解説してみた。ポイントと問題点

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キャネットは、北海道を中心にキャッシングサービスを行っている消費者金融会社です。

北海道在住なら、キャネットの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?

しかし、ローンサービスを扱っている企業はどこも有名です。

ですから、キャネットの名前を知っていても、「中小企業だから何となく信用できない」「良い会社かわからない」と不安に思いますよね。

たしかに、大手消費者金融や銀行に比べると情報量も少なく、知名度も低いので、「良いサービスかどうか」の判断が難しいと思います。

そこで今回は、キャネットと大手消費者金融(アコム・アイフル・プロミス)を、金利・利便性・スピードなどさまざまな項目で比較してみました。

キャネットが大手より優れているポイント・劣っているポイントは何なのか
キャネットはどんな人におすすめのローンなのか。

比較と検証によって、説明していきたいと思います。

キャネットを検討している、キャッシングを検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。

キャネットのメリット・デメリットを教えて!

キャネットは、北海道に7店舗を展開する消費者金融会社です。

安定した収入がある20~60歳の人なら申込みできます。

原則として北海道内在住者を対象としていますが、道外からも申込み可能です。

そんなキャネットですが、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

キャネットのメリット

まずはキャネットのメリットから説明していきましょう。

来店すれば即日融資可能

来店して申込み、平日の午後3時までに契約手続きを終えることができれば、当日中にお金を借りられます。

ただし、即日融資を受けられるのは北海道内在住者だけです。

来店が必須なので、道外の人は難しいでしょう。

事業性資金に利用できる

大手消費者金融の通常のキャッシングサービスでは、借入金を事業性資金に利用できません。

そのため、事業性資金に利用したいのなら、別途「個人事業主向けローン」に申込まなければならないのですが、通常のキャッシングサービスより必要書類が多くなり、申込資格も厳しくなります。

その点、キャネットで借りたお金は事業性資金にも利用できます。

自営業で、事業のためにお金が必要な人は助かりますね。

キャネットのデメリット

次にキャネットのデメリットについてみていきましょう。

高金利

キャネットの金利は15.0%~20.0%

大手消費者金融の多くは上限金利が18%なので、だいぶ高金利といえます。

ただし、キャネットも借入額10万円以上の場合は、上限金利18%となります(法律でそう定められているため)。

つまり、借入額10万円未満の場合は金利が割高になるということです。

金利重視派にはおすすめできないローンですね。

郵送は時間がかかる

店舗に来店できない場合、契約に関するやりとりは郵送で行うことになります(店舗は北海道内に7つありますが、道外にはありませんし、自動契約機等も設置されていません)。

この場合、申込みから融資まで最短7日ほどかかってしまいます。

大手消費者金融のなかには、来店せずに即日融資を受けられるところが多いので、それよりだいぶ劣ってしまいますね。

返済方法が少ない

返済方法は下記の2つしか用意されていません。

  • 契約した店舗の窓口で返済
  • 銀行振込

しかも、銀行振込の場合 振込手数料は利用者負担となります。

手数料無料で返済するためには、契約した店舗に行くしかありません。

大手消費者金融では、ATMやインターネットバンキング、口座引落しなどさまざまな返済方法が用意されているので、利便性の面でも劣っているといわざるをえません。

収入証明書が必須

大手消費者金融の場合、希望額が50万円未満なら収入証明書は必要ありません。

一方、キャネットの場合は、希望金額にかかわらず収入証明書を提出しなければなりません。

少額希望の人にとっては大変面倒ですよね。

新規の利用限度額は50万円

はじめてキャネットを利用する場合、利用限度額は最大50万円です(その後、返済実績等によって利用限度額が上がる可能性はあります)。

大手消費者金融では、新規でも数百万円の利用限度額が設定(利用限度額は審査で決まります)されることもありますので、キャネットのように上限が決まっているのは珍しいですね。

年齢の上限は60歳

大手消費者金融の場合、年齢の上限を69歳としているところが多いですが、キャネットは原則60歳までとなっています。

どんな人におすすめ?

正直に申し上げると、キャネットはあらゆる面で大手に劣っていると言わざるを得ませんが、事業性資金に利用可能というキラリと光るメリットがあります。

個人としてお金を借りたいが、用途は資金繰りという場合に使い勝手のよいローンですね。

北海道在住で来店可能なら即日融資が受けられますし、窓口で相談もできます。

個人事業主でお金に困ったときに申込んでみるのはいいかもしれません。

キャネットと大手消費者金融3社を比較!

ここからはキャネットと大手消費者金融3社を比較していきます。

比較対象の業者

比較項目

  • 申込資格と資金用途
  • 金利と限度額
  • 申込方法
  • 即日融資の条件
  • 返済方法

申込資格と資金用途で比較

まずは、キャネットと大手消費者金融3社の申込資格と資金用途を比較してみましょう。

  申込資格 資金用途
キャネット 20~60歳(※1)で安定収入のある人 自由(事業性資金にも利用可能)
アコム 20歳~72歳で安定収入のある人 自由(事業性資金への利用は除く)
アイフル 20~69歳で安定収入のある人 自由(事業性資金への利用は除く)
プロミス 18歳以上74歳以下で安定収入のある人(※) 生活費やレジャー費用、教育費などに限る

※お申込時の年齢が18歳および19歳の場合は、収入証明書類のご提出が必須となります。
※高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)はお申込いただけません。
※収入が年金のみの方はお申込いただけません。

※1
収入状況等によっては69歳まで可能

申込資格

大手3社が69歳まで申込可能なのに対し、キャネットは原則60歳までとなっています。

高齢者への融資はどこも厳しい傾向にありますが、キャネットはより厳しいですね。

資金用途

キャネットの特色としてあげられるのは、借りたお金を個人事業の資金に利用できること。

大手3社の場合、通常のキャッシングサービスで借りたお金を事業性資金に使うことはできません。

自営業で、「事業のために少しお金が必要だけど、ビジネスローンを組むまででもない」という人にとっては便利ですね。

金利と限度額で比較

次に、金利と限度額で比較してみましょう。

  金利(実質年率) 限度額
キャネット 15.0%~20.0% 5~300万円(※2)
アコム 3.0~18.0% 1~800万円
アイフル 3.0~18.0% 1~800万円
プロミス 4.5~17.8% 1~500万円

※2
はじめて利用する場合は50万円まで

金利

キャネットは、大手3社より高い金利設定です。

下限金利は、大手3社が3~4%台なのに対してキャネットは15%。

上限金利は、大手3社が18%前後なのに対してキャネットは20%です。

ただしキャネットも、借入額10万円以上の場合は上限金利18%となります(法律でそう決められているため)。

つまり、借入額10万円未満だと金利が割高になるということですね。

いずれにせよ、銀行のカードローンなら上限金利15%以下のところも多いので、業界全体から見ればかなり高金利といえるでしょう。

なお、アコム・プロミス・アイフルには30日間無利息のサービス(初回限定)がありますが、キャネットにはそういったサービスもありません。

限度額

キャネットの限度額は300万円とやや少なめですが、キャッシングとして利用するなら充分すぎるくらいでしょう。

ただ、キャネットの場合、はじめは最大50万円しか利用できません(その後の利用実績等により利用限度額が上がっていくこともあります)。

一方、大手3社の場合、初回の利用限度額は審査で決まります。「いくら借りられるか」は審査を受けてみないとわかりません。

申込方法で比較

比較に入る前に、キャネットの申込方法、必要書類についてみていきましょう。

キャネットの申込方法

北海道内在住かそうでないかで申込方法が変わってきます。

北海道内在住の場合

来店・ホームページ・電話・郵送・FAXのいずれかの方法で申込み

審査結果通知

  • 来店で申込みをした場合はその場で通知
  • ホームページから申込みをした場合はメールで通知
  • 電話か郵送、FAXで申込みをした場合は電話か郵送で通知

契約

  • 来店の場合はその場で契約
  • ホームページ・電話・郵送・FAXで申込みをした場合は来店か郵送で契約

北海道内在住でない場合

ホームページ・郵送・FAXのいずれかの方法で申込み

審査結果通知

  • ホームページから申込みをした場合はメールで通知
  • 郵送かFAXで申込みをした場合は電話か郵送で通知

郵送で契約

北海道外に住んでいる場合、来店および電話では申込めません。

キャネットの必要書類

契約の際は、本人確認書類収入証明書両方必要です。

本人確認書類

下記のうちいずれか1点(慎重な審査が必要だとキャネットが判断した場合は複数)

  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • パスポート
  • 年金手帳
  • 住民基本台帳カード

収入証明書

下記のうちいずれか1点

  • 源泉徴収票
  • 給与明細書
  • 確定申告書

大手3社と比較

申込方法や必要書類について大手3社と比較してみました。

申込方法 必要書類
キャネット 北海道在住者 来店(店舗)
電話
ホームページ
郵送
FAX
  • 本人確認書類
  • 収入証明書
北海道外在住者 ホームページ
郵送
FAX
アコム 来店(自動契約機)
電話
ホームページ
郵送
  • 本人確認書類
  • 一定の条件に該当すれば、収入証明書が必要(※3)
アイフル 来店(店舗か自動契約機)
電話
ホームページ
  • 本人確認書類
  • 一定の条件に該当すれば、収入証明書が必要(※3)
プロミス 来店(自動契約機)
電話
ホームページ
  • 本人確認書類
  • 一定の条件に該当すれば、収入証明書が必要(※3)

※3
一定の条件とは、下記です。

  • 希望借入額が50万円を超える
  • 希望借入額と他社借入額の合計が100万円を超える

この2つのいずれかに該当する場合は、収入証明書が必要です。
なお、「他社」とは、他の貸金業者のこと。貸金業者とは、主にクレジットカード会社と消費者金融を指します。つまり「他社借入」とは、他の消費者金融やクレジットカード会社からの借入れのこと。クレジットカードのショッピングは含まれません。

申込方法で比較

キャネットには自動契約機がありません。

一方、大手3社は全国各地に自動契約機を設置しています。

たとえば、アコムなら全国に1,000以上、アイフルなら800以上の契約機を設置しているのです。

自動契約機で申込めば、最短1時間程度で借入れまでの手続きを終えられますし、誰とも顔を合わせることなく手続きできます。

必要書類で比較

キャネットと契約するには、本人確認書類と収入証明書が両方必要となります。

大手3社も本人確認書類は必須ですが、収入証明書は下記の条件を満たす場合のみ必要となります。

  • 希望借入額が50万円を超える
  • 希望借入額と他社借入額の合計が100万円を超える

キャネットだと、少額しか利用しない場合も収入証明書を用意しなければならないので面倒です。

即日融資の条件で比較

比較に入る前に、キャネットで即日融資を受ける方法をご案内しましょう。

キャネットで即日融資を受けるには?

キャネットで即日融資を受けるには、必ず来店しなければなりません。

店舗に行き、平日の午後3時までに契約手続きを終えられれば、当日中にお金を借りることができます。

店舗は、札幌に3店舗、函館に2店舗、旭川に1店舗、帯広に1店舗の計7店舗。北海道外に店舗はありません。営業時間は平日9:30~18:00です。

なお、平日午後3時以降やキャネットの休業日(土日祝)に申込みをした場合、融資は翌営業日以降となります。

また、北海道外在住者は即日融資を受けられません。そもそも来店が難しいでしょう。

この場合、郵送で契約手続きをすることになりますが、融資まで最短7日はかかるのでご注意ください。

大手3社と比較

審査時間(最短) 融資までの時間(最短) 即日融資の可否 即日融資の条件
キャネット 北海道内在住者 30分 30分 来店し、平日午後3時までに契約手続きを終える
北海道外在住者 7日 7日 不可 -
アコム 最短30分 最短30分 自動契約機で21時(営業終了1時間前)までに申込む
アイフル 最短20分 最短20分 自動契約機で20時45分までに申込む
プロミス 最短20分(※) 最短20分(※) 自動契約機で19時半(営業終了1時間半前)までに申込む

※ 申込みの時間帯や審査の進行等により希望通りにならないことがあります。

融資までの時間(最短)で比較

キャネットで来店申込みをする場合は最短30分で融資を受けられます。

ただ、来店しない場合(北海道外在住者)は最短でも7日かかります。

一方、大手2社なら、全国に設置されている自動契約機に出向けば、最短1時間で融資を受けることができます。

大手2社のほうがはるかに速く・便利ということになりますね。

即日融資の条件で比較

キャネットの場合、即日融資を受けたいなら平日の午後3時までに店舗で契約を済ませないとなりません。

一方、大手3社なら、全国の自動契約機で20時~21時までに申込めば、即日融資に間にあいます。

また、大手の場合、来店せずに即日融資を受けることもできます。

この場合、ホームページや電話、FAX、メールなどで手続きを行い、融資は振込みで行われることになります。

キャネットにはこのような振込融資のサービスはありません。

返済方法で比較

返済方法にはどんな違いがあるのでしょうか。

手数料を比較表にしてみました。

手数料無料の方法 手数料がかかる方法
キャネット
  • 契約店舗での返済
  • 銀行振込
アコム
  • 口座引落し
  • インターネットバンキング
  • 自社ATM
  • 提携ATM
  • 銀行振込
アイフル
  • 口座引落し
  • 店頭窓口
  • 自社ATM
  • 提携ATM
  • 銀行振込
プロミス
  • 口座引落し
  • インターネットバンキング
  • 自社ATM
  • 提携ATM(※4)
  • 銀行振込

※4
三井住友銀行ATMは無料

返済方法で比較

大手3社では、口座引落しやATM、インターネットバンキングなど、多くの返済方法が用意されています。

一方 キャネットは、店頭窓口銀行振込でしか返済できません。

しかも、店頭窓口の場合、契約した店舗でしか返済できません。他の店舗では返済できないので注意が必要です。

手数料で比較

キャネットの場合、契約店舗で返済すれば手数料無料ですが、銀行振込の手数料は利用者負担となります。

手数料がかかるのは嫌ですが、毎回店舗に出向くのは面倒ですよね。

その点、大手3社なら、店頭窓口や自社ATM、口座引落し、インターネットバンキング等で返済すれば手数料無料です(銀行振込や提携ATMで返済すると手数料がかかるのでご注意ください)。

まとめ

最後に、キャネットのメリット・デメリットをおさらいしましょう。

メリット

  • 平日午後3時までに来店して契約手続きを行えば、即日融資可能
  • 個人向けローンでありながら、事業性資金に利用できる

デメリット

  • 10万円未満を借入れる際の金利が20.0%と高め
  • 郵送で契約する場合は、融資まで最短7日ほどかかる
  • 年齢は原則60歳まで
  • 新規の場合は50万円までしか借りられない
  • 希望金額にかかわらず収入証明書の提出が必須
  • 自動契約機はなく、店舗は北海道内にしかない
  • 返済方法は、店頭窓口(契約した店舗のみ)か銀行振込のみ
  • 銀行振込で返済する際の手数料は利用者負担

このように、キャネットは大手3社に比べてデメリットの多いローンです。

金利は高く、限度額は低く、必要な書類は多く、自動契約機もなく、返済方法も少ない...。

はっきり言って、大手よりもおすすめできる点はありません。

しかし、キラリと光るポイントとして、個人として借りたお金を事業性資金に使用することができます。

これは他社にはない特徴なので、個人事業主にとっては強い味方になりそうです。

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