妻が勝手に自分名義のローンで借金!500万の負債を抱えることに【体験談】

今はできなくなりましたが、2010年までは妻が夫の名義を使って勝手にキャッシングカードを作り、借り入れることができました。

私は妻に家計のすべて任せっきりにしていたために、自分名義で多くの借入れが行われていることに気づかず、いつの間にか複数の借金をかかえていたのです。

私は17年の結婚生活で積み重なった妻の借金を、返済するハメになりました。

体験者の情報

名前:山岸 勇雄(仮名)
性別:男
当時の職業:会社員
当時の年齢:46歳
当時(2009年)の借金の合計額: 500万円
会社名(借入先):ニコス、オリックス、アコム、東急 、りそな住宅ローン(滞納分)、その他
借入件数:5件以上
利用時期:2003年4月(一部推測)~2012年3月

借金地獄に陥った妻

2009年当時私は電気制御システムの開発設計の仕事に就いていました。

妻と養護学校高等部の長男、私立中学に通う長女の4人家族で、年収は800万円ほどでした。

この妻はやりくりが苦手なタイプ。

普通なら意味のない支出は控え、支出が抑えられないのであれば収入を増やす対策を打つものですが、そういった資金繰りが彼女は一切できませんでした。

あればあっただけ、いやそれ以上使ってしまっていたのです。

なお悪いことに、そういった問題から目を逸らし、誰にも相談せず、それでいて友人との付き合いには金銭を惜しまないタイプでした。

こうした性格が災いし、私と結婚した時点ですでに数十万円の借金を背負っていたようです。

また結婚直後にも勤務先の知人の車を破損させ、修理費と歯の治療費で100万円の借金をしていたと後になって知らされました。

そのことをまったく知らなかった私は、家計のことを全て元妻に任せ、我が家は住宅ローン以外の借金とは無縁だと思い込んでいました。

一方、妻はうまくやりくりすれば借金を完済できたと思うのですが、あればあるだけ使ってしまうので、返済が進まなかったのでしょう。

そのうちに美容関係のネズミ講にひっかかってしまい、一気に負債額が膨れ上がりました。

ネズミ講で購入した商品は思う様に売れないのに、返済期限は迫ってきます。

そこでキャッシング会社から借りてひとまず返し、ストレスがたまるからショッピングで衝動買いをし、足りないからまた借りて、忘れたいから酒に溺れて・・・と泥沼のサイクルを繰り返していました

彼女は私名義でキャッシングを繰り返していたので、私は知らないうちに複数の借金を抱えていたのです。

扉から督促状の山が

2009年3月頃のある日、勤め先に東急から電話がありました。

返済が滞っていますがどうかなさいましたか?」という内容でしたが、もちろん私には何のことだか分かりません。

身に覚えのない債務の話をされてイラ立つ私に、オペレーターは最初から丁寧に説明しくれました。それでようやく妻が借金をしていることが発覚したのです。

即座に妻に説明を求めましたが、のらりくらりとした辻褄の合わない答えばかりで埒が明きません。

その時発覚した借金は70万円だったので、私の稼ぎからすれば大した額ではありませんでした。

すぐに貯蓄から返済すること、他に借金がないことを繰り返し確認し、今後こういうことを相談なしにしないように念押ししました。

ところが、それから1ヶ月ほど経ったある日、私は家にある観音扉式の物置の取手に、グルグルと紐を巻き付け、不自然なほど厳重な封がしてあることに気が付きます。

不審に思って扉を開けたところ、督促状が雪崩になって落ちてきたのです

家は差し押さえ寸前に

督促状は東急だけでなく、他の金融業者のものも多数あり、日付も新しいものから、古いものまで数年に渡っていました。

そこでようやく借金が1社だけではないことと、私の名義が勝手に使われていることが分かったのです。

彼女はニコスから150万円を18%で、オリックスからは180万円を12%で、アコムと東急は70万円を17%で借り入れていました。

ニコスの場合は洗濯機を購入するというので、カードを妻に貸していたのですが、この時に洗濯機だけでなくキャッシングにまで使っていたのです。

この返済は利息のみの無駄な支払いを2年近くしていて、私が知ったときは158万円に増えていました。

ほかにも月々13万5千円のりそな住宅ローンは、4カ月延滞して差し押さえられる寸前になっています。

さらに固定資産税・住民税の滞納28万円、プロパンガス代の滞納6万円、水道代滞納1万円、子供2人分の給食費3万円などを滞納しており、すべてあわせると500万円近い負債を抱えていることになりました。

そして我が家にはあと数万円程度の貯蓄しかないことも分かります。

結婚して17年、ようやくすべてが明るみになったのです。

追い詰められて首吊り

私は返済計画を立てようとしました。

しかし間の悪いことに勤めていた会社が赤字に転落し、残業規制がかかった頃で、生活残業ができなくなってしまいます。

その結果、当時の手取り月収は25万円くらいに落ち込みました。

このため会社の他に個人経営の焼肉店と、パン屋のバイトを2つ(うちパン屋は身体が持たずすぐに辞めましたが)かけもちし、月々の収入を6万円増やします。

さらに自家用車も売却しましたが、年式が古く6万円にしかなりませんでした。

収入の内20万円は生活費と住宅ローン返済に必要なので、キャッシング会社への返済に充てられるのは残り10万円だけです。

しかし例えば400万円を金利16%で返済するとなると、毎月6万円支払ったとしても完済までに14年近くかかる計算になります。

しかも支払総額はなんと1千万円近くになるのです。

そのうえ、借金を返済しながら、発達障害の息子と、大学進学を希望いている私立高校の娘を養っていかなければなりません。

これでは返済は実質不可能だと、私は自信を失って行きました。

しかも、重なる時はとことん重なるもので、返済開始から3ヶ月後、会社の都合で解雇を言い渡され無職になってしまいます。

退職金として107万円受け取ることはできたので、とにかくマイホームだけでも守ろうと、遅延した住宅ローン54万円を一括返済しました。

しかし残りの退職金は次々出てくる少額の返済に充ててすぐに消えてしまいます。

あと400万円の残債など絶対に返しきれないと私は思い詰めて、とうとう一度首を吊りました

ドアノブにネクタイを括り付け、座った状態で軽く体重をかけたら、スーッと意識が遠き「ああこれで楽になれる」と救われた様な気持になったのを覚えています。

再就職に成功

結局は思い留まることができたので、今こうして生きていますが、この時死ななくてよかったです。

捨てる神あれば拾う神あり。

以前引き受けていた仕事仲間の紹介で、単価の大きな設計開発の依頼があったのです。

これで200万円の臨時収入があったので、一番金利が高く残額の多いニコスの返済に充てることができました。

借金発覚から半年後のことです。

金利がぐっと下がったことと、残りが200万円になったことで随分気が楽になりました。そして転職にも成功します。

新しい仕事は前職よりも優遇され、以前よりもいい収入が得られるようになりました。

また知人が部屋を貸して欲しいと言うので、自宅の1部屋を貸し付け2012年の半年間には月々5万円の賃料が入ります。

ほかにも両親から米など食糧の差し入れもあり、徐々に生活が上向いてきました。

金利の引き下げを交渉

借金を返済しはじめて1年5ヶ月、この頃(2010年8月)は残債150万円、金利は約12%で、月々5万円~10万円を返済していました。

金利が多すぎるので、たった50万円の元金を減らすのに一年半もかかっているのです。

そこで「金融業者に対し金利の引き下げ交渉ができないか?」という案を思いつきました。

借金発覚当初はパニック状態でそれどころではありませんでしたので、この時すでに完済していた東急やアコムにはそうした交渉はしていませんでした。

私は残り1社のオリックスに事情を話し、金利の引き下げをお願いしてみました。しかし「返済後でなければ変更できない」と言われます。

ところがいざ返済が終わってみると「カードは破棄してください。新たにカードは作れません」という内容で一通の封書が届きました。

これには私も納得がいかず、腹が立ちました。

全く関係のない、オリックスのCM出演していたイチロー選手まで恨んだほどです。

再婚、そして完済

2012年3月に現在の妻と出会い再婚します。

再婚する際にこのときの残債80万円を返済し、これで金融会社への返済は全て終りました

返済が始まってから3年目のことです。

この時の80万円は新しい妻から借りたもので、今も妻に月々5万円を返しています。

金融会社に返済するのと、妻に返済するのとでは気持ちのあり方が全く異なるもので、とても前向きになれました。

すぐにでも妻にも完済してやると意気込んでいたのですが、実際には会社の業績悪化による大幅なボーナスカットや予期せぬ支出などがあるものです。

しかしあのままキャッシング会社から借り続けていたら、未だ金利を払うだけで元金が減らない状況にあったかもしれません。

元妻とはどうなったか?

では勝手に借金を作った妻はどうなったのでしょうか?

大量の督促状が雪崩となって発見された時、元妻からは
「もう家にはお金がない、家にあんた(私のこと)がいると胸が苦しいから出て行って」と言われます。

子どもの前で狂う母親を見せるのは忍びないと、私はしばらく家に帰らず、友人・知人宅を泊まり歩く日々が続きました。

しかし間もなく彼女から離婚したいという申し出が家庭裁判所を通じてあったため、借金発覚後5カ月目に離婚が成立します。

彼女は住宅ローンの滞納を最後の最後まで隠しており、もう家がなくなることが分かっていたのですぐにでも出て行きたかったようです。

家を出る費用(借家等)は私の生命保険を解約して作ったと、家庭裁判所の担当官から聞きました。

ところが元妻の予想に反して、私はしぶとく家を守り、生活まで立て直しました。

彼女は離婚後も迷惑だと伝えているのに何度も家にやって来ては物を持ち出したり、庭からハーブを摘んで行ったり、不自然な行動をしていたようです。

すでに離婚しているので住居不法侵入で、当時部屋を貸していた知人には気味悪がられました。

しかも自宅に残った長男の不安も煽るので、元妻には2度と顔を見せない様に厳重注意します。

姿を見せなくなった後は、意味の通らない文面の手紙をよこして金の無心をしてきました。

高校生の娘は母親についていったため、子供をダシに金を引き出そうとしているようでした。

しかしない袖は振れないですし、養育費はきちんと払っていたので、裁判所で定められていない援助に関してはきっぱりと断りました。

それ以降、手紙は来ていませんが、また来るかもしれないと思うと気味が悪くて落ち着きません。

現在は発達障害(愛の手帳 4度)で引きこもりだった長男と、新妻との3人で生活しています。最近息子は成人式を終えて、会社に内定することができました。

私は今「人間あがけばどうにかなるものだなぁ」と感じています。

こうして当時を振り返っても、よく立て直せたなと自分でも感心するほどです。

借金は私の名義ではありますが、2枚を除いては私が契約したカードではないので、元妻のことを詐欺罪で訴えようと思えば、訴えることができます。

しかしやはり子供達のことを想うとできませんでした。

配偶者名義での安易なカードの発行は、もっと早くに規制すべきだったと思います。

しかし一方で、家計を把握してこなかった自分の甘さを嫌というほど思い知りました。

あの観音開きから出てきた督促状の山は、いまだにトラウマです。

薄い封書や葉書の郵便物をみると"ヒヤッ"とし、嫌な汗がにじみます。

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