派遣会社のアルバイトの募集要項を見ると、

• すぐにお給料がもらえる！（日雇い、週払い）
• 都合のいいときにお仕事できる！
• いろいろな仕事を経験できるし、好きな仕事を選べる
• 煩わしい人間関係に悩まされることもない！

など、それは魅力的な文句が並んでいませんか？

このような言葉に惹かれて、「派遣でバイトしようかな」と思う方も多いはず！
でも、実際のところはどうなのでしょうか？

今回は、これから派遣登録会社に登録してお仕事をはじめようかなという方のために、派遣登録会社のことで気になることをQ&A形式でまとめてみました。

• 目次
• 職種、時給、勤務時間
• どんな人が働いている？
• 派遣登録会社への登録方法は？
• 仕事はどのように紹介される？
• 会社によって違いはある？
• 仕事の事例
• 良い点
• 悪い点
• 派遣登録会社を選ぶ時の注意点

職種、時給、勤務時間

派遣のお仕事は、大きく3つに分けることができます。

1つは、工場・倉庫で荷物の運搬・仕分け、引越しの手伝い、工事現場・建設現場の手伝いなどの肉体労働系。

肉体労働系は時給も高めで、相場は1,000円～1,500円程度。（特に深夜は高時給です）勤務時間は7～12時間など長時間のものが多いです。

2つ目は、事務や電話オペレーターなどのデスクワーク系。

デスクワーク系は主に日中勤務。時給の相場は900円～1,200円程度。中でも電話オペレーターは1,200円～1,500円程度と、高時給が見込めるお仕事が多いです。勤務時間は5～8時間程度。

3つ目は、携帯ショップ、飲食店、イベントなどで働く接客系です。

接客系の時給の相場は900円～1,200円程度。中でも携帯ショップスタッフのバイトは高時給で、1,200～1,800円が相場です。勤務時間は7～9時間程度が一般的。

肉体労働系は時給も高めで、相場は1,000円～1,500円程度。（特に深夜は高時給です）勤務時間は7～12時間など長時間のものが多いです。

デスクワーク系は主に日中勤務。時給の相場は900円～1,200円程度。中でも電話オペレーターは1,200円～1,500円程度と、高時給が見込めるお仕事が多いです。勤務時間は5～8時間程度。

接客系の時給の相場は900円～1,200円程度。中でも携帯ショップスタッフのバイトは高時給で、1,200～1,800円が相場です。勤務時間は7～9時間程度が一般的。

派遣はお仕事の時間が契約で決まっているため、ほとんど残業はありません。あったとしても、30分か1時間程度です。

どんな人が働いている？

日中勤務をする人はお小遣い稼ぎや家計の足しにする女性（主婦、女子学生など）が多く、深夜勤務を選ぶ人は生活費や旅費を稼ぐために男性（会社員、男子学生、フリーター）が多いという傾向があります。

派遣登録会社への登録方法は？

派遣登録会社では、よほどのことがない限り不採用になることはありません。（身分証明書を持っていない、過去に他の派遣登録会社で問題を起こしたことがある、などの場合は不採用になることがあります。）

採用までの流れは、就業規則の説明→書類記入→簡単な面接になります。

まず、「就業規則の説明」ですが、

• 勤怠システム、お給料の支払いシステムについて
• 仕事をする上での注意点

などについて説明され、その内容に納得したら書類にサインをします。

その後、「どんな仕事を希望しているのか」、「勤務可能日、時間帯はいつか」などを話しあう為に、個別に面接（というか相談）をし、それを終えたら終了という流れです。

登録時に、最初のお仕事が紹介してもらえることもあります。

だいたい1～2時間で終わることが多いです。

登録時に必要なものは、印鑑、通帳、身分証明証、筆記用具。履歴書が必要な会社と不要な会社があるので、事前に確認しましょう。

また、登録時に今後の勤務可能日について尋ねられる場合がありますので、自分のスケジュール帳、手帳を持っていきましょう。

なお、登録会の持ち物や注意点については別に特集を組んでおります。あわせてチェックしてみてください。

仕事はどのように紹介される？

登録後は、派遣会社から様々なお仕事を紹介されます。お仕事を紹介される方法としては、メールと電話が一般的です。

メールの場合は、

○月×日
△時～□時
仕事内容：倉庫内の荷物整理
時給：900円（交通費支給あり）
勤務地：渋谷
詳細：渋谷にある○○会社の倉庫にて品質チェックや梱包をお願いします。

というようなお仕事の紹介メールが送られてくるので、応募したい場合はそのメールに返信する（会社によって、返信するメールの内容にも決まりがある）か、派遣会社に直接電話します。

電話でお仕事が紹介される場合は緊急のものが多いので、「明日、品川で○○○のお仕事があるのですが・・・」という感じで、直近のお仕事を紹介してもらえます。

「登録したのに、待てど暮らせど自分が望むような仕事が紹介されない！」そんな時は、自分から派遣会社に電話をして、お仕事の募集状況について聞くといいかもしれません。

また、単発や短期ではなく、長期のお仕事の場合、派遣会社の事務所で希望の職種、時給、勤務体系、勤務地などを相談後、要望に合う仕事が決まったら、一旦派遣先の会社でも担当者と顔合わせをし、それに通ったら契約 ⇒ 勤務開始、という流れになります。

派遣会社ごとに違いはある？

まず、会社によって違うのは給料の支払い方法です。

「現場で手渡し」、「派遣会社の事務所で手渡し」、「銀行振り込み」の3つが基本です。

現場や事務所での手渡しの場合は、受け取った証拠として印鑑が必要になります。

印鑑を忘れてしまった場合、後日、また派遣会社の事務所にお給料を取りに行かなければなりません。

銀行振込みの場合は、月末締の翌15日払いなど月単位で支払われることが多いです。

登録する予定の派遣会社の「給料の支払方法」については、事前に確認しておくことが大事です。

次に、紹介される勤務地の違いがあります。

具体的に説明すると、お仕事を紹介していただける勤務地が「首都圏メイン」か「地方メイン」かということです。

どちらも給料の差はあまりありませんが、派遣登録会社のお仕事は交通費が出ないことが多いので、通いやすいほうを選ぶといいと思います。

首都圏メインか、地方メインかは、派遣登録会社の事務所所在地を見ればわかります。

首都圏メインの派遣登録会社は東京に事務所があり、地方メインの派遣登録会社は各地方に事務所があります。

派遣で紹介してもらえる主なお仕事

このように、様々なお仕事があります。季節によって紹介されるお仕事に違いはありますが、肉体労働系は年間を通して需要が大きいです。

とにかく時給が高いほうがいいという場合には、この高時給アルバイトランキングを参考にしてみてください。

良い点は？

いろいろなお仕事に挑戦できます。もしあまり好きになれない職場であれば次回以降は行かなくてもいいので、とても気軽です。

また、好きな時に自由に働けるので自分のライフスタイルに合わせた生活がしやすいです。

学生や主婦にもおすすめです。

悪い点は？

職種ごとに求人の少ない時期が必ずあるため、毎月安定した給料を手に入れることが難しいことがあります。

また、役職につけない上にボーナスが出ないため、正社員に比べて年収が低くなってしまうこともあります。

さらに、年齢が高くなるにつれて仕事の幅が狭まったり、仕事を紹介されること自体が無くなるというリスクがあります。

退職金や社会保険などもないため、将来に対する不安があります。

また、定職についているわけではないので社会的信用が低く、住宅ローンなど、ローンを組めない可能性があります。

派遣だけで一生を過ごしていくのはなかなか難しいのが現状です。

派遣登録会社を選ぶ時の注意点は？

• 1交通費
  前述したとおり、交通費が出ない派遣登録会社が多いため、郊外在住者（首都圏付近の在住者）は首都圏勤務地までの往復交通費だけで1,000円近くになってしまう可能性があります。
• 2給料
  給料手渡しの会社は印鑑忘れに気を付けましょう。
  印鑑を忘れてしまったために勤務地で給料をもらえなかったという失敗例がよくあります。そうなると、わざわざ派遣登録会社の事務所に取りにいかなければならないためとても面倒です。派遣登録会社は自宅から近いところにすることをおススメします。
• 3直接雇用
  派遣社員として何か月も働いていると「うちの社員にならないか？」と誘われることがありますが、依頼主と派遣の直接雇用は禁止されています。直接雇用をしてしまうと派遣会社から訴えられる可能性があるので、絶対に断りましょう。
• 4信頼関係
  当たり前の話ですが、当日欠席・遅刻・早退などをしてしまうと仕事を紹介されなくなってしまいます。問題を起こさないように体調と時間管理をしっかりしましょう。

他にも、派遣登録会社を選ぶときにチェックしておきたいポイントがありますので、こちらもご覧ください。

オトクなアルバイトの探し方！知らなきゃ損する！複数サイト利用術

【この記事の筆者】
茂木 大仁（仮名）
1984年生まれ。千葉県出身。学生時代からビラ配り、ティッシュ配り、犬の散歩、引っ越し、交通量調査員、新聞勧誘、ロハス企画の営業、家庭教師、塾講師、モデル、執筆、アフィリエイト、レストランの接客業、野菜の路上販売、ヒッチハイク本州一周など様々な仕事に携わる。現在ではゲストハウス管理人、塾講師、作家、オークション転売、そして父親という５足のわらじをはきながら生活をしている。