自己破産後の生活は質素でつつましくも幸せな毎日でした

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破産してから、私の環境は変わりました。
免責がおりてホッとしたのも束の間...実母がガンに侵されていたことが判明。自営業で生活していた義父と実母ですが、病気の為に生活も厳しくなりました。

もう親には迷惑をかけられないと思い、(生活保護の許可もおりたので)近所に借りた小さなアパートで子供と3人、自立を目的とした生活を始めました。

【この体験談記事を最初からご覧になりたい場合は、『生活費の足しにキャッシングを繰り返し、夫と離婚した私の話』からご覧ください。】

その後の生活

「生まれたばかりのお子さんが1歳になるまでは無理をしないでゆっくり考えましょう。」と市の職員の方や民生委員の方に励まされ、生活保護の受給を受けながら1年間生活しました。

昔と変わったこと

生活保護を受けながら生活しているうちに、自分で「変わったな」と思ったことがあります。

それは、「物欲が無くなった」ことです。
以前も無駄なものを衝動買いするような癖はありませんでしたが、必要な物はとりあえず何でも買ってしまっていました。

今はモノを買う前に、「本当に今必要か?」と自問自答し、どうしてもすぐ必要なら買うようにしています。その癖がついたのか、「ものが欲しい」という気持ちは昔よりなくなりました。

そもそも、欲しい物があっても手元に現金が無いと買えません
保護の受給は受けられるものの、必要最低限な生活費をいただいて生活するわけですから、常にギリギリです。電気代や水道代、食費を切り詰めなければ必要な子供の服も買えません。

しかし、暮らしていくうちにこういう生活も悪くないと思いました。住むところがあって、子供と一緒に居ることができて、ご飯が食べられる。それだけで十分です。

街で可愛い子供服を見ると「いいな~」と思うことはありましたが、自分の物は10年経った今でもあまり欲しいと思うことはありません。

自立へ向かって

1年経って、子供を市の保育園にいれることができました。いよいよ私も就職活動を始め、なんとか無事に決まり、毎日忙しい日々を送っていました。

その頃はまだ私が働いたお給料だけでは生活することができなかったので、足りない分を保護で受給していましたが、確実に自立した生活に向かっているのだと思えましたし、毎日が充実していて楽しかったです。

そういえば、一度、訪問販売でミシンを買いませんか?と訪問されたことがあります。確かに子供がいるとあると便利だなと思いましたが、価格が30万ほどでローンを組まないとなりませんでした。

「ローンは組めませんので」と断ると、審査だけでもといわれ、あまりの押しの強さに審査だけしてもらうことにしました。案の定、ローンの審査は通りませんでした。(詳しいことはミシン業者でもわからなかったようですが・・・)

後々、ミシンはそんなに高額でなくとも便利な物が買えるということを知り、ローンが通らない身で逆に良かったと思いました。

最後に、今思うこと

ギャンブルやブランドものなどの魅力に取りつかれ、気づいたら借金を背負っていたという話はよく聞きますが、最近は本当に生活費が足りなくて消費者金融から借りる人も多いのだと思います。

もちろんみんな最初は返すつもりで借りるのですが、借りては返してを繰り返している内に、だんだん借金が膨らんでしまうのではないでしょうか?

もう自力で返すのが難しいと思ったら、借金で借金を返すようになる前に、はやめにまわりの人や専門家に相談しましょう!(特に専門家に相談した場合は)何らかの打開策が見つかると思います!

最近は無料でプロに相談できる機関が多くありますので、そちらをぜひ利用してみて下さい。借金問題の相談先については、『債務整理バイブル!良心的な弁護士を無料で探す方法を徹底解説!』や『借金返済の相談先の選び方。債務整理を100件以上扱った法律家の話』でも詳しくご紹介しております。

ひとりで抱えこんでも、借金額が膨らむだけです!
自分もまわりのひとも不幸にしてしまいかねません。
私は今回、それを身をもって実感しました。

【この体験談の目次】
(1) 生活費の足しにキャッシングを繰り返し、夫と離婚した私の話
(2) 自己破産すると何ができなくなるの?!パンフレットを見て知ったこと
(3) ついに自己破産を裁判所に申し立てに行きました
(4) 再び裁判所に。自己破産、申立書の内容について質問を受けました
(5) 自己破産の免責がおりるまでの期間は不安でたまりませんでした
(6) 自己破産後の生活は質素でつつましくも幸せな毎日でした

【この記事の筆者】
佐藤 綾子(さとう あやこ)
1975年生まれ。既に結婚し、子供もいたが23歳のときにショッピングから始まった生活費などの借金が重なり、そこから毎月返済と借入れをくり返し、あっという間に自転車操業に。総額130万の借金を背負う。その後、離婚もし、自己破産により借金からは開放されたが、その後また7年で借り入れができるようになり、2010年には2年で補っていた生活費の借金40万円を債務整理する。現在は債務整理した借金を返済中。

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