更新日:2015/06/18
洋服代にお金を使い過ぎたせいで2ヶ月極貧生活を強いられました
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評価を設定してください ×前から欲しかったスニーカーを買ったばかりに、その後2ヶ月間極貧生活を強いられた私の体験談です(笑)。
みなさんも買い物のし過ぎには注意しましょう。
体験者の情報
名前:加藤 紘一(仮名)
性別:男性
お金に困った理由:靴と洋服を購入する為に家賃&食費を遣い込んでしまった。
当時の職業:専門学生
当時の年齢:19歳
もう20年近く昔の話になりますが、当時、私はデザイン系の専門学校に通っていました。
デザイン系の学生というのはとてもオシャレに敏感でして、私も常に雑誌や同級生のスタイルを参考にして流行に乗り遅れないように必死でした。
その頃、カラオケボックスと居酒屋、アルバイトを2つ掛け持ちしていました。
そして、給料日の後の週末は必ずお気に入りのセレクトショップかビンテージ専門の古着屋に足を運び、欲しいものがあるときはもちろん、気に入るアイテムが見つからなくても目につくものがあればとりあえず購入していました。
いわゆる買い物依存症のような状態でしたね。
「今、ショップに来ている。何も買わずに帰ったら何をしにきたのかわからない。」
「明日はデートなので、着ていく服を買わなければいけない。」
常々このように考えていて、脅迫性すら感じながらファッションに浪費していました。
そんなある日、友達が服を買いに行くというのでお供をすることに。自分が買い物をしなくてもショップにいくことが好きだったんですよね。
友達が試着をしている間、私も冬物新作を物色していると・・・
前から欲しかったレザースニーカー(定価15万也)に半額プライスカードが付いているのを発見!
半額とはいえ7万ほどしますが、それでも元々15万の品。
しかし、先週のショッピングで今月の洋服代はすでに尽きている状態。
当然貯金などあるはずもなく、今回は諦めようかとも考えましたが、他の客に買われるのがどうしても許せませんでした。
冷静さはあったつもりでしたが、気が付けば行動にでていました。
最寄りのATMへダッシュ。
親から仕送りされていた食費3万を引き出します。それでも4万ほど足りません。
試着中の友達に頼み込み、買い物を諦めてもらいお金を借りて支払い。
スニーカーゲット!
ウキウキ気分で帰宅後、玄関先においてある姿見で買ったばかりのスニーカーを手持ちの服と合わせながら、ちょっとしたファッションショーを始めます。
しかしここで問題が。
スニーカーと手持ちのパンツ、ジャケットがしっくりこないのです。
何パターンかは妥協すればギリギリいけそうだけれど、それでも私は納得できずに、どーしてもこのスニーカーにぴったりのアイテムが欲しくなってしまいました。
ジャケットはなんとか妥協できてもパンツは靴との相性がとても大事です。
しかし問題はお金でした。
すでに食費には手をつけていましたが、勢いづいてしまい結局は家賃の為に確保しておいた5万でブランドもののパンツを購入。
これから、約2か月の悲惨な貧乏生活が始まりました。
何しろ丸々1月分の食費と家賃を遣いこんだのですから、家賃は来月には2か月分払わなくてはいけません。
実家に泣きつけばいいと思う方もいるかもしれませんが、私の両親はとても厳しく、毎月決まった金額以上は決して援助してくれないのは分かっていましたので、自分で解決するしかなかったのです。
とりあえず解決すべきは食費の問題でした。
家賃は最悪の場合保証金を払っているので、すぐに追い出されることはなかったのですが、食べないことには死んでしまいます。
先述しましたが、居酒屋でバイトをしていましたので、まかない飯にはずいぶんと助けられました。
ですが、それでも週5日のうちの夕飯の1食分をやり過ごせたに過ぎません。
そこでもう一つのバイト先であるカラオケボックスで普段の食料を確保することにしました。
仕事中のまかない飯は無いのですが、お客さんの退室後に部屋の片づけをする際、食べ残したお菓子やおつまみがかなりあるのです。
それを、社員に見つからないようにテイクアウトしようと考えたのです。
しかしひとつ問題があります。
カラオケボックスは各部屋ごとにカメラが付いていて、フロントでお客さんの様子をチェックします。
当然社員さんはバイト達が真面目に働いているのかも見ているので下手な動きはできません。怪しい動きは厳禁です。
しかし、食料の確保はしなければいけないので、カメラに気を遣いながらも、絶対にやり遂げなければいけなかったのです。
あと、食べ残しを持って帰るには何か入れ物が無ければいけないのですが、さすがにタッパーやジップロックを持ち込んでの作業はバレてしまいますので、現場に必ずあるお客さんが使ったおしぼりの袋に入れ持ち帰ることにしました。
最初の5回くらいまでは無理やりから揚げを押し込もうとして袋が破れたり、揚げ餃子から肉汁があふれたりしてかなり不衛生なお持ち帰りになってしまいました。
ですが、若者が一つの作業になれるまでにそんなに時間はかかりませんでした。
最後のほうはかなり手馴れてきて、他スタッフがボックスの片づけにかかる時間と同じ時間で片づけも含めお持ち帰り作業ができるようになってきました。
ただ、それでも、食べざかりの男の食欲を満たすことはできませんでした。
いよいよ追い詰められ、自然の恵みに頼ろうと考えました。
丁度季節が冬前だったので、銀杏をひろいに行ったり、バイトのない夜には南港までアジ釣りに行ったりして、やりくりを続けました。おかげで魚の三枚おろしはこの時に覚えました。
こんな感じでなんとか持ちこたえようとしましたが、学生には食事のほかにも色んな誘惑があり、結局は古着屋さんに手持ちの洋服の大半を売却して、難を逃れることになりました^^;
全く、本末転倒とはこのことでしたね。
初めから靴など我慢していればよかったんです。
それともう一つ勉強になったのが、銀杏を食べすぎると死にかけます。
この記事の筆者
加藤 紘一(かとう こういち)
1976年生まれ。
18歳で関西のデザイン専門学校に入学。
しかし、遊ぶ金欲しさにバイトに明け暮れた為、卒業後デザイン系の仕事には就けずフリーターに。その後、自ら起業したTシャツプリント会社を倒産させてしまい約400万円の借金を背負う。そして現在、心機一転しパソコン教室の経営をしながら少しずつ借金返済中である。
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