月5000円の返済から始まったキャッシング。予想以上厳しく任意整理

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当時は、まるで自分のお金を使うかのようにキャッシングを利用していました。

いつの間にか「お金を借りている」という感覚がなくなり、合計160万円の借金を背負ってしまったのです。

借金で首が回らなくなり、督促から逃げ回っていた私に転機が訪れました。

司法書士事務所で働いている友人との出会いです。

その友人のはからいで、司法書士さんに相談し、任意整理(※1)をおこなうことになりました。

その結果、3年かかりましたが、借金を完済することができたのです。

あのとき、司法書士に相談していなかったらどうなっていたか。

今回は、当時の体験談をお話していきます。

体験者の情報

名前:倉川 亮(仮名)
性別:男性
当時の職業:フリーター
当時の年齢:20歳
会社名(借入先):アコム、プロミス、武富士、レイク、オリコ
借入件数:5件
利用時期:平成16年~平成19年
借金の合計額:160万円
債務整理方法:任意整理
費用:20万円

※1
任意整理とは、法的な債務整理(法にのっとって借金を整理する方法)の一種。借金をどのように返済していくか、債権者と債務者が話し合って決めます。多くの場合、債務者の負担を減らす目的でおこわれます。

ミュージシャンは売れるまで借金がつきもの?安易な気持ちでキャッシング

平成14年。

私は18歳のとき、ロックバンドで成功することを夢見て、東北のとある田舎から上京してきました。

上京してからはさまざまなアルバイトを転々とし、月収15万円で生活していました。

一方、バンド活動については、東京で知り合った音楽仲間とバンドを組み、小さなライブハウスで定期的にライブ活動を行う日々。

でも、バンド活動ってだいぶお金がかかるんですよね...。

スタジオでの練習代が毎月約3万円。

楽器のメンテナンス等にかかる費用が毎月約2万円。

さらに、月2回のライブではチケットノルマを達成できず、毎月約2万円の出費。

そして、20歳の頃、アルバイト先がなかなか決まらず、6ヶ月間無職になった時期がありました。

無収入では音楽活動もできなくなってしまいます。

私は、「ロックミュージシャンは売れるまで借金があるものだ」という勝手なイメージから、安易な気持ちでキャッシングに手を出しました。

アコムから10万円を借入れたのです。

友人や親に相談することもなく、勢いで借りてしまいました。

このキャッシングが、今後の私の人生を大きく変化させることになるとは、このときの私はまだ気が付いていませんでした。

まるで自分の貯金が増えたかのように錯覚

アコムからはじめて10万円を借りたとき、まるで自分の貯金が増えたように錯覚しました。

毎月の返済額は5,000円程度。

「5,000円なら全然余裕じゃん」と思い、それ以降はろくにアルバイトもせず借入れに頼るようになっていきました。それが大きな過ちだとも知らずに。

バンド活動のほうは相変わらずチケットノルマさえ達成できず、毎月約7万円の出費が続いていました。

そんななか、あるときレコーディングをすることになり、いつもより10万円多く必要になったのです。

もちろん、そんなお金が手元になかった私は、アコムから5万円、プロミスから5万円借りて、その費用を用意しました。

その後、アコムから10万円、プロミスから10万円、武富士から10万円、レイクから10万円、オリコから10万円を借りて、パソコンや機材を購入します。

「お金なんて借りればいくらでも出てくる!」

当時の私は、こう考えるようになっていました。

生活費やバンド活動費以外にも、友人のライブチケットの購入、打ち上げ参加、タクシー移動など、まるで自分の貯金であるかのように使っていったのです。

借金総額は150万円までふくらむ

その後も、生活費やバンド活動費、返済にあてるために借入れを繰り返していた私ですが、ついに仕事が決まりました。

無職になってから6ヶ月後のことです。

ただ、仕事といっても派遣で建築系のお仕事ですので、なかなか収入が安定せず、月収はわずか10万~15万円でした。

収入の少ない月は、返済と生活費でお金がなくなってしまうので、バンド活動をするためにまた新たな借入れを行っていました。

そんな暮らしを続けた結果、平成19年には借金総額が150万円までふくらんでいたのです。

毎月の返済額は約7万円でした。

私はこの期におよんで返済より生活費やバンド活動費を優先していたので、次第に返済が滞るようになったのです。

債権者からの督促が始まり、電話が頻繁にかかってくるようになりました。

司法書士への相談が人生を変えた

私はすっかり返済から逃げるようになってしまい、借入れすることもなくなりました。

ただ、借入れをしないとお金がありません。

しかたなく、バンドメンバーには「金銭的に余裕がない」と正直に打ち明けました(恥ずかしさから、借金のことまで打ち明けることはできませんでしたが)。

すると、メンバーが考慮してくれたようで、練習回数等を調整してくれるようになりました。とても助かったのを覚えています。

そんな状況のなか、音楽を通して知り合った友人と飲みに行く機会がありました。

その友人は司法書士事務所に勤務していたのですが、しばらく話をしただけで「私が借金を抱えていること」を見抜いてしまったのです!

翌日、なかば無理やりに司法書士事務所へ連れて行かれました。

そこの司法書士さんに相談すると、「現在の収入と返済額では借金はなかなか減らない。今後も少しずつ借金が増えていきますよ」と言われました。

金銭的にも精神的にも返済していくことが難しいと悟った私は、すがる思いで任意整理を依頼することにしたのです。

着手金は1社あたり2万円、合計5社10万円でしたが、これはなんとその友人が支払ってくれました。

無事完済!借金ゼロの日々に感謝

司法書士に任意整理をお願いすると、債権者からの督促はなくなりました。

金利を法定金利に直して計算した結果、残りの返済額は160万円から130万円に減ったので、その金額を分割で返済していくことになります。

司法書士に任意整理を依頼してから3ヶ月後には各債権者との間で和解が成立し、毎月の返済額は合計4万円になりました。

同時にアルバイトが決まり、月収は約20万円に。4万円なら問題なく返済していける範囲です。

平成20年6月から平成23年6月までの3年間、36回払いの返済を終え、私は無事完済することができました!

その後、私は故郷へ戻り、音楽学校で講師として仕事をしています。

あのときお世話になった司法書士の先生、友人にはとても感謝しています。

また「借金のことをもっとはやめに誰かに相談していたら...」と悔やむ気持ちもあります。

もし、私と同じように借金に関して悩んでいるのなら、弁護士会でも法テラスでも、とりあえず専門家に相談してみてください!

借金の現状を把握し、解決策を見つけるには専門家に相談するのが一番です。

また、相談に乗ってもらうだけで気持ちがラクになりますし、借金の終わりが見えれば前向きな気持ちにもなれます。

あなた自身のためにも、できるだけはやく相談に行ってください。

いかがでしたか?
最後になりましたが、すでに返済していくのが難しい場合は、できるだけはやく専門家に相談しましょう。

法テラス(日本司法支援センター)のほか、各自治体で無料相談会をもうけている場合があります。

法テラス
http://www.houterasu.or.jp/
 

また、良心的な弁護士を無料で探す方法もあわせて確認してみてくださいね。

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