会社の資金繰りと生活費に困り、キャッシングに手を出すことに...

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【この体験談について】
夫と義父の失業をきっかけに家族で起こした会社。その資金繰りのために私は多額の借金を背負ってしまいました。結果的に私も夫も自己破産することになったのですが、私は借金や義父母のプレッシャーによりうつ病になってしまったのです。結局、病気のせいで夫とも離婚し、母子家庭で生活保護を受けることに・・・。今回は、そのときの様子を体験談形式でお伝えしたいと思います。

【前回のあらすじ】
子連れで再婚した私。
新しい夫との暮らしは、夫の両親と同居する2世帯住宅でした。結婚して10ヶ月後、突然夫と義父が失業して大騒ぎに!

【この記事を最初からお読みになる場合は、
多額の借金を抱えて自己破産!ストレスでうつにもなった私の壮絶人生』からご覧ください。】

家族4人で会社をおこすことに・・・!

それからです。大人4人での話合い。
私は嫁の立場として「会社を興すのは本当に大変なんですよ。」とか、「資金繰りだって難しいし・・・」と言うだけで、基本的には関与しないようにしていました。

嫁の私は、義父・義母・主人が決めた事に意見をしてはいけないと思っていましたので、子供が飽きてしまった頃、子供と一緒に2階にある自分の家へ戻り夕飯の支度をしていました。

すると間もなく主人が上がってきて「会社やる事になった。」と言うのです。起業経験者があるのは私1人。当然のごとく人数に入っており、逆に義母は内職があるからという理由で人数には入っていませんでした

資金繰りに奔走した果てに、キャッシングに手を出してしまう

当時、株式会社として起業する際は資本金として1,000万円が必要でした。個人事業として起業すれば資本金は特に要らなかったのですが、個人事業では取引額も少なくなってしまう事が考えられ、融資を受け株式登記をする事にしたのです。

突然の事でしたが、私は子供の事を考えると動くしかなく、技術しか持たない義父や主人の替わりに、公的融資を受けられる様に走り回りました。

結果、その年の4月に登記が無事終わり、株式会社として経営をしていく事になったのです。

ただ、またここで新たなる問題が・・・
そうなんです。技術しか持たない面々。

自分の技術を売り込む術を知らず起業したのはいいが、どうやって取引先を見つければ良いのか全く分かっていませんでした。

登記まで済ませればという思いで遂行してきたのに、更なる問題が勃発してしまったのです。

融資を受け、設備に投入し準備万端になったものの、仕事がなければやっていけません。そして融資の返済も始まります。それでも私は黙って見守っていましたが、義母の無責任な一言で全てが始まってしまったのです。

「あなたはどうしたらいいかわかるでしょう?!なんとかしてね!」という一言で・・・

当時、株式会社は代表取締役社長、取締役2人、監査役1人で構成されていました。社長は義父、取締役は義母と主人、そして嫁の私は監査役という役回りで登記しましたが、義父はそれこそいいお歳でしたし、義母は名ばかりでしたし、結果主人と私が主として動くしかありませんでした

すでに技術者2人の中では世代交代がなされていたようでしたので、主人が動くという事は暗黙の了解でしたが、私に限っては嫁と言う立場もあり、指図する訳にもいかず非常にやりづらかった事を今でも覚えています。

ところが、主人も技術者ですので営業は私1人。
家中の生活費を生み出さなければならなかった私は、必死に営業しました。

技術や単価の話では訪問のアポイントを取り、主人と一緒に訪問したり、義父と主人2人で訪問させたりと試行錯誤を繰り返し、ようやく波に乗り始めました。

ここまでに3ヶ月が経ち、すでに融資の返済も始まっていました。金銭の事、いわゆる経理関係――保険や年金の手続きの様な雑務、技術以外は全て私1人が兼任し、義母は自分の内職だけで、会社の事には全てノータッチでした。

現場仕事というのは、どうしても先に経費がかかります(完工し取引先の〆支払いに合わせて入金されてくるので)。現場に入れば入るほどお金が足りなくなるのです。

結果、私は会社のやり繰りの為に作ったクレジットカードで現金を借り、それでも足りずキャッシングをし始めてしまったのです。

最初は少額でなんとかやり繰り出来ていたものの、取引先の〆日に間に合わない現場が出ると、途端に入金が1ヶ月遅れる事になり、新たな金融会社からキャッシングをし、やり繰りをしていました。

こうなると、よく言う【雪だるま式】という事になり、返済はどんどん追いつかなくなってしまいました。

手元に現金が無い状態になると不安感に駆られ、次々と現金を用意しなければならないと借入先を増やしていってしまったのです。そして、いよいよ私が借入れ出来なくなると、今度は主人が借入れするようになりました。

義母からは少しでもお給料が遅れると「生活出来ないよ!」と言われ、常に取り立てられているかの様になっていました。2世帯だけに、逃げる事も隠れる事も出来ずにいたのです。

そうこうしている間に主人の借入れも増えていきました。
主人は自分の両親の生活がかかっている為、私の借入れの件に関しては何も言わず、夫婦2人で借金を繰り返す生活をする事となり、それぞれの金融会社の返済期日がくると、他の金融会社に返済した分からまた借りる

これを繰り返してしまいました。

会社を興す事もなく、普通に生活をしている方には無縁の話だと思います。私も、未だに"あの時、会社なんてやってなかったら・・・"と考えるほどなのですから・・・

【この続きはこちら】
資金繰り、融資のために個人でキャッシングを繰り返すように・・』からお読みください】

【この体験談特集の目次】
1,多額の借金を抱えて自己破産!ストレスでうつにもなった私の壮絶人生
2,会社の資金繰りと生活費に困り、キャッシングに手を出すことに...
3,資金繰り、融資のために個人でキャッシングを繰り返すように・・
4,借金の不安からくるストレスで突然体調に!心療内科に行ってみると...
5,借金のストレスが原因?ついに「うつ病」と診断された。
6,うつ病で廃人のようになり、家族3人バラバラに暮らすことに
7,市の弁護士会、区役所への相談。自己破産すべきかを迷う。
8,借入件数42件、借金1,200万円の自己破産手続き。審査に通るのか?
9,ついに免責許可がおり、自己破産完了!さらなる試練のはじまり
10,次は夫の自己破産と会社の倒産手続。私といえば薬漬けでモウロウ
11,借金問題は解決したのに、悪化する自傷行為とパニック症候群
12,ついに離婚、家庭崩壊へ。主人と義母の顔が重なり限界でした。
13,母子家庭となり、生活保護の受給申請。新生活のスタート
14,生活保護中に申込んだクレジットカード。奇跡的に審査通過!
15,自己破産、うつ病、生活保護受給、今回の経験を通して学んだこと

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