裁判所で自己破産が認められる!人生の再スタートを切る

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【前回のあらすじ】
自己破産についていろいろと知り、今まで思い込んでいたさまざまな誤解を解くことが出来ました。自己破産は人生の終わりではなかったのです。

【この体験談について】
私が当時付き合っていた彼氏にだまされて300万円以上もの借金を負い、結果的に自己破産してしまったときのことを綴っています。

【この体験談を最初からお読みになる場合はこちらから】
>>>夫の失業、ギャンブル、クレジットから始まった300万円の借金体験

「裁判所から出頭日についての連絡があり、書類も届いている」と、弁護士事務所の担当の女性が電話を下さいました。いよいよ裁判所に行く日が近づき、私が人生の再スタートを切れる日まで、もうすぐとなりました。

手続きは自分でもできる

自己破産の申し立てに必要な書類のほとんどは、弁護士事務所の方で用意してもらえます。自分で用意するものも数点ありますが、費用はそれほどかかりません。

今回私が事務所で用意していただいた書類の作成は、自分ですることも可能です。自ら裁判所に行き、手続きも自分ですると、非常に安い金額で申し立てをすることができますので、実際に全てを自分で行う方もいるそうです。「自己破産の手続き」について、関連した書籍も出版されていますので、それを参考にするといいと思います。

私は法律事務所にお願いしましたので、手続き等の心配もなく、連絡を待つのみとなっていました。裁判所から書類が届いたということで再び事務所を訪ね、当日必要な書類や連絡事項を書いた紙を渡されて、女性から説明を受けました。

裁判所ではそれほど時間はかからないと言われましたが、裁判所に行く事が初めてでしたので、やはり緊張は感じていました。

ついに自己破産が認められる

当日、時間より少し早めに裁判所に行くと、もうすでに何人かの方が部屋で待っていました。私も本人確認などのあと、その部屋で待つように言われ、椅子に座りました。

パイプ椅子が20脚ほど置かれ、その正面に大きな机があって、書類が山積みになっています。これからこの部屋でどんなことが行われるのか、不謹慎かもしれませんが、不安というより興味が湧いてきました。

昨日の女性の説明では、「実際に自己破産が認められるかどうか」、ここで伝えられるということでした。おそらく心配はいりません、とは言われたものの、もし認められないとなると、この先どうしたらいいのかわかりません。

まだ空席の目立つパイプ椅子を見ながら、こんなにたくさんの人が自己破産するんだな~、とぼんやりと考えていました。

開始時間間近になり、次々と色々な人が部屋に入ってきました。
男性、女性、若い人、中年の人、本当に様々な人たちが、みな審査の結果を固唾を飲んで待っています。それは、何か不思議な光景を見ているような感覚でした。

時間になり、裁判官と補助の方、2人の男性が部屋に入ってきました。
2人ともとても温和な感じの方です。

一同起立をして、開始の宣告が行われ、その後、ここにいる全員の自己破産が認められたことと、なぜ認められたかの経緯の説明、今後の注意点などが伝えられました。

部屋の中に、一気に安堵感が広まります。
そして、一人ずつ決定通知を受け取り、裁判所での全ての手続が終了しました。

これでやっと、私は人生を再スタートするためのスタートラインに立つことが出来たのです。

私たちには未来がある

実は最後に事務所で担当弁護士さんと面談した際、ほぼ間違いなく認められるから心配はいりませんよ、と言われ、思わず聞いてしまったことがあるのです。

なぜこんなに簡単に自己破産が認められるのですか?と。

先生の答えはこうでした。

「自己破産は、人生をやり直したいと願う人たちを救うための制度だからです。人は誰でも間違いを起こします。その時に、やり直しが出来ないとしたらあまりにも不公平です。不景気や会社の倒産、リストラなどで生活のために借金をせざるを得ない人たちもいます。

まして、あなたのように、暴力や脅しでこんな事態になってしまった人を救えないとしたら、法の正義は成り立ちません

自己破産を恥じることはありません
国で認められた正当な権利なのですから、これからも自分を恥じることなく、堂々としていてください。

私は今、借金問題で苦しむたくさんの人たちに、この言葉を届けたいと思います。一生懸命生きているのに、多額の借金に押し潰されそうになり、生きていることすら嫌になる、その気持ちは良くわかります。

でも、私たちには未来があります
生きている限り、明日に向かって歩き続けなければなりません。

力強く、粘り強く、希望を持って。
私はこれからも自分の足で、一歩一歩歩いて行こうと思います。

【目次】
・ 夫の失業、ギャンブル、クレジットから始まった300万円の借金体験
・ 法テラス紹介の弁護士事務所で無料相談。任意整理をすることに【体験談】
・ 返済の日々から開放されたのもつかの間、再び現れた彼に暴力を...
・ 自己破産後にできなくなること。選挙権?ローン?周りに知られる?
・ 裁判所で自己破産が認められる!人生の再スタートを切る

【この記事の筆者】
金森 みゆき(かなもり みゆき)
会社員として勤務しながら、副業アフィリエイターとして月収20万円を安定して稼ぐ。自己破産後に個人的に知人から借りた200万円を、ネットビジネスで得た報酬で3年間で全額返済。現在はあらたなビジネススタイルを模索しながらも、趣味に、勉強にと自由な生活を送っている。

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