更新日:2018/07/20
ついに離婚、家庭崩壊へ。主人と義母の顔が重なり限界でした。
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夫と義父の失業をきっかけに家族で起こした会社。その資金繰りのために私は多額の借金を背負ってしまいました。結果的に私も夫も自己破産することになったのですが、私は借金や義父母のプレッシャーによりうつ病になってしまったのです。結局、病気のせいで夫とも離婚し、母子家庭で生活保護を受けることに・・・。今回は、そのときの様子を体験談形式でお伝えしたいと思います。
前回のあらすじ
夫の自己破産も済み、義父母とも別居することに。
しかし、私は病気の治療のために一人暮らしを続けることにしました。
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自傷行為をするようになっていた私
本来ならば、親子3人で暮らしながら病気と闘っていく方が自然なのでしょうが、私には『自傷行為』という症状が出ており、リストカットを繰り返すようになっていましたので、子供と一緒に生活して、もし子供の前でやってしまったら・・・と考えた挙句の結論でもありました。
知らないうちに手首に何本も切った傷があり、自分の座っている周りも、自分自身も血だらけで・・・という事が頻繁に起こっていました。
友人が毎日様子を見に来てくれていたので、緊急で病院へ連れて行ってくれたり、パニック症候群の発作が併発していると、救急車を呼んでくれたり、と1日おきに病院のベッドで目が覚めるような状態だったのです。
"これで病気は治る"と思って自己破産をしましたが、こうして自己破産後もどんどん症状が進んでしまいました。
さらに今回、最も気がかりだった子供とまた元のように生活が出来るチャンスだったのに、自分の病気のせいで逃してしまったことで、自分を責めて続けてしまい、その後もどんどん重くなっていきました。
リストカットをしている時は、意識はなく、感覚もありませんでした。気付くと(目が覚めると)両腕が包帯でグルグル巻きになっているので、"またやってしまった・・・"といつも後悔するのです。
"こんな姿を子供にも両親にも見せる訳にはいかない!"
この気持ちだけはハッキリとありましたから、病気を治すまでは1人で生活をしなければならないと、自分で決めていました。
家事と仕事を両立する主人、しかしそれも限界に・・・。
主人は、子供と私の実家の両親とで話合いをした結果、転居先が私の実家からも近いという事で子供と2人で生活をする事になりました。
主人は再び、仕事と家事の両立をしてくれていたのです。
それから1年ぐらいすると、子供も中学校へ通うようになり、「○○も中学生になったし、もうそろそろ戻ってきてくれないと、いい加減 俺も限界だ。」と電話がありました。
中学生にもなると、お弁当が始まります。
主人は毎日、自分の分と子供の分のお弁当を作っていました。
その頃の主人は、朝早く起きて洗濯機を回し、お弁当を2つ作り、洗濯物を干している間に子供に朝食を食べさせ、学校へ送りながら自分は現場へ向かう。
この繰り返しだったのです。
法人は廃業してしまいましたが、個人事業主(一人親方)という事で仕事の依頼を受けていたので、なんとか時間の都合をつけていたようですが、やはり現場が忙しくなってくるとそんな事もいっていられず、限界が来たのだと説明されました。
ただ、私の状態は最悪でしたから、主人に「実は自傷行為があって・・・例え戻ったとしても、ご飯も作れないし、洗濯も出来る状態じゃないです。」と正直に話しました。
自傷行為については主人にも言っていませんでしたので、驚いたようで一瞬沈黙になりました。
「そんな状態なら尚更!戻って来なさい!!」と主人に強い口調で言われたので「わかりました。またご負担をかけますが、宜しくお願いします。」と言い、その1週間後ぐらいに転居先へ戻りました。
主人も子供も、私が戻るととても喜んでくれましたが、その反面、私の両腕の包帯をとても心配そうにみていました。
主人の居る前で私は「お母さん、ちょっと火傷しちゃってね・・・」と子供に説明すると、子供は「そうなんだぁ。気をつけないとね。」と言い、納得していました。
家族3人での生活。でもそこには義母の影が・・・!
その後も主人は何の文句も言わず、仕事と家事の両立をしてくれていました。
でも、私が主人から聞いていたのは限界という言葉。
少しでもと思って、起き上がれる時に家事をやろうとするのですが、途中で倒れてしまったり、その場で眠ってしまったりして、結局は主人がこなしていました。
そんなある日、担当の先生が恐れていた出来事が起きてしまったのです。
その日は主人がお休みだったのですが、近所の人に仕事を頼まれ出かけていました。子供も部活で留守でした。
私は自分の部屋が2階にあり、カーテンを閉めたままベッドで寝ていました。モウロウとしている中で、玄関のチャイムの音が何度も何度も鳴りました。
いつもチャイムが鳴っても私は出る事が出来ませんので、寝たままで起き上がる事はしませんでした。ところが、しつこいぐらいにチャイムがなるのです。
そのうち「○○―!○○居ないのー!!」と主人の名前を呼ぶ声がしたので、ゆっくり起き上がり、カーテンの隙間から覗くと、忘れていた義母だったのです。
一瞬、私の意識がハッキリしました。そして何をされる訳でもないのに、やたらと緊張したのを今でもハッキリ覚えています。
ジーっと気配を殺し、居なくなるのを待ちました。
10分ぐらいでしょうか、カーテンから覗くと義母の姿はなく、緊張の糸が切れたようにその場で倒れていました。
その30分後ぐらいに主人が戻ってきて、私の部屋に様子を見に来たので「お母さんが来た」とだけ伝えました。
「何しに来たんだろう。で、出たの?」
と聞いてきたので、
「・・・・。」
突然、声が出なくなってしまいました。
「出なかった。」
と言おうとしたら、声が出なくなってしまったのです。
主人はすぐに私の異変に気付きました。
「どうしたの?声出ないの?」
と一生懸命聞いてくるのですが、私は首をたてに振る事しか出来ません。
「ちょっと待ってて!病院に電話してくるから」と言って1階に降りて行きました。
その間も私は「あーあー」と言っているつもりなのですが、一切声は出ていませんでした。
15分ぐらいすると主人が戻ってきました。
「先生に聞いたら、お袋のせいだって。精神的なものだから、薬で声が出る訳じゃないって言われたよ・・・。なんでお袋来たんだ!!」と怒り始めました。
そして、「もうお袋に来るなっていうよ!」とかなりいきりだっていました。
その後、子供が帰宅し、主人が私の声について話すと「お母さん平気だよ。紙に書けばいいし、パソコンだってあるじゃん。」と言ってくれたので、主人も私も少し落ち着きました。
再び現れた義母!私はパニック状態に・・・。
それから筆談の日々が始まりました。
子供の部屋は私の部屋と隣同士だったので、壁をたたくとすぐに飛んで来てくれますし、出掛ける時は「行ってきまーす!」、帰宅すると「ただいまー!!」と必ず私の顔を見に来て声をかけてくれていました。
そんな毎日が2週間ぐらい続いた時、また義母がやってきたのです。
主人が「来るな!」と言ったのにもかかわらず、またチャイムを鳴らし大きな声で「○○―!」と主人を呼ぶのです。
幸い、その時主人は家に居ましたので、大慌てで外に出て行きました。外の声は2階に居る私にも聞こえるほど大きな声でした。
「なんだよ!何しに来たんだよ!!来るなって言っただろ!!!」と主人が怒っていました。
「なんで親が子供の家に来ちゃいけないのよ!凛子さんは?居るの?また寝てんの??」とわざと私に聞こえるぐらいの大きな声で言い返していました。
「凛子は具合が悪いんだよ。」と主人が言うと、
「何言ってんの!具合が悪いって言えば、何もやらなくて済むからだよ!!」と義母が言い返していました。
その会話を聞いてしまった私は、またパニック状態に陥りました。
義母が帰った後、少し落ち着いたので、夕飯の時間に1階へ降りて行きました。
食べられなくても、ご飯の時は極力一緒に食卓へ着くことにしていたので、いつもと同じように椅子に座りました。
主人は、義母が来た事を私には言いませんでした。私への気遣いからだったのだと思います。
その時は何事もなく過ごせましたが、その日の夜中でした。
ここのところ少し落ち着いていた自傷行為がまた始まってしまったのです。
どこから持ってきたのか私の手元にはカッターがあり、また切ったのです。そして、モウロウとしているのに家を飛び出してしまったのです。しかも車で・・・
車に乗って少し走ったところで正気に戻った私でしたが、"主人が居るところには必ず義母が来る"そう思って友人の家へ行きました。
友人は腕から血を流している私を見て、「とにかく中に入って!」と部屋に上げてくれました。
気付いた時にはいつもグルグル巻きになっていた包帯はなく、真っ赤になった両腕にパックリ開いた傷口がいくつもあったのです。
友人の処置で何とかなりそうだったのか、その日は病院へ行かず友人にいきさつを話しました。
翌朝になり、少し友人宅で眠らせてもらい家に戻りました。
主人と義母の顔が重なり、もう限界に!
主人はまた何も言わずいつも通りにしていてくれたのですが、私にさらなる異変が起きてしまいました。
主人の顔を見るたびに、義母の顔と重なり、義母の声も聞こえてくるのです。幻覚と幻聴のようなものなのでしょうが、日に日に酷くなっていきました。
また病気が悪化してしいるのだと思いましたが、自分ではどうする事も出来ずいたたまれなくなったある日、大泣きしながら実家に電話をしていました。
母が電話口に出て「どうしたの?どうしたのよ?!また切っちゃったの?」と何度も聞かれたのですが、一切答えられず、ただひたすら泣きわめいていました。
実家から歩いて5、6分の場所に家があったので、祖母と母は走って来てくれました。
この時、母も祖母も私の自傷行為については知っていたので、大事になっているのではないかと大慌てできてくれたそうです。
ただ来てくれても泣き喚くだけで、一切話は出来ませんでした。
少し落ち着くと今度は「わからない わからない」と何度も何度も言っていたそうです。
私が落ち着いて話が出来るまで、母も祖母も側に居てくれました。
1時間ぐらい経った頃、やっと話が出来るようになったそうですが、私の意識の中にはその会話はありませんので、母から聞いた話をお伝えします。
- 先生から義母とはまだ会わない方がいいと言われていて、それを主人に伝え、主人も義母に来るなと言ったのに、それからも何度も義母は来る。
- 外での会話が聞こえて、私の病気を仮病だと言っている。
- 主人の顔が義母に見えて、声まで聞こえてしまう。
この3つを一生懸命訴えていたらしいです。
祖母も母も、主人が私に対しても子供に対しても一生懸命尽くしてくれていたことは十分すぎるぐらいわかっていましたが、このままでは私も子供もダメになるのではないか?!
そう思ったそうで、しびれを切らした母は「どうするの?また離婚するの?」と私に聞き、私は「うん・・・」と答えたそうです。
母は私に、「だったらちゃんと、話し合いなさい。」と言い残し、祖母も母も家に戻り、その後帰宅した主人に日中の出来事から話し、離婚を切り出しました。
ついに離婚を切り出し、家庭崩壊へ
主人は「なんで!離婚しなくてもいいじゃない!!また1人暮らしをした方がいいなら、そうすればいいんだし・・・」
と言ってくれたのですが、もう私の頭の中は主人と縁が切れないと、義母との縁も切れないのだという事でいっぱいになっていましたので、
「離婚しないと、私の病気は治りません。ごめんなさい。離婚届は私が用意しますから・・・」
と言いきって自分の部屋へ逃げてしまいました。
その夜、主人の部屋から我慢しながら泣いている声が聞こえました。それを聞いた私は、何度も心の中で主人に謝りました。
"ごめんなさい。あなたが悪い訳ではないんです。私が悪いんです。本当にごめんなさい。"
ついに家庭崩壊の時がやってきてしまいました。
借金をしていなかったら・・・自己破産していなかったら・・・
未だに色々な事を考えます。
子供も大事にしてもらっていましたので、主人には本当の父親のようになついていました。
離婚をすれば、子供は絶対に悲しむ事もわかっていました。それでも私は家庭崩壊を選んだのです。
これ以上主人の重荷になる訳にはいかなかったのです。
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この体験談の目次
- 1話多額の借金を抱えて自己破産!ストレスでうつにもなった私の壮絶人生
- 2話うつ病で廃人のようになり、家族3人バラバラに暮らすことに
- 3話借入件数42件、借金1,200万円の自己破産手続き。審査に通るのか?
- 4話ついに免責許可がおり、自己破産完了!さらなる試練のはじまり
- 5話ついに離婚、家庭崩壊へ。主人と義母の顔が重なり限界でした。
- 6話母子家庭となり、生活保護の受給申請。新生活のスタート
- 7話生活保護中に申込んだクレジットカード。奇跡的に審査通過!
- 8話自己破産、うつ病、生活保護受給、今回の経験を通して学んだこと
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