友だちから55万円借入れできた理由は心理的効果にあり

私が大学を卒業し、新入社員として社会人生活を始める半月前の話です。

当時、私は友人知人と5人で一軒家に住む、いわゆるルームシェアをしていたのですが、ある日突然、その中の3人が申し合わせたようにいなくなってしまったのです!

3人とも携帯がつながらなくなり、音信不通。どこに行ったのかもわからないまま。

いつの間にか、衣服や最低限の持ち物だけ持ち出されていました。

彼らの身を案じたのはもちろんですが、残された2人にとって、一番の問題は生活費です。

私たち5人の毎月の生活費は、家賃12万5000円、駐車場1万5000円、水道光熱費2万4000円、インターネット関係6,000円、合計17万円にもなります。

このお金をたった2人で支払わなければなりません。

私も もう1人も、これから新入社員になる身であり、貯金もありません。

正直、背筋がゾッとしました。

「さて、どうする...!?」

今回は、私が当時の難局を乗り切った方法と、このトラブルを乗り越えるなかで得た知恵をご紹介できればと思います。

体験者の情報

名前:林 良彦(仮名)
性別:男性
当時の年齢:23歳
当時の職業:会社員
お金に困った理由:同居人の失踪による家賃・光熱費の支払い
上記の支払金額:約17万円/月(同居人と2人で負担)
当時の貯金額:0円

どうやってお金を捻出するか、それが問題だ

突然のルームメイトの失踪により、窮地にたたされた私ともう1人(以降、Y君とします)。

ここで、実家に泣きついて難を逃れる方も多いと思いますが、私の場合、ルームシェアは家族の反対を押し切って始めたものでした。

家族に頼らず、この窮地を乗り越えなくてはならなかったのです。

入社後の給与明細を見たら、初任給(手取り)は私もY君も17万円に満たない程度。

やはり、今の家で生活を続けること不可能と判断しました。

だからといって、「明日から出ていきます」と言って直近の支払いを逃れることはできません(賃貸の連帯契約者には私の名前も入っていました)。

私は、ひとまず大家さんに家賃の支払いを待ってもらうことにしたのです。

大家さんが家賃の支払いを待ってくれた理由

私はルームシェアを始める前、一人暮らしをしていました。

そのころ、大家さんに「あなたは家賃の滞納もないし愛想もいいから、長く住むなら更新料は要らないからね」と言われたことがありました。

大家さんの立場からすると、良い借り手というのは「遅れず、確実に家賃を支払ってくれる借り手」ですよね。

そう考えると、これまで家賃の滞納がなかったという実績は武器になります。

ルームシェアしていた一軒家でも、家賃の支払いが遅れたことは一度もなかったので、思いきって大家さんの所に相談に行きました。

事情を説明したところ、家賃の支払いをひと月待ってもらえることになったのです。

やはり、「これまで一度も滞納がない」ことで、私たちを信用してくれたのだと思います。

また、お互い顔見知りだったことも大きいです。

家賃は毎月手渡しで支払っていたので、そのたびに大家さんとは顔を合わせていました。

特に大家さんが高齢で、人との繋がりを大切にする方だったので、「顔を知っている」ことで安心感を持っていただけたようです。

友人にお金を借りるなら契約書を作成して「本気」を見せよう

大家さんに家賃の支払いを待ってもらえることになり、一安心。

ひとまず、友人と引越しの計画を立てることにしましたが、やはり問題なのはお金のことです。

そこで、仕方なく、お金を工面してくれそうな友人・知人にから借りようと考えました。

ただ、借金をお願いできる相手は若い人ばかり。

大家さんと違ってお金持ちではないので、簡単に貸してくれるとは思えません。

「どうやったら信用してもらえるだろう」

考えた結果、私たちはお金を借りる際に契約書を作成することにしました。

お金を借りた証拠を残すことで、友人たちに安心してもらおうと考えたのです。

Y君が法学部出身だったのはラッキーでしたね。

利用目的・借入金額・返済期日を記入し、署名、捺印した簡単な契約書を作成し、これまでの事情とこれからの返済計画を説明して回りました。

契約書を作成したことで、相手にも誠実さが伝わったと思います。

また、私たちはこの契約書の作成にあたり、印鑑をひと工夫しました。

それは、通常使っている認印ではなく、少し奮発して実印を作り、捺印したのです。

実印は、重要な書類に押すための印鑑。軽い気持ちで使うものではありません。

あとで友人から聞いた話によると、「個人間の契約だが、実印が押されていたので本気であるということが伝わった」とのことでした。

私たちの狙いどおりになったので、喜びました。

結局、私たちは友人知人3名から合計55万円を借りることができたのです!

ちなみに、こちらで法的効力を持つ借用書の書き方について特集していますので、よかったらあわせてご確認ください(編集より)。

夏と冬のボーナスで完済

友人知人から借りた55万円で家賃などもろもろの支払いを済ませ、ワンルームマンションに引っ越した私とY君。

ワンルームに男2人で住むのは辛かったですが(涙)、1年同居することでなんとか生活費を圧縮し、その分のお金を返済にまわすことができました。

当初の予定では、夏のボーナスだけで返済を済ませる予定でしたが、それだけでは間に合わず、冬のボーナスもつぎ込むことになってしまったのです。

その理由は2つあります。

  • 古い家財道具がワンルームに入りきらず、大量のゴミになって処分費がかかってしまった
  • 失踪した同居人がガス会社勤務で、ガスや浄水器などを自力で取りつけていたため、原状回復費用がかさんだ

最終的に、2人で夏と冬のボーナスをあてて55万円全額の返済に成功しました。

信用の貯まる生活をしよう

今回のように、大家さんが家賃の支払い延期を快諾してくれたり、友人知人から55万円というお金を借りることができたのは、日頃から他人に信用してもらえる生活送ってきたからだと思います。

ただし、信用があるだけではダメです。

その信用を元にお金の問題を解決するためには、本気であることを伝えることも重要です。

たとえば、人からお金を借りるなら、事情を正直に伝え、実行できそうな返済計画を提示し、契約書を作成するのです。

私もこのおかげで相手に信じてもらうことができました。

また、借りたお金をちゃんと返すことで、借りる前よりも信用を高めることができたのではないかと思います。

まさに「災い転じて福となす」ですね。

この時にお金を貸してくれた友人たちとは、数年経った今でも気持ちよくお付き合いしていますよ。

お金を借りるときにウソをついたらどうなるの?(編集より)

ルームメイトが突然失踪したため、引っ越しを余儀なくされた林さん。

林さんは、大家さんや友人に正直に事情を話し、真摯に対応することで、この窮状をのりきることができました。

一方、もしここでウソをついていたらどうなっていたのでしょうか?

世の中は、林さんのように真面目で正直な人ばかりではありません。

ウソをついてお金を借りようとする人も少なからずいるでしょう。

では、ウソをついて人からお金を借りた場合、何かの罪に問われることになるのでしょうか?

ウソをついてお金を借りると詐欺罪に!

収入がない、返すアテがない、でもお金が必要。

こんなときは、正直に窮状を訴えても、誰からも相手にされない可能性が高いですよね。

そこで、

「親が病気でどうしてもお金が必要なの」
「来月まとまったお金が入るから、そのときに返せる」
「財布落としちゃって、給料日まで生活できない」

このように、ちょっとしたウソをついてお金を借りた経験を持つ方は少なくないと思います。

しかし、これは詐欺にあたります。
立派な犯罪です。

少額の場合、訴訟に発展することはほとんどないものの、裁判で有罪となったら前科がつきます。

お金に関しては、些細なことでもいい加減に管理すると後々痛い目にあってしまいますよ。

ちなみに、これはあくまで最悪のケースですが、ウソをついて多額のお金を借り、それを弁償できない場合は実刑になることもあります。

また、そのまま破産した場合、破産手続きをしても免責が下りない(借金を帳消しにならない)こともありえます。

少額なら、このような深刻な事態になることは考えにくいですが、じゅうぶん注意してくださいね。

ウソをついて500万円借りた男性

ここで、ウソをついてお金を借りたことで逮捕されてしまったAさんのエピソードを紹介しましょう。

Aさんは、大学の先輩に誘われて、キャッチセールスのバイトを始めました。

「駅周辺を歩いている女性をエステサロンに誘うだけ」とのことだったので、気軽な気持ちで始めたのですが、働きはじめたらひどいノルマを課せられたのです。

連れてくる女性の数が少ないと、上司から容赦なく罵声を浴びせられ、罰金まで取られる始末。

しかし、先輩の紹介なので、簡単に辞めることはできませんでした。

気弱で口下手なAさんは、ノルマを達成できず、言いわけもできず、黙って罰金を支払う日々...。

罰金は、消費者金融から借入れて自腹で支払っていました。

そうするうちに、あっという間に借金が増えてしまったのです。

毎日かかってくる、厳しい取立ての電話。

取り立てに耐えかねたAさんは、当時付き合っていた彼女からお金を借りるようになりました。

「すぐに返すから!もうすぐ給料上げてもらえるから!」

毎回このようにウソをついて、Aさんは彼女から借金を繰り返しました。

その結果、借金の合計は500万円以上に膨れ上がりました。

「結局、いつになったら返してくれるの?」

Aさんは、彼女からもたびたび返済を迫られるようになりました。

次第に仲も悪くなり、彼女に絶縁されたうえに、刑事告訴されてしまったのです!

今回の場合、500万円と金額が大きかったのでAさんは逮捕されてしまいました。

裁判では、詐欺罪で有罪に。

ただ、Aさんの母親と親戚が彼女に全額弁償したため、実刑にはならず、懲役1年、執行猶予3年の判決となりました。

ご近所から1億円以上借りた女性

次は、詐欺罪で逮捕され実刑判決を下された女性のエピソードを紹介します。

B子さんの夫は、商店街の小さい電気店の主。

大手家電量販店に客をとられ、経営は楽ではありませんでしたが、それでも細々とお店を営んでいました。

その夫が、「どうか店を頼む」 という言葉を遺し、突然がんで亡くなってしまいます。

B子さんは、亡き夫に代わって、必死で商売をつづけました。

しかし、経理ばかりやっていたB子さんは経営が全く分からず、売上げは落ち込むばかり。

B子さんは、金融会社から事業ローンを借りて当面をしのいでいましたが、高い利息を返済していけるわけもありません。

たちまち厳しい督促の電話がかかってくるようになり、取り立てが店まで押しかけてくるようになりました(一般の金融会社が、脅迫的な取立てや水増し請求を平気でおこなうような時代でした)。

追い詰められたB子さんは、返すアテもないのに、隣の店のおばあさんから300万円を借りることにしました。

「ごめんなさい。1週間で絶対に返しますから。」

本当は返すアテなんてないのに、ウソをついて借金したのです。

その後も、長いつきあいを頼りに、商店街をまわっておばあさんたちの老後資金をかき集めました。

集めた額は、全部で1億円以上。

しかし、B子さんは結局返済できず、破産してしまいました。

おばあさんたちは、老後の資金が帰ってこないと知って、大騒ぎ。

警察に告訴したので、B子さんは逮捕され、裁判になりました。

B子さんは借りた金額が大きく、お金を出してくれる親戚もいなかったので、弁償ができません。

結局、詐欺罪で懲役2年の実刑となり、女子刑務所に服役することになりました。

お金の悩み、誰に相談すればいい?

ここで紹介した事例はいずれも金融会社へ返済するお金にあてるため「ウソをついてお金を借りてしまった」パターンでしたね。

もし、金融会社からお金を借りて返せなくなってしまったら、まわりから借金するのではなく、債務整理や破産を検討しましょう。

この場合、弁護士や債務問題を扱う司法書士に相談するのがベストです。

まずは、市役所や法テラスなどの無料法律相談を受けてみることをおすすめします。

また、借金はないがお金に困っている場合でも、状況によって国や自治体に助けてもらえます。

たとえば、生活保護など福祉の給付金を受けられるかもしれませんし、国民年金などの社会保険料を減額・免除してもらえる場合もあります。

市役所の生活保護課など、担当窓口に行って、相談してみましょう。

主な相談窓口は、次のとおりです。

相談内容 相談窓口
生活保護の申請 市役所 生活保護課
生活福祉金の貸付 社会福祉協議会 生活支援室
健康保険料の減額・免除 市役所 健康保険課
国民年金保険料の減額・免除 市役所 国民年金課
税金の還付 最寄りの税務署、または税理士

※ 役所により、担当窓口の名前が異なることがあります。

なお、本当にお金に困った時に相談できる公共機関リスト特集【状況・目的別】もありますので、こちらもあわせてご覧ください。

いかがでしたか?
お金に窮すると、苦しくて頭がうまく働きません。

思わず、ウソをついてでもお金を借りてしまおうという思いにとらわれてしまいます。

悪気がなくても、犯罪は犯罪です。

後悔する事態にならないよう、じゅうぶん気をつけてくださいね。

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