大好きな彼女に、勢い余ってプロポーズしてしまった私。
彼女はうなずき、天にも昇る気持ちでしたが、結婚までの道のりは険しかったです。
当時、私の口座には4万円しか入っていませんでした(笑)
これでは結婚式も新婚旅行も夢のまた夢です。
「なんとかしければ!」
私は意を決し、結婚資金を貯めるさまざまな方策を練り始めました。
今回は、当時の結婚資金捻出術についてお話したいと思います。
※ 編集より
記事の後半では「結婚資金を2人で貯める方法」について解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
体験者の情報
名前:十三寺 萌雄(仮名)
性別:男性
お金に困った理由:結婚資金が必要になった
当時の職業:情報処理サービス業
当時の年齢:28歳
結婚資金はたったの4万円!?
4万円
何度も何度も、穴が空くほどに通帳の残高を見ましたが、金額は変わりません。
私は焦燥感に駆られました。
完全に勢いでしたプロポーズですが、彼女はうなずいてくれたのです。
資金が貯まってからとか、出世してからとか、理由はいろいろつけられましたが、話が盛り上がってしまい、気持ちを抑えることができませんでした。
でも、貯金はほとんどありません。
もともと、結婚なんて無縁の世界だと思っていた私は、稼いだお金を趣味や旅行につぎ込み、貯金したことがありませんでした。
それにしても、結婚資金4万円というのはあまりに無謀です!
彼女にも失礼ですよね...。
そこで、せめて100万円、1年以内に貯めなければ!と一念発起したのです。
自炊は節約への第一歩
入ってくる給料は同じですから、節約するしかありません。
もともと自炊はしていましたが、ご飯を炊いて買ってきた惣菜を温めるか、肉を焼くのがせいぜいです。
さらに、私は大食いなので、節約という点ではあまり効果はありませんでした。
しかし、今度ばかりはそういうわけにいきません。
スーパーで、野菜や卵、魚などを買ってきて包丁を握り、ちゃんと料理をすることにしたのです。
いろいろ作りましたが、記憶に残っているのはこの3つですね。
- 目玉焼き丼
目玉焼きをご飯に乗せて醤油をかけただけの丼ですが、意外と美味しく、驚かされました。
- 豆腐卵とじ鍋
豆腐・肉・野菜を入れて卵で閉じた鍋は、彼女にも好評でした。
- 具なし焼きそば
お昼ごはん用に、3袋100円の焼きそばを1玉焼いてタッパーに入れて会社に持って行っていました。コンビニで売っている、ろくに具の入っていない焼きそばの値段を考えたら、かなり割安です。
幹事になれば交際費も節約できる!
節約しなきゃいけないことはわかっていますが、結婚前は独身最後で遊びたいのもホンネ。
飲み会の誘いを断るのも、なんだか寂しく思えます。
でも、断らずに行ったら友人に思いのほか高い店に連れていかれ、後で軽くなった財布をみてため息をつくことが多々ありました。
交際費を節約するのはなかなか難しいですよね。
しかし、私は思いついたのです。
交際費を節約する方法を!
「自分が幹事になって、飲み会の場所を決めてしまえばいい!」
こうして、私は安い居酒屋を調べ始めました。
均一料金のチェーン店はもちろん、もつ焼き屋など昔ながらの赤提灯の居酒屋もなかなか粋です。
あるとき、私はみんなを とある赤提灯の店に連れて行きました。
結果的にこの作戦は大成功。
みんな口々に「うまい!」「安い!」「変わっている!」と言ってくれて、飲み会は大いに盛り上がりました。
それ以降、飲み会の幹事は私が引き受けることになったのです。
また、最大の出費である彼女とのデートも工夫しました。
ランチはもっぱらラーメンです。
雑誌に載っている行列店に並ぶのは、遊園地のアトラクションに並ぶようなワクワク感がありました。
幸い、彼女も乗り気だったので、結婚資金は順調に貯まっていきました。
新婚旅行費を節約するなら「すべて自分で手配」
私が節約しながら考えていたのは、「どうにかして結婚資金を節約できないか」ということです。
新居の家具は一人暮らしで使っていたものを流用するにしても、結婚式や新婚旅行には多額の費用がかかります。
そこをなんとか節約するため、どうにかして新婚旅行の金額を抑えることにしたのです。
私たちは新婚旅行でヨーロッパに行くと決めていました。
ただ、旅行会社に頼むと、ハネムーンツアーは通常のツアーよりもかなり高額です。
そこで、航空券からホテル、レストランまですべて自分で手配することにしました。
ひとつひとつ英字メールと格闘しながら予約を済ませた結果、ヨーロッパ5泊7日で、4ツ星・5ツ星のホテルに泊まり、食費にお土産、高級レストラン1食をつけても1人30万円を切る価格に抑えることができました(当時、1ユーロが160円でした)。
工夫次第で、お得にリッチな旅行ができるのです。
今でも役立っている節約術
無事に結婚資金を貯めることができ、結婚式も新婚旅行も済ませることが出来ました。
あれからだいぶ経ちますが、今でも赤提灯や居酒屋の巡礼は続いています。
お小遣い制のサラリーマンのふところは寒いのです。
のれんをくぐり、瓶ビールと煮込み、数本の串焼きを食べ、千円札と小銭数枚を出して帰っていく、そんな毎日です...。
そして、妻はというと、すっかり恐妻家になってしまいました。
もしあのとき節約生活をしなかったら、立場は今より弱いものになっていたでしょう(笑)
いかがでしたか?
結婚は、新しい人生のスタートです。
結婚に向けて2人で貯金や節約をし、結婚資金の目標額が達成できたならば、素晴らしい人生のスタートを切ることができるでしょう。
話しあったり、計画を立てることは、今後の結婚生活においても大切なことです。
より豊かな人生を送るために、さっそく2人で貯金・節約を始めてみてはいかがでしょうか。
最後に、どうしても結婚資金が足りない場合は、ブライダルローンを利用するという手もあります。
ただし、ブライダルローンは最後の最後の手段です。
けしてお勧めできる手段でないので、どうしようもないときは検討してみましょう。
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