借金の肩代わりは絶対するな!私はそれが原因で自己破産した【体験談】

「友人の借金を肩代わり」なんて、映画やドラマの世界の出来事だと思っていました。

しかしそれが突然、自分の身にふりかかってきたのです。友人のために、それまで縁のなかった消費者金融からも借入れを行い、私は多額の借金を抱えてしまいます。

体験者の情報

名前(仮名):佐藤 美香
性別:女性
当時の職業:会社員
当時の年齢:30歳
借入件数:8件
会社名(借入先):クレジットカード(VISA, MASTER, JCB, DC)、消費者金融(プロミス、アコム、、レイク、アイフル)
利用時期:2003年4月~2004年10月
借金の合計額:230万円

なぜ普通の会社員の私が多額の借金をする事になったのか?

当時の私はごく普通の会社員。

ある時、飲食店を経営している友人から、お金を貸して欲しいと頼まれます。しかもその額は300万円。

でも経営に苦しんでいる友人を見捨てることはできません。私は気の毒になってクレジットカード4社と、消費者金融4社から、合計200万円もの借金をしてしまいます。

ところが、それが私の生活を破滅させることになったのです。

借金とは無縁の生活

私はレストランチェーンの企画部に所属し、毎日充実した日々を送っていました。

ショッピングなどでクレジットカードを利用する事はありましたが、キャッシングをするという事はありませんでした。借金という行為に抵抗があったからです。

あの頃の私は、複数のクレジットカードを持っていました。

現在はクレジットカードを作るのは厳しい審査がありますが、当時は他社で支払いの遅延などがなければ、簡単な審査ですぐに作れたのです。

デパート等に行くたびにクレジットカードの申し込みを勧められていたので、言われるまま申し込みをして、いつの間にか複数のカードを持つようになっていました。

友人から資金援助を頼まれる

そんなある日、友人から電話がかかってきます。若くして飲食店を3店舗成功させた、いつも羽振りが良さそうな友人でした。

ところがその電話では「どういうわけか店の客足が減り、毎月の仕入れの支払いも滞り、結局経営が回らなくなってしまった」というのです。

そして「今月何とかしのげれば、来月はメディアの取材もあるし何とかやっていけるんだ。50万円でいいから貸してもらえないだろうか」と懇願してきました。

私は長い付き合いの友人だったので、何とかしてあげたいと思いました。

しかし私は、手持ちのお金が50万円もありません。そこで所持していたクレジットカードで、生まれて初めてキャッシングをすることにしたのです。

持っていたVISAカード、Masterカードで、それぞれキャッシングの限度額一杯の20万円を借りました。クレジットカードの金利は当時18%ほどだったと思います。

そして自分の少ない預金からも10万円出し、合わせて50万円を用意して友人に貸したのです。

友人は借用書を作ろうかと言ってくれましたが、その時は友人を信じていたので借用書は必要ないと言ってしまいました。

毎月15日に5万円返済、10回払いということで私は承諾します。

キャッシングで借りた分は、友人が毎月私の口座へ返済してくれていました。

「消費者金融なら簡単に借りられる」

しかしそれから1カ月が経つと、これまで頻繁にあった友人からの電話連絡がありません。返済日の15日が近いこともあり、私から電話してみました。

ところが、友人からは思いもよらない言葉が返ってきたのです。

「頼りにしていたシェフが辞めてしまい、新しいシェフを雇う事になったが、給料もそれなりに払わなくてはならない。その他の支払いもかなり溜まってきてしまった。

今それを払うだけの貯えがないので、何とか力を貸してほしい。300万円あれば何とかなるんだ。来週はメディアの取材が来るし、今、店をつぶすわけにはいかない。厚かましいのは承知でお願いする。」

私はあっけに取られました。

前回、クレジットカードのキャッシング枠は限度額まで借りてしまっています。

まだ使用していないクレジットカードが2枚ありましたが、キャッシングできても30万円が限度です。友人を助けたくても、借りられる所がありません。

しかしその事を告げると、「今は消費者金融で簡単に借りられるんだ。返済は少しずつでいいから、そんなに生活の負担にはならない。自分も利用しているが、借りられる所からはもう全て借りているので、自分では申し込みができない。代わりに借りてもらえないか」と頼まれたのです。

私は驚いて、「消費者金融ってサラ金じゃない!そんな所からは借りられない!」と断りました。

しかも、既にクレジットカードでキャッシングをしている状態です。これ以上借金を増やすなんて、怖くてとても考えられません。

でも、友人から「契約には一緒に行ってあげるし、今は無人の契約機があるから誰にも会わずに借りられる」と説得されました。

しまいには号泣しながら「とにかく助けてほしい」と言ってくるのです。私は「すぐに返事はできないので、考えさせてほしい」と返事を待ってもらいました。

次の日の夜、友人のお店に閉店後に行くとかなり疲れている様子です。お金を貸してくれるのかと、すぐに聞いてきました。

そんな友人を見ていたら、どうしても助けないわけにはいかなくなって半ば強引に承諾させられてしまいました。

サラ金ビルで立て続けに契約

友人に連れられ、無人契約機という生まれて初めての体験をする事になりました。消費者金融が集合するビルが友人宅の近くにあり、そこは「サラ金ビル」と呼ばれています。

私は1日のうちに、ここに集まっているアイフル、アコム、プロミス、レイクの4社に、次々と申し込みをしました。最初に行ったのがアイフルでした。

確かに、誰にも会うこと無く契約機の中へ入れます。友人が外で待っていると分かってはいますが、やはり心細いものです。

それに正直、なぜ私が消費者金融でお金を借りなければならないのかという不満もまだ心の中でくすぶっていました。

機械音だけが聞こえる静かで小さな部屋の中にポツンと座り、待っている間は緊張と不安で一杯でした。

しばらくすると突然、係の女性の声が契約機から聞こえ、最初はかなりびっくりしました。けれども丁寧な案内で手順を一つ一つ指示してくれたので、次第に緊張がほぐれていきます。

特に「アイフル」は親切丁寧で、審査の結果が出るまでとても早かった事を覚えています。

また他の3社も大手だったためか、対応はどこも親切でした。

どの会社もその場でカードが発行され、すぐにビル内に設置されたそれぞれのATMからお金を引き出しました。

それぞれ4社の限度額は、アイフル、プロミス各50万円、アコム、レイク各30万円、それぞれ当時の金利は27%でした。

あれほど抵抗があったキャッシング。でも4社目を申し込む頃には感覚が麻痺してしまっていて、何の感情もなくただ指示に従い、限度額いっぱいの合計160万円を借入れました。

利息だけを返済していく日々

「なぜ私が」という気持ちはあるものの消費者金融から借りる事ができ、友人も泣きながらお礼を言います。友人は「必ず毎月、元金プラス利息分を返すから安心してくれ」と言いました。

しかし、今思えば「消費者金融から代わりにお金を借りてほしい」と言われた時点でおかしいと気付かなければいけなかったのです。

最初の3カ月間、友人は約束通り元金と利息分を払いに来てくれていました。

元金だけでも毎月5000円は返済していきたいので、利息分と元金合わせて1万円を毎月15日に私の口座へ振り込む約束です。

私は、振込があった事を確認する前に、いつも消費者金融のATMかコンビニATMへ行き、1万円ずつ入金をしていました。

クレジットカードは、私の銀行口座からの引き落としです。最初に貸してあった50万円の分も、合わせて返済してくれる約束でした。

しかし4ヶ月目に入った頃、友人と突然連絡が取れなくなってしまったのです。つい安心していた私は、頭の中が真っ白になってしまいました。

友人の店へ行ってみると看板は外され、スタッフの方が後片づけをしています。

事情を尋ねると、 「オーナーは、今週の始めは普通に店に来ていたんです。でも、おとといの給料日から来てません。携帯もつながらないし、私たちもまだ給料もらってないままなんです。ほんとに困りました...」と言うのです。

私も人ごとではありません。借金の返済はまだ始まったばかりで、残金は200万円あります。

ほとんど返済していない状況ですので、私の毎月の給料はすべて支払いに回ってしまう状態です。

自分の生活費がほとんど無い状態なんてとても想像がつきません。

私のお給料は手取りで18万円ほどでしたが、家賃や水道光熱費、食費などを差し引くと6~7万円残るかどうかでした。クレジットカードと消費者金融の支払いを考えると、とても足りません。

だからと言って、親に相談する事もできません。私の両親は持病があり、毎月の通院費と薬代だけでも相当な出費です。

とても消費者金融で借金しましたとは言えませんでした。

もし返済期日に支払いが出来なかったら?

インターネットで調べてみたところ、とりあえず元金は返せなくても、利息だけ支払っていればなんとかなるという事を知りました。

万が一、支払いが滞ってしまったら、恐らく会社に連絡が来ます。消費者金融に借金があるということは、周囲には絶対に知られたくありません。

そこで催促の電話を止めるために、利息分の4~5千円だけは入金していました。

利息だけの返済は、結果的には返済していないのと変わりないのですが、当時の私には、世間的にはバレていないということが、唯一の救いでした。

また支払いがどうしても間に合わない時は、事前に「何日に支払いますので、少し待ってもらえるように」と電話でお願いをしていました。そうすると、やはり会社に電話は来ませんでした。

水道やガスも止められる

こうして消費者金融のことは会社に知られずに済みましたが、クレジットカードの方はそうはいきません。クレジットカードは銀行引き落としなので、こちらで金額は調整できないからです。

しかし毎月、クレジットカードの返済は、4社合計で4万円あります。

途中ボーナス収入がありましたが、大部分を両親の治療代に充てなくてはなりませんでしたので、返済に回せるのはごくわずかです。

それでも7ヶ月位はがんばって生活費を切り詰め、どうにか返済をしていました。

しかし、こういう時に限って同僚の結婚式、出産祝いなどで出費が続き、さらに追い込まれていったのです。

普通の生活も送れません。水道・光熱費の支払いが滞り、何度も電話で支払い延長のお願いをしました。

それでも、水道・ガスが止められてしまった事もあります。これはさすがに辛かったです。開栓依頼の電話をしても「今は夜だから明日になる」と断られ、NTTにもいつも支払い延長の連絡をしていました。

まさか自分の人生で、水道や電気、ガスを止められてしまうことが起きるとは思ってもみませんでした。

こうした生活が続いて9ヵ月ほどが経ち、会社の同僚もさすがにおかしいと思い始めたようです。疲れ果てた様子の私に「何かあったのか」と尋ねてきました。

私はようやくそれまでのいきさつを全て話しました。それまで誰にも相談できずに一人で抱え込んでいたので、気持ちがとても楽になり、救われた思いでした。

そして同僚から「債務整理」という解決方法があることを、初めて教えてもらいました。

こうして友人が失踪してから約10ヶ月目に、ようやく借金を整理するために、弁護士の所へ相談に行ったのです。

自己破産を決意

最初は債務整理という形で借金を減らす予定でした。

しかし弁護士さんから「現在の状況から判断すると、自己破産をして新たに人生の再出発をした方がいいのでは?」とアドバイスをもらいます。

散々悩んだ結果、私は自己破産することを決めました。

そして、やはり両親には全てを話して協力してもらう必要があるという結論になり、母は体調が悪いので父だけに打ち明けました。

「どうして、もっと早く話してくれなかったのか。私たちの医療費を心配して言えなかったのか。一人で大変だっただろう。」そう言って、父は弁護士の費用30万円を負担してくれました。

本当に、父には申し訳ない事をしてしまったと思っています。私さえ強い意志を持って最初に借金をきっぱり断っていれば、こんな事にはならなかったのです。

破産手続きで弁護士事務所に何度か通いましたが、裁判所へは2回ほど行くだけで、後はすべて弁護士さんが手続きと交渉をしてくれました。

自己破産成立後は何かに追われることもなく、また仕事に打ち込んでいます。

あの友人は今も行方が分かりません。でも、もう怒りの感情はなくなりました。

きっと当時、友人も追い詰められていたのだと思います。だから正常な判断が出来ず、こんなことになってしまったのです。

この経験を教訓に、私はできないことにはちゃんとNOと言うようになりました。そして、毎日働ける事に感謝しながら、これからも真面目に生きていきたいと思っています。

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