質屋とキャッシングはどっちがお得?金利で比較すると圧倒的でした

質屋でもお金を借りることができるってご存知でしたか?

最近は消費者金融だけでなく、銀行も個人向け融資に力を入れているので、昔に比べるとお金を借りることが身近になりました。そのせいか、あまり「質屋でお金を借りる」なんて話聞かなくなりましたね。

事実、無担保・無保証人のいわゆる「キャッシング」業者が現れ始めた1970年代には多くの質屋が廃業になりました。

ただ、現在も営業している質屋さんはたくさんありますし、もちろんそこでお金を借りることもできます。(個人が経営している小さなものから全国展開しているような大手まで規模はさまざまですが、有名どころとしては関東の『大黒屋』、関西の『オフプライスショッププラス』、九州の『高山質店』などがあります。)

では、消費者金融などのキャッシングと、質屋からの融資では、何が大きく違うのでしょうか?また、どちらで借りるのがお得なのでしょうか?

今回は、質屋とキャッシングについて、主に金利の面から比較してみました。

『質屋』とは?

質屋。その始まりは鎌倉時代とも言われ、長い間、庶民の融資の主力でした。

むかしは隠れて裏口の暖簾(のれん)をくぐってお金を借りる・・・というイメージもありましたが、今では駅前で堂々と開いている店も多く、昔ほど後ろめたいイメージはなくなってきたようです。(もちろん、お金を借りに来た人の姿は他のお客さんからは見えないようになっている所がほとんどです)

キャバクラなどで働いている女性が、お客さんに買ってもらったプレゼントを質屋で換金する様子などはテレビでもよく特集されていますよね。

質屋では、名前の通り何かを「質」=「担保」としてお店に預けることで、それに見合ったお金を借りることができます。

借りたお金にはキャッシングと同じように「利息」がかかりますが、利息と借りたお金を全額返済すれば、「質」とした預けた物も返してもらえます

逆に決められた期間に返済ができなければ、「質」とした預けた物は「借りたお金の返済」として充てられ(「質流れ」といいます)、自分の手元には戻らなくなりますが、「質」=担保が返済に充てられたので、借金は利息もふくめてゼロになり、返済の必要はなくなります

質屋とキャッシングの違いって?

それでは、『質屋』と『キャッシング』はどう違うのでしょうか。
尚、今回はキャッシング=無担保のもの、とします。

まずひとつめの大きな違いが、『担保が必要かどうか』です。質屋は、質屋に預けるものを担保に、それに見合った金額を貸してもらえます。それに対してキャッシングは担保を必要としません

次に2つめです。

先ほどの『担保が必要かどうか』に関連するのですが、『借金の返済に対して督促があるかないか』も大きな違いです。

質屋の場合、担保として貸した金額相当のものを預かっているので、もし借金の返済が遅れたり、返済できなくなったりしても督促や取り立ては一切ありません。

ちなみに質屋は契約期限を3ヶ月としていて、3ヶ月返済がなければ担保の所有権が質屋に移り、「質流れ」となるのですが、利息を支払うことで契約期限を延長することも可能です。

それに対し、キャッシングは無担保でその人の信用に対してお金を貸したので、借金の返済が遅れたりすれば督促がありますし、最悪の場合、財産や給料が差し押さえられる場合があります。

3つめに、キャッシングを利用するとその記録が信用情報機関というところに残りますが、質屋でお金を借りてもその履歴がそのお店以外で残ることはまずありません。(信用情報機関については、『キャッシングを利用すると信用情報に傷がつく?!』にて詳しく解説しています。)

そして最後に、『利率を定める法律が違う』というものがあります。『質屋』も『キャッシング』も同じ「金融業」ですが、質屋は他の金融業と違い『質屋営業法』という法律に基づいて営業をしていて、最近 過払い問題などで話題になっている「上限金利」も他の金融業とは別に定められています。

では、『質屋』と『キャッシング』ではどのくらい金利が違うのでしょうか。まずキャッシングですが、キャッシングの金利は法改正により年利20%が上限となっています。

借りる金額によって上限金利は変わってきますが、実際の金利としては大手金融会社や銀行のキャッシングで上限が15~20%くらいのものが多いようです。(キャッシング各社の金利については、『【徹底レポ】キャッシングの大手各社の金利比較表』をご確認ください。)

次に質屋です。

質屋は契約期限が3ヶ月ということもあり、金利の表示がキャッシングなどの「年利」と違い「月利」で表示していることが多いのですが、『質屋営業法』による上限金利年利109.5%となっています。

質屋とキャッシングの年利を比較すると、その差は実に5倍以上になります。

実際に年利109.5%、月利で約9%の金利を設定している質屋はあまり見かけませんが、大手の質屋で月利3~8%=年利36%~96%くらいの金利が多いようです。

この金利に関しては、

・ 原則3ヶ月までの短期(実際は無期限で延期が可能ですが)であること
・ 小額融資であること
・ 担保の厳重な保管が必要であること
・ 担保の鑑定が必要であること
・ 盗品などに対して、警察との協力が必要であること

などのことを踏まえ、設定されているのですが、仮に年利100%の場合、1年後には借りたお金の倍の金額を支払うことになります。

例として、100万円をキャッシングと質屋で借りた場合(一般的な最低金利で)、1年間で返済した場合と2年間で返済した場合の返済総額をみてみましょう。

質屋 キャッシング
1年間 100万円+(100万円×36%)
136万円
100万円+(100万円×15%)
115万円
2年間 100万円+(100万円×36%×2年)
172万円
100万円+(100万円×15%×2年)
130万円

ご覧のとおり、この差はかなり大きいですよね(^^;)

また、質屋の金利については、改正貸金業法が定めている上限利息を大きく超えた数値になりますので、「過払い金請求出来ないのか?」「違法じゃないのか?」など色々な意見が出ていますが、裁判所での判決も「合法」と「違法」で分かれていて、最高裁での統一した見解も出ていません。

取り立てもないし、預けた物が戻らないだけなのであまり問題にならないだけ、という見方もありますが、この金利に関してはこれから変化していきそうな問題ですね。

質屋とキャッシングのメリット・デメリット

では、『質屋』と『キャッシング』、利用するならどちらがお得なのでしょうか。それぞれの「メリット」と「デメリット」を比べやすいように表にしてみました。

質屋 キャッシング
メリット
  • お金を借りた履歴が信用情報機関に残らない。
  • 「質流れ」になれば借金はなくなり、督促や取り立てがない。
  • 質屋と比べて金利が安い。
  • 担保が不要。
デメリット
  • キャッシングと比べて、上限金利が5倍以上高い。
  • 金利が高いので、返済期間が延びれば支払総額がかなり大きくなる可能性がある。
  • 「質」となる価値がある担保が必要。
  • 審査やお金を借りたり返した記録が信用情報機関に残る。
  • 返済が遅れると督促や取り立てがある。

やはり金利など、最終的に支払う金額を考えれば圧倒的にキャッシングがお得ですが、督促や取り立てがなく、最悪の場合質流れになれば支払いがなくなるという質屋の魅力も大きいですね。

しっかり返済の予定が立てることができるのであればキャッシング、とりあえずまとまったお金が必要で、売るにはもったいないけど価値のある物が手元にある人は質屋、といった感じでしょうか(^^;)

まとめ

質屋とキャッシングについて、その違いをできるだけ分かりやすく説明してみました。いかがでしたでしょうか。

質屋に関しては、キャッシングと同じ金融業なのに違う法律があったりと、むずかしく考えると複雑なことがまだまだたくさんあります。

しかし、『質屋』と『キャッシング』どちらがお得か、使いやすいかを考えるのであれば、そこまでむずかしく考える必要はありません

メリット・デメリットでも書きましたが、あなたの状況にあわせて、あなたに合ったものを選んでもらえれば良いと思います。

その上で、やはりお金を「借りる」のであれば、返していく中での「金利」が大切になりますね

質流れになれば返済の必要がなくなる「質屋」の利息を、そのまま「キャッシング」の利息に当てはめられるのか、という考え方もあると思いますが、「質流れ」を前提に考えるのであれば、お金を借りるのではなく、その物を売ってしまった方がお得な場合もありますしね。

【この記事の筆者】
小島 結(仮名)
1981年生まれ。22歳で金融機関に就職。各種保険と金融商品の営業として勤務。仕事の中で自社のカードを作成するがその利用をきっかけに27歳までで300万円の借金を負う。その後、債務整理で返済を開始し、県外への引っ越しを機に30歳で自己破産。現在は福祉系の仕事に就きながら、これまでの経験を元に金融・保険を中心にライターとしても活動中。

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