生活費のためのキャッシング。審査から借入まで緊張の40分【体験談】

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2006年の「グレーゾーン金利撤廃」以前、消費者金融は20%以上の高い金利でお金を貸していました。

私が10年ほど前にアコムで10万円を借り、2年間かけて返済した時は、利息だけで6万円以上支払っていたのです。

しかしに金利は現在19%以下に抑えられていて、支払う利息は大幅に減りましした。

金利が何%で、利息をどれくらい払っているのか、きちんと把握することの大切さを、私の体験から知っていただきたいと思います。

体験者の情報

名前:酒井 有紀(仮名)
性別:女性
当時の職業:サービス業
当時の年齢:20歳(一度目) 26歳(二度目)
会社名:アコム
当時の借金の合計額:10万円(一度目) 60万円(二度目)
利用時期:2001年11月~2005年3月、2008年3月~2010年4月

金利の差に驚いた消費者金融の利用体験

私は今まで二度、消費者金融のアコムにお世話になっています。

一度目は、母子家庭だった時にバイク事故を起こし、労災保険からの給付金だけでは生活ができず、生活費補填のために利用した「自動契約機(むじんくん)」でのキャッシングでした。

二度目は、結婚する時に引越しの費用と子供の入学準備金として、60万円キャッシングしました。

しかし同じアコムでの借入れでも、一度目と二度目では、金利に大きな差があったのです。

それで、私のキャッシングへの印象も大きく変わりました。

一度目のキャッシングのきっかけはバイク事故

当時の私は月収手取り10万円のサービス業で、保育園に子供を預けながら、働いていました。10代の時に未婚で出産し、その子供を一人で育てながらの生活です。

ぜいたくはできませんが、叔父が家賃2万円でアパートの一室を貸してくれたことや、母子手当ての4万円と児童手当ての1万円の給付もあり、食費や光熱費を節約すれば十分に暮らしていけました。

そんなある日、横から飛び出してきた自転車に気を取られ、バイクで前を走っていた車に追突してしまいます。

通勤中の事故だったため、私の怪我(手首骨折・全治二ヶ月)は労災保険の対象となりました。

しかし、私の仕事は製菓店での接客や贈り物の包装作業で、手首を骨折してしまうと全く仕事ができず、二ヶ月間、完全に休まなければなりません。

さらに追突事故の場合、こちらの完全過失になるため、相手の車の修理費10万円を全額支払う必要がありました。でももちろん、母子家庭の私に貯金などありません。

相手の方と示談交渉して、どうにか毎月1万円ずつの分割払いで、納得してもらうことになりました。

しかしこの事故がきっかけとなり、私たち親子の生活は次第に苦しくなっていきます。

通勤災害で約7万円の給付金があるとはいえ、そこから毎月の修理費1万円を引いた6万円では家賃と光熱費しか払えません。

未婚で出産したという負い目から親にも頼れず、毎日途方にくれていました。

そんな時、まさにタイミング良く、病院近くの道沿いにアコムの自動契約機を見つけたのです。

自動契約機(むじんくん)でキャッシング

自動契約機(むじんくん)とは、消費者金融のアコムが設置している自動契約機のことです。

私はアコムの自動契約機に吸い込まれるように入っていきました。

普段なら消費者金融なんて入るのをためらったかもしれませんが、それだけ精神的に追い詰められていたのでしょう。

自動契約機での申し込みはタッチパネル形式で、指示通りに名前や住所などを入力していくというものです。

本人確認はどうするのだろう?と思っていると、画面上に免許証などを置くことで、自動スキャンされる仕組みになっていました。FAXでの送付やコピーを取って、後で郵送するのかな?と思っていたので、これには驚きました。

申込みの最後には、自動契約機横の電話機で店舗スタッフとのやり取りがあります。

聞かれたことは、勤務先および勤務年数、年収(月収)、他社からの借り入れ有無、持ち家か賃貸か、という内容です。

休職中でも借りられるか心配でしたが、労災保険からの給付金があり、仕事を辞めていなければ融資は可能だと説明されました。ただし仕事を辞めた場合は融資が難しくなるそうです。

ふと、「在籍確認で、アコムでキャッシングすることが職場の人たちにバレたらどうしよう!」と急に恥ずかしくなりました。

銀行のローンだったら堂々と口に出せるのに、消費者金融でのキャッシングは、お金にだらしない人間だと思われそうで言いにくいですよね。

そのことを店舗スタッフに相談してみたところ、アコムとは名乗らずに個人の名前で在籍確認の電話をしてもらえるとのことで安心しました。

キャッシングができるかどうかは私たち親子の生活に直結しますから、審査から借り入れまでの40分間は生きた心地がしませんでした。

ようやく無事にカードが発行されて、アコムから3万円借りることができた時は、本当にホッとしたものです。

ただしその時は、今では考えられないほどの高金利でした。

なかなか減らせない元金10万円

それから限度額の10万円を借りるまで、あっという間でした。

仕事に復帰すれば返せると簡単に考えていましたが、二ヶ月半たって復帰した後も修理代振込みの1万円が重くのしかかり、枠が空いたらまた借りることを繰り返して、一年ほど借金は10万円のままでした。

修理代の支払いが終わり、やっと元金が減らせる!と思ったものの、実際にはなかなか返済が進みません。

金利が高くて、元金がなかなか減らないのです。金利28%で10万円借りた場合、1ヶ月の金利は約2333円になります。

当時は毎月5,000円ずつ返済していたのですが、それだと元金は約2,667円しか減りません

そのためその後は一度も延滞せずに返済しましたが、10万円完済するのに約28ヶ月かかりました。たった3ヶ月間で作った10万円の借金返済に、全40ヶ月もの期間かかるとは夢にも思いませんでしたね。

この時に支払った金利総額は、全く元金返済出来ていなかった時期も合わせると、何と約6万5000円にもなるのです。

二度目のアコムは再婚時の引越し費用

それから数年間は、親子二人で質素ながらもキャッシングに頼ることなく生活していました。

しかし子供の小学校入学とともに、ずっとお付き合いしていた男性と結婚することになり、引越し資金や入学準備費用など、急にまとまったお金が必要になります。

そのころ彼は実家の自営業に転職したばかりで、車のローンを抱えていたこともあり、私のほうがお金を準備しなければなりませんでした。

正直なところ、アコムにはあまり良い印象がありませんでしたが、他に頼れる所が思いつかなかったのです。今回は金額が大きいため店舗で申込みをしました。

店舗での申込みと言っても、自動契約機の操作内容を対面でやっているだけで聞かれることは同じです。

前回と違っていたのは、金利の数値でした。今回60万円の融資を申し込み、金利18%で審査が通ったのです。

この時私は製菓店のチーフマネージャーになっており、年収200万円ほどありました。

これは改正された貸金業法によって、消費者金融の金利が軒並み下がっていたからなのですが、私はそれを知らずに、自分の勤続年数や信用度で金利が下がったと思っていました。

二度目の返済を終え、金利について思うこと

無事に60万円をアコムから借りた私は、毎月3万円ずつ支払い、延滞や遅延を一切することなく2年後に完済。

前回はあんなに苦しかった返済が、収入が増えた上に、金利が下がったことで返済期間も短くなり、今回はとても楽に感じました。

その時の支払った金利総額は、2年間で約11万9000円になります。

一度目は元金返済できなかった時期が一年間あるとはいえ、支払い金利総額の割合が元金の65%だったのに対し、二度目の支払い金利総額は元金の約20%程度で済みました。

10%の金利の違いで支払い期間や金額に、こんなにも差が出るものなのかと思います。二度目は上手に利用して早めに完済できたので、アコムへの悪いイメージはだいぶなくなりました。

また、二度目のアコムでの借入れの際には、金利以外にもメリットがありました。

60万円の返済終了後に、アコムから限度額の増額と金利優遇できますという連絡が来たのです。

アコムのような消費者金融では、返済実績を積むと信用度が上がり、自分の状況は変わらなくても限度額の増額や金利の優遇をしてもらえるそうなのです。

借りるたびに消費者金融を変えると、また信用ゼロになりますから、長期間にわたって何度もキャッシングする場合はなるべく同じ消費者金融を利用したほうが有利だということですね。

今回、限度額が増え金利も下がったことで、以前よりもアコムを利用しやすくなりました。

今のところお金を借りる予定はありませんが、急な出費でお金が必要になった場合には、またアコムを利用するかもしれません。

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