私が初めて受けた日雇いアルバイトの面接についての体験談を書いていきます。

日雇いアルバイトの面接を受けたきっかけ

私は飲食店の自営業をしていましたが、最近は不況のあおりを受けて売上も良くありません。

結婚はしていないのでなんとか食べる分には困っていませんが、やはり多少は収入が多い方が良いと考え、アルバイトを探そうと思いました。

そんな事を友人に相談してみたら、いいバイトを紹介するよと言ってくれ、日雇いアルバイトの面接を紹介してくれました。

日雇いアルバイトという言葉はあまり聞きなれませんでしたが、とにかくお金を稼ぐことができるならいいかなと感じました。

時給は900円から1200円の間で、深夜帯の仕事もあるということです。

お店は昼に開けているので、仕事がない夜間に働けたらと思い、電話してみました。

日雇いアルバイトの変わった面接

友人に紹介された会社に電話をかけたあと、指定された日時に面接に行きました。

持ち物は、印鑑と身分証明のみで良いということでした。（履歴書が要らない、というところに少し疑問を感じましたが・・・。）

面接会場に着くと、学生風の男の子が5人ほど。

担当者の方に「佐々木さんですね。こちらの方におかけになってお待ちください。」と言われ、その男の子たちと共に座って待っていました。

しばらくすると、担当者の方が挨拶をしたあと、ビデオを見せられました。

内容は仕事のルールや給料のことなどで、肝心の仕事内容に関してはほとんど触れられませんでした。

仕事の内容が分からないアルバイトなんてあるのかなと思いましたが、とにかく話は最後まで聞こうと思い、退屈なビデオを最後まで見ました。

不思議な面接の理由

ビデオを一通り見終わったあと、担当者の方からアルバイトについての説明がありました。

最初に言われたことが、アルバイトは派遣といった形で紹介されるということでした。

派遣なので別に派遣先が有り、そこで働くシステムです。

直接的な雇用ではないので履歴書とかは必要なく、単に登録をするための集まりだったようです。

次に言われたことが、どのような仕事をしてもらうかは分からないということです。

希望は聞くが約束はできないとのことでした。搬出入のようなガテン系の仕事はたくさんあり、事務系などの仕事は少なめだということです。

体力仕事は少し自信がなかったのでどうしようかなと思いましたが、それは面接の時に話してみようと思い黙っていました。

派遣会社の細かい要求

一通りの説明が終わり、これから個人面談をすると言われました。

私は友人から面接と聞いていたので、担当者に「面接には合格や不合格はあるのですか？」と尋ねると、

担当者の方が、「ここにおられる方は皆さん合格です。面接時間に遅れず来ることができるかが採用基準でしたが、皆さん遅れませんでした。よって全員採用いたします。」と言われました。

何か釈然としないものはありましたが、何も言わずに面談を受けることにしました。

別室に通され、担当者の方と1対1になると、担当者の方が様々なことを聞いてきました。

アルバイトに入れる日・勤務可能な地域・時間はいつまで大丈夫か・どんな仕事が良いかなど一通りのことを聞かれたあと、担当者の方からいろいろな要求が出てきました。

担当者が求めてきたことは、交通費が出ないので車かバイクで通勤可能ならばしてほしいこと・個人情報についての同意書にサインが欲しいこと・派遣先ではもらっている時給金額を絶対言わないことなど、結構シビアなことを言ってきます。

特に面白かったのが、勤務時間中に絶対途中で帰ってはいけないということです。

ずっと正社員で働いてきた自分にとっては不思議な気がしましたが、担当者の話ではかなりの事例があったらしいです。

最後に担当者の方から「何か質問はないですか」と聞かれたため、私は体力を使う仕事はしたくないと言いました。

担当者の方は一瞬驚いたような顔をしましたが、すぐに普通の顔になり「分かりました」とだけ答えて面談が終了しました。

今考えても、この発言は少し失敗したかなと思っています。

面接を終えて

登録だけをして面接は終わり、仕事があれば後日メールか電話をするということでした。

しかしそれ以降は何の連絡もありません。やはり体力的な仕事が無理だと仕事自体を紹介してもらえないようです。

紹介してくれた友人には申し訳ないですが、未だにこの会社の仕事はしていません。

面談の時にこちらからは「なんでも出来ます」と言っといたほうが良かったのでしょうか。

しかし派遣先のことがわからないまま働くということも、よく考えたら少し怖いかなと思います。

収入は欲しいので、また別のアルバイトを探してみようと考えています。

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