横浜銀行といえば、全国トップクラスの規模を持つ地方銀行です。

その預金総額はなんと13兆円以上。総資産額は16兆円以上にのぼります（2018年3月時点）。

いずれも地方銀行のなかでは全国1位です。

今回は、そんな横浜銀行のカードローンにスポットを当てました。

ホームページをみると、こんなようなセールスポイントが書かれていますが、実際のところはどうなのでしょう？

• 低金利：年1.5～14.6%（変動金利）
• 限度額：10～1,000万円
• 来店不要

今回は、横浜銀行カードローンを、都市銀行のカードローンや大手消費者金融と比較していきたいと思います。

ホントに金利は低いのか？
融資までのスピードは早いのか遅いのか？
不便な点はないか？

全9項目で調査・比較しました。

そのうえで、どんな長所や短所があるのか探ってみましょう。

横浜銀行カードローンを検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

• 目次
• 横浜銀行カードローンの利用には地域制限がある！
• 長所
• 短所
• どんな方におすすめのローン？
• 金利
• 限度額
• 申込方法・審査時間
• 借入方法
• おまとめローン
• 無利息期間
• 返済方法
• 返済方式
• 店舗数
• 過去に横浜銀行カードローンの審査を受けた方の結果

横浜銀行カードローンの利用には地域制限がある！

横浜銀行カードローンへ申込むには、下記の条件をすべて満たす必要があります。

• 神奈川県内、東京都内、群馬県前橋市、高崎市、桐生市のいずれかに住んでいる、もしくは、勤務している
• 契約時の年齢が満20歳以上69歳以下
• 安定した収入がある人、またはその配偶者（専業主婦、パート・アルバイトなら申込可能ですが、学生は申込み不可。また、収入には年金を含みます）

利用者の居住地または勤務地が制限されているので、あてはまらない場合は申込みできません。

長所

横浜銀行カードローンには、どのような長所があるのでしょうか。

低金利

金利は年1.5～14.6%（変動金利）。

上限金利年14.6%というと、三井住友銀行カードローンや三菱UFJ銀行カードローンと同水準で、銀行カードローンのなかでは一般的な利率です。

ただ、大手の消費者金融、たとえばアコムは3.0～18.0％ですし、プロミスは4.5～17.8％ですから、それに比べると低金利といえますね。

横浜銀行カードローンの正確な金利は必ずこちらでご確認ください

限度額

限度額は10～1,000万円。

横浜銀行カードローンの詳細な限度額はこちらをクリック

短所

一方で、横浜銀行カードローンにはどのような短所があるのでしょうか。

地域制限がある

地方銀行なので、利用者の居住地域・勤務地域が限られています。

神奈川県内、東京都内、群馬県前橋市、高崎市、桐生市のいずれかに住んでいる、もしくは、勤務している人でないと利用できません。

この点では、どうしても都市銀行に劣ってしまいますね。

たとえば、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行のカードローンはいずれも地域制限がありません。全国どこの人でも申込めます。

横浜銀行の口座が必須

借入れや返済は横浜銀行の口座を経由して行われるため、口座を持っていないとカードローンを利用できません。

持っていない場合は、契約までに開設しておく必要があります（申込みの流れについて詳しくは後述）。

三菱UFJ銀行、三井住友銀行など、口座を持っていなくても利用できる銀行カードローンはたくさんありますので、ちょっと不便ですね。

返済は「口座引落」のみ

月々の返済方法は、横浜銀行口座からの引き落としのみ。

しかも、返済日も毎月10日と決まっているため、自分の都合に合わせて変えることができません。

ただし、繰上げ返済の際は、横浜銀行のATMや提携コンビニATM、インターネットバンキングを利用することができます。

どんな方におすすめのローン？

横浜銀行の長所・短所を踏まえ、どんな方に適しているのか調べてみました。

横浜銀行の口座を持っている方

借入れや返済は全て横浜銀行の口座を経由して行われるため、口座は必須です。

すでに持っているなら開設の手間もありません。

低金利の銀行カードローンを利用したい方

金利年1.5～14.6%なら、都市銀行のカードローンと比較しても遜色ない水準です。

しかし、他行のカードローンには上限金利10%以下のさらに金利の低いカードローンがありますので（詳しくは後述）、金利を追求される方はそちらを利用しましょう。

ここからは、金利、限度額など全9項目にわけて横浜銀行カードローンを細かく検証していきます。

金利

※2020年11月2日以降、新しく申し込みした場合に適用される金利です。

横浜銀行カードローンの金利は年1.5～14.6%となっています。

他社のローンと比較してみましょう。

住信SBIネット銀行Mr.カードローン（プレミアムコース）や三井住友カード カードローンのように、上限金利がずば抜けて低いカードローンもありますが、消費者金融や都市銀行のカードローンと比べると低金利といえるでしょう。

また、横浜銀行カードローンの場合、利用者ごとに設定される利用限度額に応じて、適用される利率が変わってきます。

一般的に、利用限度額が高いほど適用される利率は低くなります。

※ 金利は変動金利です。金融情勢等により随時見直しが入ります。

たとえば、利用限度額250万円と設定された利用者が50万円しか借入れなかった場合でも、年8.8%の利率が適用されるのです。

利用限度額は、審査で決定されます。

限度額

※2020年11月2日以降、新しく申し込みした場合に適用される金利です。

横浜銀行カードローンの限度額は10～1,000万円、10万円単位で設定されます。

ただ、いくら限度額が高くても実際に利用できなければ意味がありません。

残念ながら、1000万円などの超高額が設定されることはまずないのです。

たとえば、年収600万円なら最高でも200万円まで、年収300万円なら最高でも100万円までしか借りられないと思っておいたほうがいいでしょう。

また、すでに他社から借入れがある場合は、それを合わせて計算しなければなりません。

たとえば、年収600万円ですでに50万円の借入れがあるなら、さらに150万円ほどしか借りられないでしょう。

申込方法・審査時間

※上記に載っているのはあくまでも最短です。混雑状況や審査の進み具合によっては、より多くの時間がかかります。
※レイクの場合、21時（日曜日のみ18時）までに審査や必要書類の提出を済ませ、契約まで完了させれば即日融資を受けられます（ただし申込みが集中していたり審査に時間がかかったりすると当日中の融資が難しいことがあります。また、一部金融機関では即日融資に対応していません）。一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。
※三井住友銀行カードローンは、申込完了後の確認状況や本人確認書類の提出状況によっては、この通りではありません。
※申込みの時間帯や審査の進行等により希望通りにならないことがあります。

申込みの流れ

申込みは下記のような流れで進んでいきます。

申込み

インターネット、電話、FAX、郵送のいずれかから申込みます。

必要書類の送付

本人確認書類や収入証明書（借入限度額が50万円超の場合）を送付します。

審査

審査が行われます。

審査回答

審査の結果は電話で知らされます。

契約（必要書類の送付）

郵送、FAX、WEBのいずれかで提出します。

カード到着

契約締結後、約1週間後に簡易書留郵便でカードが郵送されてきます。

お急ぎの場合は銀行口座へ振込んでもらうことも可能です。

いつまでに口座を開設すればいいの？

申込み自体は横浜銀行に口座がなくても申し込み可能ですが、審査通過後の契約手続きまでに口座を開設する必要があるのです。

口座開設の方法は2つ。

窓口に行けば、その場で手続きして口座を開設できますが、窓口が営業している平日9時～15時までに来店する必要があります。

運転免許証を持っているなら、横浜銀行の口座開設アプリも利用できます。

この場合、最短1～2週間で通帳が届き、さらに1週間前後でカードが届きます。

急いでいるなら窓口に出向くしかありませんね。

各申込方法を解説

では、各申込方法についてさらに詳しく説明していきましょう。

インターネット（横浜銀行のホームページ）

インターネットなら、24時間365日申込み可能です。

あなたの都合の良いときに申込めます。

本人確認書類や収入証明書はパソコンやスマホからアップロードできるので、便利です。

もちろん、郵送やFAXでも問題ありません。

電話

電話でも申込み可能ですが、受付時間があるのでご注意ください。

平日 9：00～20：00
土日祝日 9：00～17：00

申込み後の手続きは、インターネットで申込んだ場合と同じです。

FAX

FAXでも24時間365日申込みできますが、申込書は横浜銀行の店頭かATMコーナーで入手する必要があります。

また、ホームページからも申込書兼契約書をダウンロードできます。

申込み後の手続きは、インターネットで申込みした場合と同じです。

審査時間

審査結果は、最短で翌日です。

しかし、他社のカードローンを調べてみると、「最短30分」となっているところが多いので、それらに比べると審査は遅いかもしれません。

必要書類

審査時には、本人確認用として下記のうちいずれかの書類（コピー）が必要になります。

• 運転免許証【表面・裏面の両面】
• マイナンバーカード（個人番号カード）【表面のみ】
• 在留カード（永住権の記載があるもの）・特別永住者証明書
• パスポート（住所記入欄があるもの）【顔写真および住所記載のページ】
• パスポート（住所記入欄がないもの）【顔写真ページ】＋住民票または公共料金等の領収書の写し（※1）
• 健康保険証（※2）＋住民票または公共料金等の領収書の写し（※1）

※1 現住所の記載があるもの
※2 お名前・現住所および被保険者・被扶養者のページ、カード型の場合は表面・裏面の両面

また、借入限度額が50万円超の場合は、下記のうちいずれかの書類（コピー）が必要になります。

• 源泉徴収票（勤務先の会社名の記載のあるもの）
• 納税証明書（税務署の発行印があるもの）
• 確定申告書（税務署の受付印があるもの）
• 住民税決定通知書（市区町村長の発行印があるもの）

お試し診断

横浜銀行カードローンには、お借り入れ3秒診断のサービスがあります。

お試し診断について簡単に説明しますと、たとえば、三菱UFJ銀行カードローンにも「お借り入れ診断」というサービスがあります。

これは下記のような簡単な項目を入力するだけで「融資可能か」を判断できるツールです（名前や住所など個人情報を入力する必要はありません）。

• 年齢
• 年収
• お借入件数

もちろん、結果は目安ですが、実際の申込み前に目安がわかるだけでも助かりますよね。

借入方法

※下の表は右にスクロールすることができます。

※3 横浜銀行、セブン銀行、イオン銀行、ローソン銀行、E-netの場合にかぎり。

※楽天銀行スーパーローンの場合、手数料が無料になるのは三井住友銀行、セブン銀行、イオン銀行、ローソン銀行ATM、E-net、みずほ銀行のうちいずれかを利用した場合だけです。
※プロミスの場合、ゆうちょ銀行のATMを利用する場合はWeb明細に変更する必要があります。

ATM

横浜銀行のATMや提携ATMから借入れることもでき、手数料は無料です（ただし、一部ATMを除く）。

横浜銀行ATM利用時の手数料

無料

提携ATM利用時の手数料

無料

インターネットバンキング

横浜銀行のインターネットバンキング「<はまぎん>マイダイレクト」を契約すれば、ホームページ上で借入れの手続きができます。

こちらから手続きすれば、24時間いつでも口座にお金を振り込んでもらうことができます。手数料も無料です。

おまとめローン

横浜銀行カードローンは、おまとめローンにも向いているのでしょうか。

おまとめに適したローンの条件といえば、低金利で限度額が多い事ですが、横浜銀行カードローンはこれらの条件全てに当てはまっています。

しかし、さきほども説明したとおり、上限金利が10%に届かないような超低金利ローンも存在します。

おまとめを検討するなら、まずはそういった超低金利ローンを検討してもいいかもしれません。

無利息期間

※プロミスの場合、申込時にメールアドレスの登録、およびWeb明細の登録が必要です。
※レイクについては下記の点に注意してください。
・60日間特典はインターネットで申込んだ方が対象
・契約額200万円超の場合、特典期間は30日間
・30日間特典・60日間特典・180日間特典の併用は不可
・WEB以外で申込んだ場合、60日間無利息は選択できません。
・特典期間が終了した場合は通常金利が適用されます。
・契約額が200万超の場合、30日無利息のみ選択可能です。
※貸付条件
融資限度額：1万円～500万円／貸付利率：4.5%～18.0%／利用対象：年齢が満20歳以上70歳以下で国内に居住していて、メールアドレスをお持ちの方。日本の永住権取得者／遅延損害金（年率) ：20.0%／返済方式：残高スライドリボルビング・元利定額リボルビング／返済期間・回数：最長5年・最大60回／必要書類：運転免許証／※収入証明書（金額に応じて新生銀行フィナンシャルが求める場合）／担保・保証人：不要／※商号：新生フィナンシャル株式会社／※貸金業登録番号：関東財務局長(10) 第01024号

横浜銀行のカードローンに無利息期間のサービスはありません。

短期間で確実に完済できるめどが立っている方には、無利息期間があるレイクALSAやプロミス、アコムなどのカードローンがおすすめです。

返済方法

※下の表は右にスクロールすることができます。

※楽天銀行スーパーローンの場合、毎月の返済（約定返済）は口座引落で行われます。引き落とし日は金融機関によって異なります。
※27日は楽天銀行口座を引き落とし口座に指定した場合のみ選択可。
※プロミスの場合、ゆうちょ銀行のATMを利用するにはWeb明細に変更する必要があります。また、『その他返済方法』の『コンビニ』とはローソン、ミニストップ、ファミリーマートのことです。
※Pay-easy対応金融機関とは、全国の銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農業協同組合・漁業協同組合を指します。

毎月の返済は口座引落

原則として返済は、毎月横浜銀行の口座から自動で引き落とされます。

返済日は毎月10日（10日が土日祝の場合は翌営業日）と決まっていて、自分で選ぶことはできません。

繰上げ返済は可能

毎月の返済以外に、繰上げ返済することもできます。

繰上げ返済は、横浜銀行ATMや提携ATM、<はまぎん>マイダイレクト（インターネットバンキング）から行えます。

横浜銀行ATM

手数料は無料です。土日祝日も取り扱い可能です。

セブン銀行、ローソン銀行、E-net

手数料は無料で、土日祝日も取り扱い可能です。

インターネットバンキング

<はまぎん>マイダイレクトを契約すれば、ホームページ上で繰上げ返済の手続きができます。手数料は無料です。

返済方式

横浜銀行カードローンの返済方式は「残高スライド定額リボルビング方式」です。

毎月、前月の返済後の借入残高に応じて、以下のように返済額が決まります。

たとえば借入残高が50万円の場合、毎月1万円が引落されます。

返済を続けて借入残高が40万円になると引落額は毎月8,000円です。

追加借入れをして残高が60万円になると引落額は毎月1万5,000円になります。

最少返済額

※アコムは、利用限度額100万円以下の場合を想定しています。
※三菱ＵＦＪ銀行カードローンは、借入利率が年8.1％超の場合を想定しています。

横浜銀行カードローンの場合、借入残高が10万円だと、毎月2,000円ずつ引落されるので完済までに支払う利息は5万円以上にのぼります（利用限度額100万円以下の場合）。

毎月の返済のほかに追加で返済することも可能なので、余裕のあるときには積極的に追加返済しましょう。

追加返済は、横浜銀行ATMや提携ATM、<はまぎん>マイダイレクト（インターネットバンキング）でいつでも可能です。

店舗数

※2019年1月7日現在（アコムの店舗数は2023年5月23日現在）
※プロミスの場合、ゆうちょ銀行のATMを利用するにはWeb明細に変更する必要があります。

店舗数は都市銀行と比べて少ないですが、神奈川県内に店舗やATMが集中しているため、神奈川県民にとっては問題ありません。

特に、小田急線 全70駅にATMが設置されているため、小田急線を利用している方にとっては使いやすいですね。

いかがでしたか？

利用者が限られるなど、デメリットもある横浜銀行カードローンですが、すでに横浜銀行の口座を持っている方にとっては、魅力的なローンです。

利用条件にあてはまっているなら、一度横浜銀行のカードローンを検討してみてはいかがでしょうか。

過去に横浜銀行カードローンの審査を受けた方の結果