気づいたときは手遅れ!楽天カードのリボ払いで実際に大損した事例と対処法

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リボ払いの注意点は?

楽天カードって、すごく便利ですよね。

100円利用ごとに1ポイント貯まりますし、1ポイント1円として楽天市場の買い物に使えるんだから、なんでもかんでも楽天カードで買ってしまいたくなる気持ちはよくわかります。

でもそれ、ちょっと待ってください。

支払いを楽天カードにまとめるのはいいですが、楽天カードのリボ払いだけは絶対に利用してはダメです。

リボ払いは、高額な手数料(利息)を支払うことで毎月の支払額をおさえられるサービスですが、リボ払いってすごくコワい仕組みなんですよ・・・。

リボ払いきっかけで、借金を背負ってしまった人もいるぐらいです。

そこで今回は、楽天カードのリボ払いを利用する前に絶対知っておいてほしいポイントをまとめました。

実際に楽天カードのリボ利用者にインタビューをして、「リボでどんな失敗をしたのか」をお話してもらっています。

そして、そのお話をもとに、楽天カードのリボ払いで損しないための注意点と対処法をわかりやすくまとめました。

今すぐできる対処法をいくつも紹介しますので、楽天カードをお持ちの場合はぜひご覧になってみてくださいね。

この記事の編集者情報

  • 内田 恵子私が編集者です!

    東京生まれ。アラフィフ。出版社勤務の後独立。編集・ライター歴30年。ファイグーでは「わかりにくいお金の話を、わかりやすくお伝えすること」「少しでも役に立つ情報をお届けすること」をモットーに、より具体的で、身近に感じていただける記事を目指しています。猫派で今は元ノラを多頭飼い中。日々癒してもらってます。

楽天カードのリボ払いで大損する2つのケース

楽天カードのリボ払いで大損するケースは、大きく分けて下記の2つです。

  • 長期にわたりリボ払いの高額な手数料を支払っていた
  • 知らぬ間に「自動リボ」の登録をしていた

それぞれ、実際の事例と対処法をまとめてみました。

長期間、リボ払いの高額な手数料を支払っていたケース

長期間、リボ払いの手数料を支払っていた方の体験を紹介しましょう。

楽天カードユーザーの桜井さん(仮名)談

私が楽天カードのリボ払いを利用したきっかけは転居です。

転居先で使う家具や日用品など、約10万円分をリボ払いで購入しました。

支払いは毎月ほぼ定額でラクでしたね。

しかし、同時期に里帰りや友人の祝い事が重なって、その出費もリボ払いで済ませてしまったのがいけませんでした。

それからというもの、日常的にリボ払いを利用するようになり、気づいたときには3年間で約40万円の利用残高に。

すでに手数料だけで20万円は支払っていますね。

桜井さんの体験談にあるように、リボ払いには次のようなメリットがあります。

  • 毎月の支払いを低額に抑えられる
  • 毎月の支払額をほぼ一定に保つことができる

楽天カードのショッピングリボの場合、利用残高が20万円以下であれば、毎月の最低支払額は「5,000円+手数料」です。

前月末時点のショッピングリボ利用残高 最低支払額
20万円以下 5,000円+手数料
20万円超 1万円+手数料

利用残高が20万円超でも、「1万円+手数料」の支払いで済んでしまうわけですね。

これを「便利だなぁ・・・」と思う人は要注意。

ここにリボ払いの致命的な問題点がひそんでいるんです。

毎月の支払いが少ないから手数料が高額になる

リボ払いは、毎月の支払いが少なく済む反面、「トータルで負担する手数料が高額」というデメリットがあります。

たとえば、下記の条件で支払いするケースを考えてみましょう。

  • リボ払いの利用残高は30万円
  • 手数料は15%
  • 毎月の支払いは最低支払額(5,000円~1万円+手数料)で行う

この場合、支払う手数料の総額は8万3,026円、完済までの期間は4年2ヶ月です。

トータルでみると、こんなに高額な手数料を支払うことになるのですね。

リボ払いの手数料はいくら?利用残高別にシミュレーション!

ここで、リボ払いの利用残高別に、手数料の総額がいくらになるのかシミュレーションしてみました。

手数料は15%、毎月の支払額は最低支払額という前提です。

リボ払い
利用残高
毎月の支払額 手数料総額 返済期間
1万円 5,000円+手数料 187円 2ヶ月
3万円 1,311円 6ヶ月
5万円 3,435円 10ヶ月
7万円 6,559円 14ヶ月
10万円 1万3,120円 20ヶ月
15万円 2万9,055円 30ヶ月
20万円 5万1,240円 40ヶ月
30万円 残高20万円以下:5,000円+手数料
残高20万円超:1万円+手数料
8万3,115円 50ヶ月
40万円 12万7,490円 60ヶ月
50万円 18万4,365円 70ヶ月

リボ払いの利用を続けたらいつまでも完済できない!

実は、リボ払いを利用し続けると、いつまでも完済できないことがあります。

たとえば、すでにリボ払いで30万円の利用残高があるのに、その後も毎月1万円ずつ利用し続ける場合を想定してみましょう。

リボ払いの利用額 リボ払いの利用残高 支払額(元金分) 支払手数料
1月 0 300,000 10,000 3,822
2月 10,000 300,000 10,000 3,452
3月 10,000 300,000 10,000 3,822
4月 10,000 300,000 10,000 3,699
5月 10,000 300,000 10,000 3,822
6月 10,000 300,000 10,000 3,699
7月 10,000 300,000 10,000 3,822
8月 10,000 300,000 10,000 3,822
9月 10,000 300,000 10,000 3,699
10月 10,000 300,000 10,000 3,822
11月 10,000 300,000 10,000 3,699
12月 10,000 300,000 10,000 3,822

この場合、毎月「1万円+手数料」を支払っているのにもかかわらず(年間で4万5,000円もの手数料を払っているのにもかかわらず)、利用残高は30万円から1円も減っていません。

このままではいつまで経っても完済できませんよね。

なんともおそろしい結果になってしまいました。

知らぬ間に「自動リボ」の登録をしていたケース

自動リボに登録されていることに気づかず、そのまま手数料の支払いを続けていたケースもあるので、ご紹介しましょう。

楽天カードユーザーの田原さん(仮名)談

どうやら、楽天カードに入会した段階で自動リボに登録してしまっていたみたいなんです。

私は1回払いのつもりで楽天カードを利用していたのですが、利用開始から3ヶ月後、利用明細書をみたら、すべてがリボ払いになっていました・・・。

26万円の残高に対する手数料は計7万円です。

ムダな出費以外の何者でもないですよね。

また、別のケースもご紹介しましょう。

楽天カードユーザーの中川さん(仮名)談

夏のボーナスが入ったあと、集中的に買い物をしたときの話です。

8月、9月は問題なく支払えましたが、10月に高額エステの請求がきまして。

ちょっと厳しいかな・・・と思ったところで、楽天カードから「リボ払いの案内メール」が届いたんです。

「とりあえずエステの支払いだけはリボ払いにしよう」と思い、支払方法をリボ払いに変更。

もちろん、以降の買い物はすべて1回払いを選択していました。

しかし、なぜか楽天カードからくるのは少額の請求ばかり。

不安になって「楽天e-NAVI」を確認してみたら、先日のエステ以降の利用分は、すべてリボ払いになっていました。

1回払いを指定してもリボ払いになってしまう!

自動リボの登録をしているかぎり、支払方法はすべてリボ払いになってしまいます。

カードの利用時に1回払いを選択しても、自動的にリボ払いに変更されてしまうのです!

自分では1回払いで支払っているつもりなので、発覚が遅くなってしまうんですね。

どうすればいいの?楽天カードのリボ払いで損しないための対処法

桜井さん、田原さん、中川さんのように、楽天カードのリボ払いで損しないためにはどうしたらいいのでしょうか?

これから楽天カードに申込む場合の注意点

新しく楽天カードに入会する場合は、申込みフォームの中の「自動リボサービス申し込み」欄に注意してください。

※下の画像はタップで大きくなります。

「自動リボサービス申し込み」欄

必ず「申し込まない」を選択してください。

このあとは、ユーザーが自分で自動リボサービスを登録しない限り、勝手に自動リボに切り替わることはありません。

リボ払いの勧誘を受けたときの注意点

楽天カードはとにかくリボ払いを勧めてきますが、すべて無視してください。

たとえば、

「リボ払いに変更すると○○○○ポイントプレゼント」
「自動リボへの登録で○○○○円キャッシュバック」

などのキャンペーンを頻繁に行っていますが、利用しないほうがいいでしょう。

※下の画像はタップで大きくなります。

リボ払いキャンペーン

また、キャンペーンの案内と称してリボ払いの勧誘メールを度々送ってきますが、こちらもすべて無視してください。

メール配信を解除したい場合は、「楽天e-NAVI」にログインし、ページ上部メニューバーの「お客様情報の照会・変更」の「メール配信の登録・停止」を選択しましょう。

画面が切り切り替わったのち、

※下の画像はタップで大きくなります。

メール配信の登録・停止

上記のチェックをすべてはずし、「確認する」を選択。

さらに画面が切り替わってから、「登録する」を選択して完了です。

自動リボに登録してしまったときの対処法

この場合、すぐに自動リボの登録を解除しましょう。

「楽天e-NAVI」にログインし、ページ上部メニューバーの「リボ・キャッシング」から「自動リボの登録・解除」を選択し、登録状況を確認してください。

自動リボに登録されている場合は、以下の画面が表示されます。

※下の画像はタップで大きくなります。

自動リボサービス解除画面

「解除する」を選択してください。

これで自動リボの登録解除完了です。

ちなみに、自動リボサービスに登録されていない場合は次の画面が表示されます。

※下の画像はタップで大きくなります。

自動リボサービスに登録されていない場合

すでにリボ払いを利用している場合

すでにリボ払いを利用している場合は、とにかく「これ以上利用しないこと」です。

そのうえで、手数料を節約するために「繰上げ返済」か「一括返済」を行いましょう。

繰上げ返済の方法

楽天カードの場合、繰上げ返済の方法は下記の2つです。

  • 毎月の支払額を上げる(毎月の支払額を変更する)
  • まとまった金額を支払う

いずれも、10日の22時までに変更すれば、その月の支払分から適用されます。

11日以降に変更した場合は、翌月の支払分から適用可能です。

毎月の支払額を変更する方法

毎月の支払額の変更は、「楽天e-NAVI」で行えます。

ログイン後、ページ上部メニューバーの「リボ・キャッシング」の中から「リボお支払いコースの変更」を選択してください。

画面が切り替わったのち、「ショッピングリボお支払いコース」の「変更後のリボお支払いコース」の欄に希望の支払額を入力しましょう。

※下の画像はタップで大きくなります。

リボお支払いコースの変更

そして、「確認画面へ」を選択後、画面が切り替わるので、そこで「登録する」を押せば完了です。

まとまった金額を支払う方法

「楽天e-NAVI」にログイン後、ページ上部メニューバーの「リボ・キャッシング」の中から「リボ残高のおまとめ払い」を選択してください。

そして、「加算希望額入力」の「ショッピング」の「加算希望金額」の「金額指定」をチェック。

毎月の支払額に加えて支払いたい金額を入力して、「確認する」を押してください。

※下の画像はタップで大きくなります。

リボ残高おまとめ払い-金額指定

画面が切り替わったのち、「登録する」を選択して手続き完了です。

一括返済(全額返済)の方法

「楽天e-NAVI」にログイン後、ページ上部メニューバーの「リボ・キャッシング」の中から「リボ残高のおまとめ払い」を選択してください。

画面が切り替わったのち、「加算希望額入力」の「ショッピング」の「加算希望金額」の「全額払い」をチェックし、「確認する」を選択。

※下の画像はタップで大きくなります。

リボ残高おまとめ払い-全額払い

確認画面になったら、「登録する」を選択して手続き完了です。

こちらも、10日の22時までに登録すれば、その月の支払分からまとめて引き落とされます(11日以降に変更した場合は、翌月の支払分で適用されます)。

繰上げ返済でどのくらい手数料を節約できる?

それでは、実際に繰上げ返済でどのくらい手数料を節約できるのでしょうか?

利用残高30万円、手数料15%という設定でシュミレーションしてみました。

毎月の支払額 支払う手数料の総額 返済期間
最低支払額 8万3,026円 4年2ヶ月
1万円+手数料 5万8,019円 2年6ヶ月
1万1,000円+手数料 5万2,926円 2年4ヶ月
1万2,000円+手数料 4万8,659円 2年2ヶ月
1万3,000円+手数料 4万5,048円 2年

最低支払額と比べると、こんなに手数料を節約できるんですね。

例)
毎月の支払額を完済まで「1万円+手数料」とすることで、2万5,007円もの手数料を節約できる

楽天カード「リボ払い」の金利・利用方法・支払方法は?機能を解説

ここからは、楽天カードのショッピングリボ払いのスペックを紹介していきます。

リボ払いの手数料はおおむね15%

楽天カードでリボ払いを利用したときの手数料(金利手数料)は13.08~18%です。

ただし、コールセンターへ問い合わせたところ、ショッピングリボの手数料は15%となるケースが圧倒的に多いとのことでした。

15%というと、銀行カードローンの平均的な金利とほぼ同水準なので、低いとはいえませんね。

リボ払いの手数料率の確認方法

あなたのカードに設定されている手数料率の確認は、楽天e-NAVIで可能です。

「楽天e-NAVI」にログインし、ページ上部メニューバーの「お支払い(ご利用明細)」の「ご利用利率の照会」を選択してください。

※下の画像はタップで大きくなります。

ご利用利率の照会

リボ払いの利用限度額は利用者ごとに異なる

楽天カードのリボ払い限度額の上限は300万円です。

あなたのカードの利用限度額は、この範囲で決まります。

つまり、利用者ごとにリボ払いの利用限度額が異なるのです。

リボ払いの利用限度額の確認方法

あなたのカードに設定されたリボ払いの利用限度額(利用残高)を知りたい場合は、「楽天e-NAVI」にログインし、ページ上部メニューバーの「お支払い(ご利用明細)」の「ご利用可能額の照会」を選択してください。

※下の画像はタップで大きくなります。

ご利用可能額の照会

このうち、「リボ・分割・ボーナス」の「ご利用可能額」の範囲でしかリボ払いを利用できません(リボ払いに変更できません)。

リボ払いの利用方法

楽天カード利用時に「リボ払い」を選択すれば、支払方法がリボ払いに変更されます。

また、あとからリボ払いに変更することも可能です(※1)

※1
変更可能なのは、ショッピング1回払いかボーナス1回払いです。分割払いからリボ払いへの変更はできません。

あとからリボ払いの利用方法

「楽天e-NAVI」にログインし、ページ上部メニューバーの「リボ・キャッシング」から「リボ払いへの変更」を選択しましょう。

画面が切り替わったのち、「リボ払い変更可能なご利用一覧」にある利用履歴からリボ払いへ変更したいものにチェックを入れ、「リボ払い確認画面へ」を選択します。

※下の画像はタップで大きくなります。

後からリボ払いに変更

その後、確認画面で、「リボ払いに申し込む」を選択して完了です。

なお、毎月15日の22時までに変更手続きを終えれば、その月の支払分からリボ払いに変更されます(※2)

※2
引落し口座に指定している金融機関によって期限はそれぞれです。たとえば、楽天銀行を指定している場合、20日22時までに手続きすればその月の支払いに間に合います。

毎月の支払額はどうやって決まる?

楽天カードの場合、前月末時点のショッピングリボ利用残高によって最低支払額が決まります。

利用残高と最低支払額の関係は以下の通りです。

前月末時点のショッピングリボ利用残高 最低支払額
20万円以下 5,000円+手数料
20万円超 1万円+手数料

ただ、さきほども説明したように、最低支払額しか支払わないと手数料が高額になってしまいます。

できるだけ、繰上げ返済や一括返済を行うようにしましょう。

支払方法は口座振替か振込み

リボ払いも1回払いも支払方法は同じで、次のいずれかです。

  • 口座振替
  • 振込み(支払用紙をコンビニや銀行などに持込んで支払う)

口座振替の場合は、毎月27日(土・日・祝日の場合は翌営業日)に指定口座から自動で引落されます。

手数料は無料です。

一方、口座振替の登録をしていない場合は、毎月20日頃に振込用紙が送られてきます。

振込みで支払う場合の手数料は利用者負担なので注意しましょう。

手数料の内訳 コンビニで支払う場合 銀行など金融機関で支払う場合
振込用紙発行手数料 82円 82円
振込手数料
  • 支払額1万円未満:64円
  • 支払額1万円以上5万円未満:108円
  • 支払額5万円以上:324円
利用する金融機関と支払額に応じた振込手数料がかかる

まとめ

それでは最後に、今回のポイントをおさらいしましょう。

楽天カードのリボ払いで損をしないためには?

  • カード入会申込み時に自動リボに申込まない
  • リボ払いはできるだけ利用しない
  • 自動リボを登録してしまった場合は、すぐ解除する
  • キャンペーンなどでリボ払いを勧められても、すべて無視する
  • すでにリボ払いを利用している場合は、今後利用しないこと
  • すでにリボ払いを利用している場合は、できるだけ繰上げ返済・一括返済を行うこと

楽天カードのショッピングのリボ払いのスペック

  • 手数料率は13.08~18%(原則15%)
  • 限度額は10~300万円(この範囲内で設定される)
  • 利用方法
    • 楽天カードの利用時にリボ払いを選択・指定する
    • 「自動リボ」を登録する
    • 「あとからリボ払い」を利用する
  • 毎月の最低支払額は、前月末時点のショッピングリボ利用残高によって決まる
    • 前月末時点のショッピングリボ利用残高が20万円以下・・・5,000円+手数料
    • 前月末時点のショッピングリボ利用残高が20万円超・・・1万円+手数料
  • 支払方法
    • 口座振替または振込み(口座振替は手数料無料)

リボ払いは、平たくいってしまうと「借金」です。

利用しないに越したことはありません。

この記事を読んで「あれ?」となにか引っかかる部分があれば、ぜひ利用状況や登録状況を確認してみましょう。

ちなみに、以下の記事では楽天カードのキャッシングについて解説しています。

また、リボ払いについては以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧になってみてください。

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