小規模個人再生の流れと返済時に絶対守っておきたいこと(体験談)

前回は、「当時公務員だった私が借金をふくらませ、結果小規模個人再生をすることになった経緯」についてご紹介したかと思います。

今回は、小規模個人再生をする前にやるべきこと、返済時に必ず守るべきこと、完済後のことなどについてお話ししていきたいと思います。

【今回の体験談を最初からお読みになりたい方へ】
>>>おまとめローンに注意!公務員だった私が小規模個人再生をした経緯

小規模個人再生の前にやっておくべきこと

暴力団も勝てないという最強の法律専門家はやはり強い!
500万円以上あった借金は、結果120万円程度にまで圧縮されることになりました。

ただ、その前にやるべきことがいくつもありました。
まず、定期預金は全額降ろすことです。
借入先の一つが銀行で、そこにわずかでも定期預金がある場合、銀行側は対抗手段として、定期預金も普通預金も全部差し押さえてしまいます。

また、金融機関同士の連携で貯蓄額を調べ上げられて、定期預金があることが発覚した場合、再生計画への異議申立てをされることがあります。銀行口座はスッカラカンにしておきましょう!!

続いて、会社から「退職金予定額計算書」を貰わねばなりません
給与担当者に事情を打ち明けるのは気が重いものです。

退職金予定額は1,200万円ほどです。
実はココが危険なところで、
「会社やめて退職金で返済したらんかい!ボケ」
と言われてしまう可能性もあるわけです。
これに対してあの手この手、口八丁手八丁で戦って勝つのは弁護士さんの腕前次第です。

一応、クルマの中古下取り査定額も見積もりをとって提出しました。
見積額が1万円だったので、問題外ということになって、愛車も守れました。

そんなこんなで、再生手続を開始しました。
裁判所の裁定が降りるまでは、返済予定額を毎月弁護士に支払っていく必要があります。このお金はやがて戻ってくるのですが、個人再生をしても返済能力があると裁判所に示すために必要なのです。

それから半年ほどして、裁判所から裁定が降りました。

ひたすら返済の日々

債権者は労働金庫、会社の貸付制度、アコム、レイク、地方銀行のカードローンの5業者でしたが、グレーゾーン金利で貸し付けていた消費者金融(地方銀行を含む)3業者については、金利引き直しの結果、残っている債務がほとんどないことが判明しましたので、一括払いで終わりました。

消費者金融以外の大型債権者2箇所への毎月の返済額は38,000円です。これを3年間払い続けるのですが、ここで注意すべきことがあります。

返済期限だけは絶対守ろう!

個人再生を開始したら絶対に返済を遅らせてはいけません!!
1回でも遅れたら個人再生はおジャンです。

今までは、「今月50万円返済して、来月また50万円借りる」といった一時しのぎの方法が使えましたが、個人再生ではそういうわけにはいきません。

一度でも返済が遅れると、債権者から「再生計画の取り消し」の申し立てをされて、今までの苦労が水の泡ということもありえます。

しかも、再生手続が始まると金融機関はどこもお金を貸してくれません。自分でふんばって返済していくしかないのです。

収入ー返済額=生活費
この生活を絶対厳守する必要があります。

個人再生では、利息は一切かからず、場合によっては引き直しが行われて、お金が戻ってくることさえあるわけですが、ネックになるのは返済期間が3年間ということです。

返済する総額にもよりますが、3年間で完済するとなると、毎月の返済額は決して少なくはありませんので、ここが頑張りどきなのです。

「今までの借金体質だった自分を生まれ変わらせるための期間」
と考えるべきでしょう。

それでもやってしまった返済遅延

先程も述べたように、小規模個人再生の返済手続きが始まったら、やるべきことは1つだけ!「絶対に遅延せずに定額を返済する」ということだけです。

3年間かけて返済するこの手続きは、裁判所も弁護士も一切関知しません。あくまでも自分自身と債権者の間のやりとりになります。

しかし、毎月必ず決まった日に返済を行うのは、なかなか大変です。

なにしろ、これまで染み付いた借金体質が抜けていないと、

「ちょっと遅れても返済すればいいんだろ!」
「今月飲み会が多くて苦しいから来月まとめて2ヶ月分払おう」

などと思ってしまいがちですが、このような発想は絶対ダメです。少しでも遅れたら、債権者から異議申し立てを出されて再生計画がパァになってしまうことがあります。

かくいう私も、一度だけ返済遅延をやらかしたことがありました。

それは年末のことです。
毎月の返済日は30日と決めていたので、ほとんど何も考えずに、ネット銀行から振込をしたら、「ただいま年末のため、入金日は4日以降になります」とのお返事。

やべえええええええええ!と焦りまくり、三が日が開けてから弁護士に相談しました。

「どうしましょう!どうしましょう!返済遅れちゃいましたー!」

と半泣きで言ったら、

「入金処理を30日までに行なっているのならば、それほど心配する必要はない」

と言われてホッとしました。

これが、年末でなかったら、たちまち異議申し立てをされて、借金が元に戻ってしまう恐れもあったわけです。個人再生をする人は、絶対に気をつけなければいけないことです。

返済遅延を防ぐには

もし、振込箇所が多くて面倒ということならば、自動引き落としにしてもらえば、一定額を預金しておくだけでオーケーですから楽です。

さらに、会社の給与振込で「第二口座」を指定できるならば、返済額をそのまま第二口座(引き落とし口座)に振り込んでもらえば、もっと楽です。

完全返済まであと一歩

さて、返済期間3年のうち、最初の1~2年目はまだ先が長いので、黙々と返していくだけですが、3年目ともなると一気に支払いを済ませてしまいたい衝動にかられます。

しかし、これもできないのです。
「そんなにまとまった金が用意できるのなら、最初から全部返せ」という話になってしまいます。ですから、最後の最後まで気を引き締めて、毎月とどこおりなく返済を続けましょう。

返済期間の3年は、借金体質を抜け出すための修行期間なのです。僕の経験上、最後の6回の返済が実に苦しいものでした。残債はたったの20万円。ボーナスで全額返済して早く楽になりたいという気持ちを抑えて、ついに完済を果たしました。

完済後の生活はバラ色!

完済したら、つまり最後の支払いが終わったら、その時点で手続きは完了となります。特に裁判所へ行って完済の報告をしたり、債権者に改めて書類を送ったりする必要はありません。

さて、返済が終わると、これまで返済のために取っておいた36,000円が自由に使えることになります。

返済期間中は、

収入額-返済額=生活費

という計算式で生活してきたのですが・・・

返済額がゼロになったことで、いきなり、

収入額-生活費=パチンコ代や酒代

というような生活にもどるのはオススメできません。

個人再生をはじめる前は、お金が足りなければどこかから借りてくれば良いという考えがありましたが、今後は違います。

信用情報に事故情報が記録されていますから、お金が足りなくなってもどこも貸してはくれません。

ただ、これこそが、借金体質から貯金体質に変換できるチャンスなのです。

「貯金体質」になってやろう

今まで、毎月36,000円の返済で頑張ってこれたわけですから、今度はその金額を貯金に回すことにしました。

収入-36,000円(貯蓄額)=生活費

事故情報は7年間くらい掲載されますので、この貯金生活を7年間続けてみましょう。なんと、7年で300万円近くも貯まります。

そうしたら、そのまま貯金を続けるのもよし、頑張った自分へのご褒美にクルマや洋服を買うのもよし。なかなかバラ色の生活ではありませんか!

ショッピングはいつもニコニコ現金払い

ネットショッピングの中には、クレジットカード決済しか受け付けていない店もありますが、クレジットカードが作れない人はどうすればいいのかという問題があります。

しかし現在は「デビットカード」という便利なサービスがあります。ネット銀行で発行してくれる即引き落としの擬似クレジットカードです。

ジャパンネット銀行など、いくつかのネット専業銀行で提供されています。即引き落としですから、審査もありませんし、もちろん個人再生をやった人も使えます。

まとめ ~借金は「満たされない心」から~

自分の小規模個人再生の道程を振り返ってみると、物欲からの開放であったことを実感します。そもそも物欲というのは、次々と新しい物欲を生み出して膨れ上がるという性格を持っています。

たとえば、高級な靴やバッグが欲しくなり、それを買ったとしましょう。ただ、それで満足かというと決してそういうことはありません。その靴やバックに見合う洋服が欲しい、その洋服を着ていくパーティに参加したい。

こんな具合にひとつの物欲は果てしなく膨らんでいき、それはやがて自分の収入額を超えてしまいます。

ギャンブルで作った借金も、酒で作った借金も、ルーツは似ているように思います。それは「満たされない心」です。

自分の満たされない心を埋めるために、物欲や酒に溺れてしまうと言ってもいいでしょう。

小規模個人再生が終わった後、僕は基本的にモノに執着しない心を身につけることができました。

図書館で本を借りて、お気に入りのカフェでまったりくつろぐ。時々温泉やアロママッサージに行く。手元には何も残りませんが、言葉にできない充足感が残ります。

そうすると、今までアレが欲しい、これが欲しいと思っていたことが、実はただ単に心の空虚感を埋めるためだったことに気が付きます。

もし、今、物欲と借金であえいでいるようなら、一刻も早く弁護士さんの門を叩くことをオススメします。

ちなみに、これから債務整理をお考えの方は、債務整理バイブル!良心的な弁護士を無料で探す方法を徹底解説!を事前に読んでおくとよいと思います。

→債務整理の弁護士事務所を徹底比較。費用、対応地域、実績、顧客対応

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