市の弁護士会、区役所への相談。自己破産すべきかを迷う。【体験談】

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【この体験談について】
夫と義父の失業をきっかけに家族で起こした会社。その資金繰りのために私は多額の借金を背負ってしまいました。結果的に私も夫も自己破産することになったのですが、私は借金や義父母のプレッシャーによりうつ病になってしまったのです。結局、病気のせいで夫とも離婚し、母子家庭で生活保護を受けることに・・・。今回は、そのときの様子を体験談形式でお伝えしたいと思います。

【前回のあらすじ】
うつ病が進行し、私は廃人のようになってしまいました。
ただ、返済のことなど、もう夫に全て任せるには限界があったので、私はひとり暮らしをはじめて自分の返済は自分でやることにしました。しかし、その結果的に家族3人バラバラに暮らすことになってしまったのです。

【この記事を最初からお読みになる場合は、
多額の借金を抱えて自己破産!ストレスでうつにもなった私の壮絶人生』からご覧ください。】

自己破産には大金が要る?

私はこのとき、ようやく「借金をなんとかしなければ!」と強く思いました。

それも、今のように自転車操業を続けるのではなく、根本から解決しなければいけないと思いました。借金がなくなれば自分の病気が治り、また元のように元気に楽しく生活出来る!と思ったのです。このときはじめて、自己破産を考え始めたのです。

ただ、当時の私の自己破産についての知識(思い込み?)は・・・

自己破産=弁護士先生の力が必要=大金がいる

これだけです。
当然ですが、そのときの私には弁護士先生にお願いするお金なんてありません。

仕事で使っていたパソコンで調べると、やはり自己破産には多額な費用がかかるという事

"どうしよう。どうしたら良いのだろう・・・"
それから数週間悩み続けました。

モウロウとしているので、考え始めると眠っている。
こんな状況が数週間・・・
そして私がたどり着いたところは区役所でした。

私が1人暮らしをしていたところは市外だったのですが、住民票はそのままにしておいたので、住民票がある区役所の無料相談です。

区役所に電話をして聞いてみると、毎週水曜日だけは予約をすれば弁護士先生に30分間、無料で相談出来るというのです。

私は、その電話で予約をしました。
ただ扱っている内容が自己破産だけではないので、予約がいっぱいで、取れた予約は1ヶ月後ぐらいだったと思います。

区役所の無料相談で話を聞いてみる

そして待ちに待った相談の日。
予約時間の10分ぐらい前に着き、区役所の職員さんに案内され、弁護士先生の居るところまで連れて行かれました。

前の相談者が少し長引いていました。
私は、30分しかないので質問や話したい事を忘れない様にメモして行き、待っている間何度も読み直していました。

・ まずは、状況を話す
・ そして、この状況を回避するにはどうしたら良いのか聞く
・ 仮に自己破産という事になると、どれぐらいの期間がかかり、いくらぐらいかかるのか?

最低限、この3つのことは話そうと思っていました。

そして、いよいよ私の番。
「どうぞお入り下さい。」と言われたので、
「失礼します。」とドアを開けました。
そこに座っていたのは、女性の弁護士先生でした。

私は時間が無いので、椅子に腰かけたと同時ぐらいに話し始めました。弁護士先生の顔はどんどん険しくなっていき、一瞬、区役所では話してはいけない事だったのかと思いました。私がほぼ全てを話し終えた頃、弁護士先生からお答えがかえってきました。

「 森村さん、いくら家族の為、会社の為と言っても
個人名で借りてしまったら、個人の信用問題になるんですよ。
確かにあなたの様な方はたくさんいますが、それがそもそもの間違いなんです。

自己破産はお勧め出来ませんが、
だからと言って返済出来ないのであれば、致し方ないですね。
ここではこれ以上のご相談はお受け出来ませんので、
市で行っている30分無料相談の方へ行って下さい。 」

と、その弁護士先生は、市の弁護士会の電話番号を教えてくれました。

最近は法テラスがありますが、当時はそのような機関はありません。私は市の弁護士会へ相談してみることにしました。アパートに戻り、早速電話すると無事予約が取れ、相談の日時は2週間後に決まりました。

市の弁護士会へ相談してみることに

やがて2週間が経ち、また相談の日がやってきました。
私は既に1人で公共交通機関を使えないぐらい体が弱っていましたので、今回の相談は友人に頼み車で乗せて行ってもらいました。

向かった先は裁判所のような1室。
細かく分かれている部屋がいくつもありました。
昔の建物で、中は少し薄暗くて、まるでドラマで見る警察の取り調べ室みたい所でした。

担当の弁護士先生は男性。
中年ぐらいでした。
区役所と同じようにメモを持って行き、話しました。

その弁護士先生は、
債務整理と自己破産という方法しかありませんね。どちらにするか決めて下さい。」と言うのです。

私は債務整理と自己破産の違いすら知らなかったので、お尋ねしました。きちんと説明をして下さり、十分納得出来ましたが、その場では決める事が出来ませんでした。

どちらも、早急に所有財産を処分しなければいけなかったからです。私の所有財産は車1台だけでしたが、まずはそれを売らなければならないというのです。

困りました。公共交通機関を使えない私は車を売ってしまったらどうやって病院へ行けば良いのだろう?ととっさに考え、その場では決められなかったのです。

それと、もう1つ。
お金の問題です。

先にも述べましたが、債務整理にしても自己破産にしても費用がかかります。この費用をどうやって用意するかという問題です。

私が言われた金額は、

着手金:30万
成功報酬:50万
合計:80万円

その場で決められなかった私に弁護士先生はご自分の名刺を差し出し、

「ここでの相談はこれ以上お受け出来ませんので、債務整理・自己破産をするのであれば、ここにご連絡下さい。」

名刺にあった連絡先は、その弁護士先生の所属している事務所でした。

【この続きはこちら】
借入件数42件、借金1,200万円の自己破産手続き。審査に通るのか?』からお読みください】

【この体験談特集の目次】
1,多額の借金を抱えて自己破産!ストレスでうつにもなった私の壮絶人生
2,会社の資金繰りと生活費に困り、キャッシングに手を出すことに...
3,資金繰り、融資のために個人でキャッシングを繰り返すように・・
4,借金の不安からくるストレスで突然体調に!心療内科に行ってみると...
5,借金のストレスが原因?ついに「うつ病」と診断された。
6,うつ病で廃人のようになり、家族3人バラバラに暮らすことに
7,市の弁護士会、区役所への相談。自己破産すべきかを迷う。
8,借入件数42件、借金1,200万円の自己破産手続き。審査に通るのか?
9,ついに免責許可がおり、自己破産完了!さらなる試練のはじまり
10,次は夫の自己破産と会社の倒産手続。私といえば薬漬けでモウロウ
11,借金問題は解決したのに、悪化する自傷行為とパニック症候群
12,ついに離婚、家庭崩壊へ。主人と義母の顔が重なり限界でした。
13,母子家庭となり、生活保護の受給申請。新生活のスタート
14,生活保護中に申込んだクレジットカード。奇跡的に審査通過!
15,自己破産、うつ病、生活保護受給、今回の経験を通して学んだこと

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