既婚の彼女と別れるために手切れ金100万円を支払わされました【体験談】

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26歳の時、私はある女性と同棲していました。

ところが、ある日、彼女が既婚者であることが発覚。

しかも離婚が成立しないまま彼女は妊娠してしまいます。

さらにリストカット経験者と知り、別れることになったのですが、別れる条件として私が彼女の借金を背負うことになりました。

その借金を清算するまでの2年間の返済経験談です。

体験者の情報

名前:赤木 開司(仮名)
性別:男
職業:会社員
年齢:(当時)26歳
借入件数:2件
会社名(借入先):ニコス、丸井
利用時期:1997年~1990年
借金の合計額:150万円

出会ってすぐに同棲開始

彼女と出会ったのは、とあるスナックです。

私は当時サラリーマンで、某上場企業に技術職社員として勤めていました。

たまたま残業が少なかった時期、自宅の近所のスナックに週に4日は通っていたのです。

通い始めて3ヶ月ほど経った頃、スナックのママから「店を手伝わない?」と声を掛けられました。

会社の終業時間が早かったこともあり、19~24時の間でアルバイトをすることにします。

ある日、いつものように店に出勤すると、新しく入った女性店員がいました。

第一印象は、とても明るく、賢い人。

話すうちに彼女の本職はプログラマーであることが分かり、私と同じ技術職なので一気に話が盛り上がりました。

そして、翌日には男女関係の付き合いとなっていたのです。

2人とも1人暮らしなので、お互いの部屋を行き来するようになりました。

さらに2ヶ月後には、2人で別のマンションを借りて、同棲生活を始めてしまいます

彼女が人妻であることが発覚

同棲生活を始めて、2週間後のことです。

突然彼女が、「実は結婚していて別居中である」と淡々と話し始めました。

現在、ご主人とは離婚を前提に話を進めていると言うのです。

私は驚きで言葉が出ませんでした。

「なぜ今まで黙っていたのか」と思いましたが、今更、後戻りすることはできません。

私は彼女に早めに離婚するよう頼みました。

しかし、毎晩のように話し合いを重ねましたが、解決策がないまま日々は過ぎていったのです。

ところが半年ほど経った頃、それよりもっと重大な問題が起きました。

彼女が妊娠したのです。私は正直、青くなりました。

彼女は未だにご主人の同意を得られず、離婚できていません。

私が一番に悩んだのは、子供の親権が私にはないことでした。

別居中の女性が既婚のまま妊娠すると、法律上の親権は現在の夫になるのです。

ですから、彼女の夫に「親ではない」ことを一筆したためてもらわなければ、私はお腹の子どもの父親にはなれません。

また、彼女の夫の立場からしてみれば、自分の女房を間男に寝取られた形になります。

裁判沙汰になるかもしれないし、軽率な行動は取れませんでした。

マルイに120万円の借金

子どもを育てていくには、経済的な問題もありました。

二人の収入は私が手取り23万円、彼女が25万円です。

そもそも最初に同棲生活を始める時に、話し合って分担を決めてありました。

生活費は私が出し、彼女の収入はそのまま貯金して、その中から娯楽費を出すという約束です。

ところが、彼女は、同棲を始める以前からブランド物のバッグなど数点をローンで購入していて、マルイデパートに120万円ほどの残債があることが発覚しました。

その返済と、贅沢な外食を続けていたために、貯金がないと言うのです

私だって、貯金なんかとっくの昔に底を尽いています。

このマンションに引っ越してくる時、敷金礼金4ヶ月分の36万円と荷物・家財道具を運ぶ2tトラックのレンタル料1万5千円、合計で37万5千円を負担しています。

それですでにお金は無くなっていました。
スナックのアルバイトは、体力的にきつくなってきて、すでに辞めています。

「実は彼女はお金を隠し持っているのでは」と疑ってみたくもなりました。

しかし険悪にはなりたくないので、お金については彼女の話を信じました。

けれども、このままでは子どもの戸籍はどうなるのでしょう。

また、私も彼女も経済的に余裕がない状態では、子どもを育てられません。

こうして私は「産むのは諦めてほしい」と彼女に頼みました。

しかし彼女はどうしても承知してくれません。

毎日のように説得を続けるうちに、彼女に対する愛情は徐々に冷めていきました。

自分でもひどい男だと思います。

しかし「綺麗ごとでは生きていけない、今はそれどころではないんだ」と自分に言い聞かせました。

彼女の暗い過去に衝撃

妊娠のことを聞いてから3週間後、ようやく彼女が産むのを諦めると言ってくれました。

3日後、彼女は中絶手術を受けました
これで良かったんだと思うしかありません。

中絶費用は、通院を含め15万円ほどを、私がクレジットカードで借りて支払いました。

そして、毎月利息分を含めた1万円を1年かけて返済しました。

しかし、妊娠問題が決着したのもつかの間、実は彼女にはまだ私の知らない秘密があったのです。

「高校生の頃に、手首にカミソリを入れたことがあるの。」と打ち明けられました。

確かに、左手首にはほとんど消えかかってはいるものの、細い肉芽の膨らみが数本見えます。

なぜこんな時に打ち明けてくるのか・・・。

彼女は、今後何をしでかすか分からないと思いました。

「このままこの女に、地獄へ道連れにされるのではないか」と気が遠くなりました。

彼女への愛情が冷めてしまった今、そんな話を聞いても恐怖心しか感じません。

100万円の慰謝料をカードで支払う

彼女の体調が回復した1ヶ月後、「君は実家へ帰った方がいい」と、私の方から別れを切り出しました。

しかし彼女は嫌だと言います。

さらに説得を続けると、彼女から別れる条件が出されました。

それはマルイの残債約100万円を、慰謝料代わりに私が支払うと言うのです。

理不尽な条件だと思いましたが、話し合いを長引かせて、危険人物とこれ以上の同棲は続けたくありません。

それに、妊娠中絶させて彼女の人生に傷を負わせたことは事実です。

とにかく怖かったので、早く逃げたい一心で、私はその条件を受け入れました。

結局、彼女は夫と離婚できないまま、実家に戻ったのです。

マルイのローンは私のニコスカードで100万円を借りて、一括払いで返済しました。

借りた100万円の金利は、年15%です。
私のニコスカードの限度額は150万円だったので、すでにこの額に達してしまいました。

こうして毎月23万円の給料の中から、9万円の家賃を払い、さらに約150万円の返済を抱える生活が始まります。

返済後、老け込んだ顔に

月々6万円前後を返済に充て、生活費や車のローンを引くと、自由になるお金は1ケ月に3万円程度でした。

食費はその中から出さないといけません。

一番に節約を考えたのは食費です。

当時、私の会社では、19時過ぎにタイムカードを押すと、残業をする社員の夕食代として200円が給料に加算されました。

また社員食堂では、かけそばならわずか70円、高いかき揚そばを選んでも120円で食べられます。

タイムカードと社員食堂、これを利用しない手はありません。

毎日、タイムカードは必ず19時過ぎてから押しました。

今は贅沢を言っていられる状況ではありません。

食事はとにかく空腹を満たせればそれでいい、と割り切り、ほとんど毎日、社員食堂で食べていました。

また厳しい生活の中、救いになってくれたのは中学・高校時代の友人でした。

私の状況を知ると、時々食事やお酒をおごってくれたのです。

年に2回のボーナスは、自動車ローンとカードの返済に充てました。

さらに残りを毎月の生活費の足しにして、少しは予備のお金として貯金もできたのです。

しかし、予備のお金といっても冠婚葬祭や最低限の交際費で消えてしまいました。

このような生活は2年間続きましたが、どうにか完済し、29歳になる直前に、ようやく借金から解放されました。

しかし、このころ自分の顔を鏡で見て、驚かずにはいられませんでした。
すっかり老け込んでいたのです。

同棲と妊娠、リストカットと別れ、そして借金返済・・・。

20代でさまざまなことを経験し、それらがすべて顔に刻まれていたのでしょか。

この老けた自分を見て、ずいぶん落ち込んだことを覚えています。

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