今のご時世、毎月の収支に余裕がなく、貯金も出来ない、そんな状況の人も多いのではないでしょうか。私もそのうち一人でした。しかし、急な出費というのはタイミングを見計らってはくれません。今回は、財布がピンチの時に起こった私の金欠エピソードについてご紹介します。

【体験者の情報】
名前：富樫 信幸（仮名）
性別：男性
お金に困った理由：賃貸マンションの契約更新
当時の職業：システムエンジニア
当時の年齢：２９歳
当時の借金の合計額：１０万円
会社名（借入先）：エポス
金利：１８％

マンションの契約更新費用が払えない！

生活はいつもぎりぎり。
毎月の給料のなかから家賃、光熱費、水道代、食費、諸経費を差し引くと微々たるお小遣いしか残らない。そんな生活が続いていたある日、１通の手紙が届きました。

「賃貸契約更新のお知らせ」

それは当時、私が住んでいたマンションの賃貸契約更新の手紙でした。そのマンションは家賃９万５千円、２年契約のマンションだったのですが、入居から２年が過ぎ、ちょうど契約更新のタイミングを迎えていたのです。

契約更新の費用は家賃１か月分。
つまり、普段かかる費用に加え、プラス９万５千円が急に必要になってしまったです。

親に借りる？友人に借りる？頭を悩ませる日々

とりあえず手元に９万５千円の現金はありません。貯金ももちろんありません。近々入る給料も使い道は決まっています。そんな状況で私は途方に暮れていました。

何とかお金を用意する方法を考えたところ、最初に思いついたのは親に借りることでした。当時、まだ父が健在で仕事をしていたため、この程度のお金なら貸してくれるだろうと思ったのです。

ただ、当時の私は似たような状況で何度か父にお金を借りたことがあったのですが、一度もお金を返したことがありませんでした。そのため、また「お金を貸してくれ。」というのは到底厳しいように思えてきて、この作戦は断念。

次に思いついたのは友人に借りることです。
当時の私は３０歳。周りの友人も独身であれば、ある程度経済的に余裕がある人が多く、金額的には借りることも可能だったと思います。

しかし、私は今まで友人とはあまり金銭の貸し借りをしたことがなく、金銭問題で良好な友人関係が壊れるが嫌だったので、この方法も断念しました。

他に思いつくことと言えば消費者金融でお金を借りることだったのですが、消費者金融に対してあまり良いイメージを持っていなかったため、極力利用したくないと考えていました。

救世主？！クレジットカードのキャッシングってなに？

このような状況で途方に暮れていた私がインターネット上でふと目にした文字。

それは・・・
「クレジットカードでキャッシング」

当時はそのような言葉自体なじみがなく、どのようなことなのか知らなかったのですが、わらにもすがる思いでその内容を調べてみました。

調べた結果、「クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があり、キャッシング枠のあるクレジットカードならそれでキャッシングができる」とのこと。

急いで持っているクレジットカードのキャッシング機能について調べました。幸い、そのクレジットカード２枚ともにキャッシング機能がついており、いずれも上限は数十万。

私は迷わずこのキャッシング機能を利用しました。
コンビニにあるATMでお金を借り、契約更新の費用を無事支払うことができたのです。

とりあえずの解決と残った問題

キャッシングしたお金で契約更新の費用を支払い万事解決。
・・・となればよかったのですが、そうは問屋がおろしません。
当然別の問題が残りました。

それは、キャッシングしたお金の返済です。
毎月の返済額は１万円。
当時の私の状況だと、毎月の出費が１万円増えただけでだいぶ家計が厳しくなります。

それでも、なんとか生活を切り詰めたり、残業を増やしたりして支払いを続けていったのです。

キャッシング利用は一歩間違うと危険

今回は毎月の支払いが１万円だったので何とかなりましたが、もし多額のお金を借りてしまい、毎月の返済額が大きくなると、返済が厳しかったと思います。そうすると、その返済のために新たにキャッシングして・・・という悪循環に陥る可能性もあったのです。

クレジットカードのキャッシングは消費者金融からの借り入れに比べ、クリーンなイメージがあるかもしれませんが、金利は消費者金融と同じ程度です。返済が長期に渡る場合は、利息もだいぶかさんでしまうと思います。

キャッシングは、今回のような急場しのぎにはとても重宝しますが、長期的に利用するのはあまりおすすめしません。キャッシングを利用するなら、あくまで一時的に利用するのみにすること、無理なく計画的に返済することをこころがけてください。