学費を借りるためにかん太くん、ろうきんで90万のローン【体験談】

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「借金なんて自分には関係ない」
昔の私はそう思っていました。

当時、私は大学1年生から深夜バイトで月20万円稼いでいました。バイト代は全て一人暮らしの生活費と趣味に使い、貯金はしません。

お金は天下の回り物という考えがあり、貯金の必要性を感じられませんでした。

貯金の重要性は今回の借金で嫌というほど理解しました。
その経験をこちらにまとめさせて頂きます。

体験者の情報

名前:佐藤 真也(仮名)
性別:男性
借入理由:大学の学費
借入先1:八十二銀行から30万円(年利17.5%)
借入先2:長野ろうきんから30万円(年利7.65%)
借入先3:八十二銀行から30万円(年利14.5%)
利用時期:2007年11月~2011年11月
当時の職業:学生・アルバイト
当時の年齢:21歳~25歳
当時の借金の合計額:90万円

父の突然死で払えなくなった学費

一人暮らしで悠々過ごしていたある日、突然舞い込んできた父の悲報。体調が悪かった様子は全くなかったので、その連絡は唐突に感じました。医師による懸命な治療の甲斐なく、2007年9月、父は他界してしまったのです。

その後、2007年11月某日(当時大学3年生)、母から電話がかかってきました。2007年度後期の学費をまだ払っていない上、葬儀でお金がないとのこと。私は当時アルバイトで月20万円程稼いでいましたが、無駄使いがたたり貯金はほとんどなし。学費には遠く及びませんでした。

大学生でもバイトしていれば審査に通る

母はこれまでも学費のために借金をしていたため、新規の借入は厳しい状態です。最終的に私の名義でお金を借りることになりました。

借金に強い偏見がある私は反対しました。
借金なんて文明人のすることじゃない、と。

しかし、2年半の学費が無駄になることを考えると卒業はしたいとも思っていたので、熟考の末、審査を受けることにしたのです。

必要な額は30万円。
月20万円の収入があるとはいえ、私は学生でフリーターです。最初は年利が低い奨学金を申請しましたが、成績の悪い私の申請はまったく通りませんでした。

その後も、低金利を優先して審査を受けましたが全て落ちました。借りられる場所は限られているのです。

選択の余地をなくした私は、「もう借りられるならどこでもいい」という考えになっていました。

母の立ち会いのもと、八十二銀行の「かん太くん」で30万円を借入
当時の年利は17.5%でした。

このカードローンは、返した分を新たに借りることができるシステムでした。返済方式はスライドリボルビング方式。

返済期日は前回返済から35日以内。
毎月9,000円ずつ返していました。

私は、30万円で年利17.5%なら1年完済できると思いこんでいて、なんの疑問も持たずに毎月9,000円返し続けていたのです。

新たな借入 合計60万円の借金

2007年度末、私は単位不足により卒検履修不可、留年が確定しました。2008年度(4年生)前期の学費も足りなくなり、中退か借金か選択することになりました

しかし、借りられる場所はもうありません。
このことをバイト先で話すと、ろうきんを紹介されました。

2008年6月、卒業に向けてろうきんでローンの申請をしました。初めて1人で申請する借金。超えてはいけないラインを超えてしまったような感覚でした。印鑑と身分証明書と収入の証明を持って行き、まずは仮審査から始まります。

主に氏名、住所、生年月日、電話番号、居住年数、他社の借入状況、勤め先、勤続年数、雇用形態、勤め先電話番号、勤め先住所、勤め先従業員数、年収、使用目的、借入希望額、借入希望日、返済予定額、返済予定期間などを記入します。

ただ、学生であることを明記して欲しいとのことでした。イマイチ何を書けばいいかわからないところは、受付の方が丁寧に教えて下さいました。

仮審査にかかったのは1週間ほど。
口座もなく、既に30万円借りている自分がお金を借りることはできないと思い、中退を覚悟しました。

しかし、予想に反し、審査は本審査まですんなり通りました。
バイトで稼いでいるのが功を奏し、審査に通ったようです。
30万円を年利7.65%で借入、毎月10日に15,000円の返済をすることになりました。

「八十二銀行のかん太くん」と合わせると、借金総額60万円、月々24,000円の返済になります。

一刻もはやく返済するには?

借金が増えたことで不安を感じていないかと言われたら、やはり不安です。

このままだといつごろ完済できるだろう...
ふと疑問に思った私は、本格的に調べてみることにしました。

「かん太くん」は借入金30万円、年利17.5%で月々9,000円の返済。これを金利計算ソフトで計算すると、なんと!完済まで46ヶ月 総支払額は41万3,000円となっていました。利息だけで11万3,000円。これには驚きを隠せません。

馬鹿正直にリボルビング方式で毎月9,000円ずつゆっくり返済していくことは、その分利息を多く支払うことになるのだと初めて理解したのです。

そしてある日、利息について調べていたら、繰り上げ返済という言葉に行き着きました。

かん太くんは貸し借り自由のカードです。

かん太くんの口座を給与振込先の口座として設定し、給料全額を返済に充て、必要な分だけその都度こまめに借りていけば、その分利息が発生しなくなります。これでグッと完済に近づきました。

かん太くんから再度30万円借りることに

後期より前期のほうが学費は高いので、2008年度後期は借金もせずに学費を支払う事ができていました。

単位も足り、ついに卒検に着手できるようになっていましたし、借金もかん太くんを優先的に効率良く返していたため、残りは十数万というところでした。、

また、かん太くんの年利が17.5%⇒14.5%に下がり、借入上限額も50万円に。

しかし、まだ財政は建てなおせていません。
2009年度(5年生)前期の学費が足りませんでした。

結局、「かん太くん」から再度30万円を借りることになりました

借金のせいで就活できず

最終学年、就活したくても借金返済のために働く必要があり就職はできませんでしたが、2010年3月無事卒業できました。

卒業後も、そのままバイト先でフリーターとして生活し、返済を続けた日々。家賃の安い場所に引越し、節約術をたくさん調べ、ありとあらゆる無駄金を返済金に回しました。

その結果、2010年4月、ろうきんを完済しました。
そして2011年11月、ついにかん太くんも完済

今回の件で、私は今も思うことがあります。
貯金をしっかりしていれば、父が死んでも学費はなんとかなったかもしれません。また、就活もしっかりできたかもしれません。

やはり万が一のときのためにある程度のお金を蓄えておくことは非常に大事なんだと実感させられました。あれ以来、私が貯金の鬼になったのは言うまでもありません。

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