覚えのないスマホの高額利用請求!アプリゲームの落とし穴!【体験談】

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「クレジット会社から大金の請求がきました。前月までの携帯料金は1万円弱の請求だったのに今月は突然15万円の請求!原因は息子のスマホゲームでした・・・」

「小学校低学年の子どもがオンラインゲームにハマってしまいました。無料だから大丈夫というけれど、無料から有料に変わるとき、ちゃんと本人にわかるのか心配です・・・」

「有料のゲームアプリで、小学校高学年の長女が使い込んだ携帯代がなんと12万円!請求金額を減額してもらえる措置など対処法はないですか?」

最近は、格安SIMなどの登場によって、電話料金や通信料金を下げようと思えば、大きく下げることができます。

そのため、お子さんにスマートフォンを持たせる家庭も増えてきましたよね。

自分で正しい判断ができるようになるまでは、スマホやタブレットは持たせたくないという親心はわかります。

でも、周りの状況をみていると、そういうわけにもいかず、やむなく持たせてしまう親御さんも多いでしょう。

ただ、子供にスマホを持たせるためには、きちんと事前準備をしたり、ルールを作ったりしないと、あとで高い授業料を払うことになるかもしれませんよ。

こんにちは。
子どもが最近『魔のイヤイヤ期』になりかけている、ファイグー編集者の砧(きぬた)です。

「レストランでは大騒ぎ!電車内でも急にギャン泣き!」「もうどうしようもないよ!」というときには、どうしてもスマホの動画に頼りたくなるものですよね。

ですから、子供にスマホを渡してしまう親心は、痛いほどわかっているつもりです。

ただ、子供にスマートフォンを長時間使わせるのって、やっぱりリスクが大きいんですよね。

実は今回、「YouTubeを観たい!」とお子さんにいわれて、iPhoneを子供に渡したことをきっかけに、なんと10万円もの使用料を請求されることになった吉野さんに取材をしました。

話を聞けば聞くほど、これは他人事ではない。
どんな親御さんにも可能性があるなと感じています。

私がこの記事を通じてお伝えしたいのは、

  • なぜ高額な請求がきてしまったのか?
  • 高額請求がされてしまったあとに、吉野さんが娘さんとどのような話をしたのか?

この二点にくわえて、万が一、【スマートフォンの高額請求がきてしまったときの対処法】です。

「有料のアプリやサービスを使ってしまったことが事実なら、支払うしかない・・・」

もしかしたら、そんなふうに考えている方もいるかもしれません。

しかし、未成年のお子さんが勝手にアプリやサービスに課金をしてしまった場合、その経緯や理由によっては、契約が無効になったり、返金が認められたりするかもしれません。

今回は、そういった契約解除・返金の手続きについて、弁護士の山村先生がくわしく解説してくださいました。

高額請求の明細が届いたとしても、まだ支払いをしていないのであれば間にあう可能性があります。

また、料金を支払い済みで、さらに返金を断られている人にも、まだ返金のチャンスは残っています!

そのために必要な情報はこの記事をとおしてすべてお伝えしますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

それでは、さっそく本編に入っていきたいと思います。

この記事のアドバイザー情報

  • 砧(きぬた) 葉子 編集者

    砧(きぬた) 葉子編集者

    山形生まれ、山形育ち。広告制作会社を経て独立。編集・ライター歴11年。主婦歴10年。娘1人、猫2匹。家族が年々増えるなかで、お金の大切さを痛感する今日この頃です。そんな立場を活かし、ファイグーでは、お金に関する役立つ情報を読者と同じ目線に立ち「より具体的に、よりリアルに、よりわかりやすく」お伝えしたいと思っています。

ある親子が遭遇したスマホの高額請求エピソード

今回お話を伺った吉野さんは、お子さんにiPhoneを渡したことがきっかけで思わぬ高額請求の憂き目に遭うことになりました。

吉野さんはゲーム会社へ事情を説明したものの、請求は免除にならず、10万円もの支払いをすることになります。

吉野さんのお子さんがiPhoneを使い始めた経緯はどのようなものだったのか。

なぜ、10万円もの高額な使用料を請求されてしまったのか。

当時を振り返りながら、吉野さんに詳しくお話を伺ってみました。

体験者の情報

名前:吉野 一(仮名)
性別:男性
当時の職業:メーカー勤務
お金に困った理由:iPhoneの有料アプリ
何を滞納したのか:通信費
滞納金額:10万円

高額請求の原因は娘へ気軽に貸したiPhoneだった

― まずは、高額請求をされるに至った経緯を教えてください

結論からいうと、高額請求の中身はiPhoneの有料アプリ使用料でした。

ただ、有料アプリを利用したのは私ではなく、娘だったんです。

― お子さんが、吉野さんのiPhoneを勝手に使って・・・ということですか?

いえ、私が許可したうえで娘にiPhoneを使わせていました。

少し前から娘がインターネットに興味をもつようになり、パソコンでアニメを見させていたりしたんですよね。

そうこうしていたら、自分でパソコンを立ち上げることまでできるようになりまして。

ただ、娘がインターネットをすることで、とくに問題が起きることもなかったので、好きなようにさせていました。

そんな生活がしばらく続いて、ある日、パソコンを使っていた私に娘が「iPhone貸して!」といってきたので、渡してあげたんです。

― その時点で、お子さんがiPhoneを使うことに対する抵抗はなかったですか?

正直、まったくなかったですね。

もちろん、インターネットの危険性については理解していたつもりでしたし、ちょうどその頃、『アメリカで子どもにiPhoneをプレゼントする時、親が契約書を渡した』という記事も読みました。

Hana.bi『13歳の息子へ、新しいIPHONEと使用契約書です。愛を込めて。母より』
https://hana.bi/2013/01/13sai-iphonekeiyaku/

ただ、娘は「YouTubeが見たいから」と理由をちゃんと私に説明していましたし、動画を見るだけならこれまでも許していたことですからね。

先ほどのアメリカの親子の話も「そこまで厳しくしなくてもいいのでは?」と、他人事のようにしか思えませんでした。

― なるほど。ちなみに、お子さんがiPhoneで利用していたのはどんな有料アプリだったんでしょうか?

ゲームですね。
わりと大きな会社からリリースされていた、シューティングゲームのアプリでした。

― お子さんがiPhoneでゲームをプレイしていることに気づき、それをやめさせるようなタイミングはなかったですか?

これは後で娘に聞いてわかったことなんですけれど、最初は娘もiPhoneでアニメを観ているだけだったようです。

ただ、正直、娘の様子だけをみても、アニメを観ているのかゲームをしているのかは違いはわかりません。

これがパソコンのモニターであれば、画面サイズ15インチあるので、娘がインターネットでなにをしているのか周りからでも確認できますよね。

でも、iPhoneの画面は目の前じゃないと見えませんから、娘が何をしているのかを確認する機会が減っていたのは間違いないと思います。

今にして思えば、アニメを見るにしては長い時間iPhoneを使っているなとは思っていましたが・・・。

ゲームアプリの罠!基本料金無料でもお金がかかることがある

― お子さんがやっていたシューティングゲームは、有料ゲームだったのでしょうか?

私自身はネットゲームなどに興味がないため、くわしいことはわからないのですが・・・。

大まかにいえば以下のようなゲームだったようです。

  • 基本料金無料で遊べる
  • ゲームが進み、さらに先へ行きたければ有料になる

娘はゲームが楽しくて、どんどんボタンを押してしまったんじゃないかと思います。

― たしかに、小学生だと『基本料金無料』を正しく認識するのは難しいかもしれませんね

そうですね。
おそらく、『無料』の意味はなんとなくわかっていたと思います。

しかし、『基本料金無料』『完全無料』の違いを理解するのは、さすがに難しかったんじゃないでしょうか。

ゲームのダウンロード画面上でも、利用料金に関する注意書きは小さく書かれているだけですしね。

その一方、ゲームのおもしろさはすごく強調されているので、ひょっとしたら私でもゲームに夢中でお金がかかっていることに気づかなかったかもしれません。

iPhoneから1ヶ月で10万円の請求!ようやく有料アプリの存在に気づく

― 有料ゲームにお金がかかっていることは、どのタイミングで気づいたんでしょうか?

娘にiPhoneを貸すようになってから、約1ヶ月後ですかね。

それまで、私のiPhone使用料は月8,000円程度におさまっていたのですが、突然10万円に跳ね上がっていたんです!

iPhoneの利用料の明細はオンライン上で流し見する程度にしか確認していなかったため、口座からiPhone使用料の引落しがあるまで、莫大な請求がきていることにまったく気づきませんでした。

― そのあとは、どのような対応をとったのでしょうか?

びっくりして、まずは携帯キャリアに問合せをしました。

もしかしたら、私が気づいていないところで電話をかけすぎていたんじゃないかと思ったからです。

でも、調べてもらったところ、請求の中身は通話料ではなく、ネット使用料でした。

ただ、この時点では有料ゲームのことなんて想像すらしていませんからね。

請求が間違っているのではないかと思い、詳しく調べてもらいました。

― たしかに、急にいつもの10倍以上の請求がきたら、まず何らかのエラーを疑いますよね・・・

はい。

ただ、あらためて履歴を確認したところ、有名なゲーム会社のシューティングゲームへアクセスした形跡があったんです。

すぐに、ゲーム会社へ電話をしました。

― ゲーム会社はどのような対応でしたか?

電話で解約を希望する旨を伝え、それに関してはすぐに手続きをしてくれました。

ただ、合わせて『有料であることを大きく表示していない』など、いくつか苦情も伝えたんですけど・・・。

「それは確認していないほうが悪い」といわれ、まったく取り合ってもらえませんでした。

ちなみに、消費生活センターにも行って事情を話したのですが、問題は解決しませんでしたね。

「同じような相談を受けることは多いのですが、なかなか解決に向かわない」とのことです。

結局、請求された10万円は運よくたまっていた私のヘソクリから支払いました。

インターネットの怖さを親子で共有するきっかけに

― 急に10万円、もしかしたらさらに高額の請求がきていたかもしれないと考えると、ゾッとしますね・・・。今回の件を踏まえ、家族のなかでなにか変わったことはありますか?

iPhoneの使い方について娘と話合う機会を設けましたね。

『ゲームのなかには有料のものもあること』をきちんと説明したら、娘もわかってくれました。

そして、『変な画面が出てきたら、押す前にかならず報告をする』という約束をしました。

もちろん、私自身もすごく反省しましたね。

インターネットの怖さを理解していたつもりでしたが、実際にはまったくわかっていなかったわけです。

それなのに、安易にiPhoneを貸してしまったのは、明らかに私のミスでした。

最悪の場合、子供が犯罪に巻き込まれる可能性だってあるんですから、スマートフォンなどを使わせる時はルールを決めなければいけませんよね。

『親には、子供に世の中のことをきちんと教える義務がある』

当たり前のことですが、それを痛感するきっかけになりました。

まとめ

いかがでしたか?
それでは最後に、この記事のポイントをおさらいしましょう。

有料アプリ・サービスの契約を無効にできるケース

  • 子供が親の承諾を得ずに課金した
    • 親の同意があっても、ものごとを判断する能力がない未就学児や精神障がい者がおこなった契約は無効になる
  • 請求金額が『子供が通常支払える範囲』を大きく超えている
  • 契約時に自分の年齢を偽っていない
  • 課金のタイミングで年齢確認やパスワード入力がないなど、アプリの課金の仕組みが悪質

有料アプリ・サービスの契約を無効にするのが難しいケース

  • 課金のタイミングで年齢確認があり、子供が年齢を偽って入力している
  • パスワードを入力したうえで課金をしている
  • 未成年であっても、画面に表示される文言の意味を理解できる年齢である

アプリの契約解除または返金の流れ

  • 1AppleまたはGoogleへ問合せをおこなう
    • iPhoneを使用している場合はApple
    • Androidを使用している場合はGoogle
    • 返金を希望する経緯・理由を伝える
      • 子どもの年齢
      • 子供がアプリを利用していたことを裏付ける情報(アプリの利用状況、利用日時など)
      • 子供が勝手に課金したことを裏付ける情報(親は同意をしていなかったこと、親は課金の事実を知らなかったことなど)
  • 2消費生活センターに相談する
    • 消費生活センターが契約解除や返金のために直接動いてくれるわけではない
    • ただし、消費生活センターに寄せられている相談を踏まえたうえで適切なアドバイスをしてくれる
  • 3ゲーム会社へ問合せをおこなう
    • 返金を希望する経緯・理由を伝える
      • 子どもの年齢
      • 子供がアプリを利用していたことを裏付ける情報(アプリの利用状況、利用日時など)
      • 子供が勝手に課金したことを裏付ける情報(親は同意をしていなかったこと、親は課金の事実を知らなかったことなど)
    • ゲーム会社から『契約解除不可』『返金不可』の返答があった場合は、さらに消費生活センターへ相談をしてアドバイスをもらう
  • 4弁護士または司法書士に相談する
    • 「こんな仕組みなら誰でも気づかず課金してしまう」というようなレベルの被害状況なら、弁護士や司法書士へ相談する
      • 請求額140万円超・・・弁護士
      • 請求額140万円以下・・・司法書士

お子さんのスマートフォン使用には、思わぬ高額請求を招くリスクがあります。

ただ、すでに高額請求を受けてしまっていたとしても、料金を支払う前にできることはありましたよね。

まずは、なぜアプリを購入・課金することになってしまったのかを把握し、ゲーム会社だけでなくAppleやGoogleにも相談してみましょう。

子供が誤って課金してしまったことが認められれば、契約解除や返金が認められることもあるからです。

もちろん、高額請求を受けないように予防することも請求後の対応以上に大切です。

この記事をご覧になっていただいた方は、ぜひお子さんに『スマートフォンやインターネットのリスク』について話してみてください。

また、子供が勝手にスマートフォンを使わないように、親としてどのように管理するべきかも見直してみていただければと思います。

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