自転車操業。遅延の督促状届いても無視すると?【体験談】

この体験談について

フリーターだった24歳の頃、月額のNTT料金(有料のダイヤルQ2を使用)が10万円を超えたことをきっかけに、初めてキャッシングを利用することに。

当時、就いていた仕事の収入では生活費が足りず、その後もキャッシングでお金を借りては返すという生活を続けた結果、消費者金融、カードローンなど合わせて8社、総額600万円の借金を背負ってしまいます。

その後、司法書士のアドバイスを受けて任意整理をすることに。借金返済の計画を立て、2010年4月に全ての返済が完了しました。今回はそのときの体験を書きたいと思います。

前回のあらすじ

有料ダイヤルQ2の使用料(10万円)を工面するため、複数社から借入を繰り返していた私。しかし、あるとき一念発起し就職。ボーナスで残りの返済分を全て返済することができました。しかし、安心したのもつかの間・・・。引越しなどの出費をきっかけに、またキャッシングに手を出してしまったのです。アコムと武富士から合計90万円の借金を背負うことになりました。

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最初の返済額は月額3,000円。増枠でアコムへの支払いは厳しくなる>

膨れ上がった借金600万円

再びはじまった「自転車操業的キャッシング生活」。

借金は3年間で膨らみに膨らみ、数社からの借入で、元金を含めた返済額は1社あたり2万円から2万3千円ほど。毎月の返済額は合計10万円以上に及んでいました。

総額にして600万円ほどの借金を抱えていたことになり、まさに借金地獄。

ここまで多額の借金を背負うまでになった背景には、病気になってしまったこと、仕事を辞めざるを得なかったことなどもありましたが、既に借金している身でありながら「より安定した生活」レベルを望んだこと、そして、「自分のことは自分で何とかしなくちゃいけない」という一種の責任感があったことも影響したと思います。

そのため、なかなか人に相談したり誰かを頼ったりしようと思えませんでした。

その一方、矛盾するようですが、一刻も早く借金を返す努力を怠っていたこと、借金に対して抵抗がなくなり、「お金が足りないから借金する」のが当然になっていたことも原因ではないかと思います。

「いつの日か返せる」という根拠の無い自信が過信となり、物事を先延ばしにしてしまったのだと思います。

これら全て、不徳の致すところ、反省しなければならない点だと思います。

遅延の督促状

借金は期日通りに返済していれば、(それが利子だけでも)毎月の返済サイクルは円滑に回っていきます。しかし、1日でも支払いが遅れたら即督促の電話が掛かってきます。

携帯、自宅、職場の電話が鳴り、聞き覚えの無い個人名で留守番電話にメッセージが入っていたりするのですが、そんな生活が長いと督促に対しても「鈍感」になっていきます。

「まあいいか・・・」と、電話に出ずに放置してしまうのです。

1日中鳴り続ける電話でノイローゼとなり、電話線を抜いてしまうこともありましたが、督促の電話を無視し続けるのは絶対にやめたほうがいいです。

嫌でも一度電話に出て、担当者に現状を正直に話すことが大事です。

相手としては、いつまでに今月分を支払ってもらえるのか、その確認をしたいだけなので。電話を無視し続けると、次は文書で督促が来ます。

そして文書での督促も無視し続けた場合、契約を解約される上、借金の一括返済を要求されます

更に、「裁判所へ訴える」、「財産を差し押さえる」、などと厳しい段階になりますから、早めに対応したほうが賢明です。

まずはしっかり対応すること、業者と向き合うことが大事です。

任意整理への道

私の場合、毎月期日までにしっかり返済していたので、あまり督促を受けることはありませんでした。(それでも年1,2回は督促を受けていました。)

借金から逃げたり踏み倒そうという考えもなく、「いつの日か借金を全額返す!」ということしか頭にありませんでした。その頃は、借金を返すことが人生の目標のようになっていたと思います。

しかし、それまである程度の額を稼いでいた私が、健康上の理由で突然仕事を辞めざるをえない状況になりました。頭が真っ白になりました・・・。

「これからどうやって借金を返済していけばいいのか!」

多額の借金を背負いながら完全失業、という最悪な事態に直面した私は、その時に初めて「自己破産」して何もかも全てゼロにしてしまうしか道は無いのではないか、と考えるようになりました。

しかし、「自己破産」すれば社会的に一定の制裁を受けることになります。

たとえば、国が発行する機関紙である「官報」に破産者の氏名、住所などが記載されますし、本籍地の役所が管理している「破産者名簿」にも名前が記載されます。

職業、資格の制限も受けるようになります。裁判所の許可なくして引越しも旅行も行けなくなります

これだけ考えても「自己破産」は大変厳しい選択だと思いました。そこで色々と情報収集した結果、「任意整理」と呼ばれる債務整理の方法があることを知りました。

「任意整理」とは何か?
「任意整理」を選ぶメリット、デメリットは何か?
どういう人が「任意整理」をすることが出来るのか?

様々な情報を調べ上げ、自分の状況に当てはめて考えた結果、「任意整理」が私にとって最善の解決方法であることを確信しました。

すぐに「任意整理」をすると腹を決めたのですが、その時期、方法について更に注意深く検討する必要がありました。

「任意整理」とは?

「任意整理」とは、「裁判所を通さずに、借金を減額する手続き」のこと。

さらに詳しく言うと、
債務者と債権者が話し合いによって、

  • 既に支払い済みの利息を法定金利に引き直して再計算し、払いすぎていた利息(過払い金)を借金残高の元金に充てる(残高よりも過払い金が上回っていた場合、その分は返還されます)
  • 利息のカット
  • 借金の分割支払い

によって、借金を減額することです。

利息に関しては、平成19年に法律が改正され、平成22年6月に「グレーソーン金利」が撤廃されるまで、消費者金融業者は20%以上の金利でお金を貸していたケースがほとんどでした。

借金返済期間が長いという方は、利息を払い過ぎている可能性があります。自分がいつからお金を借り始めたのか再確認することをお勧めします。

「任意整理」をすることで、契約時から現在まで払い続けた利息を再計算し、支払うべき本当の金額(借金の残高)を算出することが出来ます。

そして、3年から5年を目途に返済の見込みが立てば、「任意整理」を行うことが可能です。

ただし、「任意整理」は貸した側の貸金業者が話し合いに応じなければ手続きを進めることが出来ません。

多額の借金を背負っている場合や複数の貸金業者と契約していた場合、和解交渉を個人で行なうのは実質不可能なのです。

そこで一般的には、弁護士や司法書士に依頼することになります。自分で何とかしようと思わずに、素直に専門家に相談する方が賢明でしょう。

ちなみに、「任意整理」をすると5年から7年は信用情報に「事故情報(今回で言うと任意整理をしたという情報)」が記録されるため、新たな借入を行なうことは出来ませんが、借金で苦しい目に遭ったなら、もう二度と同じ経験はしたくないものです。

「任意整理」によって債務を整理するなら、今後、いかなる理由があっても借金しないという強い決意が必要なのです。

再就職と任意整理開始

「任意整理」の概要を理解した私はすぐにでも手続きを取りたかったのですが、完全失業中の為、まずは再就職することが先決となりました。

自分のやりたい仕事ではなく、3年から5年で借金を返済するために「安定収入」を得られる仕事を探す、これが「任意整理」前のミッションでした。

これまでの生活を見直す必要もありました。失業中は倹約に努め、1円たりとも無駄にしないよう生活を改めました。そして遂に、自分の親に借金を背負っている事実を話しました。

アコムで10万円を借りて始まった借金生活が10年以上経過して、ようやく打ち明けることが出来たのです。もっと早い段階で話していれば、問題はここまで深刻化しなかったでしょう。

その後、親の援助を受けながら転職活動を続け、数ヶ月後、(中小企業ですが)再就職することが出来ました。

試用期間が過ぎ、本採用になった月に、インターネットで見つけたある司法書士の先生に「任意整理」を依頼しました。

その先生の話では、消費者金融に10年以上返済しているなんて大変珍しいとのこと。大抵は2、3年ですぐ「任意整理」する人が多いらしいのです。

自分がいかに「独りよがり」な責任感で今まで返済を続けていたか、思い知らされました。

「自分のことは自分で何とかしなきゃいけない」というのは間違いで、自分が苦しければ、専門家を頼って助けを求めるべきだったということです。

司法書士が代理人となり、8社もあった貸金業者に和解手続きを申し入れ、全ての業者に応諾して貰うことが出来ました。

司法書士から、毎月3万円の支払いを3年間続ける返済プランを提示されました。

返済額は全て元金に充当されますし、もはや支払いの督促はありません。電話や文書での督促が無くなっただけでも、「任意整理」する価値があると思いました。

そして「任意整理」により、数社から過払い金として総額40万円ほど返金された時は本当に信じられませんでした。

これら全てを個人で出来るはずもありません。借金を背負って困っている方は、一刻も早く専門家に相談することをお勧めします。

ついに完済!

総額600万円あった借金は「任意整理」により、

  • 実質残額0となった貸金業者が3社
  • 残額が約10万円という業者が3社
  • ある程度残額が残ったのが2社

となりました。

それでも3年間で返済する見込みが立ったことで、出口の見えない暗いトンネルから、ようやく脱出することが出来る!これは本当に大きなことです。

借金完済の日まで毎月、銀行ATMで支払った「控え」をノートに貼り、返済記録を残しました。

こうして着実に返済を続けていき、遂に平成10年4月、全ての借金を返済することが出来たのです。長年の借金生活から解放され、これまで経験したことのない清々しい思いで胸がいっぱいになりました。

「任意整理」により、現在は新たなローンを組んだりクレジットカードを持つことは出来ません。

しかし、自分がかつて借金で苦しんだ経験を忘れない為、重要な過程の一つだと思っています。クレジットカードを使えなくとも、現金で買うことの喜びを感じています。

時にはどうしても借金しなければならない場合もあると思いますが、借金をするときは、本当によく検討してからにすることをおすすめします。

お金を借りるのは簡単ですが、借りたお金を返すのは簡単ではないのですから。

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