着物に恋して150万円のローン組んでから返済するまで【体験談】

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呉服店で見た帯や着物に、次々と恋してしまった私。

最終的には4件のローンを組み、完済まで6年かかり、利息もかなり払いました。

けれども月々の支払いを無理のない額に設定したため、生活が破綻することはなく、遅延もしませんでした。

返済期間が長いと支払い総額は多くなりますが、平穏なくらしと社会的信用を守るためには、ローンも有効な手段だと思います。

体験者の情報

名前:沢口 みどり
性別:女性
当時の職業:
当時の年齢:24歳
利用した会社名:ライフカード
ローンの件数:4件
利用時期:1992年10月~1997年12月
当時の借入れの合計額:150万円

着物に魅せられローンを利用

OL時代に着物にハマり、何十万もする帯や着物を次々と買った時の体験談です。

着物への衝動が抑えられずに、ローンを組んだのですが、返済が滞ることのないように月々の支払いは無理をせず、身の丈にあった額を設定しました。

完済までには6年かかりましたが、十分着物を楽しんだ青春時代でした。

恋をした帯は20万円

かれこれ20年ぐらい前のことになります。

OLをしていた私は実家住まいで、社会人4年目。仕事が何とか軌道に乗り始めたころでした。

当時の私は、ライブに行ったりCDや書籍の購入に毎月4万~5万円使っていて、20万円前後の給料のほとんどはなくなっていました。

しかしバブルはすでに弾けていたものの、実家暮らしなので経済的には余裕があったのです。

そんなある日、たまたま同僚に誘われて行った呉服屋で、ある帯に恋してしまいました。

私はそれまで着物などほとんど興味がなかったのに、すぐに購入を決意してしまいます。

でも振袖以外の着物を持っていない私は、帯だけ買うわけにいきません。

帯に合わせる着物、それに付随する小物、長襦袢、帯揚げ、帯締めなども一式そろえることになりました。

そして帯・着物・小物それぞれ20万円弱、トータル50万円一式を購入したのです。

もちろん金額が張っていることもあり、現金払いというわけにはいきません。呉服屋指定のローン会社で、ローンを組むことにします。

借入先は当時のライフカードの発行元のライフ株式会社で、月の支払いは2~3万円程度、3年足らずの支払期間でした。

当時はあまり審査が厳しくなかったので、勤務先の情報などを申込書に書いた程度です。そしてローンを組んだと同時に、カードも付いてきました。

着物文化にハマる

こうして着物を買いましたが、私は自分で着付けもできませんし、着る機会も友人の結婚式ぐらいしかありません。

けれども呉服店がお茶会などを催して着物を着る機会を作ってくれていて、私たち購入者もお店で着付けてもらって、こうしたイベントに参加することがありました。

やがて季節が変わり、そろそろ道行コート(和服用のコート)や、雨コートもあったら便利じゃないか・・・という事になり、またローンで購入することにします。

これは確か、30万円以下のものでした。

前回の付け下げ訪問着のローンも、毎月の出費として慣れた頃で、あと少しなら別のローンを組む余裕があります。

という訳で前回同様、ライフ株式会社のローンを、追加で組みました。

今回は前回ほど購入金額も高くなかったので、毎月数千円の支払いだったと思います。

新たな恋のはじまり

ところがその後も、呉服店との関係が途切れることはありませんでした。

この呉服店は着付けが無料サービスだったので、結婚式などに出席する時には、美容院へは行かず、お店で着付けしてもらっていたのです。

大好きな着物もあり、和装用コートもあり、当分は新しい着物は必要ないと思っていたんですが、こうしてお店に訪れた時に、また新たに帯に恋をしてしまいます。

すでに2件もローンを組んでいたのに、その帯の刺繍の素敵さにどうしても欲しくなってしまいました。

でも色も柄も、すでに持っている付け下げ訪問着には全く合わないのです。ですから帯だけ買っても着ることはできません。

結局、気に入ったその帯に合わせて、一番手頃な色無地の着物と、さらに帯揚げや帯締めなどの小物も数点、合計で40万円程度を購入しました。

そして期間を長くして月々の返済額を低めに設定して、追加でローンを組みました。月に1万円程度の支払いで、3年ほどの期間だったと思います。

この頃はちょうど最初のローンがあと一年足らずだったので、途中増額だったか、ボーナス払いも付けたかして、月々の支払いを抑えました。

増え続けるローン

着物のために3つのローンを組んだ私ですが、さらに新たな恋をしてしまいます。

最初の付け下げ訪問着のローン返済が終わる頃に、呉服屋さんの展示会があり、またそこで帯を気に入ってしまったのです。

こうしてその帯と、それに似合う小紋を購入しました。

この時はすでに実家を離れ一人暮らしをしていたこともあり、新たにローンを増やすのは不安だったんですが、恋に落ちてしまったのでどうしようもありません。

また新たにローンを組み、30万円前後で購入しました。今回は着物と帯のみ、小物は後から購入することにして、借入額を抑えました。

ローンの元金が多くなかったこともあり、月々の支払額はそれほど多くなく、返済期間も長くはありませんでした。

着物は魔物

私が着物で組んだローンはトータルでおよそ150万円程度です。

これを6年間ほど支払っていたと思いますが、一度も遅延することなく完済しました。

無事に完済できたのは、月々の支払い額を調整し、返済期間を長くしたりして、無理の無いようにローンを組んだおかげだと思います。

確かに返済期間が長い分だけ、支払い総額は多かったかもしれません。

金利などは覚えていないのですが、総額の2割位は上乗せで支払ったのではないでしょうか。

でも生活を圧迫することなく欲しい物を手にし、完済できたので結果的にはこれで良かったと思います。

しかしもし、ローンや公共料金・家賃の支払いが滞るようなことになっていれば、信用情報にも傷がつきかねません。社会的信用は一度失うと、取り戻すまでが大変です。

それを思えば、多少支払い総額が多くなっても、生活に支障の出ないローンを組んだ方が得策でしょう。逆にボーナスなどで余裕が出来たら、繰り上げ返済すればいいわけです。

今は呉服屋さんに行くことはなくなり、新たに着物を購入する予定もありません。

でも本当に、着物は魔物です。作家さんでも着物にはまっていて、そんな日常を描いている方がいらっしゃいますよね。

今の私は神奈川の田舎で専業主婦となり、2人の子を育てています。

着物を買ったり、着て外出するような経済的・時間的余裕はありませんが、時々ネットで着物を探してしまったりします。

子育てが落ち着いたら、できればまた外へ働きに出て、着物を着る機会ができたらいいなとは思っていますが...。

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