アルバイトの給料未払い体験談。給与を踏み倒された時の正しい催促の仕方

「一生懸命 働いたアルバイト代を踏み倒されてしまった...」

今回の体験者である岡崎さんは、ある会社に娘さんのアルバイト代を踏み倒されてしまいました。

最後は会社が倒産し、岡崎さんは娘さんのアルバイト代を取り戻せずじまいで終わるのですが、給料の未払いは珍しいことではありません。

そこで今回は、その岡崎さんの体験談をもとに、給料を支払ってくれない会社に支払いをさせる方法を解説していきたいと思います。

今回、記事の前半では岡崎さんの体験エピソードを、後半では「未払い給料を取り返す方法」を解説しました。

それぞれの方法別に、効力・費用・リスクを解説していますので、あなたに合った方法を探してみてください。

なお、記事の後半からご覧になりたい場合は、「未払い給料を取り返す方法はあるの?(編集より補足)」に進んでください。

体験者の情報

氏名:岡崎 聡(仮名)
年齢:55歳
時期:平成20年10月~平成20年11月
債権総額:10万円
債権発生の理由:長女のアルバイト代の未払い

持病をもつ長女が挑戦したはじめてのアルバイト

私は都内在住の会社員で、妻と3人の子どもがいます。

長女は持病があるため、まともに就職することができず、普段は家で家事手伝いのようなことをしていました。

そんな平成20年の秋のこと。

長女の体調が良く、本人も外で働きたいというので、アルバイトをすることにしました。

長い付き合いのある知人に頼み、彼が経営している貿易会社のアルバイトとして雇ってもらうことに。仕事は簡単な事務作業です。

長女もはりきって早起きし、がんばって会社まで通っていました。

ところが、アルバイトを始めて1ヶ月ほど経った頃、無理がたたったのか長女が体調を崩すようになったのです。

本人は「がんばりたい」と言っていたのですが、親としては無理をさせたくありません。

悩みましたが、結局、社長に相談して辞めることになりました。

私 「わずか1ヶ月で辞めるなんてわがままをいって申し訳ない。また体調が戻ったら復帰させてやりたいので、そのときはよろしくお願いします」

社長 「ごくろうさま。またいつでも戻ってきてね」

社長から快諾してもらえたのでホッとしました。

長女のアルバイト代(約10万円)も支払うと約束してくれたのです。

バイト代を支払ってもらえずモヤモヤ

体調を崩していた長女は、簡単な家事を手伝う生活に戻っていました。

家内は、長女が無理して働くことに最初から反対だったので、彼女が普段の生活に戻って安心したようです。

ただ、折に触れて「ちゃんとお給料はもらったんでしょうね?」と確認してきます。

実は、長女が仕事を辞めてしばらくたっているのに、まだ給料が振込まれていませんでした。

私も不安に思いましたが、相手は長年付き合いのある社長です。

人柄の良さは知っていたので、「そのうち支払ってくれるだろう」と思っていたのです。

家内に対しては、「ちょっと遅れてるみたいだけど、信頼できる人だからそのうち払ってくれる」「何か事情があって遅れているんだろう」と、言い訳してやり過ごしていました。

直談判も「待って」でかわされる

長女が辞めて半年経っているのにいまだ振込みがなく、しびれを切らした私は、社長に連絡しました。

私 「社長、長女のアルバイト代がまだ振込まれないんだけど、どうなってるの?」

社長 「払うよ、払う。今ちょっと会社の経営がうまくいってなくて...。いろいろと片付けたら必ず払うから、待っててよ」

こう言われてしまったら、それ以上は追及できません。根気強く待つしかないです。

でも、忘れられたり、とぼけられたりしたら困るので、定期的に催促することにしました。

「多額の借金をして逃げ回っている?」社長の悪い噂

その後、何度か催促を繰り返しましたが、返ってくるのはいつも同じ「払うから待ってて」という答え。

困った私が周囲に相談したところ、悪い噂が耳に入ってきました。

「あの社長は、あちこちに多額の借金をつくって逃げ回っているらしいよ」

「最近では事務所の家賃も払えなくなって、事務所を転々としているらしいよ」

こんな噂を聞いてしまったら、いてもたってもいられません。

「社長は、長女のアルバイト代も踏み倒すつもりだ!」

我慢の限界をむかえた私は、強い態度で社長に迫りました。

私 「社長!あちこちに借金つくって、返さずに逃げ回ってるそうじゃないの!まさかうちの娘の給料まで踏み倒す気じゃないだろうね!信じて待ってたのに!」

社長 「...そのうち払うって言ってるじゃないの。待っててよ」

私の権幕におののくどころか、ケロっとした態度です。
さすが百戦錬磨ならぬ悪戦練磨の社長。

激怒した私は、「それならこっちにも覚悟があるよ。出るとこに出ようじゃないの!」と詰めよりました。

しかし、結論からいうと、その社長の会社は倒産してしまったのです。

長女のアルバイト代を取り返すことはできませんでした。

もっとはやく手を打っておけば...!後悔の日々

私は、いざとなったら訴訟も辞さないつもりでしたが、今思うと考えが浅すぎました。

訴訟を起こすとなったら、弁護士を立てる必要があります。

そうなると、多額の弁護士費用がかかります。

もし訴訟に勝つことができても、戻ってくるアルバイト代はたったの10万円...。

10万円のために、多額の弁護士費用を支払うなんてバカバカしすぎますよね。

結局、私は怒っているだけで何の手段も講じることができませんでした。

きちんと調べれば、他にも手段はあったはずなのに。

たとえば、

  • 会社に内容証明を送付する
  • 労働基準法24条(賃金の支払)違反で労働基準監督署に申告する
  • 裁判所に支払督促や少額訴訟を申立てる

このような手段があります。

「はやく手を打っていれば、倒産する前に回収できたのではないか」と思うと、情けない気持ちでいっぱいです。

また長女にも申し訳ないと思っています。

同じように、誰かにお金を返してもらえず悩んでいるかたがいたら、冷静になって正しい対抗手段を検討してください。

この拙文が反面教師になれば幸いです。

※編集より補足
内容証明、労働基準監督署に申告、支払督促、少額訴訟については次章以降で解説していきます。

最後に

いかがでしたか?

給料を取り返す様々な手段を紹介しましたが、リスクなく確実に給料を支払ってもらう手段は存在しません。

支払う意思のない会社から給料を取り返すのは、とても難しいのです。

特に、会社にお金がない場合、相手の所在がわからない場合は請求すること自体が難しいので、残念ながら手のうちようがありません。

しかし、取り返せる可能性があるなら、自分のできる範囲で何かしら手を打ってみましょう。

なお、会社が倒産してしまったとき、未払いとなっている賃金を立て替えてくれる制度もあります。

最後になりましたが、財産の差押えについては別で詳しく解説していますので、こちらもあわせて読んでみてくださいね。

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