信用調査の恐怖!自己破産が就職活動に影響しました【体験談】

この体験談について

お金を無心してくる母のために借金を重ね、いつの間にか膨れ上がった借金は総額800万円。職もなく、金もなく、返済に追われる日々の中でなんとか自力で破産手続きをし、無事認められた時のことを綴って行きたいと思います。

前回のあらすじ

自己破産を自分ひとりでやると決意したものの、自己破産とは何なのか?どんなメリット・デメリットがあるのか?さえ、当時の私はよくわかっていませんでした。そのへんについて詳しく調べてみました。そして自己破産のための必要書類を全て記入し終え、遂に準備が終わりました。

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母の為に800万円の借金を抱えた私が自力で自己破産したときのお話

裁判所に書類を提出

全ての書類を書き終え、添付書類と一緒に裁判所に持って行きました。

売店で予納金として、
約14,000円の印紙
500円切手 4枚
80円切手 40枚
20円切手 8枚
を購入し、書類と共に窓口に提出しました。

確認のためしばらく待たされたあと、「特に問題ありませんでしたので、申請を受付します」と、正式に受け取ってくださいました。その際、「もし、督促の電話がかかってきたら、自己破産の手続きをした旨を返事してください」とも言われました。

自己破産の申請後、裁判所からそれぞれの債権者に「○○○○(私の名前)が自己破産の申請をした」という連絡が送られます。その通知を受け取ったあとは、私個人に督促はできないきまりになっているのです。

そう言われても、毎日眠れない程の督促の電話を受けていた私は、正直半信半疑でした。「たったこれだけで、あの電話が止まるのか?」と思ったのを思い出します。

督促の電話がピタリと止まった!

書類を提出してから数日が経過した頃、あれ程かかってきていた電話がピタリと止みました。

早朝から深夜まで、恫喝するような声で支払いを要求してきた電話がなくなったのです。その時の開放感といったら、言葉では言い表せませんでした

そしてその頃から、私はようやくまともに睡眠を取ることができるようになり、ほとんどなかった食欲も戻ってきました。督促の電話がどれだけストレスだったか......今思い出しても胸が苦しくなります。

意外な報告が...残金ゼロって何?!

書類の提出をしてから1ヶ月後、裁判所から調停期日呼出状が届きました。私が「債権者に対してどういった考えを持っているか、少しでも返済する能力があるのか」などのことを、調停委員が聴取するのです。当日、緊張しながら行った私に、調停委員は意外な事実を告げました。

ひとつの会社が、「あなたの残金はゼロです。」という通知を送ってきていたのです。「一体何事?!」と思ってよく聞いたら、「金利を計算し直し、今まで支払っていた金額と相殺したら、残金がゼロになりましたので、我が社は今回の自己破産には関与しません。」といった内容でした。

ホッとしたのと同時に、「もしかして、他の会社もそんなケースがあるのだろうか」と思いました。ですが、そんな通知がきたのは一社だけで、その他の会社からは何も連絡がなかったそうです。

そして調停委員の方は、現在の私の状況を聞いてくださった上で、「返済は事実上無理」という判断を下してくださいました。

訴状が届いた!!

次に届いたのは、他県の簡易裁判所からの手紙でした。

封を開けたら、そこには「訴状」の文字!!

その瞬間、ショックで倒れそうになりました。今まで自分が訴えられるという経験などなかったのに、そこには被告人として私の名前があったのですから。

震える手で全ての内容に目を通すと、ある一社が、「残金を一括して払って欲しい」と裁判所に申し立てをしたとのことでした。

どうしたらいいかわからず、封筒に書かれてあった裁判所に電話をすると、「同封されている答申書に、現在の状況を書いて返信してくれればいい」とのことでしたので、ありのまま「現在、自己破産申請中で、出向くことは不可能です。お金をお返しできないのは、本当に申し訳ありません。」と書いて送りました。

その数日後、訴えを取り下げたという旨の手紙が来た時は心の底から安堵したものです。

裁判所からの呼び出しと自己破産決定

調停呼出から二ヶ月後、再び私は裁判所から呼び出しを受けました。指定された時間に行ってみると、大勢の人が狭い廊下にひしめき合っています。「何が始まるのだろう」と、思っていると、とある部屋に通されました。

そこにあったのは、ニュースなどでよく見る法廷でした。

椅子に座り、待つこと数分。
正面の扉から、一人の男性が姿をあらわしました。

そして、その男性は「ここにいる者の自己破産を宣告する!」と一言だけ告げて去っていきました。そこで初めて、男性が裁判長だったこと、私の借金が全て無くなったことを知ったのです。

あっという間でした。

時間にして、2分あったでしょうか?
本当にあっという間に私の借金は無くなったのです。

夢見心地のまま、裁判所を出ました。

帰宅し、部屋に入って初めて泣きました。解放された安堵感が一番大きかったと思います。

そしてその日から三ヶ月後、裁判所から正式に自己破産の宣告通知がきて、私の自己破産手続きがようやく終わったのです。

お金の心配をしなくていい!

自己破産が認められた日は、本当に数年ぶりにぐっすりと眠ることができました。借金の督促電話もない、お金をどう工面しようと悩む必要もない!心から、いいえ、魂が開放されたような気分でした。

月末が来ても何も怖いものはありません。生活は厳しかったですが、給料が全て手元に残ると思えば、掛け持ちのアルバイトも全く苦になりませんでした。

わずかな食料を食いつないで生活していた日々から、贅沢はできないまでも、まともな食事ができるようになった喜び。その嬉しさは、言葉では言い表せません。

「やっと人間らしい生活ができる」
その言葉を実感する日々でした。

履歴書の賞罰欄はどうすればいいの?

いつまでもアルバイトを掛け持ちしていくわけにもいかず、私は就職活動を始めることにしました。その時に迷ったのが、履歴書の賞罰欄です。

自己破産をした事実を記載しなければならないのだろうか?

悩みました。もし記載すれば採用されないかもしれません。いえ、間違いなく不採用でしょう・・・かといって、記載しなければいけない場合、嘘をつくのもイヤでした。

結局、私はどうすればいいのか裁判所に聞いてみることにしました。答えは「必要ありません。自分から自己破産をしたと言う必要もありません。」とのこと。

その言葉にホッとした私は、そのまま就活を進めていくことにしました。

信用調査って怖い

とある企業の採用試験を受けた時のことです。

普通に試験を受け、面接をし、結果は郵送とのことだったので、通知を待っていました。その数日後、届いた手紙には「不採用」の文字がありました。

ダメだったか...と落ち込んでいると、用紙の端に手書きで何か書き添えてあります。何かと見てみれば、「信用調査にて、不適格と判断しました」とありました。

「会社によっては、選考時に信用調査をすることもあるんだ!」と、背筋が寒くなったのを覚えています。今思うと、その企業の母体がクレジットカード会社だったので、信用調査をしたのだと思いました。

次々と届くダイレクトメール

自己破産が認められてしばらく経った頃・・・
家に次々と融資を勧めるダイレクトメールが届くようになりました。

ただ、それらのほとんどが「自己破産をしてから7年間は再び自己破産できない」ということにつけこもうとしている違法業者からの甘い誘いなのです。私は「もう二度と借金などするものか!」と思っていましたので、ダイレクトメールは全て捨てました。

全て現金支払い!

自己破産をしたら、5年から10年は、「事故情報」としてその事実が登録されます。その間、基本的にクレジットカードも作れませんし、ローンも組めません。

したがって、支払いは全て現金で行う事になります。

私の場合、再就職した職場はバスで通える距離でしたし、公共料金の支払いは銀行での引き落としでしたので、特に問題はありませんでした。

どうしても車が必要な時は、レンタカーを借りれば良いですし、海外旅行に行く余裕もありません。大きな買い物をしたければ、貯金をすれば良いだけのことです。

クレジットカードが無くなったら、どれだけ困るだろうと思っていた私ですが、「なんだ、なくても困らないじゃないか」と、拍子抜けしたのを覚えています。

自己破産から約10年経った今、考えること

私が自己破産をしてから約10年の月日が流れました。

今でも、あのときの債権者だった金融会社には本当にご迷惑をおかけしたと思っています。

自己破産は「借りたものを返さない」ことなのです。

借りるだけ借りて踏み倒してしまった私の罪は、一生消えることはありません。

ですが、あの地獄の日々がずっと続いていたら私は間違いなく自ら命を絶っていたでしょう。あの時のことは、今でも夢に見ます。

近づいてくる月末。
山のような督促状。

カレンダーを見ながら通帳や財布を広げ、「今月はどうやって支払おう」と頭を抱え、絶望的な気分で目を覚ますのです。そして、目覚めてから「ああ、良かった夢だった」と胸を撫で下ろす朝を、何度迎えたでしょう。

今は、家族の介護をしながら仕事をしています。そんな私が、自己破産という経験を乗り越え、座右の銘として心に刻んでいる言葉があります。

身の丈にあった暮らしをする。

贅沢をせず、見栄をはらず、ささやかな幸福を味わいながら、借金の無い毎日を送っています。私の体験談がわずかでもあなたの助けになるのならば、こんなに嬉しいことはありません。

この体験談の目次

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