私が真面目に働くようになったキッカケは、キャッシングなんです。

２０歳の誕生日から、わずか一ヵ月でキャッシングに手を出してしまいました。

当時の自分がいかに子どもだったのかと情けなく思います。とにかく世間を甘く見ていて、働かずに楽をして生きたいと考えていました。結果的には、後に何年も支払いに追われる結果となったのですが...

【体験者の情報】
名前：下田代 勝（仮名）
性別：男性
お金に困った理由：ほとんど無職に近い状況だった為、経済的に悪化したから
何を滞納したのか：電気料金、PHS料金
滞納金額：18,179円
当時の職業：日雇い派遣、警備員
当時の年齢：２０歳
当時の借金の合計額：１０万円
会社名：アイフル

働きたくないからキャッシング

新聞奨学生で上京していた私は、１年間の奨学生の契約期間を終えて解放的になっていたのかもしれません。警備員をしたり、いわゆるフルキャストさんなどの派遣のお仕事で食いつないでいました。

ある日、働くのが大変おっくうになり、自宅のすぐそばにあったアイフルの無人契約機に足を運んだのが始まりだったんです。

仕事からの帰りに良く見かけていましたし、テレビCMでもお馴染みだったのでためらいもなく入ったのを覚えています。

身分証明書と印鑑は前もって用意していました。（当時はまだ規制がゆるかったのか保険証と住民票で契約できた記憶があります。）

また、当時ほとんど働いていませんでしたが、月に多く働いていた警備員の方をメインにして申し込みしました。（実際は月に８日ほどしか勤務していませんでしたが）月２５日ほど勤務しているという体裁で申し込みました。

内心、会社に電話されたらアウトだったので冷や汗をかいていましたが、会社に電話をして細かい詳細を確認される事はありませんでした。

ものの２０分ほどで契約完了です。
ホクホクの１０万円を手にして家路につきました。

今思えば、何故あの時にキャッシングをしてしまったのだろう・・・
今でも後悔しています。

突然の取り立てに焦る

現金が手軽に手に入ったので、私は働くのをやめて自宅でゴロゴロと過ごしていました。元々節約した生活を行っていたので、２ヶ月ほどは働かないで暮らしていたかと思います。最初の月の返済はスルーしました。

当時、PHSを持っていたのですが、ちょうど働かない期間の時に料金未払いで解約されていました。つまり、連絡が全くつかない状況だったんです。

そのまま（返済を一度もしないまま）３ヶ月目に突入しようとしていたある日、自宅をノックする音が聞こえました。

出てみると、アイフルの方が目の前に。

連絡がいっさいつかない状況だったので自宅まで来たのでしょう。
いわゆる取立てです。

取り立て人は、特に強面の方という訳ではなく、スーツをしっかりと着こなした男性の方でした。

男性「このままでは、家財道具も全て差し押さえになってしまいますよ。」

私はその言葉に恐ろしくなりました。
まさか、こんな早々から取り立てにくるとは思ってもいなかったので内心心臓がバクバクでした。

その場は、とりあえず仕事が中々もらえなくて貧困している状況だという事を伝え、月末に5,000円支払う事を約束して帰ってもらいました。

その後、しぶしぶながら働き始めたのを覚えています。

借入と返済を繰り返す日々

それから、月5,000円～10,000円の支払い生活が始まりました。

ただ、友人と遊びに出かける時などお金が足りないときは、まるで自分の預金を下ろすかのようにアイフルから引き出しをするという習慣がついてしまいました。

支払っては借入をしての繰り返し...なかなか元金は減りません。
結局、５年ぐらい支払いと借入を繰り返していました。
今考えると、借りた１０万円の２～３倍ほど利息で払っていたと思います。

途中で限度額が増え、３０万円まで借り入れが出来るようになったときがありましたが、大きな額を借りてしまうと利息も跳ね上がるので何とか踏みとどまりました。

キャッシングは便利ですが

キャッシングは便利です。とても助かります。
ただ、しっかりとした返済プランがないとダラダラと利息を払い続ける事になってしまいます。

もし、どうしようもない状況でキャッシングを考えている方がいるのであれば、ちゃんとした返済プランを立てることを強くオススメします。