更新日:2018/07/20
一筋縄じゃいかない任意整理。金利引き直し計算から取引履歴開示、交渉
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競馬にハマったせいで気づけば借金300万円に...。
ふとしたことで債務整理の存在を知り、なんとか弁護士さんに任意整理の依頼をしました。
結果的に、300万円ほどあった借金を90万円程度にまで圧縮することができたのです。今回はそのときのことについてお話したいと思います。
【前回のあらすじ】
今まで債務整理には民主商工会の無料相談を利用してきましたが、法律家へ切り替えることにしました。
弁護士会では30分で5000円の相談料がかかります。そのため、その場で担当してくれた弁護士に任意整理の代理人になってもらうことを決めました。
後日、あらためて弁護士の事務所で契約します。これで、これまでの不安な日々から解放されました。
【この記事を最初からお読みになる場合はこちらから】
>>>競馬の借金がふくれ、気づけば300万円に。そんな私に転機が!【体験談】
任意整理の開始
弁護士を任意整理の代理人としたことで、金融業者から私のところに連絡が来ることはなくなりました。
これは大きな第一歩ですが、まだ問題が解決したわけではありません。
任意整理の流れ
任意で交渉して借金の整理をするわけですから、お互いが納得する必要があります。
そのため、まずは弁護士が代理人になったことを業者に通知します。それから、これまでの借入と返済の取引履歴を請求します。
業者から履歴を受け取ったら、それに基づき利息を計算し直します。
当時のキャッシングは、今とは事情が違いました。すべての業者が利息制限法の上限金利(20%)を超え、出資法の上限金利(29.2%)以内の利息で貸し出していたのです。
いわゆるグレーゾーン金利と呼ばれるものです。
そのグレーゾーン金利を、利息制限法の上限金利で計算し直すと、過払い金(払いすぎてしまった利息)が発生しているかどうかがわかるのです。
過払い金が発生していたら、現在の債務残高(もちろん利息制限法の上限金利で引き直し計算をした後のもの)に充てます。
そして、残高以上の額の過払い金があった場合は、その分お金が手元に戻ってくるのです。
一筋縄ではいかない?取引履歴開示の罠
しかし、問題はそう簡単ではありませんでした。
当時は、取引履歴をすべて素直に開示する業者など、ほとんどいなかったのです。
10年近く取引があるにも関わらず、送ってきた履歴の期間はわずか2年分だけ。大体がそんな調子でした。
そこで大事になってくるのが、こちらが持っている契約書や領収書です。
以前から指示されていた通り、保存している契約書や領収書などの書類をすべて集め、弁護士に送りました。しかし、ここにも罠があったのです。
多くの金融業者が数年ごとに「金利が安くなる」などの理由で契約書を改めます。
私はこのとき、古い契約書は不要と思い、捨ててしまっていました。こうなると、もう手も足も出ません。
一括数万円の支払いで合意
最初に連絡があった1社目の債務残高は50万円。
その業者からは、「一括で5万円を支払ってください。それでチャラにしましょう。」と言われました。
弁護士から「どうしますか?」と聞かれて少し迷いましたが、「5万円を支払えば50万の借金がなくなる」ということで、結局はそれで良しとしました。
本来であれば、過払い金が戻ってくる可能性が高いです。
ただ、当時の私の心境として、一刻も早く問題を解決したいという思いが強くありました。そのため、相手の提案を受け入れることにしたのです。
2社目も同様の提案をしてきました。
50万程度の債務残高があったのですが、一括で2万円を支払えば残りの借金もチャラにするとのことだったので、これもすぐに応じることとしました。
短期間では過払いは期待できない
3社目は、40万円の債務残高でした。
はっきりとは覚えていませんが、この業者とは新規に契約してからまだそれほど日にちが経っておらず、過払い金もそれほど発生していないはずです。(3社目は取引期間が短かったので、すべての取引履歴を開示したものと思われます。)
なので、もとの金額から10万円を減額した30万円を分割して支払う、今後の利息は無しということで合意しました。
時には妥協も必要
4社目は、債務残高が80万円近くありました。
債務を30万円に減額し、利息無しで分割で支払うのはどうかと業者から提案されました。
もう少し安くなるはずだとは思いましたが、いかんせん最初に契約したのがいつなのかも覚えておらず、古い契約書も残っていません。
さすがに納得せざるを得ないと思い、妥協することにしました。
そして最後に残った5社目ですが、これは他とは違ってすんなり決まらず、ちょっともめることになってしまいました。
【この記事の続きはこちら】
>>>晴れて完済!のはずが歴史は繰り返す。新たな借金への申込み【体験談】
この体験談の目次
- 競馬の借金がふくれ、気づけば300万円に。そんな私に転機が!【体験談】
- 借金問題は誰に相談すべき?民商の相談員vs弁護士【体験談】
- 一筋縄じゃいかない任意整理。金利引き直し計算から取引履歴開示、交渉
- 晴れて完済!のはずが歴史は繰り返す。新たな借金への申込み【体験談】
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