私が学生時代、税金の支払いのためにクレジットカードについていたキャッシング機能を使って、人生初の「借金」をしたときのお話です。

【体験者の情報】
名前：川端 昌夫
性別：男
会社名（借入先）：三菱ＵＦＪ銀行
借入件数：1件
利用時期：　6か月
当時の職業：大学生
当時の年齢：22歳
当時の借金の合計額：5万円

貧乏学生に車の重量税の支払いの通知が！

私は、学生時代にスポーツカー（重量税が高い）に乗っていたのですが、ある日、重量税の支払いの通知が来ました。

車を所有してからの初めての重量税の支払いを迎えたと言うこともあり、その当時私は恥ずかしながらどの時期に支払いの通知が来るか把握していませんでした。

その額は36,900円。
毎月アルバイトの給料日の前日にはその日の食事代もままならない生活を送っていた私にはそのような額の現金をすぐに用意することは難しかったのですが、滞納するわけにもいかないので、現金を手に入れるべくアルバイト募集サイトの「日払い」の条件で求人検索を開始しました。

クレジットカードのキャッシング枠に気付く

その時にふと、自分が所有している三菱UFJ銀行のクレジットカードにはキャッシング枠なるものがついていることを思い出しました。

以前、コンビニATMにキャッシュカードを入れるつもりがクレジットカードを入れてしまったことがあったのですが、その時のATM画面に「キャッシング」という項目が表示されたのを覚えていたからです。

それまではキャッシング＝借金というイメージが強く、利用する考えは毛頭なかったのですが、重量税の支払い用に現金を手に入れたかった私の足は自然にセブンイレブンへと向かっていました。

セブンイレブンのコンビニATMにクレジットカードを入れると、キャッシング画面が表示され、利用可能額は「50,000円」とのこと。とりあえず取り急ぎ現金が必要だったので、限度額いっぱいの50,000円を選択し、借り入れることに成功しました。

あっという間に手にできた50,000円。
特に審査があるわけでもなく提出すべき書類もなかったので、キャッシングサービスを利用したというより自分の口座から現金を引き下ろした感覚でした。金利は年利14.5％。

リボ払いのご利用はいかがでしょうか？

キャッシングサービスを利用して一週間ほど。
携帯電話に不明の番号から着信がありました。

それは三菱UFJ銀行からで、「お支払いが厳しい場合はリボ払いがお勧めですがご利用なさりますか？」とのこと。

それまで、このように三菱UFJ銀行から電話連絡があったことは一度もありませんでした。おそらくキャッシングサービスを利用した人に対してリボ払いをお勧めすることで、できるだけ多く手数料を回収しようということだったのだと思います。

ちなみに、「お客様は先日、キャッシングサービスをご利用になりましたね。」等の言及はなく、あくまでサービス情報の提供という体で連絡を取ってきました。

この電話で、私はキャッシングサービスがクレジットカードで支払いをするのとは別物であることを実感しました。

あまりにも簡単なリボ払い設定

突然の電話に戸惑いつつ、「今は決められませんが、もしかしたら今後リボ払いを利用することはあるかもしれません。」と言うと、インターネット上で簡単にリボ払いの設定ができるとのこと。

その後、返済プランを考えたのですが、50,000円の一括払いは厳しいとの結論に達し、リボ払いを利用することにしました。

オペレーターの方が言うように、実際にやってみると簡単にインターネット上でキャッシングのリボ払いの設定ができました。

そこで私は月9,000円のリボ払いを設定し、6か月かけて支払いをおえました。その間、返済遅延等返済のトラブルはありません。

クレジットカードのキャッシングサービスは実感なき借金

初めてキャッシングサービスを利用した感想としては、最後までキャッシングサービスを利用した（借金をした）と言う実感がなかったこと。少し怖いなと思いました。

それ以降、私はキャッシングサービスを利用していません。
恐らく、リボ払いを勧める電話がなければキャッシングをキャッシングと思わず、気軽に利用し続けていたでしょう。

皮肉にも、キャッシングサービスを利用した途端に優しい声で近付いてきた銀行が私に、キャッシングが「借金」に他ならないと言うことに気づかせてくれましたような気がします。