更新日:2018/07/20
自己破産すると何ができなくなるの?!パンフレットを見て知ったこと
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評価を設定してください ×離婚直後で、子供もおり、妊娠中であった私はのんびりした生活など送ってはいられませんでした。
「返せない借金をどうしたらいいのか」
もう毎日毎日が苦痛でした。
【この体験談記事を最初からご覧になりたい場合は、『生活費の足しにキャッシングを繰り返し、夫と離婚した私の話』からご覧ください。】
寝ている間だけは忘れることができましたが、毎朝目覚めると「借金」という文字が頭の上に重くのしかかってきて、嫌でたまりませんでした。
それでも、逃げることはできません。
なんとか解決しなければ...。不安と焦りでいっぱいでした。
一緒に住んでいた義父と実母は、
「弁護士とかに相談したりもできるのだろうけど、費用が高いと聞くし...だったら直接裁判所に行って相談してみたら?」
と言うので、義父に付き添ってもらい、裁判所へ行ってみることにしました。すぐに解決しないのはわかっています。でも、解決の糸口は見えるのではないかと思ったのです。
いよいよ裁判所へ...
生まれて初めて入った裁判所はとても暗い印象がありました。
それでも、「借金の相談で...」と受付の人に言うと中へと通してくれ、担当者を呼んでくれました。
そこで借金の金額や、返す意思があるのか、どういう経緯で借りた借金なのかを聞かれ、全て正直に話しました。すると担当者は・・・
「 返す意思はもちろんあるようですが、
仮に債務整理となればいつからいくら返済できるのかという話し合いになります。
あなたの今の状態をお聞きする限り、
出産を控えているのであればその先の見通しが立たない。
となると債務者も返答のしようがない、ということになります。
ですので、簡単には決められないと思いますが
自己破産という選択をした方がいいのではないでしょうか? 」
よく考えたらそうだと思いました。借金はもちろん必ず返さなくてはなりませんが、いつからいくら返すことができるのか...それもわかりませんでは話し合いにはなりません。
妊娠中で働くことはほぼ不可能で、小さい子供もおり、夫もいない。出産後もいつから働けるのか目途もたたない。
出産費用にも困り、市に相談に行った所、生活保護の申請をすすめられていたのです。そんな私のような状態なら確かに自己破産しかないのかもしれない...。そう思いました。
自己破産のイメージ
私の中で「自己破産」というと、当然イメージは良いものではなく、会社が倒産してしまった社長などがするものだと思っていたので最初はあまりピンときませんでした。
噂では、今持っているお金になりそうなものは全て差し出し、選挙権も無くなる。ブラックリストに名前が載り、借金は何十年もできない。色んな人に破産者だと知られる。と聞いていました。
ですが、裁判所にあった担当者に渡されたパンフレットを読むと私の知識が間違っていたことを知りました。
自己破産では選挙権は無くなりません。
確かに今保有している家や車などは売ってお金にし、返済にまわすことになりますが、その時の私は家も無ければ車も持っていません。
住む家も無かったのですからお金に換えられる物がない人はそのままなのです。
ブラックリストに名前は載るのでしょうが、それは閲覧しようとしなければ見られないもので、通常は他人に破産者だとは(本人が言わない限り)わからないようです。
借金はもちろんできませんが、私はできない方が良いと思いました。
また困った時に簡単にお金を借りてしまいそうだから。
それでは何の解決にもなりません。
もう、ローンは組めない。全て現金で生活していかなければならないとなれば、どうしたって我慢しなくてはなりません。
本当に必要な物だけを買うという意識も高まります。
そして、それと同時に世の中では私と同じように借金問題に苦しみ、破産や債務整理をしている人が多いということも知りました。
ただ、ギャンブルや自分の欲を満たすためだけに借りたお金の場合、破産の申請はできないことも知りました。
いよいよ自己破産に向け行動を起こす
自宅に帰った私は、これらのことをふまえた上で、もう一度義父と実母と相談することにしました。
そして、親や親せきからもお金を工面してもらえる状況ではなく、私自身も返せずどうにもならないということで自己破産の申請をすることに決めたのです。
裁判所から「一応、渡しておきますね」と言われ頂いた破産申し立ての用紙をすぐに記入することにしました。
私にも、義父と実母の所にも債務者からの電話が日に一度はかかってきており、親に迷惑をかけていることに耐えられなかったのです。
「1日も早く解決したい!」
そう思って何枚もの書類を書き始めました。
書類には、借金の総額をはじめ、どこからいくら借りたのか、それはいつなのか、何の為に借りたのか、借金をした時の収入はいくらだったのか、当時の住まいの家賃はいくらだったのか、食費はいくらかかっていたのか...などなど書かなければならないことが山のようにありました。
そして、両親や兄弟はどこにいるのか、どんな職業なのかまでも書き、とにかく現在は誰からも助けてもらえず破産しか方法が無いという状態を細かく書かなくてはなりませんでした。
借金を繰り返していた時期のことは毎月返済のことだけで頭がいっぱいだったので、しっかり覚えていないこともありましたが、これしか方法が無いのだと思い、慎重に書いていきました。
そして、なんとか全てを書き終え、借金に関する書類(契約書や振込した返済分の領収書など)と一緒にまとめたのです。
【この続きはこちら『ついに自己破産を裁判所に申し立てに行きました』をお読みください。】
【この体験談の目次】
(1) 生活費の足しにキャッシングを繰り返し、夫と離婚した私の話
(2) 自己破産すると何ができなくなるの?!パンフレットを見て知ったこと
(3) ついに自己破産を裁判所に申し立てに行きました
(4) 再び裁判所に。自己破産、申立書の内容について質問を受けました
(5) 自己破産の免責がおりるまでの期間は不安でたまりませんでした
(6) 自己破産後の生活は質素でつつましくも幸せな毎日でした
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