更新日:2017/08/21
男友達にお金を貸した結果、友達を失い、最後はうつ病になりました【体験談】
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評価を設定してください ×私は片思いの男性に、お金を貸しました。
ところが彼は返済してくれないまま、音信不通になってしまったのです。
私は不安からうつ病になってしまい、親に迷惑をかけ、また大切な友達も失ってしまいました。
一人でも私のような過ちをしてほしくなく、私の体験をお話しさせていただきます。
体験者の情報
名前:青木 洋子
性別:女
職業:会社員
年齢:31(当時)
お金を貸した相手:友人
お金を貸した金額:50万円
時期:2003年9月
友達以上、恋人未満の彼
当時、私は精密機器を扱う会社で、生産管理の仕事をしていて、毎日毎日、仕事に明け暮れる日々でした。
休日も家で仕事をすることが多く、心身共に疲れていました。
そんな時、卒業以来初めて中学校の同級会が行われたのです。
私は15年ぶりの再会を、楽しみに出かけました。
その中に彼がいたのです。
久しぶりに再会で、気の合った私たちは、携帯番号を交換しました。
その頃はお互いに恋人もいなかったので、私達は暇な時間を見つけては連絡を取り、一緒に出かけるようにもなっていきます。
私は仕事のストレスや、友人関係など、いろんなことを話しました。
彼はいつも親身に話を聞いてくれたので、いつからか私は彼に男性として好意を抱くようになります。
しかし、彼は私に対しては友達以上の気持ちはないようです。
私は自分の気持ちを話してしまうと、今の友情関係が壊れてしまうような気がして、それを明かせませんでした。
彼は車のディーラーで自動車整備士の仕事をしていて、私に仕事の苦労話や家庭の事情などを話してくれるようになりました。
彼は母親を養っており、今月の生活費が苦しいとか、遊ぶお金がないとか、そんなことをよくこぼします。
そして会う回数が増えるうちに、いつからか彼とは、男女の関係を持つようになっていったのです。 お互い、長い時間を共有していたことや、寂しさもあったのでしょう。
しかし私たちは相変わらず友達以上、恋人未満のままでした。
口約束で50万円を貸す
彼と再会してから1年ほど経ち、私は一身上の都合で会社を辞めることになりました。
同時に、少しまとまったお金が手元に入ってきました。
会社の財形制度を活用して、毎月の給与やボーナスから天引きされながら貯めた80万円です。
これを貯めるのには、1年半ほどかかりました。
退職時にこの財形が解約され、私の銀行口座に振り込まれたのです。
そんなことをふと彼の前で口にしました。
すると「お金を貸して欲しい」と頼まれます。
「今月は車検や保険の支払いなどが重なってキツイ」と彼は話していました。
私は実家暮らしで特に不自由もしていなかったので、このお金を手元に置いていても、すぐに使う予定もありません。
そこでそのうちの50万円を彼に貸すことにしました。
普段ならば疑い深い私ですが、彼に簡単にお金を貸してしまったのは、「好きな彼に喜んでもらいたい」と思ったからです。
今、思えば人が良いのは血筋なのでしょうか?
我が家では祖父も母も以前に、信頼していた親せきや知人にお金を貸したことがありました。
しかし、すぐに返して貰うことができず、祖父に至っては、亡くなった後、数年経ってから返済されたのです。
この時に「どうして生きているうちに返してくれなかったのだろう」という母の悲痛な叫びを聞いたので、彼にお金を貸したことは、家族の誰にも話しませんでした。
また返済されないかもしれないという不安よりも、「彼の役に立てた!」という浅はかな考えと自己満足がありました。
もちろん彼を信用していたので 使用目的も聞いていません。
毎月の給料とボーナスで返すという口約束で、書面も取り交わすことはありませんでした。
彼と音信不通になり、うつ病に
お金を貸してから半月ほど経った頃、彼が私の親友といつの間にか付き合うことになったことが分かります。
しかし彼の気持ちが私にないのは分かっていましたし、その後も私の思いは彼に伝えてはいませんでした。
「きっと私も寂しかったのだろう」と自分に言い聞かせ、また彼とは友達関係に戻ることを選びます。もちろん彼と付き合っている親友を、うらやましいと思う気持ちもありました。
しかしちょうどその頃、私は新たに仕事を始め、人や業務に慣れるのに精いっぱいでした。
いつの間にか彼らのことは忘れ、彼と連絡を取る機会も減りました。
それから1か月が経ち、貸したお金のこともあったので、久しぶりに会いたいと思い、彼に連絡をしてみます。
ところが、何度かけても留守番電話になってしまい、連絡をとることができません。
仕事が忙しい時期なのだろうと思い、また後日、連絡をしようとその時は全く気にもとめていませんでした。
もちろん自宅も職場も知っているし、彼は親友だからという安心感もあったのです。
ところが2ヶ月が経っても、やはり彼は何も連絡してきません。
私はしびれを切らして、毎晩彼に連絡をしました。
しかしやはり以前と同様、留守番電話になってしまうばかりです。
私は彼の恋人である親友に電話をし、彼の近況を聞きました。
彼女は彼と連絡もまめに取っており、休日も一緒に出掛けているといいます。
私はその話を聞いて苛立ちを覚え「すぐに私に連絡をするように伝えて!」と少しきつめに言って電話を切りました。
ところが、それから3日経っても連絡はありません。
「お金を返してもらえなくなるのでは」
日が経つにつれて、焦りと苛立ちが募りました。
そしてその後も彼の様子を伺うために、頻繁に彼女に電話をしてしまったのです。
私のイライラした様子から、ただ事ではないと思った彼女は、「なぜ、そんなに連絡が必要なのか?彼とはどういう関係なのか?」と逆に問い詰めるようになりました。
仕方なく私は、これまで彼女には黙っていた、彼にお金を貸したこと、また男女の関係があったことを、包み隠さずに話してしまったのです。
その時の私は、彼に貸したお金のことしか頭になく、「彼女ならきっと助けてくれる」と勝手に思い込んでいました。
ところが、彼女は激怒します。
人が変わったように、私と彼をののしり、最後は「絶対に許さない」と思い切り電話を切られました。
そしてその後も彼女に何度か連絡をしましたが、着信拒否され、一切話をすることができなくなってしまったのです。
彼女とも連絡が取れなくなってしまった私は、共通の友人たちに連絡をし、今度は彼女の様子を聞き出すことにしました。
しかし既に彼女から、私と彼の話を聞いていた友人たちは、私を罵倒し「もう、友達じゃない」と縁を切られてしまいます。
結局、誰にも相談することができず、毎日反応のない彼に電話をし続け、私は不安と怒りと情けなさで泣き叫んでいました。
そして私は食事を摂ることもできなくなり、体重も急激に落ちてしまいます。
何をするにしても無気力で、仕事まで休みがちになりました。
その姿を見かねた両親が、私を病院に連れて行きました。
するとそこで、私は「うつ病」と診断されたのです。
両親の涙で目が覚める
私はしばらくの間、病院に通いながら治療を受けました。
といっても、たわいもない話をし、抗うつ剤を処方してもらうだけです。
両親は腫れ物に触るように、私に接していました。
ところがある日突然、両親が私の目の前で大泣きし出したのです。
「おまえは人に頼ることをしない。なんで親にもっと甘えてくれないのか」と。
その時、私はハッと我に返りました。
そして私はこれまで黙っていたすべてを、ようやく両親に打ち明けたのです。
話しながら私は、自分がこだわっていたのは、お金だけではないことに気が付きました。
確かに汗水たらして稼いできたお金は大切です。
しかしお金には代えられない、信頼や友情というもっと大事なものを失くしてしまい、私は深く傷ついていたのでした。
話を聞いて、両親も一緒に泣いてくれたのです。
そして彼からお金を返してもらうために、両親も協力してくれることになりました。
その後、たまたま知人が彼と同じ車のディーラーに、異動になったことを知り、遠回しに彼の近況を聞いてみました。すると彼は最近多忙で、仕事が終わるのが深夜近くだといいます。
そこで私は父と相談し、週末のお店が終わりそうな時間を見計らって、彼のところに出向くことにしました。
返済を求め職場に乗り込む
彼に返済を求め、私は父と彼の職場へ向かいました。
そして店に入ると、受付の女性に、父がとても怖い形相で「彼を呼んでほしい」と言います。
それを見て、後ろにいた上司がただならぬ気配を感じたらしく、店頭の一角に案内されました。
父はこの上司に、これまでの借金の経緯を話し、彼を呼ぶように頼んだのです。
上司は「大変真面目で仕事熱心な彼が?」と疑うような素振りを見せましたが、あくまでも冷静な態度で応じてくれました。
出てきた彼は、変わり果てた私を見て、かなり怯えた様子でした。
それを察した上司が「お客様相手の仕事をしている以上、トラブルがあっては困る。事実を話しなさい」と彼を説得してくれました。
彼は素直にお金を借りたことを認め、私と父、そして上司に、来週末までにお金を返すと約束したのです。
そして約束の翌週末、自宅に彼がやって来て、父と私に謝罪をし、ようやく全額を返してくれました。
結局、彼は私から借りたお金を、生活費や車検、デート費などに充てていたようです。
彼への気持ちを優先したばかりに愚かな判断をし、私は親の信用や友人という、お金では買えない大切なものを失ってしまうことになりました。
「金の切れ目は縁の切れ目」とはよくいったものです。
その後、彼と会うこともなく、私はお金の話は一切、友人とはしなくなりました。
また、助けてくれた父も4年後に他界し、少しの財産を残していきましたが、トラブルを避け、相続は全て母と兄に譲りました。
何も苦労なく育った私に今回のこのトラブルは、世の中の厳しさを知る、大変貴重な体験となったのです。
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12年も前の話にいうのもあれですが、お金を貸すときはどんなに親しい間柄でも返してもらうのが前提なら、借用書を書かせるべきです。
口約束でお金を貸すのは「このお金は君にあげるよ」と同義です。
私も過去に親しい友人に15万円ほど貸したことがあり、両親に「貸して大丈夫なのか?」と言われたことが有りました。
私は「貸してもいいと思ったから貸した、返さなければそれまでの人間であったということ」と言いました。
結果的にはその友人は約束通り返済を完了させました。
「信用している」は美しい響きですが、リスクを考えなかったあなたが甘いと言わざるを得ません。
見栄で腹は膨れない。
世間体で飯は食えないし、腹は膨れない。
いい服を着ようが、どんだけ見てくれよくしようが、欲は満たせても腹は鳴る。
自己犠牲なんて、俺カッコイイをしたいだけの自傷癖。お金を貸すのはダメ。1万2万ならまだいいかもしれないが、桁が違えば大変ですよ?
こっちの場合は親ですがね。親がそれをしてくるから始末に悪いし、胃に穴が飽きかねないし、鬱病になりかねない。金の問題は怖いから友人やらに貸すのはダメ!これ絶対。
友達の好きな人を平気で寝取るような人は、友達とは言えないのでは?
たしかにまとまったお金を失ってしまったことは残念ですが、その友人を失ったことについては気にしなくてもいいように思います。